蕁麻疹に効く飲み物とは?症状を和らげる飲み物・避けるべき飲み物を解説

💊 突然ぶわっと広がる赤み・かゆみ…それ、飲み物が原因かもしれません。

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「蕁麻疹が出たけど、何を飲めばいいの…?」
「逆に悪化する飲み物ってあるの?」

📌 この記事を読めばわかること

  • ✅ 症状を悪化させずに飲める飲み物はどれか
  • 絶対避けるべきNGドリンクとその理由
  • ✅ 病院に行くべき危険なサインの見分け方

⚠️ 知らないまま放置すると…アルコールや柑橘系ジュースが症状をさらに悪化させ、繰り返す蕁麻疹の原因になることも。正しい知識が早期回復のカギです。


目次

  1. 蕁麻疹とはどのような病気か
  2. 蕁麻疹の主な原因と種類
  3. 蕁麻疹に効く飲み物とは?
  4. 蕁麻疹を悪化させる可能性がある飲み物
  5. 蕁麻疹のときに注意したい食べ物・飲み物の成分
  6. 水分補給が蕁麻疹に与える影響
  7. 日常生活での蕁麻疹対策
  8. こんな場合は早めに医療機関へ
  9. まとめ

この記事のポイント

蕁麻疹を治癒させる飲み物は医学的に存在しないが、常温の水・ルイボスティー・カモミールティーは症状悪化の抑制に補助的な効果が期待できる。一方アルコールや柑橘系ジュースはヒスタミンを増加させ症状を悪化させるため避けるべきで、症状が繰り返す場合は皮膚科への受診が推奨される

💡 蕁麻疹とはどのような病気か

蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり(膨疹)、強いかゆみを生じる皮膚疾患です。膨疹は数十分から数時間で消えることが多く、跡を残さないのが特徴です。一方、症状が繰り返し現れることもあります。

蕁麻疹が起こるメカニズムは、皮膚の中にある「マスト細胞(肥満細胞)」が何らかの刺激によって活性化し、「ヒスタミン」という物質を放出することで始まります。ヒスタミンは皮膚の血管を拡張させ、血液中の成分が皮膚に滲み出すことで腫れやかゆみが生じます。

蕁麻疹は6週間以内に治まる「急性蕁麻疹」と、6週間以上症状が続く「慢性蕁麻疹」に大きく分けられます。急性蕁麻疹は食べ物やウイルス感染などが原因となることが多く、慢性蕁麻疹は原因不明のケースも少なくありません。

日本皮膚科学会のガイドラインによれば、蕁麻疹は人口の約15〜20%が一生に一度は経験するとされており、決して珍しい疾患ではありません。多くの方が「市販の薬で対処できる」と思っている一方で、適切な治療や生活習慣の見直しが必要なケースもあります。

Q. 蕁麻疹のときに飲むと良い飲み物は?

蕁麻疹のときは常温の水や白湯が最も刺激が少なくおすすめです。ルイボスティーに含まれるクエルセチンやカモミールティーのアピゲニンにはヒスタミン放出を抑制する補助的効果が期待できます。ただし治療薬の代替にはなりません。

📌 蕁麻疹の主な原因と種類

蕁麻疹の原因は非常に多岐にわたります。大きく分けると、アレルギーによるものと、アレルギー以外の要因によるものがあります。

✅ アレルギー性蕁麻疹

食べ物(特定の魚介類、卵、小麦、ナッツ類など)や薬(抗生物質、解熱鎮痛剤など)、ラテックス(天然ゴム)などに対するアレルギー反応として起こります。IgE抗体が関与するアレルギーメカニズムによって、マスト細胞が活性化します。食べてすぐ、あるいは数時間以内に症状が出やすいのが特徴です。

📝 非アレルギー性蕁麻疹

アレルギー以外の原因によって引き起こされる蕁麻疹で、実は蕁麻疹全体の中で大きな割合を占めています。代表的なものには以下があります。

寒冷蕁麻疹は冷たい空気や水に触れることで症状が現れます。温熱蕁麻疹は温かいものに触れたり体温が上昇したりすることで誘発されます。圧迫蕁麻疹は皮膚への圧力が加わることで症状が出ます。コリン性蕁麻疹は運動や精神的な緊張、熱いものを飲食したときに起こりやすい蕁麻疹で、汗をかく刺激に反応して生じます。

🔸 特発性蕁麻疹(原因不明)

慢性蕁麻疹の多くは原因が特定できない「特発性蕁麻疹」です。ストレスや疲労、睡眠不足なども悪化要因となることがあります。

蕁麻疹の原因を特定するためには、皮膚科での詳しい問診や検査が必要です。自己判断で原因食品を除去したり、薬を中断したりするのは危険な場合もあるため、気になる症状がある場合は専門医に相談することが大切です。

✨ 蕁麻疹に効く飲み物とは?

医学的に蕁麻疹を治癒させる効果が証明された飲み物は現時点では存在しません。蕁麻疹の治療の基本は、原因を取り除くことと、抗ヒスタミン薬などの薬物療法です。

ただし、体の状態を整えることで症状の悪化を防いだり、回復をサポートしたりする可能性がある飲み物はあります。以下にご紹介するのは、あくまでも体のコンディションを整える観点から有用とされているものです。薬の代わりにはなりませんので、症状がひどい場合は必ず医療機関を受診してください。

⚡ 水(常温の水・白湯)

最も基本的でありながら、蕁麻疹のときに最適な飲み物のひとつが水です。特に常温の水や白湯は体への刺激が少なく、体内の水分バランスを保つために役立ちます。

蕁麻疹が起きているとき、体は炎症反応を起こしています。十分な水分を摂ることで血液循環が保たれ、皮膚への栄養と酸素の供給が維持されます。また、老廃物の排出を促す効果も期待できます。冷たい水は寒冷蕁麻疹を悪化させる可能性があるため、冷たい飲み物より常温か温かいものを選ぶとよいでしょう。

🌟 ルイボスティー

ルイボスティーは南アフリカ原産のハーブティーで、カフェインを含まず、ポリフェノールが豊富に含まれています。ルイボスティーに含まれるポリフェノールの一種「アスパラチン」や「ノトファギン」には抗酸化作用があるとされています。

また、ルイボスティーにはフラボノイドの一種である「クエルセチン」も含まれており、クエルセチンにはマスト細胞のヒスタミン放出を抑制する効果があることが一部の研究で示されています。ただし、これらはあくまでも補助的な効果であり、治療薬の代替にはなりません。カフェインが含まれていないため、就寝前でも飲みやすいのも特徴です。

💬 緑茶(薄め)

緑茶に含まれる「カテキン」は強力な抗酸化物質であり、抗炎症作用があることが研究で示されています。カテキンの一種「エピガロカテキンガレート(EGCG)」はマスト細胞の活性化を抑制し、ヒスタミンの放出を減らす可能性があるとする研究もあります。

緑茶にはカフェインが含まれているため、大量に飲むことは推奨されません。また、カフェインは血管を収縮・拡張させる作用があるため、蕁麻疹の症状に影響する可能性もあります。飲む場合は薄めのものを少量にとどめるのが無難です。特にカフェインに敏感な方や、就寝前は避けましょう。

✅ ペパーミントティー

ペパーミントに含まれる「メントール」には、皮膚のかゆみを和らげる作用があることが知られています。飲み物として摂取した場合、体の内側から冷感を感じることができ、かゆみの感覚を一時的に和らげる効果が期待できます。

ただし、ペパーミントは一部の方にアレルギーを引き起こす可能性があるため、初めて飲む場合は少量から試してみることをおすすめします。また、胃酸逆流(逆流性食道炎)がある方は、ペパーミントが症状を悪化させることがあるため注意が必要です。

📝 カモミールティー

カモミールには抗炎症作用と抗ヒスタミン作用があることが研究で報告されています。主成分である「アピゲニン」にはヒスタミン受容体に作用する効果があるとされており、蕁麻疹の症状の一助になる可能性があります。また、リラックス効果があることでも知られており、ストレスが蕁麻疹の誘因となっている場合に特に有用かもしれません。

注意点として、カモミールはキク科の植物であるため、キク科植物(菊、ブタクサなど)にアレルギーがある方は飲用を避けてください。アレルギー反応が出る可能性があります。

🔸 生姜湯(しょうがゆ)

生姜(しょうが)に含まれる「ジンゲロール」や「ショウガオール」には抗炎症作用があることが知られています。生姜湯を飲むことで体を温め、血行を促進する効果も期待できます。

ただし、コリン性蕁麻疹(体が温まることで誘発される蕁麻疹)の方は、生姜湯が症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。自分の蕁麻疹がどのタイプかを把握した上で選択することが重要です。

Q. 蕁麻疹が悪化する飲み物にはどんなものがある?

アルコール飲料(特に赤ワインやビール)はヒスタミンの産生・放出を促進し蕁麻疹を悪化させます。他にも柑橘系ジュース・トマトジュース・高カフェインのエナジードリンク・安息香酸ナトリウムなど添加物を多く含む清涼飲料水も症状を悪化させる可能性があります。

🔍 蕁麻疹を悪化させる可能性がある飲み物

蕁麻疹のときに避けた方がよい飲み物も存在します。これらが絶対に蕁麻疹を悪化させるわけではありませんが、一部の方には症状を誘発・増悪させることが知られています。

⚡ アルコール飲料

アルコールは蕁麻疹の大敵といえる飲み物です。アルコールを摂取すると、体内でヒスタミンの産生が増加するとともに、マスト細胞からのヒスタミン放出も促進されます。また、アルコールは皮膚の血管を拡張させる作用があり、蕁麻疹の症状(赤み・かゆみ・腫れ)を悪化させることがあります。

特に赤ワインにはヒスタミンが豊富に含まれており、蕁麻疹が出やすくなる可能性があります。ビールにも発酵過程でヒスタミンが生成されるため注意が必要です。日本酒や焼酎も血管を拡張させる作用があります。蕁麻疹が出ているときは、アルコール飲料は極力控えることを強くおすすめします。

🌟 エナジードリンク・カフェインを多量に含む飲み物

エナジードリンクや高濃度のカフェイン飲料は、心拍数の増加や血圧上昇などの効果があります。カフェインには血管を収縮させる作用がある一方で、過剰摂取は体への負担となります。また、エナジードリンクには人工甘味料や添加物が多く含まれており、これらが蕁麻疹の原因となる場合があります。

蕁麻疹のときはすでに体がストレス状態にあるため、刺激の強いカフェイン飲料は避けた方が無難です。

💬 冷たい飲み物

寒冷蕁麻疹の方にとって、冷たい飲み物は症状の誘因となります。冷たいものを口にするだけで口内や喉に症状が現れることもあります。また、体が急激に冷えることで血管が収縮し、その後の拡張反応が蕁麻疹を誘発することもあります。寒冷蕁麻疹の方は、常温から温かい飲み物を選ぶようにしましょう。

✅ トマトジュース・柑橘系ジュース

トマトや柑橘系の果物(オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど)にはヒスタミンを多く含むものがあるほか、体内でのヒスタミン産生を促進する「ヒスタミン遊離物質」を含むものもあります。これらのジュースを大量に飲むと、ヒスタミン値が上昇し、蕁麻疹が悪化する可能性があります。

特に慢性蕁麻疹の方は、これらのジュース類を控えるか、少量ずつ試してみることをおすすめします。

📝 添加物・保存料を多く含む飲み物

人工着色料、防腐剤(安息香酸ナトリウムなど)、人工甘味料などの食品添加物は、一部の方で蕁麻疹を引き起こすことがあります。これらはコーラなどの炭酸飲料や、市販のフルーツジュース(果汁100%でないもの)、スポーツドリンクなどに多く含まれている場合があります。

蕁麻疹のときは、できるだけ添加物が少なく、シンプルな成分の飲み物を選ぶのが賢明です。

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💪 蕁麻疹のときに注意したい食べ物・飲み物の成分

蕁麻疹と飲み物の関係を理解するうえで、特に注意が必要な成分についてまとめます。

🔸 ヒスタミン

ヒスタミンは蕁麻疹の症状に直接関わる化学物質です。食品中に含まれるヒスタミンを多く摂取すると、体内のヒスタミン濃度が上昇し、蕁麻疹が悪化する可能性があります。ヒスタミンを多く含む飲み物としては、赤ワイン、ビール、発酵飲料(コンブチャなど)が挙げられます。

⚡ ヒスタミン遊離物質(ヒスタミンリベレーター)

食品中に直接ヒスタミンが含まれていなくても、体内のマスト細胞からヒスタミンを遊離させる物質を「ヒスタミン遊離物質」と呼びます。これらを含む飲み物には、トマトジュース、柑橘系ジュース、いちごジュースなどがあります。

🌟 サリチル酸

サリチル酸はアスピリン(解熱鎮痛剤)に含まれる成分ですが、一部の果物や野菜にも天然に含まれています。サリチル酸に過敏な方は、蕁麻疹が悪化することがあります。サリチル酸を多く含む飲み物として、ブルーベリージュース、クランベリージュース、ぶどうジュースなどがあります。

💬 安息香酸ナトリウム(保存料)

清涼飲料水などに使われる保存料で、一部の方では蕁麻疹を引き起こすことがあります。特に、アスピリン不耐症の方はこの成分にも過敏に反応することが多いとされています。飲み物の成分表示を確認し、保存料の有無を確認する習慣をつけましょう。

✅ スルフィット(亜硫酸塩)

ワインや一部のジュースに保存料として使われるスルフィット(亜硫酸塩)も、蕁麻疹の原因となることがあります。ワインボトルのラベルに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と記載されているものがこれにあたります。

Q. 蕁麻疹のときに水分補給が重要な理由は?

蕁麻疹が起きると皮膚の血管から血漿成分が漏れ出し体の水分バランスが乱れます。適切な水分補給は体液循環の維持・アレルゲンの排出促進・皮膚バリア機能の低下防止に役立ちます。1日の目安は飲み物から1〜1.5リットルをこまめに摂ることです。

🎯 水分補給が蕁麻疹に与える影響

蕁麻疹のときに水分補給が大切な理由は複数あります。適切な水分補給がなぜ重要なのか、詳しく見ていきましょう。

📝 体内の循環を保つ

蕁麻疹が起こると皮膚の血管から血漿成分が漏れ出し、局所的に腫れが生じます。このとき体全体の水分バランスが崩れることがあります。十分な水分を補給することで体液循環を維持し、全身への栄養供給と老廃物の排出を助けることができます。

🔸 アレルゲンの排出を助ける

アレルギー性蕁麻疹の場合、原因となるアレルゲンを体外に排出することが回復の一助になります。水分を十分に摂ることで尿の産生が促され、体内のアレルゲンや代謝産物を排出する助けになります。ただし、これはあくまでも補助的な効果であり、薬物療法の代替にはなりません。

⚡ 皮膚のバリア機能をサポートする

脱水状態になると皮膚が乾燥し、バリア機能が低下します。皮膚のバリア機能が低下すると、外からの刺激に対して敏感になり、蕁麻疹が悪化しやすくなります。適度な水分補給は皮膚の潤いを保ち、バリア機能の維持に貢献します。

🌟 1日の推奨水分摂取量

一般的に成人が1日に必要な水分量は約2〜2.5リットルとされています(食事から摂取する水分を含む)。飲み物としての摂取量は1〜1.5リットルが目安です。ただし、気温、運動量、体格、健康状態によって個人差があります。蕁麻疹のときも、この基本的な水分摂取を維持することが大切です。

一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに少量ずつ飲む習慣をつけることが体にとって負担が少なく、効果的です。

💡 日常生活での蕁麻疹対策

飲み物の選択だけでなく、日常生活全体で蕁麻疹の予防・管理に取り組むことが重要です。以下に具体的な対策をまとめます。

💬 食事の記録をつける

蕁麻疹の誘因を特定するために、食事と症状の記録(フードダイアリー)をつけることが有効です。いつ、何を食べた・飲んだ後に症状が出たかを記録しておくと、医師への情報提供にも役立ちます。蕁麻疹が出た日の前後24〜48時間以内の食事内容や飲み物を記録しておくのがおすすめです。

✅ ストレスを管理する

精神的なストレスは蕁麻疹の悪化因子のひとつです。ストレスが高まると自律神経が乱れ、免疫系に影響を与えることでマスト細胞が活性化しやすくなります。十分な睡眠をとること、適度な運動(ただしコリン性蕁麻疹の方は激しい運動に注意)、リラクゼーション法(深呼吸、ヨガ、瞑想など)が有効です。

📝 皮膚への刺激を減らす

ひっかいたり、強くこすったりすることで症状が悪化します。かゆくても極力ひっかかないようにしましょう。また、熱いお風呂や長時間の入浴は体温を上昇させ、症状を悪化させることがあるため、ぬるめのお湯での短時間入浴が推奨されます。着衣は締め付けが少なく、通気性のよい素材を選ぶとよいでしょう。

🔸 規則正しい生活リズムを保つ

睡眠不足や不規則な生活リズムは免疫機能を低下させ、蕁麻疹が出やすくなる可能性があります。毎日決まった時間に起き、十分な睡眠(7〜8時間が目安)をとることが大切です。食事も規則正しく摂り、過度な断食や過食は避けましょう。

⚡ 医師の指示に従った薬物療法

蕁麻疹の主な治療は抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)です。市販の抗ヒスタミン薬は軽度の急性蕁麻疹に有効なことがありますが、慢性蕁麻疹や重症の場合は医師の診察を受けて処方薬を使用する必要があります。自己判断で薬をやめたり、量を変えたりするのは避けてください。

🌟 低ヒスタミン食を試みる

ヒスタミン不耐症や慢性蕁麻疹の方には、ヒスタミンを多く含む食品・飲み物を一時的に避ける「低ヒスタミン食」が有効な場合があります。ただし、この食事療法はすべての蕁麻疹患者に適用されるわけではなく、専門家(医師や栄養士)の指導のもとで行うことが望ましいです。

低ヒスタミン食では、アルコール、発酵食品・飲料、トマト製品、柑橘類などを制限します。一方で、新鮮な野菜・果物、白米、白身魚などは比較的ヒスタミンが少なく、取り入れやすい食品とされています。

Q. 蕁麻疹で医療機関を受診すべき目安は?

市販薬を使用しても改善しない場合や1週間以上症状が続く場合、繰り返し蕁麻疹が出る場合は皮膚科への受診が推奨されます。のどの腫れや呼吸困難・意識障害などアナフィラキシーが疑われる症状は直ちに救急受診が必要です。

📌 こんな場合は早めに医療機関へ

蕁麻疹の多くは自然に治まりますが、以下のような症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。特に「アナフィラキシー」と呼ばれる重篤なアレルギー反応が疑われる場合は、救急受診が必要です。

💬 緊急性が高い症状(アナフィラキシーの疑い)

のどの腫れや締め付け感(呼吸困難)、声のかすれ、喘鳴(ゼーゼーする呼吸音)がある場合は非常に危険です。また、急激な血圧低下によるめまいや失神、全身のじんましんと同時に嘔吐・腹痛・下痢が起きている、意識が朦朧としているなどの症状が出た場合も緊急事態です。これらの症状が現れた場合は119番に電話するか、すぐに救急病院へ向かってください。エピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方されている方は直ちに使用してください。

✅ 早めの受診が必要な症状

市販薬を使用しても症状が改善しない場合や、蕁麻疹が1週間以上続く場合は皮膚科を受診しましょう。また、繰り返し蕁麻疹が出る場合、症状が徐々にひどくなっている場合、顔や眼の周りに著しい腫れがある場合(血管性浮腫)も医療機関への受診をおすすめします。

受診の際は、いつから症状が出たか、どのような状況で出たか(食後・運動後など)、過去に同様の症状があったか、服用している薬はあるかなどを医師に伝えると診断の助けになります。

📝 皮膚科での検査について

皮膚科では蕁麻疹の原因を調べるために、アレルギー検査(血液検査でIgE抗体を測定する)、プリックテスト(皮膚に少量のアレルゲンを刺して反応を見る)、除去試験と負荷試験(疑われる食品・飲み物を一定期間除去した後に摂取して反応を確認する)などが行われることがあります。

慢性蕁麻疹の場合は、甲状腺機能の検査や自己抗体の検査が行われることもあります。これらの検査結果に基づいて、適切な治療方針が決定されます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、蕁麻疹を繰り返すと悩んで受診される患者様の中に、日常の飲み物が症状に影響していることを知らずにいたケースが少なくありません。アルコールや添加物を含む飲料が蕁麻疹を悪化させることがある一方で、本記事でご紹介しているように、常温の水やカフェインレスのハーブティーなど刺激の少ない飲み物を意識的に選ぶことは、体のコンディションを整える上で有効な習慣です。ただし、飲み物はあくまで補助的な役割であり、症状が繰り返す場合や長引く場合はぜひ早めにご相談ください。適切な検査と治療を通じて、患者様一人ひとりに合ったケアをご提案いたします。」

✨ よくある質問

蕁麻疹が出たとき、どんな飲み物が適していますか?

蕁麻疹のときは、常温の水や白湯が最も刺激が少なくおすすめです。また、カフェインを含まないルイボスティーやカモミールティー、ペパーミントティーなども補助的に役立つ可能性があります。ただし、これらはあくまで体のコンディションを整えるものであり、治療薬の代替にはなりません。

蕁麻疹のときにアルコールを飲んではいけない理由は何ですか?

アルコールは体内でヒスタミンの産生・放出を促進し、皮膚の血管を拡張させるため、蕁麻疹の赤み・かゆみ・腫れを悪化させる可能性があります。特に赤ワインやビールはヒスタミンを多く含むため注意が必要です。蕁麻疹が出ている間は、アルコール飲料を極力控えることを強くおすすめします。

蕁麻疹を悪化させる飲み物にはどのようなものがありますか?

蕁麻疹を悪化させる可能性がある飲み物には、アルコール飲料、高カフェインのエナジードリンク、冷たい飲み物(寒冷蕁麻疹の方)、トマトジュースや柑橘系ジュース、添加物・保存料を多く含む清涼飲料水などがあります。症状が出ているときは、できるだけシンプルな成分の飲み物を選ぶことが大切です。

蕁麻疹のときに水分補給が大切な理由を教えてください。

蕁麻疹が起きると皮膚の血管から血漿成分が漏れ出し、体の水分バランスが崩れることがあります。適切な水分補給は体液循環の維持や老廃物・アレルゲンの排出を助けるほか、皮膚のバリア機能の低下を防ぐ効果も期待できます。1日の目安として、飲み物から1〜1.5リットル程度を少量ずつこまめに摂ることが推奨されます。

蕁麻疹が繰り返す場合、いつ医療機関を受診すればよいですか?

市販薬を使用しても症状が改善しない場合、1週間以上症状が続く場合、または繰り返し蕁麻疹が出る場合は早めに皮膚科を受診してください。当院では、飲み物や食事との関係も含めた丁寧な問診と検査を通じて、患者様一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。のどの腫れや呼吸困難などの重篤な症状は救急受診が必要です。

🔍 まとめ

蕁麻疹に効く飲み物として医学的に確立されたものはありませんが、体のコンディションを整え、症状の悪化を防ぐために適切な飲み物の選択は重要です。常温の水や白湯を基本として、ルイボスティー、薄めの緑茶、カモミールティー、ペパーミントティーなどはヒスタミンの放出を抑制する成分が含まれている可能性があり、補助的に役立つことがあります。

一方で、アルコール飲料は蕁麻疹を明らかに悪化させる可能性が高く、蕁麻疹のときは避けるべきです。冷たい飲み物(寒冷蕁麻疹の方)、高カフェイン飲料、トマトジュースや柑橘系ジュース、添加物が多い飲み物も、状況によっては症状を悪化させることがあります。

最も大切なことは、蕁麻疹の治療の主役は飲み物ではなく、適切な薬物療法と原因の特定であるという点です。症状が繰り返す場合や、なかなか治まらない場合は自己判断で対処するのではなく、皮膚科や内科などの医療機関を受診することを強くおすすめします。飲み物の選択は、医療的な治療を補助するものとして位置づけて活用してください。

日々の生活の中で自分の体の状態を観察し、蕁麻疹が出やすいタイミングや誘因を把握することが、症状のコントロールにつながります。医師と協力しながら、自分に合った生活スタイルを見つけていくことが蕁麻疹との上手な付き合い方です。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 蕁麻疹診療ガイドラインとして、蕁麻疹の定義・分類・有病率(人口の約15〜20%が経験)・治療方針(抗ヒスタミン薬など)に関する記述の根拠として参照
  • 厚生労働省 – 食物アレルギーや食品添加物(安息香酸ナトリウム・亜硫酸塩など)と蕁麻疹の関連、およびアナフィラキシー対応に関する記述の根拠として参照
  • PubMed – クエルセチンやEGCG(緑茶カテキン)によるマスト細胞のヒスタミン放出抑制、カモミールのアピゲニンの抗ヒスタミン作用、ルイボスティーの抗酸化・抗炎症効果など、飲み物成分と蕁麻疹症状の関連に関する研究文献の根拠として参照
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