冬に肌の赤みが出る原因と対策|乾燥・寒さから肌を守る方法

冬になると、なんとなく頬や鼻のまわりが赤くなりやすいと感じたことはありませんか?「もともと肌が弱いから仕方ない」と諦めている方も多いかもしれませんが、冬の肌の赤みには明確な原因があり、適切なケアをすることで改善できる場合があります。寒い季節特有の環境変化が肌にどのような影響を与えるのかを知ることで、赤みを予防・対処するための手がかりが得られます。この記事では、冬に肌が赤くなる主な原因から、日常生活でできるケア方法、さらには医療機関への相談が必要なケースまでわかりやすく解説します。


目次

  1. 冬に肌の赤みが起きやすい理由
  2. 冬の赤みを引き起こす主な原因
  3. 赤みが出やすい部位とその特徴
  4. 赤みを悪化させるNG習慣
  5. 日常でできる赤み対策とスキンケアのポイント
  6. 食事・生活習慣からのアプローチ
  7. 赤みの種類と見分け方
  8. 医療機関への相談が必要なサイン
  9. まとめ

この記事のポイント

冬の肌の赤みは、乾燥によるバリア機能低下と室内外の寒暖差が主因。セラミド配合保湿剤の使用、室内湿度50〜60%の維持、低刺激洗顔、通年の日焼け止めが有効。赤みが2週間以上続く場合は皮膚科への受診が推奨される。

🎯 1. 冬に肌の赤みが起きやすい理由

肌の赤みが冬に集中しやすい背景には、季節特有の環境的な要因が深く関わっています。夏の紫外線や汗による刺激と比べて、冬の肌への負担は「見えにくい」ことが多く、気づかないうちにダメージが蓄積していくのが特徴です。

冬の環境で肌が受けるストレスの中心にあるのは、「乾燥」と「寒暖差」です。外気温が下がると皮脂の分泌量が減少し、肌の表面を覆う皮脂膜が薄くなります。皮脂膜は外部の刺激から肌を守るバリアとして機能しているため、これが薄くなると肌は刺激を受けやすくなります。また、空気が乾燥すると肌内部の水分が蒸発しやすくなり、角質層の保湿機能が低下します。

さらに、室内外の温度差が大きい冬は、毛細血管が収縮と拡張を繰り返すことになります。冷たい外気で血管が収縮し、暖かい室内に入ると一気に拡張する、このサイクルが繰り返されることで、皮膚の表面近くにある毛細血管が刺激を受け続け、赤みとして現れやすくなるのです。

このように、冬の環境は肌のバリア機能を低下させながら、毛細血管にも負担をかけるという二重の意味で、赤みが生じやすい季節と言えます。

Q. 冬に肌の赤みが起きやすい主な原因は何ですか?

冬の肌の赤みは「乾燥」と「寒暖差」が主な原因です。外気温の低下で皮脂分泌が減りバリア機能が低下する一方、室内外の温度差が10〜20度以上になると毛細血管が収縮と拡張を繰り返し、皮膚表面に赤みが現れやすくなります。

📋 2. 冬の赤みを引き起こす主な原因

🦠 乾燥によるバリア機能の低下

肌のバリア機能とは、皮膚の最外層にある角質層が水分を保ちながら、外部の刺激や細菌・アレルゲンの侵入を防ぐ働きのことです。健康な肌では角質細胞の間に「セラミド」などの脂質が充填されており、これが肌の水分保持と外敵の遮断を担っています

冬の乾燥した環境では、肌の水分量が急速に失われ、セラミドなどの脂質成分も減少します。すると、角質層に隙間が生じ、外部からの刺激が直接、皮膚の内側にある神経や血管に届きやすくなります。わずかな摩擦、風、温度変化でも炎症が起きやすくなり、これが赤みとして現れます。

👴 寒暖差による血行変動

人間の皮膚には温度変化に応じて毛細血管を拡張・収縮させる機能があります。これは体温調節のための仕組みですが、冬のように室内外の温度差が10〜20度以上になる場合、その変化が急激すぎて血管への負担が大きくなります

寒い外気の中では血管が収縮して体温を逃さないようにし、暖かい室内に入ると血管が一気に拡張して皮膚表面に血流が集まります。このとき頬や鼻などの露出部分が赤くなるのは、毛細血管の拡張によるものです。一時的なものであれば問題ありませんが、この変化を繰り返すうちに毛細血管が拡張した状態に慣れてしまい、常に皮膚表面が透けて見えるような慢性的な赤みに変わることがあります

🔸 紫外線(冬の紫外線も侮れない)

「冬は紫外線が少ない」というイメージがありますが、実際には紫外線は一年中降り注いでいます。UVA(長波長紫外線)はガラスを透過し、曇りの日でも地表に届きます。冬に雪が降る地域では、地面に積もった雪が紫外線を反射するため、紫外線量が増えることもあります。

冬の乾燥によって肌のバリア機能が低下している状態で紫外線を受けると、炎症が起きやすく、赤みの原因になります。夏と比べて紫外線ケアが手薄になりがちな冬こそ、日焼け止めを継続することが大切です。

💧 暖房器具による乾燥と熱刺激

冬の生活に欠かせないエアコンやヒーターですが、これらは室内の湿度を著しく下げます。湿度が40%を下回るような乾燥した環境では、肌の水分蒸発が加速し、バリア機能の低下を招きます。また、ストーブや床暖房などの熱源に近い場所では、熱による直接的な刺激が肌の炎症を引き起こすこともあります。

👴 タオルでの強い拭き取り

✨ よくある質問

✨ 冬の摩擦刺激(マフラー・マスクなど)

防寒のために使用するマフラーやマスクは、肌に直接触れることで摩擦刺激を与えます。乾燥によってバリア機能が低下した肌にとって、布の繊維との摩擦は赤みや炎症の引き金になることがあります。特にウールなどの素材は刺激が強く、敏感肌の方には注意が必要です

Q. 冬の肌の赤みを悪化させる習慣を教えてください。

冬の赤みを悪化させる主なNG習慣は、42度以上の熱いお風呂による皮脂の過剰除去、洗浄力の強いクレンザーでの洗いすぎ、タオルによるゴシゴシ拭き取り、アルコール含有化粧品の使用、カプサイシンを含む辛い食べ物の過剰摂取です。これらはバリア機能をさらに低下させます。

💊 3. 赤みが出やすい部位とその特徴

冬の赤みは体のどこにでも起こりますが、特に現れやすい部位があります。それぞれの部位に赤みが出やすい理由を理解しておくと、ケアの優先順位を立てやすくなります。

📌 頬・鼻まわり

顔の中でも頬と鼻のまわりは、外気に最もさらされる部位であり、皮脂腺の分布が他の部位と異なるため、乾燥や寒暖差の影響を受けやすい場所です。また、皮膚が薄く毛細血管が表面に近いため、血流の変化が赤みとして現れやすいのも特徴です。

蝶が羽を広げたような形(蝶形紅斑)の赤みが左右対称に現れる場合は、全身性エリテマトーデスという自己免疫疾患のサインであることがあるため、注意が必要です

▶️ 額・おでこ

額は皮脂分泌が比較的多い部位ですが、冬の乾燥で皮脂バランスが崩れると炎症が起きやすくなります。特に、帽子やニット素材のものと接触することで摩擦が加わり、赤みや肌荒れが生じやすいです。

🔹 口まわり・あご

口のまわりはマスクの縁が当たる部分と重なることが多く、摩擦と蒸れの影響を受けやすい部位です。また、食事の際に口の端が乾燥して口角炎が起きやすく、これが赤みとして現れることもあります。

📍 手の甲・指先

手は顔と同様に外気にさらされる機会が多く、水仕事や手洗いによる洗浄力の強い刺激を受けやすい部位です。冬は手荒れとともに赤みが出やすく、皮膚が薄い部分では小さなひび割れ(皲裂・きれつ)が生じることもあります

🏥 4. 赤みを悪化させるNG習慣

冬の肌の赤みは、日常の何気ない習慣によって悪化することがあります。以下のような行動は避けるようにしましょう。

💫 熱いお風呂やシャワー

寒い冬に熱いお湯で温まりたくなるのは自然なことですが、熱いお湯は皮脂を過剰に洗い流し、肌のバリア機能を大きく損ないます。42度以上のお湯に浸かると、皮膚のセラミドが溶出しやすくなり、入浴後に赤みが増したり、乾燥が悪化したりすることがあります。お湯の温度は38〜40度程度に抑えるのが理想的です

🦠 洗顔のしすぎ・強い洗浄力のクレンザー

「清潔にすれば肌のトラブルが防げる」と考えて洗顔回数を増やしたり、洗浄力の強いクレンザーを使ったりすることで、必要な皮脂まで取り除いてしまいます。特に冬は皮脂の分泌が少ない季節なので、過度な洗浄はバリア機能をさらに低下させ、赤みの原因になります。

👴 タオルでの強い拭き取り

洗顔後や入浴後にタオルで顔や体をゴシゴシと拭く習慣は、機械的な摩擦刺激を与え、炎症を引き起こします。バリア機能が低下している状態ではさらに刺激が強くなるため、タオルを軽く押し当てるようにして水分を吸収させる方法に変えましょう

🔸 アルコール成分を含む化粧品の使用

アルコール(エタノール)を含む化粧水やトナーは清涼感を与え、さっぱりとした使用感がありますが、乾燥肌や敏感肌には刺激が強すぎることがあります。冬はアルコール含有量の少ない、または無添加の製品を選ぶことを検討しましょう。

💧 刺激的なスパイスや辛い食べ物の過剰摂取

体を温めようと辛い食べ物を多く摂取することも、肌の赤みを引き起こすことがあります。カプサイシンなどの刺激物は体内から皮膚の血管を拡張させるため、顔の赤みが増すことがあります。特に酒さ(ロゼーシャ)という皮膚疾患がある方は、辛い食べ物が症状を悪化させる一因になることが知られています。

Q. 冬の赤み対策に有効なスキンケア方法は何ですか?

冬の赤み対策には、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン配合の保湿剤を洗顔後1〜2分以内に塗布することが基本です。室内湿度は50〜60%に保ち、洗顔はアミノ酸系洗顔料をぬるめのお湯(32〜36度)で行います。冬でもUVAが届くため低刺激の日焼け止めを通年使用することも有効です。

⚠️ 5. 日常でできる赤み対策とスキンケアのポイント

✨ 保湿ケアを丁寧に行う

冬の赤み対策の基本は、肌の水分と油分のバランスを整えることです。洗顔後はできるだけ早く(1〜2分以内)保湿化粧水や乳液、クリームを塗布し、水分の蒸発を防ぎましょう

保湿成分として特に効果的なのは、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどです。中でもセラミドは角質細胞間の「接着剤」として機能するため、バリア機能の修復に直接役立ちます。敏感肌や赤みが気になる方は、これらの成分を含むアイテムを意識的に選んでみてください。

また、顔全体の保湿に加えて、特に赤みが気になる部分(頬・鼻まわりなど)は重ね塗りをするとより効果的です。

📌 日焼け止めを1年中使用する

前述のように、冬でも紫外線は降り注いでいます。バリア機能が低下している冬の肌は、紫外線の刺激を受けやすいため、日焼け止めを日常的に使用することが赤みの予防につながります。敏感肌向けに設計された低刺激タイプの日焼け止めを選ぶと、肌への負担を最小限に抑えることができます。

▶️ 室内の湿度を適切に保つ

肌の乾燥を防ぐためには、室内環境も重要です。加湿器を使って室内の湿度を50〜60%程度に保つことで、肌からの水分蒸発を抑えることができます。加湿器がない場合は、濡れタオルを部屋に干したり、観葉植物を置いたりすることでも一定の効果が得られます。

🔹 低刺激の洗顔料を使う

洗顔は肌を清潔に保つために必要ですが、洗顔料の選び方と洗い方にも気をつける必要があります。冬には洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗顔料やクリームタイプの洗顔料を選び、ぬるめのお湯(32〜36度程度)でやさしく洗い流すことを心がけましょう

泡をしっかり立てて、肌をこすらずに泡で包むようにして汚れを落とすことが、摩擦刺激を最小限にするコツです。洗い上がりはつっぱり感がなく、少し油分が残る感覚が正常なサインです。

📍 外出時の防寒対策と肌を守るアイテム

外出時は冷たい外気から肌を守るために、マフラーや帽子を活用することも有効です。ただし、素材選びには注意が必要で、ウールやアクリルなどの刺激が強い素材より、シルクやコットンなど肌当たりの柔らかい素材を選ぶようにしましょう。

また、長時間マスクを着用する場合は、蒸れによる肌荒れを防ぐために、不織布マスクの内側に柔らかいコットンやガーゼを当てる方法も効果的です。

💫 冷却ケアで急な赤みを和らげる

寒い外から暖かい室内に入ったときなど、急に顔が赤くなった場合には、保冷剤をタオルで包んで頬に当てたり、冷水で顔を軽く冷やしたりすることで、拡張した血管を収縮させて赤みを和らげることができます。ただし、氷を直接肌に当てるのは凍傷の原因になるため避けてください

🔍 6. 食事・生活習慣からのアプローチ

🦠 ビタミン類の積極的な摂取

肌の健康を維持するためには、食事からの栄養摂取も重要です。冬の赤みや炎症を内側から抑えるために役立つ主な栄養素を紹介します。

ビタミンCは、皮膚のコラーゲン生成を助け、毛細血管を強化する働きがあります。寒い季節に毛細血管が刺激を受けやすい状態を考えると、ビタミンCの摂取は赤み対策に理にかなっています。柑橘類、ブロッコリー、パプリカなどに多く含まれています。

ビタミンEは抗酸化作用を持ち、皮膚の炎症を抑える効果が期待されます。ナッツ類、アボカド、植物油などに豊富に含まれています。

ビタミンB2(リボフラビン)は皮膚・粘膜の健康維持に欠かせない栄養素で、不足すると口角炎や皮膚炎が起きやすくなります。乳製品、卵、緑黄色野菜などに含まれています。

👴 オメガ3脂肪酸の摂取

魚(特にサバ、イワシ、サーモンなど)に多く含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、炎症を抑制する作用があることが研究で示されています。週に2〜3回は魚料理を取り入れることで、肌の炎症反応を内側から穏やかにする効果が期待できます

🔸 腸内環境を整える

近年の研究では、腸と肌の健康状態が密接に関連していること(腸皮膚軸)が明らかになってきています。腸内環境が乱れると、全身の炎症が引き起こされやすくなり、肌の赤みや荒れが悪化することがあります。発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)や食物繊維を意識的に摂取し、腸内の善玉菌を増やすことが、肌の状態改善にもつながります。

💧 十分な睡眠をとる

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の修復・再生が行われます。睡眠不足が続くと肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下して赤みや炎症が起きやすくなります。1日7〜8時間の質の良い睡眠を確保することが、肌の健康維持の基盤になります

✨ ストレス管理

精神的なストレスは、神経系を介して皮膚の炎症反応を引き起こすことが知られています。ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されると、皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起きやすくなります。ヨガ、瞑想、軽い運動など、自分なりのストレス発散方法を見つけることも、冬の肌の赤み対策として有効です。

Q. 冬の肌の赤みで皮膚科を受診すべき目安は?

赤みが2週間以上続く場合、強いかゆみ・痛み・灼熱感を伴う場合、赤みの範囲が広がりぶつぶつを伴う場合、また発熱や関節痛など全身症状がある場合は皮膚科への受診が推奨されます。酒さやアトピー性皮膚炎など皮膚疾患が背景にある可能性があり、自己ケアだけでは改善が難しいことがあります。

📝 7. 赤みの種類と見分け方

冬の肌の赤みには、一時的なものから持続的なもの、さらには特定の皮膚疾患が関係しているものまで、さまざまな種類があります。適切な対応を取るためには、自分の赤みがどのタイプに近いかを把握することが重要です。

📌 一時的な赤み(一過性紅潮)

寒い外から暖かい室内に入ったとき、緊張したとき、辛い食べ物を食べたときなどに現れる一時的な赤みです。血管の拡張によるもので、しばらくすると自然に治まります。この場合は特別な治療は必要なく、生活環境の整備や保湿ケアで対応できることがほとんどです。

▶️ 乾燥による赤み(乾燥性皮膚炎)

乾燥によってバリア機能が低下した肌に炎症が起きた状態です。赤みのほかにかゆみや皮膚の突っ張り感、鱗のような皮膚(落屑)を伴うことがあります。保湿ケアを徹底することで改善が見込まれますが、炎症が強い場合は医師の診察が必要なことがあります。

🔹 酒さ(ロゼーシャ)

酒さは顔の中央部(頬・鼻・額・あご)に持続的な赤みが生じる慢性的な皮膚疾患です。毛細血管の拡張が持続し、肌全体が赤みを帯びて見えます。皮膚の赤みに加えて、丘疹(小さなぶつぶつ)や膿疱を伴うこともあります。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因、免疫異常、皮膚常在菌(ニキビダニ)などが関与していると考えられています。

酒さは冬の寒暖差や乾燥によって症状が悪化しやすく、また市販の保湿剤だけでは改善が難しいことが多いため、皮膚科での適切な治療が必要です。

📍 脂漏性皮膚炎

皮脂の多い部分(鼻のまわり、眉間、額の生え際など)に赤みと白い鱗片状の皮膚(フケのようなもの)が現れる皮膚疾患です。マラセチアというカビ(酵母菌)が関与していると考えられています。冬に乾燥が加わると症状が変動しやすく、赤みと皮脂過剰が混在するため、自己判断でのケアが難しいことがあります。

💫 アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は慢性的な炎症性皮膚疾患で、かゆみを伴う赤みや湿疹が繰り返し現れます。冬の乾燥によってバリア機能がさらに低下するため、症状が悪化しやすい季節です。遺伝的にバリア機能が低い体質の方に多く、適切な治療と長期的なスキンケアが必要です。

🦠 接触性皮膚炎(かぶれ)

特定の物質に触れることで生じるアレルギー反応です。冬に新しい手袋や化粧品を使い始めた際に赤みや痒みが生じた場合は、接触性皮膚炎の可能性があります。原因となっている物質の特定と除去が必要です。

💡 8. 医療機関への相談が必要なサイン

冬の肌の赤みの多くは、適切なスキンケアと生活習慣の改善によって対処できますが、以下のような場合は皮膚科や美容皮膚科への相談を検討してください。

👴 赤みが2週間以上続く場合

市販の保湿剤を使用しても赤みが2週間以上改善しない場合、皮膚疾患が原因となっている可能性があります。酒さや脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などは適切な医療的治療が必要です。

🔸 赤みとともに強いかゆみや痛みがある場合

赤みに加えてかゆみや痛み、灼熱感がある場合は炎症が強く起きているサインです。掻くことでさらに悪化するため、早めに診察を受けることを勧めます。

💧 赤みの範囲が広がっている・ぶつぶつを伴う場合

赤みが顔全体や体の広い範囲に広がっている、または小さなぶつぶつや膿疱を伴っている場合は、酒さや湿疹、感染症などの可能性があります。

✨ 発熱や関節痛など全身症状を伴う場合

顔の赤みに加えて発熱、関節痛、倦怠感などの全身症状がある場合は、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデスなど)の可能性があります。この場合は皮膚科だけでなく内科や膠原病内科の診察が必要になることもあります。

📌 医療機関での治療オプション

皮膚科では、症状の原因に応じてさまざまな治療が行われます。保湿剤や外用ステロイド薬の処方に始まり、酒さに対してはメトロニダゾールゲルや低用量ドキシサイクリンが使用されることがあります。また、美容皮膚科では、毛細血管の拡張による赤みに対してレーザー治療(Vビームレーザーなど)やIPL(光治療)が行われることもあります。これらは皮膚表面の血管を選択的に処置することで、慢性的な赤みを改善する効果があります。

いずれにしても、自己診断・自己治療の限界を知り、症状が長引く場合や悪化する場合は専門家に相談することが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、冬になると「頬や鼻まわりの赤みがなかなか治まらない」とご相談にいらっしゃる患者さんが増える傾向にあります。多くの場合、乾燥によるバリア機能の低下と室内外の寒暖差が重なって症状が悪化しており、まずはセラミド配合の保湿剤を洗顔直後に丁寧に塗布する習慣を身につけていただくだけで、改善が見られるケースも少なくありません。ただし、赤みが2週間以上続く場合や、ぶつぶつ・かゆみを伴う場合は酒さやアトピー性皮膚炎など皮膚疾患が背景にある可能性がありますので、どうか一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。」

✨ よくある質問

冬に頬や鼻まわりが赤くなるのはなぜですか?

冬の肌の赤みは主に「乾燥」と「寒暖差」が原因です。乾燥で肌のバリア機能が低下し、外気と室内の温度差(10〜20度以上)によって毛細血管が収縮・拡張を繰り返すことで、皮膚表面に赤みが現れやすくなります。複数の要因が重なるため、冬は特に赤みが生じやすい季節です。

冬の赤みを悪化させるNG習慣を教えてください。

主なNG習慣として、42度以上の熱いお風呂・シャワー、洗浄力の強いクレンザーでの洗いすぎ、タオルでのゴシゴシ拭き取り、アルコール成分を含む化粧品の使用、辛い食べ物の過剰摂取などが挙げられます。これらはバリア機能をさらに低下させ、赤みを悪化させる原因となります。

冬でも日焼け止めは必要ですか?

はい、冬でも日焼け止めの使用をおすすめします。UVA(長波長紫外線)は曇りの日やガラス越しでも届き、雪が積もる地域では反射によって紫外線量が増えることもあります。冬は肌のバリア機能が低下しているため紫外線の影響を受けやすく、赤みの原因になります。敏感肌向けの低刺激タイプを選ぶとよいでしょう。

赤みに効果的なスキンケア成分や方法はありますか?

セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどを含む保湿剤が効果的です。特にセラミドは角質層のバリア機能修復に直接役立ちます。洗顔後1〜2分以内に保湿化粧水・乳液・クリームを重ね塗りし、赤みが気になる部位はさらに重ね塗りすることをおすすめします。室内の湿度を50〜60%に保つことも大切です。

冬の赤みで皮膚科を受診すべきタイミングはいつですか?

以下の場合は早めに皮膚科への相談をおすすめします。①赤みが2週間以上続く、②強いかゆみや痛み・灼熱感を伴う、③赤みの範囲が広がっている・ぶつぶつを伴う、④発熱や関節痛など全身症状がある場合です。酒さやアトピー性皮膚炎など皮膚疾患が背景にある可能性があり、自己ケアだけでは改善が難しいことがあります。

📌 まとめ

冬に肌の赤みが起きやすいのは、乾燥によるバリア機能の低下、寒暖差による毛細血管への負担、紫外線、暖房による室内の乾燥、マフラーやマスクなどの摩擦刺激など、複数の要因が重なっているためです。こうした冬特有の環境変化に対して、肌はさまざまなかたちで反応し、赤みとして現れます。

赤みへの対処の基本は、肌のバリア機能を守ることです。セラミドを含む保湿剤を洗顔後すぐに塗布する、熱いお湯でのシャワーを控える、室内の湿度を適切に保つ、1年を通じて日焼け止めを使う、肌を刺激する素材のマフラーを避けるなど、日常の細かな工夫の積み重ねが赤みの予防・改善につながります。

また、食事からのビタミンCやオメガ3脂肪酸の摂取、十分な睡眠、ストレス管理など、内側からのアプローチも同時に行うことで、より効果的に肌の状態を整えることができます。

一方で、赤みが長期間続く場合や、酒さ・アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患が疑われる場合は、自己ケアだけでは限界があります。専門の医療機関(皮膚科・美容皮膚科)を早めに受診し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。冬の赤みを「仕方ない」と諦めず、自分の肌の状態を正しく理解したうえで、適切なケアと必要に応じた医療的サポートを組み合わせることが、健やかな肌を保つ近道です。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 酒さ(ロゼーシャ)・アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎など、冬の肌の赤みに関連する皮膚疾患の診断基準・治療ガイドラインおよび患者向け疾患情報の参照
  • 厚生労働省 – 皮膚の健康管理・バリア機能の維持に関する公式情報、および生活習慣(睡眠・食事・ストレス管理)と皮膚疾患の関連に関する指針の参照
  • PubMed – 酒さ・乾燥性皮膚炎・寒暖差による毛細血管拡張、セラミドによるバリア機能修復、オメガ3脂肪酸の抗炎症効果、腸皮膚軸に関する査読済み臨床研究論文の参照
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