レチナールの効果とは?レチノールとの違いや使い方を解説

スキンケア成分のなかで近年注目を集めているレチナール(レチナルデヒド)は、ビタミンA誘導体のひとつです。シワの改善や肌のターンオーバー促進、ニキビへのアプローチなど、さまざまな効果が期待される成分として、美容医療の現場でも広く知られるようになりました。

しかし、同じビタミンA誘導体であるレチノールやレチノイン酸との違いがわかりにくく、「自分の肌に合うのか」「どう使えばよいのか」と疑問を持つ方も少なくないでしょう。この記事では、レチナールの効果・メカニズム・レチノールとの比較・適切な使い方や注意点まで、医療的観点から詳しく解説します。

💬

「レチノール試したけど、刺激が強くて続かなかった…😢」
「レチナールって結局レチノールと何が違うの?」

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この記事を読めば、レチナールの正しい知識と使い方が丸わかり!
「なんとなく使ってる」だと肌トラブルのリスクがあります。ぜひ最後まで読んでください💡

🚨 この記事を読まないと起きること

  • ❌ 間違った使い方で肌荒れ・赤み・皮むけを引き起こす
  • ❌ レチノールとの違いを知らずにコスパ最悪の選択をしてしまう
  • ❌ 自分の肌に合わない濃度・頻度で使い効果ゼロになる
  • ❌ 妊娠中など使用禁忌を知らずに危険な使い方をしてしまう

✅ この記事を読むと得られること

  • レチナール・レチノール・レチノイン酸の違いが完全に理解できる
  • 科学的に証明されたシワ改善・ニキビ改善効果の仕組みがわかる
  • 安全で効果的な使い方・濃度・頻度が具体的にわかる
  • ✅ 自分の肌にレチナールが向いているかどうか判断できる

目次

  1. レチナールとは何か?ビタミンA誘導体の基礎知識
  2. レチナールの主な効果
  3. レチノールとレチナールの違い
  4. レチナールとレチノイン酸の違い
  5. レチナールが肌に作用するメカニズム
  6. レチナールの使い方と注意点
  7. 副作用とレチナール反応(A反応)について
  8. どんな人にレチナールが向いているか
  9. レチナール配合製品の選び方
  10. まとめ

この記事のポイント

レチナールはレチノールとレチノイン酸の中間に位置するビタミンA誘導体で、シワ改善・ターンオーバー促進・ニキビ改善などの効果が科学的に確認されており、レチノイン酸より刺激が少なく市販品として使いやすいが、低濃度・低頻度から始め日焼け止めと保湿を徹底することが重要で、妊娠中は使用を避け、刺激が強い場合は皮膚科への相談が推奨される。

💡 レチナールとは何か?ビタミンA誘導体の基礎知識

レチナール(Retinal / Retinaldehyde)は、ビタミンAの誘導体のひとつで、医学的にはレチナルデヒドとも呼ばれます。ビタミンAは体内でいくつかの形態に変換されながら働く脂溶性ビタミンであり、皮膚の健康を維持するうえで欠かせない栄養素です。

ビタミンA誘導体にはいくつかの種類があります。代表的なものを変換の順番で並べると、レチニルエステル → レチノール → レチナール → レチノイン酸という流れになります。レチナールはレチノールとレチノイン酸の中間に位置する成分で、皮膚に塗布すると体内の酵素によってレチノイン酸に変換されて効果を発揮します。

スキンケア成分としてのレチナールの歴史は意外と古く、1990年代にはすでに研究が行われていました。フランスの皮膚科学者グループが、0.05%レチナールクリームの有効性を確認した研究が発表されており、その後も多くの臨床試験が積み重ねられています。レチノイン酸(トレチノイン)と比較して刺激が少ないながらも一定の効果が得られることから、市販のスキンケア製品への配合が広がり、現在では多くのコスメブランドがレチナール配合製品を展開しています。

なお、レチナールは光や酸化に対して不安定な成分であるため、製品の保存状態や処方の工夫が品質を左右します。遮光容器や酸化防止剤との組み合わせなど、製品ごとに安定性を高めるための技術が用いられています。

Q. レチナールとレチノールの効果の強さはどう違う?

レチナールはレチノールよりもレチノイン酸(活性型ビタミンA)に近い位置にある成分で、同じ濃度で比較するとレチノールの約10〜20倍の効力があるとされています。レチノールからレチノイン酸への変換に2段階必要なのに対し、レチナールは1段階で済むためです。

📌 レチナールの主な効果

レチナールには、科学的なエビデンスに基づいたさまざまな肌への効果が報告されています。以下に代表的な効果をまとめます。

✅ シワ・たるみへのアプローチ

レチナールの最も有名な効果のひとつが、シワや皮膚のハリ低下への改善効果です。レチナールは皮膚内でレチノイン酸に変換されることで、線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの産生を促します。コラーゲンは肌のハリや弾力を支える構造タンパク質であり、その産生が高まることで、シワが目立ちにくくなったり、肌に張りが出たりする効果が期待されます。

複数の臨床研究において、レチナール配合クリームを一定期間使用した群では、目尻のシワや額のシワが改善したことが報告されています。また、コラーゲン分解を促す酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の働きを抑制する効果も示されており、シワが深くなるのを防ぐ方向にも働きます。

📝 ターンオーバー(肌の新陳代謝)の促進

健康な肌は約28日周期で新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返していますが、加齢やストレス、紫外線ダメージなどによってこのサイクルが乱れると、古い角質が肌表面に残り、くすみやゴワつきの原因になります。

レチナールはレチノイン酸に変換されることで表皮細胞の分化・増殖を促し、ターンオーバーを正常化する働きがあります。これにより、肌のくすみや毛穴の詰まり、黒ずみなどの改善が期待できます。また、ターンオーバーが整うことで美容成分の浸透しやすい肌環境が整うという相乗効果も期待されます。

🔸 ニキビ・毛穴へのアプローチ

ニキビの発生には、毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌、アクネ菌の繁殖が複合的に関わっています。レチナールはターンオーバー促進によって古い角質が毛穴に詰まるのを防ぐほか、皮脂腺への作用によって皮脂分泌をある程度コントロールする効果も示されています。

また、レチナールには抗菌作用も報告されており、アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖を抑える働きが研究で確認されています。これらの複合的な作用によって、ニキビの予防や改善、ニキビ跡の色素沈着の軽減にも期待が持てます。

⚡ 色素沈着・くすみの改善

レチナールはメラニン産生のプロセスに関与し、色素沈着を抑える作用があるとされています。ターンオーバーが促進されることでメラニンが排出されやすくなるほか、メラノサイト(メラニン産生細胞)の活性を調節する効果も報告されています。シミや色ムラ、くすみなどが気になる方にとっても、継続使用によるアプローチが期待できる成分です。

🌟 肌のきめを整える効果

レチナールの継続使用によって、肌のきめが整い、滑らかさが増すという報告も複数あります。表皮の構造が整うことで光の反射が均一になり、肌に透明感が生まれることも期待されます。

✨ レチノールとレチナールの違い

スキンケア成分を調べると必ず登場するのが「レチノール」です。レチナールとレチノールはいずれもビタミンA誘導体ですが、体内での変換ステップ数や効果の強さ、刺激のレベルに違いがあります。

体内での変換経路を振り返ると、レチノールは皮膚内でまずレチナールに変換され、次にレチノイン酸へと変換されます。つまり、レチナールはレチノールよりも活性型のレチノイン酸に近い位置にある成分です。この変換ステップの差が、効果と刺激の差につながります。

一般に、同じ濃度で比較した場合、レチナールはレチノールの約10〜20倍の効力があると言われています。これはレチノールからレチノイン酸への変換に2段階必要なのに対し、レチナールからの変換は1段階で済むためです。同量のコラーゲン産生効果を得るためには、レチノールよりも少ない量のレチナールで達成できる可能性があります。

一方で、レチナールはレチノールに比べて刺激が出やすいという側面もあります。ただし、後述するレチノイン酸(トレチノイン)と比較すると格段に刺激が少なく、市販のコスメとして配合できる点がレチナールの大きな特徴です。

まとめると、レチノールは効果がマイルドで刺激が少なく入門的な位置づけであるのに対し、レチナールはより高い効果を持ちつつも、医薬品であるレチノイン酸よりは安全に使用しやすいバランスの良い成分といえます。

Q. レチナールにはニキビへの効果があるか?

レチナールはニキビに対して複合的なアプローチが期待できる成分です。ターンオーバー促進により毛穴の詰まりを防ぎ、皮脂分泌をコントロールするほか、アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖を直接抑制する抗菌作用も研究で確認されています。これはレチノールやレチノイン酸にはあまり見られないレチナール独自の特性です。

🔍 レチナールとレチノイン酸の違い

レチノイン酸(トレチノイン)は、ビタミンA誘導体の中で最も活性が高く、皮膚科領域でシワ改善やニキビ治療に医薬品として使用される成分です。日本では医薬品に分類されており、医師の処方なしに使用することはできません。

レチノイン酸は体内で変換を必要とせず、そのまま細胞内のレチノイン酸受容体(RAR)に結合して作用するため、効果が即座に、かつ強力に現れます。しかしその反面、刺激も強く、赤みや皮むけ、乾燥などの副作用(A反応)が出やすいのが難点です。

レチナールとレチノイン酸の最大の違いは、この「変換ステップの有無」と「使用のしやすさ」にあります。レチナールは皮膚内でゆっくりとレチノイン酸に変換されるため、一度に大量のレチノイン酸が作られることなく、比較的マイルドな作用が期待できます。また、市販のスキンケア製品に配合できるため、自宅でのセルフケアとして取り入れやすい点も異なります。

ただし、効果の強さという点ではレチノイン酸のほうが上です。シワやニキビが深刻な場合や、より速い効果を求める場合には、皮膚科や美容皮膚科への相談が適切です。

💪 レチナールが肌に作用するメカニズム

レチナールが肌に与える変化は、いくつかの生物学的メカニズムによって説明されます。

まず、レチナールが皮膚に塗布されると、皮膚内に存在する酵素「レチナールデヒドロゲナーゼ」によってレチノイン酸へと変換されます。生成されたレチノイン酸は細胞内の受容体(レチノイン酸受容体:RAR、レチノイドX受容体:RXR)に結合し、遺伝子発現を調節します。この遺伝子調節によって、コラーゲン産生の促進、コラーゲン分解酵素(MMP)の抑制、表皮細胞の分化・増殖の促進などが起こります。

また、レチナール自体にもレチノイン酸への変換とは独立した働きがあることが研究で示されています。レチナールはアルデヒド基を持つ構造から、アクネ菌に対する直接的な抗菌作用を示すことが確認されています。これはレチノールやレチノイン酸にはあまり見られないレチナール独自の特性であり、ニキビへの効果においてレチナールが特に注目される理由のひとつです。

さらに、レチナールはレチノールと異なり、細胞内の結合タンパク質(CRABP2など)へのアフィニティが異なるため、レチノイン酸への変換効率がレチノールよりも高く、同じ濃度でより効率的に作用を発揮すると考えられています。

このように、レチナールはレチノイン酸への変換を介した間接的な作用と、レチナール自体が直接的に発揮する作用の両面から肌に働きかけるユニークな成分です。

Q. レチナールを使い始めるときの正しい方法は?

レチナールは紫外線で分解されやすいため、夜の洗顔後に使用することが基本です。初めて使用する場合は週1〜2回の低頻度から始め、肌の反応を確認しながら徐々に頻度を増やしていきます。また、ターンオーバー促進により肌が紫外線の影響を受けやすくなるため、日中はSPF30以上の日焼け止め使用が必須です。

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🎯 レチナールの使い方と注意点

レチナールを効果的かつ安全に使用するためには、適切な方法と注意点を理解することが重要です。

💬 使用するタイミング

レチナールは紫外線によって分解されやすく、光に対して不安定な成分です。そのため、基本的には夜のスキンケアとして使用することが推奨されています。夜寝る前に洗顔後、化粧水や美容液のあとに使用するのが一般的な流れです。日中に使用する場合は、日焼け止めの使用が必須となります。

✅ 使用量と頻度

レチナールを初めて使用する場合は、週に1〜2回の低頻度から始め、肌の様子を見ながら徐々に使用頻度を増やしていくことが勧められます。一度に多量を使用しても効果が増すわけではなく、むしろ刺激が強くなりやすいため、薄く伸ばして使用することが基本です。

肌が慣れてきたら毎日使用に移行することも可能ですが、自分の肌の反応を観察しながら無理のないペースで進めることが大切です。

📝 日焼け止めの重要性

レチナールを使用すると肌のターンオーバーが促進され、表皮が薄くなる傾向があります。これにより、紫外線の影響を受けやすくなるため、日中のUVケアがこれまで以上に重要になります。レチナールを使用している期間は、日焼け止め(SPF30以上、PA++以上が目安)を毎日塗布する習慣をつけましょう。紫外線対策を怠ると、シミや炎症後色素沈着のリスクが高まります。

🔸 保湿ケアとの組み合わせ

レチナールは肌の乾燥や敏感化を引き起こすことがあるため、十分な保湿ケアと組み合わせることが推奨されます。ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分が配合された製品を合わせて使用することで、バリア機能を守りながらレチナールの効果を引き出すことができます。

また、「サンドイッチ法」と呼ばれる方法も有効です。これは、保湿クリームを塗った後にレチナールを重ね、さらに保湿クリームでフタをするという使い方で、レチナールが直接肌に触れる量を調整することで刺激を和らげることができます。ただし、製品によって推奨される使い方が異なるため、各製品の説明書を確認してください。

⚡ 使用を避けるべき状況

レチナールを使用する際には、以下の点に注意が必要です。まず、妊娠中や授乳中の使用は避けることが原則とされています。ビタミンA誘導体は過剰摂取による胎児への影響が懸念されており、外用使用であっても予防的に控えることが推奨されています。

また、現在肌に炎症や湿疹、傷がある場合は使用を控えてください。肌のバリア機能が低下している状態では、刺激が強くなりやすく、症状を悪化させる可能性があります。さらに、ケミカルピーリングやレーザー施術などを受けた直後の肌にも使用しないようにしましょう。

AHA(グリコール酸など)やBHA(サリチル酸)といった酸性の角質ケア成分との同時使用は、刺激が重なりやすいため注意が必要です。同日に使用する場合は時間を分けるか、使用する日を分けることを検討してください。

💡 副作用とレチナール反応(A反応)について

レチナールを使用し始めると、一時的に肌が赤くなったり、乾燥が増したり、皮むけが生じたりすることがあります。これはビタミンA誘導体特有の反応で、「A反応(レチノイド反応)」と呼ばれます。多くの場合、使用を続けることで肌が慣れ、数週間から数ヶ月で落ち着いてきます。

A反応が出やすい主な症状としては、使用後の赤み・ほてり感、肌の乾燥・突っ張り感、皮むけ・フレーキング、かゆみや刺激感などがあります。レチナールはレチノイン酸と比較するとA反応が出にくいとされていますが、それでも完全に無いわけではありません。

A反応が強く出る場合は、使用頻度を週1回程度に減らし、肌が落ち着いてから再開することが賢明です。市販品の濃度(0.05〜0.1%程度が多い)でも、敏感肌の方には刺激になることがあります。刺激が強い場合は使用を中止し、皮膚科医や美容皮膚科医に相談することをお勧めします。

なお、初めて使用する前にパッチテストを行うことも有効です。耳の後ろや腕の内側などの目立たない部位に少量を塗布し、24〜48時間後に異常がないかを確認してから顔への使用を始めると安心です。

また、市販品ではなく美容医療クリニックでレチノイン酸(トレチノイン)を処方されている場合、その管理と使い方は医師の指示に従うことが最重要です。自己判断で濃度を変えたり、使用方法を変えることは避けてください。

Q. レチナール配合製品を選ぶときの注意点は?

レチナール配合製品を選ぶ際は、濃度・容器・配合成分の3点を確認することが重要です。初心者には0.025〜0.05%程度の低濃度が推奨されます。レチナールは光と酸化に不安定なため、遮光チューブやポンプ式容器の製品が安定性の面で有利です。保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸など)が配合されていると、乾燥リスクを軽減できます。

📌 どんな人にレチナールが向いているか

レチナールが特に効果的であると考えられるのは、次のような悩みを持つ方です。

🌟 アンチエイジングに取り組みたい方

シワやたるみ、ハリの低下が気になる30代以降の方にとって、レチナールは科学的なエビデンスに基づいたアンチエイジングアプローチを提供します。レチノールよりも効率よくコラーゲン産生を促進するため、より積極的なケアを求める方に適しています。ただし、肌が敏感な方は低濃度から始めることが大切です。

💬 ニキビや毛穴の開きが気になる方

ニキビ肌や毛穴の開きが目立つ方にも、レチナールは有効な選択肢のひとつです。角質の詰まりを防ぎ、皮脂バランスを整えながら、アクネ菌への直接的な抗菌作用も期待できます。ただし、炎症が強いニキビ(赤くて痛みのある炎症ニキビ)がたくさんある状態での使用は、刺激を強める可能性があるため、皮膚科医への相談を先に行うことが推奨されます。

✅ くすみや色ムラが気になる方

ターンオーバーの乱れによるくすみや、ニキビ跡の色素沈着、シミが気になる方にもレチナールはアプローチが期待できます。ターンオーバーを促進することでメラニンの排出をサポートし、肌の色調を整える方向に働きます。

📝 レチノイン酸(トレチノイン)の刺激が強すぎた方

美容皮膚科でトレチノインを処方されたものの、刺激が強くて継続できなかった方にとって、レチナールはよりマイルドな代替手段として検討できます。効果はトレチノインに劣るものの、コラーゲン産生促進やターンオーバー改善の効果は十分に期待できます。

🔸 レチナールが向かない可能性がある方

一方で、妊娠中・授乳中の方、非常に敏感な肌(アトピー性皮膚炎など)の方、肌のバリア機能が著しく低下している方には、レチナールの使用が適さない場合があります。使用に迷いがある場合は、皮膚科や美容皮膚科に相談したうえで判断することが安全です。

✨ レチナール配合製品の選び方

市場にはさまざまなレチナール配合製品が出回っており、どれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。製品を選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。

⚡ 濃度を確認する

レチナールの濃度は製品によって異なります。一般的な市販品では0.05%〜0.1%程度の濃度のものが多く、この濃度帯でも効果が確認されています。初心者には低濃度(0.025〜0.05%程度)から試すことが推奨されます。高濃度(0.1%以上)の製品は効果が期待できる反面、刺激も強くなりやすいため、肌が慣れてきた段階で試すのが適切です。

🌟 製品の安定性・処方を確認する

レチナールは光や空気(酸素)によって酸化・分解されやすい不安定な成分です。そのため、遮光チューブやポンプ式の容器に入っているものや、酸化防止剤(ビタミンEなど)と組み合わせた処方が施されている製品は、成分の安定性が高い可能性があります。透明のガラス瓶やプラスチックジャーに入った製品は、使用のたびに光と空気にさらされるため、安定性の面で不利になる場合があります。

💬 その他の配合成分を確認する

レチナールと一緒に配合されている成分も重要なチェックポイントです。保湿成分(ヒアルロン酸、セラミド、スクワランなど)が配合されていると、乾燥しやすいレチナールの使用時に肌への負担を軽減できます。一方で、AHAやBHAなどの角質ケア成分が同時に配合されている製品は、刺激が重なりやすいため注意が必要です。

✅ 製品の実績・エビデンスを確認する

臨床試験のデータや皮膚科医監修のもとで開発された製品は、信頼性が高い傾向があります。単に「レチナール配合」とうたっているだけでなく、どのような試験で効果が確認されているか、どのような処方技術が使われているかを確認することも製品選びの参考になります。

📝 使用感・テクスチャーを確認する

レチナールはクリーム、セラム(美容液)、オイルなどさまざまな剤型で販売されています。自分のスキンケアルーティンや肌質に合わせて使いやすい剤型を選ぶことも、継続使用のためには重要です。乾燥が気になる方にはリッチなクリーム系、テクスチャーを軽くしたい方にはセラム系が向いている場合が多いです。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、レチノイン酸(トレチノイン)の刺激が強く継続が難しかった方や、より手軽なセルフケアとして取り入れたい方から、レチナールについてのご相談をいただく機会が増えています。レチナールはビタミンA誘導体の中でも効果と使いやすさのバランスに優れた成分ですが、A反応の出方や適切な濃度・頻度は肌質によって個人差が大きいため、使い始める前や反応が強く出た際にはぜひ一度ご相談ください。医師の管理のもとで医療用ビタミンA製剤と組み合わせて使用することで、より安全で効果的なアンチエイジングケアを実現できる場合もありますので、お気軽にご来院いただければと思います。」

🔍 よくある質問

レチナールとレチノールの違いは何ですか?

レチナールはレチノールよりもレチノイン酸(活性型)に近い位置にある成分で、同じ濃度で比較するとレチノールの約10〜20倍の効力があるとされています。レチノールはマイルドで刺激が少ない入門的な成分であるのに対し、レチナールはより高い効果を持ちながらも、医薬品のレチノイン酸より使いやすいバランスの良い成分です。

レチナールを使い始めると肌荒れすることはありますか?

使い始めに赤み・乾燥・皮むけなどが起こることがあり、これは「A反応(レチノイド反応)」と呼ばれるビタミンA誘導体特有の反応です。多くの場合、数週間〜数ヶ月で落ち着きます。反応が強い場合は使用頻度を週1回程度に減らし、症状が続く場合は皮膚科・美容皮膚科への相談をおすすめします。

レチナールはいつ・どのように使えばよいですか?

紫外線で分解されやすいため、基本的に夜の洗顔後に使用することが推奨されています。初めて使用する場合は週1〜2回の低頻度から始め、肌の様子を見ながら徐々に頻度を増やしてください。また、十分な保湿ケアと組み合わせること、日中は必ず日焼け止めを使用することが重要です。

妊娠中・授乳中でもレチナールを使用できますか?

妊娠中・授乳中の使用は避けることが原則とされています。ビタミンA誘導体は過剰摂取による胎児への影響が懸念されており、外用使用であっても予防的に控えることが推奨されています。使用に迷いがある場合は、必ず医師に相談したうえで判断するようにしてください。

レチナールとレチノイン酸(トレチノイン)はどう違いますか?

レチノイン酸(トレチノイン)は体内での変換が不要なため即効性が高い反面、刺激が強く日本では医師の処方が必要な医薬品です。一方レチナールは皮膚内でゆっくり変換されるためマイルドで、市販品として自宅で使用できます。より強い効果や速い改善を求める場合は、当院のような美容皮膚科への相談もご検討ください。

💪 まとめ

レチナール(レチナルデヒド)は、ビタミンA誘導体のなかでレチノールとレチノイン酸の中間に位置する成分です。シワの改善、ターンオーバーの促進、ニキビへのアプローチ、色素沈着の改善など、多岐にわたる効果が科学的なエビデンスをもとに報告されています。

レチノールと比較するとより高い活性を持ちながら、医薬品であるレチノイン酸(トレチノイン)と比較するとマイルドで使いやすいという特徴が、レチナールが注目される大きな理由です。市販のスキンケア製品として手軽に取り入れられる点も、多くの方に選ばれている要因です。

使用にあたっては、低濃度・低頻度から始めること、日焼け止めによる紫外線対策を徹底すること、十分な保湿ケアと組み合わせること、妊娠中や授乳中は使用しないことなど、基本的な注意点を守ることが重要です。A反応と呼ばれる一時的な肌荒れが出ることもありますが、適切なペースで使用を継続することで、多くの場合は落ち着きます。

シワやニキビ、くすみなどの肌悩みが深刻な場合、あるいは市販品での効果に限界を感じる場合は、皮膚科や美容皮膚科を受診して医師に相談することも大切な選択肢です。トレチノインをはじめとする医療用ビタミンA製剤は、医師の管理下で使用することで、より高い効果と安全性を両立することができます。自分の肌の状態や目的に合わせた適切なアプローチを選ぶことが、健康で美しい肌への近道となるでしょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – レチノイン酸(トレチノイン)などのビタミンA誘導体に関する皮膚科学的知見、ニキビ・シワ・色素沈着の治療ガイドライン、および副作用(A反応)の管理に関する情報の参照元として活用
  • PubMed – レチナールの臨床試験・研究論文(コラーゲン産生促進効果、抗菌作用、レチノールとの比較試験、0.05%レチナールクリームの有効性を確認したフランスの研究グループによる論文など)の参照元として活用
  • 厚生労働省 – レチノイン酸(トレチノイン)の医薬品分類に関する規制情報、ビタミンA誘導体の妊娠中・授乳中の使用制限に関する安全性情報、および化粧品成分の配合基準に関する情報の参照元として活用

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