脂腺嚢腫とは
脂腺嚢腫の原因
嚢腫は脂腺(皮膚の表面に皮脂を分泌する腺)開口部に見られます。
単発では非遺伝性ですが、多発脂腺嚢腫には常染色体優性遺伝(K17遺伝子異常)を伴うものもあります。
脂腺嚢腫の症状
好発部位は、前胸部、腋窩、頚部などです。
皮膚色や淡黄色の半球状に隆起した腫瘍で、集簇(しゅうぞく)性があり多発する傾向にあります。
一般的には無症状ですが、嚢腫壁が破綻して炎症を起こすと腫れや痛みを伴います。
粉瘤と似ていますが、臍がなく多発していることが鑑別となります。
脂腺嚢腫の治療方法
外科的摘出術が行われます。
そのほかには穿刺による内容物除去もありますが、嚢腫を摘出しなければ再発します。