蓄熱式脱毛は効果がない？熱破壊式との違いやメリット・デメリットを医師が解説

「蓄熱式脱毛ってなに？」
「熱破壊式とはどう違うの？」
「どちらの脱毛を選ぶべき？」

とお悩みを抱えていませんか？

蓄熱式は、医療脱毛におけるレーザーの照射方法のひとつです。痛みが少なく、施術時間が短いなどのメリットがあります。

こちらのページでは、蓄熱式脱毛の特徴や効果、熱破壊式との違いなどを分かりやすく解説します。

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当院では、蓄熱式脱毛・熱破壊式脱毛の両方の機械を使い分けて施術しています。機械の違いや効果が気になっている方のために無料カウンセリングを行なっていますので、以下のボタンからぜひお問い合わせください。

蓄熱式脱毛とは？効果の仕組みや種類を解説

蓄熱式脱毛とは、低出力のレーザーや光を連続して照射し「バルジ領域」に熱を蓄積させることで、脱毛する仕組みです。SHR式脱毛（Super Hair Removal） と呼ばれることもあります。

こちらでは、蓄熱式脱毛について仕組みや種類を紹介します。

蓄熱式脱毛の仕組み

蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーや光を連続して照射し「バルジ領域」に熱を蓄積させることで、脱毛する方法です。

バルジ領域は、毛を作る毛乳頭に向けて指令を出し、発毛を促す役割があります。この部位にアプローチをかけることで、発毛を阻止したり抑制したりできるのです。

蓄熱式脱毛の種類

蓄熱式脱毛と一言でまとめても、種類も特徴もさまざまです。以下の表は、代表的な種類と特徴をまとめたものです。

機械の例	ソプラノアイスプラチナム	ソプラノチタニウム	メディオスターNeXT PRO
特徴	・3つの波長を同時に照射できる ・さまざまな毛質に対して有効	・ソプラノアイスプラチナムの上位機種 ・施術時間が短め	・ レーザーの波長が2種類ある ・痛みが少なく肌に優しい

表で紹介した3つ以外にも、医療脱毛では様々な機械が使われています。機械の種類や特徴について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。

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熱破壊式脱毛との違い

医療脱毛のレーザーの照射方法には、熱破壊式と呼ばれるものがあります。熱破壊式では、高出力のレーザーを1発照射して、毛乳頭・毛母細胞を破壊します。

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の違いは、以下の通りです。​

	蓄熱式脱毛	熱破壊式脱毛
照射方法	連続照射	1発照射
アプローチする部位	バルジ領域	毛乳頭・毛母細胞
痛み	弱い	やや強い
施術時間	短い	やや遅い
毛が抜けるスピード	3～4週間	1～2週間
産毛への効果	高い	低い
剛毛への効果	低い	高い
日焼け肌・色黒肌への対応	可	不可
肌トラブルのリスク	低い	やや高い

簡単にまとめると、蓄熱式は産毛への脱毛効果が期待でき、肌に優しいといえます。一方、熱破壊式は、蓄熱式よりも剛毛への効果が高く、毛の抜けるスピードが早い脱毛です。

蓄熱式脱毛のメリットは？熱破壊式と比較して解説

蓄熱式脱毛のメリットは、主に以下の5点です。

• 痛みの少なさ
• 施術時間の短さ
• 硬毛化への対応
• 産毛への効果の高さ
• 日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌への対応

熱破壊式と比較しながら、順番に解説します。

痛み｜蓄熱式脱毛のほうが弱い

蓄熱式は、痛みが少ない傾向にあります。毛根の浅い位置に、弱い出力のレーザーでアプローチするためです。

そのため、痛みや肌へのダメージが少なく、施術後の赤みや腫れ、火傷などのリスクも低くなっています。

一方、熱破壊式は、高出力のレーザーを単発で照射するため、痛みが強いです。個人差はありますが、輪ゴムで弾かれたような痛みを感じるでしょう。

施術時間｜蓄熱式脱毛のほうが早い

施術時間は、蓄熱式脱毛のほうが早いです。レーザーを高速照射するので、広範囲を短時間で照射できます。

一方、熱破壊式は1発ずつ照射していきます。そのため、蓄熱式脱毛と比べると、施術時間が長くなりやすいのです。短い期間で手早く脱毛を済ませたい方には、蓄熱式脱毛が向いています。

硬毛化の有無｜蓄熱式脱毛のほうがしにくい

硬毛化とは、レーザーを照射することで、かえって毛が太くなったり濃くなったりする現象です。

毛を生やす細胞を破壊しきれず、レーザーの刺激が細胞を活性化してしまうことが原因で起こります。特に、背中や肩など、メラニン色素が少なく産毛が多い部位で起こりやすいです。

蓄熱式脱毛は、熱破壊式と比較すると硬毛化が起こりにくいです。ただし、リスクは0ではないため、万が一硬毛化したら、医師へ相談してみることをおすすめします。

産毛への効果｜蓄熱式脱毛のほうが高い

蓄熱式脱毛は、産毛に対して高い効果を期待できます。レーザーを複数回照射することで、脱毛に必要な熱をしっかりと得られるためです。

そもそも医療脱毛機は、毛に含まれるメラニン色素にレーザーが反応する仕組みを活用しています。そのため、メラニン色素が少ない産毛には、反応しにくく効果を実感できない可能性があります。

一方で熱を溜めこむ蓄熱式は、産毛の脱毛におすすめです。

日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌への対応｜蓄熱式脱毛なら可能

蓄熱式脱毛は、日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌へ対応できます。低出力のレーザーを連続して照射するため、火傷のリスクが低いのです。

日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌は、メラニン色素の量が多く、レーザーが過剰に反応してしまいます。火傷などのトラブルを起こすリスクが高く、施術を断られてしまうケースも少なくありません。

蓄熱式脱毛は、急激な温度上昇がないため火傷のリスクが低めです。そのため、日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌でも脱毛を行えます。

蓄熱式脱毛のデメリットは？熱破壊式と比較して解説

メリットばかりに思える蓄熱式脱毛にも、注意すべきデメリットがあります。主に、以下の3点です。

• 即効性
• 剛毛や根深い毛への効果
• 白髪への脱毛効果

順番にみていきましょう。

即効性｜蓄熱式脱毛のほうがゆっくり

蓄熱式脱毛は、効果を実感するまでに時間がかかる傾向にあります。バルジ領域にアプローチし、次に生えてくる毛の生成を阻止する方法だからです。

つまり、新しい毛の生成を止められても、今生えている毛は自然に抜け落ちるのを待つしかないということです。

個人差はありますが、毛が抜けるスピードは蓄熱式脱毛が3～4週間程度といわれています。

一方、熱破壊式脱毛は1～2週間で毛が抜けるため、蓄熱式脱毛よりも即効性が高いといえるのです。

剛毛や根深い毛への効果｜蓄熱式脱毛のほうが実感しにくい

蓄熱式脱毛は、剛毛や根深い毛への効果が低いとされています。

熱破壊式は、メラニン色素の量が多いほど高い脱毛効果が期待できます。剛毛や根深い毛へはメラニン色素が多いため、蓄熱式脱毛よりも効果を実感しやすいのです。

とはいえ、蓄熱式脱毛は剛毛や根深い毛にまったく効果がないわけではありません。熱破壊式脱毛は痛みが強い傾向にあるため、できるだけ痛みを抑えたい方は蓄熱式脱毛を選択するのも良いでしょう。

白髪への脱毛効果｜蓄熱式も熱破壊式も低い

白髪への脱毛効果は、蓄熱式も熱破壊式も低いです。白髪には、メラニン色素がほとんど含まれないためです。

医療脱毛の機械は、メラニン色素に反応してレーザーを照射する仕組みを採用しています。したがって、メラニン色素がほとんど含まれない白髪には、蓄熱式・熱破壊式でも効果を実感するのは困難です。

白髪を脱毛したいなら、細い針を毛穴に挿入し電流を流す「ニードル脱毛」を選びましょう。ただしニードル式脱毛は、痛みが強く費用が高額になる傾向にあります。

蓄熱式脱毛は効果がない・抜けないと言われる原因まとめ

蓄熱式脱毛は「効果がない」「毛が抜けない」と言われる傾向にあります。インターネット上で、そのような口コミを見つけてしまうと、脱毛を受けるべきか迷ってしまいますよね。

蓄熱式脱毛は効果がない・抜けないと言われる主な原因は、以下の通りです。

• 毛が抜け落ちるまでに時間がかかる
• 痛みが少ないため効果がないように感じる
• 剛毛や根深い毛が多い部位は効果を実感しにくい

特に、毛が抜けるスピードが遅く、3～4週間程度かかるため「効果がない」といわれやすいです。しかし、蓄熱式は、抜けるタイミングが遅いだけで、脱毛効果は十分に期待できるので安心してください。

蓄熱式脱毛の効果・回数に関するよくある質問

こちらでは、蓄熱式脱毛の効果・回数に関するよくある質問に回答します。

• 蓄熱式脱毛はVIOに効果があるの？
• 蓄熱式脱毛の経過は？いつ抜ける？
• 蓄熱式脱毛を5回すれば効果を感じられる？
• 蓄熱式脱毛の効果を高めるポイントは？

蓄熱式脱毛に不安を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.蓄熱式脱毛はVIOに効果があるの？

蓄熱式脱毛は、VIOにも効果が期待できます。

熱破壊式と比較すると剛毛や根深い毛への効果が低いため、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、蓄熱式脱毛は剛毛や根深い毛へまったく効果がないわけではありません。

蓄熱式脱毛は、痛みが少ない脱毛方法です。そのため、痛みを感じやすいVIO脱毛で、施術中の負担を和らげる効果が期待できます。

Q.蓄熱式脱毛の経過は？いつ抜ける？

蓄熱式脱毛の効果を実感できるのは、レーザーを照射し始めてから3～4週間程度です。

照射から1～2回では変化は少なく。毛はまだまだ生えてきます。

照射から3～4回すると、徐々に毛が薄くなったり、まばらになったりするのを感じられます。

自己処理が不要となるのは、レーザーを照射してから5～8回程度です。なお、部位によっては10回以上の施術が必要となる場合もあります。

Q.蓄熱式脱毛を5回すれば効果を感じられる？

蓄熱式脱毛では、効果を感じられる回数の目安が部位ごとに異なります。そのため、脱毛部位によっては5回通っただけではまだまだ毛が生えてくる可能性があるのです。

例えば、顔やI・Oラインは、自己処理がほとんど不要になるのを目指すには、8回は通う必要があります。さらに、産毛まで脱毛しようとすれば、部位を問わず5～10回程度は照射しなければなりません。

蓄熱式脱毛で効果を実感するには、個人差はありますが5～10回程度の施術が必要であると覚えておきましょう。

Q.蓄熱式脱毛の効果を高めるポイントは？

蓄熱式脱毛の効果を高めるには、毛周期（ヘアサイクル）にあわせて通院しましょう。

毛周期ごと脱毛との関係は、以下の通りです。

毛周期	成長期 （毛が成長する期間）	退行期 （毛が生産をやめて休止期に向かう期間）	休止期 （毛を生産しない期間）
脱毛との関係	脱毛に適している	脱毛に適していない	脱毛に適していない

毛が成長しているタイミングでレーザーを照射することで、高い脱毛効果を期待できます。

照射して毛が抜けた後に、次の毛が生え揃ったタイミングで通院するのが良いでしょう。

蓄熱式脱毛を迷ったらアイシークリニックへご相談ください

蓄熱式脱毛は、医療脱毛におけるレーザーの照射方法のひとつです。

主なメリットは、以下の通りです。

• 痛みが少ない
• 施術時間が短い
• 産毛への脱毛効果が期待できる
• 硬毛化しにくい
• 日焼け肌・色黒肌・色素沈着肌へ対応できる

なお当院では、蓄熱式脱毛の「ソプラノチタニウム」を使用しています。これまでの施術時間を大幅に短縮し、全身脱毛でも60分以内に完了できるのが強みです。

さらに、熱破壊式脱毛の「ライトシェアデュエット」も採用しており、毛質・肌質に合わせて脱毛器を使い分けることが可能です。

医療脱毛を検討している方は、ぜひ当院までご相談ください。医師の観点から、脱毛の仕組みや効果を出すメカニズム、リスクなどを丁寧に説明いたします。