顎の下にしこりがあって動く…原因と受診すべき症状を解説

🔍 顎の下を触ったとき、コロコロと動くしこりに気づいて不安になった経験はありませんか?

💬 「これって悪性腫瘍…?」
心配になって検索しているあなたへ。

この記事を読めば、放置してOKなしこりとNGなしこりの見分け方がわかります。

⚠️ 読まないまま放置すると、重大な疾患を見逃すリスクがあります。

📋 この記事でわかること

  • 顎の下にしこりができる主な原因
  • ✅ 動くしこり・動かないしこりの違い
  • 今すぐ受診すべき危険なサイン
  • ✅ 何科に行けばいいか

🚨 こんな症状があれば要注意!

  • 🔸 1か月以上しこりが消えない
  • 🔸 急速に大きくなっている
  • 🔸 硬くて動かない・押すと痛い

👆 これらは悪性腫瘍のサインである可能性があります。早急な受診を。


目次

  1. 顎の下にしこりができる主な原因
  2. 動くしこりと動かないしこりの違いとは
  3. 顎下リンパ節腫脹について詳しく解説
  4. 唾液腺(顎下腺)に関連するしこり
  5. その他に考えられる疾患
  6. 悪性腫瘍(がん)の可能性はあるのか
  7. こんな症状が出たらすぐ受診を
  8. 何科を受診すればよいか
  9. 受診前に確認しておきたいポイント
  10. まとめ

この記事のポイント

顎の下の動くしこりは、リンパ節腫大・唾石症・粉瘤など良性疾患が多いが、1か月以上持続・急速増大・硬くて動きにくい場合は悪性腫瘍の可能性もあり耳鼻咽喉科への早期受診が推奨される。

💡 顎の下にしこりができる主な原因

顎の下(顎下部)にしこりができる原因は、大きく分けて以下のようなものが挙げられます。

まず最もよく見られるのが、リンパ節の腫れです。顎の下には顎下リンパ節と呼ばれるリンパ節が集まっており、口腔内や咽頭の炎症・感染症に反応して腫れることがあります。風邪をひいたときや歯茎が腫れているときに、顎の下がぐりぐりする感覚を覚えた方も多いのではないでしょうか。これはリンパ節が免疫応答として腫大している状態です。

次に多いのが、唾液腺(顎下腺)に関わるしこりです。顎の下には顎下腺という大きな唾液腺があり、ここに炎症や結石(唾石)が生じると、しこりのように触れることがあります。食事のときに痛みや腫れが増す場合は、唾液腺の問題を疑う必要があります。

また、皮膚や皮下組織に由来するしこりとして、粉瘤(アテローム)や脂肪腫なども比較的よく見られます。これらは良性の腫瘍で、ゆっくりと成長し、痛みがないことが多いです。表皮嚢腫とも呼ばれる粉瘤は、皮膚の中に角質が溜まってしこりになるもので、中心部に黒い点(毛穴の開口部)が見えることがあります。

さらに稀なケースとして、悪性リンパ腫や転移性リンパ節腫脹、唾液腺腫瘍といった悪性疾患も顎の下のしこりとして現れることがあります。これらは比較的まれですが、早期発見・早期治療が重要であるため、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

Q. 顎の下にできる動くしこりの主な原因は何ですか?

顎の下にできる動くしこりの主な原因は、顎下リンパ節の腫れ、唾液腺(顎下腺)の炎症や唾石、粉瘤(表皮嚢腫)、脂肪腫などの良性疾患です。動くしこりは周囲組織との癒着が少なく、一般的に良性であることが多いとされています。

📌 動くしこりと動かないしこりの違いとは

しこりに気づいた際、指で押したときに動くかどうかを確認することは、ある程度の状態を判断するための手がかりになります。ただし、自己判断で確定診断を行うことは難しく、必ず医療機関での診察が必要です。

一般的に、動くしこりは良性であることが多いとされています。リンパ節の反応性腫大(炎症や感染に伴うもの)や脂肪腫、粉瘤などは周囲の組織との癒着が少ないため、指で触ると比較的滑らかに動く感触があります。特にリンパ節由来のしこりは、コリコリあるいはグリグリとした感触で、押すと少し痛みを伴うことがあります。

一方で、動きにくい・動かないしこりは注意が必要です。悪性腫瘍では、しこりが周囲の組織に浸潤(広がっていく)することで、固定されて動かなくなる傾向があります。ただし、炎症が強い場合や繰り返し感染した粉瘤なども、炎症によって周囲と癒着し、動きにくくなることがあります。そのため、動かないしこり=悪性とは限らず、あくまでも一つの参考情報として捉えてください。

しこりの性状として、硬さも重要な情報です。柔らかくて弾力のあるしこりは脂肪腫などの可能性が高く、石のように硬いしこりは悪性疾患を疑う理由の一つになります。また、しこりの境界が明瞭(はっきりしている)か不明瞭(ぼんやりしている)かも、診断の参考になります。良性のしこりは境界が明瞭なことが多く、悪性の場合は境界が不明瞭なことがあります。

✨ 顎下リンパ節腫脹について詳しく解説

顎の下のしこりで最も多い原因が、顎下リンパ節の腫れです。リンパ節は全身に分布しており、体の免疫機能を担う重要な組織です。顎の下には複数のリンパ節が集まっており、それぞれが口腔、歯茎、舌、咽頭などの領域からのリンパ液を受け取っています。

リンパ節が腫れる原因として最も多いのは、細菌やウイルスによる感染症への反応です。風邪(上気道炎)、扁桃炎、歯周病、虫歯による歯根膿瘍、口内炎、咽頭炎などがあると、それに対抗するためにリンパ節が活性化して腫大します。このような反応性リンパ節腫大は、原因となる感染症が治まれば自然に小さくなることが多く、通常は数週間以内に改善します。

特にEBウイルス(エプスタイン・バールウイルス)による伝染性単核球症では、顎の下だけでなく首全体のリンパ節が著しく腫れることがあります。この疾患は若い世代に多く、発熱・咽頭痛・全身倦怠感を伴うのが特徴です。

猫ひっかき病(バルトネラ感染症)も、リンパ節腫脹の原因として知られています。猫(特に子猫)に引っかかれたり咬まれたりした後に、リンパ節が腫れる疾患です。顎の下よりも腋の下や鼠径部のリンパ節が腫れることが多いですが、顎下部に現れることもあります。

反応性リンパ節腫大の場合、しこりの特徴としては柔らかくて動きやすく、触れると痛みを感じることが多いです。サイズは通常1〜2cm程度で、短期間で変化(大きくなったり小さくなったり)することがあります。

一方、リンパ節が長期間(1か月以上)にわたって腫れ続ける場合や、急速に大きくなる場合、痛みがない場合は、悪性リンパ腫や転移性悪性腫瘍などの可能性も考慮する必要があります。このような場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

Q. 食事中に顎の下が腫れて痛む場合は何が原因ですか?

食事中や食事の直前に顎の下が腫れて痛む場合、唾石症(だせきしょう)の可能性が高いです。唾石とは唾液の成分が石灰化してできた結石で、食事の際に唾液分泌が促進されることで腫れや痛みが起こります。顎下腺に最も多く発生するため、専門医への受診が推奨されます。

🔍 唾液腺(顎下腺)に関連するしこり

顎の下には顎下腺(がっかせん)という大きな唾液腺が左右一対存在しています。この顎下腺に問題が生じると、しこりのような腫れとして触れることがあります。

顎下腺に関連する主な疾患としては、まず唾石症(だせきしょう)が挙げられます。唾石とは、唾液の成分が石灰化してできた石のことで、唾液腺や唾液腺管の中に生じます。唾石ができると唾液の流れが妨げられ、食事のときに唾液分泌が促進されると腫れや痛みが起こる特徴があります。特に食事中や食事の直前に顎の下が腫れて痛む場合は、唾石症を強く疑います。

唾石は顎下腺に生じることが最も多く(全体の約80〜90%)、比較的大きな結石ができやすいとされています。触診で石が触れることもあり、X線や超音波検査で確認できます。小さい唾石は自然に排出されることもありますが、大きいものや症状が強い場合は手術による摘出が必要になることがあります。

次に、唾液腺炎(だえきせんえん)も顎の下の腫れの原因となります。細菌やウイルスによる感染、あるいは唾石による閉塞が原因で顎下腺に炎症が起きると、腺全体が腫れて硬くなり、発赤や痛みを伴います。急性顎下腺炎は抗菌薬などで治療しますが、重症化すると膿瘍形成(膿が溜まる状態)に至ることもあるため、適切な対応が必要です。

唾液腺腫瘍(良性・悪性)も顎下部のしこりの原因になります。唾液腺に生じる腫瘍の多くは良性ですが、顎下腺腫瘍は耳下腺腫瘍と比較して悪性の割合がやや高いとされています。痛みがなくゆっくりと成長するしこりとして現れることが多く、触診では比較的硬く、境界がはっきりしていることが多いです。良性・悪性の鑑別には超音波検査やMRI、細胞診などが必要です。

💪 その他に考えられる疾患

顎の下のしこりの原因として、リンパ節や唾液腺以外にも様々な疾患が考えられます。

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の表皮が袋状になって内部に角質や皮脂が溜まった良性の腫瘍です。正式には表皮嚢腫と呼ばれます。顎の下の皮膚にできることがあり、柔らかくて弾力があり、指で押すと動く感触があります。通常は痛みを伴いませんが、細菌感染を起こすと赤く腫れて強い痛みが生じます。感染した状態では切開排膿が必要となり、根治には嚢腫全体を摘出する手術が必要です。

脂肪腫(しぼうしゅ)は、脂肪組織が異常増殖した良性腫瘍です。柔らかく弾力があり、触ると動く感触が特徴的です。成長は非常にゆっくりで、基本的に悪性化しません。痛みがなく、外見的に気にならなければ経過観察のみで問題ないことが多いですが、大きくなったり不快感がある場合は手術で摘出します。

正中頸嚢胞(せいちゅうけいのうほう)は、首の正中部(顎の下から首にかけての中央部分)にできる先天性の嚢胞(袋状の構造物)です。胎児期の発生過程で甲状舌管が完全に消失せずに残ることで生じます。多くは小児期に発見されますが、成人になってから気づかれることもあります。触診では柔らかく、飲み込み動作(嚥下)とともに動くことが特徴的です。治療は手術による摘出です。

側頸嚢胞(そくけいのうほう)は、首の側面(胸鎖乳突筋の前縁付近)にできる先天性嚢胞です。第二鰓弓由来のものが最も多く、表面が滑らかで弾力があり、動くしこりとして触れます。成人になってから感染を契機に気づかれることも多いです。

甲状腺疾患も、顎の下から首にかけての腫れの原因になることがあります。甲状腺は喉仏の下に位置していますが、甲状腺腫瘍や甲状腺腫が大きくなると、顎の下や首全体に触れる場合があります。飲み込みと一緒に動く(嚥下時に上下する)ことが特徴です。

🎯 悪性腫瘍(がん)の可能性はあるのか

顎の下のしこりが悪性腫瘍である可能性について、正直に解説します。多くの場合、顎の下のしこりは良性疾患によるものですが、悪性腫瘍が含まれる可能性を完全に否定することはできません。

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化することで起こる血液のがんです。頸部リンパ節腫脹として現れることが多く、痛みを伴わないリンパ節の腫れが特徴です。発熱・寝汗・体重減少(これらをB症状と呼びます)を伴う場合があります。しこりは比較的硬く、複数のリンパ節が癒合してこぶ状になることもあります。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別され、それぞれ治療法が異なりますが、適切な化学療法や放射線治療により良好な治療成績が得られるようになってきています。

転移性リンパ節腫脹は、口腔・咽頭・甲状腺・肺などの原発巣からがん細胞がリンパ節に転移したものです。口腔がん(舌がん、歯肉がん、口底がんなど)や中咽頭がん、喉頭がんなどは、顎下部・頸部リンパ節への転移を起こしやすいです。転移したリンパ節は硬くなり、周囲組織への癒着で動きにくくなることが多いです。

唾液腺悪性腫瘍(唾液腺がん)も顎の下のしこりとして現れることがあります。粘表皮がん、腺様嚢胞がん、腺房細胞がんなどの種類があり、病理組織によって治療方針が異なります。顎下腺に生じるしこりの場合、耳下腺と比べて悪性の確率がやや高いとされるため、注意が必要です。

悪性腫瘍を示唆するサインとしては、しこりが急速に大きくなる、硬くて動きにくい、痛みがない(一部は痛みを伴う)、数週間以上持続する、顔面神経麻痺などの神経症状を伴う、体重減少や発熱などの全身症状がある、などが挙げられます。これらの所見がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

ただし、これらの特徴はあくまでも参考であり、自己判断で「悪性ではない」と結論づけることは危険です。気になるしこりがある場合は、専門医による診察と適切な検査を受けることを強くお勧めします。

Q. 顎の下のしこりで悪性腫瘍を疑うべき症状は何ですか?

顎の下のしこりで悪性腫瘍を疑う主なサインは、①1か月以上消えない、②短期間で急速に大きくなる、③硬くて動きにくい、④痛みがないまま持続する、⑤発熱・体重減少・寝汗などの全身症状を伴う、の5点です。これらに該当する場合は早期に耳鼻咽喉科への受診が必要です。

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💡 こんな症状が出たらすぐ受診を

顎の下のしこりに気づいた場合、どのような状態のときにすぐ受診すべきか、具体的なポイントをまとめます。

まず、しこりが短期間で急速に大きくなっている場合は、急いで受診してください。数日〜数週間で急速に増大するしこりは、急性感染症(膿瘍形成など)や悪性腫瘍の可能性があります。

しこりが1か月以上持続して消えない場合も受診が必要です。感染に伴うリンパ節腫大であれば、通常は原因が治まれば2〜4週間で縮小します。それ以上持続する場合は、さらなる精査が必要です。

痛みのないしこりに特に注意が必要です。感染に伴うリンパ節腫大は多くの場合痛みを伴いますが、悪性腫瘍に伴うリンパ節転移や悪性リンパ腫は、痛みがないことが多いです。痛みがないからといって安心せず、持続する場合は受診しましょう。

しこりが硬くて動きにくい場合も注意が必要です。前述のとおり、固定されたしこりは悪性腫瘍の特徴の一つです。

顎の下の腫れが急激に増大して、飲み込みが困難になる・口が開けにくくなる・呼吸が苦しくなるといった症状を伴う場合は、ルードウィッヒアンギーナ(口底蜂窩織炎)などの重篤な感染症の可能性があり、緊急性が高い状態です。このような場合はすぐに救急受診してください。

その他、発熱・体重減少・寝汗などの全身症状を伴う場合、口腔内や咽頭に潰瘍・腫瘍を疑う病変がある場合、声のかすれ・飲み込みにくさ・舌の動きにくさなどの症状がある場合も、速やかな受診が必要です。

逆に、風邪や扁桃炎などの感染症に伴って顎の下が腫れた場合で、感染症の症状が改善するとともにしこりも小さくなっているようであれば、緊急性は低く、経過をみることが可能です。ただし、心配な場合はいつでも医療機関に相談してください。

📌 何科を受診すればよいか

顎の下のしこりに気づいた場合、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。以下に、症状や状況に応じた受診先を解説します。

まず、最初の受診先として頸部外科・耳鼻咽喉科がおすすめです。顎の下から首にかけての疾患(リンパ節腫大、唾液腺疾患、頸部腫瘍など)を専門とする科であり、触診・内視鏡検査・超音波検査など、必要な検査を包括的に行うことができます。

口腔外科・歯科口腔外科も重要な選択肢です。特に歯の問題(虫歯・歯周病・歯根嚢胞など)に関連したしこりや、口腔内に病変が疑われる場合は口腔外科での診察が適しています。また、唾石症や顎下腺疾患は口腔外科でも扱われます。

皮膚科は、粉瘤や脂肪腫など皮膚・皮下組織由来のしこりに対応しています。しこりが皮膚表面に近く、中央に黒い点(毛穴)が見えるような場合は粉瘤の可能性が高く、皮膚科または形成外科への受診が適切です。

形成外科・外科は、頸部腫瘍全般の手術的治療を担う科です。診断がついた後に手術が必要な場合は、形成外科や外科に紹介されることが多いです。

かかりつけ医(内科・総合診療科)への相談も一つの選択肢です。最初にかかりつけ医に相談することで、状況に応じた専門科への紹介を受けることができます。特に原因が明らかでない場合や、全身症状を伴う場合は、まず内科を受診するのも良いでしょう。

受診先を迷う場合は、耳鼻咽喉科(頭頸部外科)を最初の受診先として選ぶことをおすすめします。頸部のしこりに最も精通しており、必要に応じて他科へ紹介してもらえます。

✨ 受診前に確認しておきたいポイント

医療機関を受診する前に、自分の症状についていくつかのポイントを整理しておくと、より正確な診察・診断につながります。医師に伝えるべき情報を事前にまとめておきましょう。

しこりに気づいた時期を把握しておきましょう。いつ頃からしこりが存在するのか(数日前、数週間前、数か月前など)を明確にすることで、急性か慢性かの判断材料になります。

しこりの変化についても確認してください。最初に気づいてから大きくなっているか、変化していないか、小さくなっているかを観察しておきましょう。急速な変化は重要な情報です。

痛みの有無と程度も重要です。安静時に痛むか、触れると痛むか、食事のときに痛むか(特に食事中に増悪する場合は唾石症を疑う)など、痛みの特徴を記録しておきましょう。

しこりの硬さ・弾力・動きについて、自分で感じた印象を伝えてください。柔らかい・硬い・弾力がある、押すと動く・動きにくい、などの情報は診断の参考になります。

しこりが現れる前後の全身状態についても確認が必要です。発熱・喉の痛み・咳・体重減少・倦怠感などの全身症状がなかったか、直前に風邪や歯の治療を受けていなかったかなどを思い出しておきましょう。

口腔内の状態も把握しておきましょう。虫歯・歯周病の有無、最近の歯科治療歴、口内炎や口腔内の腫れの有無なども、診断に役立ちます。

既往歴・内服薬・アレルギーについても整理しておきましょう。以前に頸部手術を受けたことがあるか、血液疾患や免疫疾患の診断を受けたことがあるか、現在服用している薬(特に免疫抑制剤)があるかなどを伝えてください。

猫との接触歴も意外と重要な情報です。猫ひっかき病を疑う状況では、猫(特に子猫)に引っかかれたり咬まれたりしたことがないか確認しましょう。

受診の際には、しこりの上から皮膚を指で示しながら「ここにしこりがあります」と明確に伝えることで、医師がスムーズに診察できます。

Q. 顎の下のしこりは何科を受診すればよいですか?

顎の下のしこりは、耳鼻咽喉科(頭頸部外科)への受診が最初の選択肢として適切です。顎の下から首にかけての疾患に精通しており、触診・超音波検査・内視鏡検査など必要な検査を包括的に行えます。歯科疾患が背景に疑われる場合は口腔外科、皮膚表面に近いしこりは皮膚科も適切です。

🔍 医療機関ではどのような検査を行うか

顎の下のしこりを訴えて受診した場合、医療機関ではどのような検査が行われるのかを知っておくと、受診への不安が軽減されます。

まず、問診と視診・触診が基本です。医師はしこりの位置・大きさ・硬さ・可動性・圧痛の有無などを確認します。また、口腔内の状態、扁桃の様子、咽頭の観察も行います。この時点でかなりの情報が得られることが多いです。

超音波検査(エコー検査)は、顎の下のしこりを評価するために最もよく使われる検査の一つです。被曝がなく、リアルタイムでしこりの内部構造や血流を観察できます。リンパ節腫大か唾液腺疾患か嚢胞かなどの鑑別に有用で、外来で短時間で実施できます。

血液検査では、白血球数・CRPなどの炎症マーカーを測定して感染症の有無を確認したり、EBウイルスや他のウイルス感染症の抗体検査を行ったりします。悪性リンパ腫が疑われる場合はLDHや尿酸値なども確認します。

CT検査やMRI検査は、しこりのより詳細な評価や、周囲組織との関係、遠隔転移の有無などを確認するために行います。特に悪性腫瘍が疑われる場合や、手術計画のために重要な情報を提供します。

細胞診・生検は、しこりの細胞を直接採取して顕微鏡で調べる検査です。細い針でしこりを穿刺して細胞を採取する穿刺吸引細胞診(FNAC)は、外来で実施可能で、悪性・良性の鑑別に重要です。より詳細な組織診断が必要な場合は、組織生検が行われることもあります。

PET-CT検査は、全身のがん細胞の分布を確認するための検査で、悪性リンパ腫や転移性腫瘍の病期診断(ステージング)に使用されます。通常は専門病院で実施されます。

これらの検査は必要に応じて組み合わせて行われます。すべての検査が一度に必要になるわけではなく、まず問診・触診・超音波検査から始めて、必要に応じて追加の検査が行われるのが一般的な流れです。

💪 顎の下のしこりを予防するために

顎の下のしこりの多くは感染症やそれに伴うリンパ節腫大によるものであるため、感染症を予防する習慣がしこりの予防にもつながります。

口腔内の健康管理は特に重要です。虫歯や歯周病は顎下部のリンパ節腫大の原因となりやすいため、定期的な歯科受診と毎日の適切なブラッシング・フロスによる口腔ケアが大切です。歯の根元に膿が溜まる歯根膿瘍は、顎の下に痛みを伴う腫れを引き起こすことがあるため、虫歯は早めに治療することが重要です。

手洗い・うがいなどの基本的な感染症予防も、上気道炎(風邪)や扁桃炎を防ぐことでリンパ節腫大の予防につながります。

免疫力を維持するための生活習慣(十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動・禁煙など)も、感染症への抵抗力を高める上で重要です。

粉瘤や脂肪腫などの皮下腫瘍は完全な予防が難しいですが、皮膚を清潔に保ち、毛穴が詰まらないようにすることは粉瘤の発生を多少抑える可能性があります。

定期的な自己チェックも大切です。月に一度程度、顎の下や首を手で触って、いつもと違うしこりがないか確認する習慣をつけると、異変に早期に気づくことができます。特に40歳以上の方、喫煙・飲酒習慣のある方は、口腔がんや咽頭がんのリスクが高いため、定期的な口腔内の確認が重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顎の下のしこりを心配されて受診される患者さまが多くいらっしゃいますが、実際には風邪や歯科疾患に伴う反応性のリンパ節腫大など、良性疾患によるものがほとんどです。ただし、しこりが1か月以上続く・急速に大きくなる・痛みがないまま持続するといった場合は、悪性疾患の早期発見につながる重要なサインである可能性があるため、自己判断せずにお早めにご相談ください。患者さまの不安を少しでも和らげられるよう、丁寧な診察と適切な検査で原因をしっかりと見極めてまいります。」

🎯 よくある質問

顎の下にできた動くしこりは良性ですか?

動くしこりは一般的に良性であることが多く、リンパ節の腫れや脂肪腫、粉瘤などが原因として考えられます。ただし、動くかどうかだけで良性・悪性を自己判断することはできません。気になるしこりがある場合は、自己判断せず専門医に相談することをおすすめします。

顎の下のしこりは何科を受診すればよいですか?

最初の受診先として耳鼻咽喉科(頭頸部外科)がおすすめです。顎の下から首にかけての疾患に最も精通しており、触診・超音波検査など必要な検査を包括的に行えます。歯科的な問題が疑われる場合は口腔外科、皮膚表面に近いしこりは皮膚科も適切な受診先です。

顎の下のしこりがあっても受診が急がない場合はありますか?

風邪や扁桃炎などの感染症に伴って顎の下が腫れた場合で、感染症の回復とともにしこりも小さくなってきているようであれば、緊急性は比較的低いと考えられます。ただし、心配な場合はいつでも医療機関に相談することをおすすめします。

顎の下のしこりですぐ受診すべき症状を教えてください。

以下の場合は早めの受診が必要です。①しこりが短期間で急速に大きくなる、②1か月以上消えない、③痛みがないまま持続する、④硬くて動きにくい、⑤発熱・体重減少・寝汗などの全身症状を伴う。また、飲み込みや呼吸が困難な場合は緊急受診が必要です。

食事のときに顎の下が腫れて痛むのはなぜですか?

食事中や食事の直前に顎の下が腫れて痛む場合、唾石症(だせきしょう)の可能性が考えられます。唾石とは唾液の成分が石灰化したもので、唾液腺内にできると食事の際に唾液分泌が促進され、腫れや痛みが起こります。顎下腺に最も多く発生するため、このような症状がある場合は専門医への受診をおすすめします。

💡 まとめ

顎の下にしこりができて動く場合、その多くはリンパ節の腫れや唾液腺疾患、粉瘤・脂肪腫などの良性疾患によるものです。動くしこりは一般的に良性であることが多いとされますが、これはあくまでも傾向であり、自己判断で病気を確定することはできません。

特に、しこりが1か月以上消えない・急速に大きくなっている・硬くて動きにくい・痛みがないしこりが持続する・発熱や体重減少などの全身症状を伴う、といった場合は悪性疾患の可能性も考慮され、早期の受診が必要です。

受診先としては耳鼻咽喉科(頭頸部外科)が最初の選択肢としておすすめです。歯科的な問題が背景にある場合は口腔外科、皮膚表面に近いしこりであれば皮膚科も適切な受診先です。

顎の下のしこりは、多くの場合は心配のない良性疾患ですが、稀に悪性疾患が潜んでいることもあります。「様子を見ていれば大丈夫だろう」と自己判断せずに、気になるしこりがあれば早めに専門医に相談することが、あなたの健康を守るための最善の方法です。適切な検査と診断を受けることで、不安を解消し、必要な治療を早期に開始することができます。

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📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 悪性リンパ腫・唾液腺がん・転移性リンパ節腫脹などの悪性腫瘍に関する情報、およびがんの早期発見・受診の重要性に関する公式情報
  • 国立感染症研究所 – 伝染性単核球症(EBウイルス感染症)・猫ひっかき病(バルトネラ感染症)・扁桃炎などの感染症に伴うリンパ節腫大の原因疾患に関する感染症情報
  • 日本皮膚科学会 – 顎の下にできる粉瘤(表皮嚢腫)・脂肪腫などの皮膚・皮下組織由来の良性腫瘍に関する診断・治療の情報

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