夏になると肌への紫外線対策として日焼け止めを塗るのは一般的になっていますが、髪や頭皮への対策をしっかりと行っている人はまだ多くないのが現状です。実は、髪と頭皮も紫外線の影響を大きく受けており、ケアを怠ると髪のパサつきや切れ毛、さらには頭皮環境の悪化につながることがあります。このコラムでは、髪への紫外線ダメージのメカニズムから、日焼け止めの選び方・使い方、日常的なケア方法まで幅広くご紹介します。毎日のヘアケアに紫外線対策をプラスして、健康的な髪と頭皮を維持しましょう。
目次
- 髪と頭皮が受ける紫外線ダメージとは
- 紫外線が髪に与える具体的な影響
- 紫外線が頭皮に与える具体的な影響
- 髪用の日焼け止めとはどんなもの?
- 髪用日焼け止めの種類と特徴
- 髪用日焼け止めの選び方
- 髪用日焼け止めの正しい使い方
- 日焼け止め以外でできる髪の紫外線対策
- 紫外線ダメージを受けた髪のアフターケア
- 頭皮の日焼けと薄毛・抜け毛の関係
- 季節・シーン別の紫外線対策ポイント
- まとめ
この記事のポイント
髪と頭皮も紫外線でダメージを受け、パサつき・退色・頭皮炎症の原因となる。髪用日焼け止め(スプレー・オイル等)の選択と2〜3時間ごとの塗り直し、帽子の活用、栄養管理を組み合わせた通年対策が重要。
🎯 1. 髪と頭皮が受ける紫外線ダメージとは
私たちが日常的に浴びている紫外線は、大きく「UVA(紫外線A波)」と「UVB(紫外線B波)」の2種類に分けられます。それぞれ性質が異なり、肌だけでなく髪や頭皮にも異なるメカニズムでダメージを与えます。
UVAは波長が長く、皮膚の奥深くまで届きやすいのが特徴です。頭皮に関しては、真皮層にまで届いて毛包(毛根を包む組織)にダメージを与える可能性があるとされています。UVBは波長が短く、主に皮膚の表面(表皮層)に作用します。頭皮の炎症や日焼けを引き起こす主な原因となります。
紫外線は1年を通して降り注いでいますが、特に5月〜8月の期間は紫外線量が多く、晴れた日だけでなく曇りの日でも地表に届く紫外線量は晴天時の約60〜80%程度と言われています。また、アスファルトや砂浜、雪面などからの反射によって、日陰にいても紫外線を受けることがあります。
肌への対策と同様に、髪や頭皮への紫外線対策も通年で意識することが大切です。特に屋外での活動が多い方や、海・山・スポーツなど紫外線量が多い環境に長時間いる方は、積極的な対策が求められます。
Q. 紫外線は髪のどの部分にどんなダメージを与えますか?
紫外線は髪の最外層であるキューティクルに当たると、タンパク質の変性や脂質の酸化を引き起こします。その結果、キューティクルが剥がれて内部の水分やタンパク質が失われ、パサつき・切れ毛・退色の原因となります。髪は自己修復能力がないため、ダメージは蓄積されていきます。
📋 2. 紫外線が髪に与える具体的な影響
髪の毛は皮膚と異なり、それ自体に細胞の再生能力がありません。一度ダメージを受けた毛髪は、自己修復することができないため、紫外線によるダメージは蓄積されていく性質があります。では、紫外線は具体的に髪のどの部分にどのような影響を与えるのでしょうか。
髪の構造は外側から「キューティクル(毛表皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メデュラ(毛髄質)」という3層で構成されています。このうち最も外側にあるキューティクルは、うろこ状に重なり合った構造で、内側のタンパク質や水分を守る役割を担っています。
紫外線がキューティクルに当たると、タンパク質の変性や脂質の酸化が起こります。その結果、キューティクルが剥がれやすくなったり、隙間が生じたりして、髪内部の水分やタンパク質が失われやすくなります。これがパサつき、ごわつき、切れ毛などの原因となります。
また、髪の色を決めるメラニン色素も紫外線によって分解・脱色されます。これにより、髪が茶色く変色したり、染めた髪の色が褪せたりするいわゆる「退色」が起こります。ヘアカラーをしている方が夏を経て色が落ちやすいと感じるのは、この現象が一因となっています。
さらに、コルテックスに含まれる「シスチン結合」というアミノ酸同士の結合が紫外線によって切断されることで、髪の強度や弾力が低下します。これにより、髪が細くなったり切れやすくなったりするため、日常的なブラッシングや摩擦でもダメージが生じやすい状態になります。
💊 3. 紫外線が頭皮に与える具体的な影響
頭皮は顔の肌よりも薄く、紫外線の影響を受けやすい部位とも言われています。特に髪の分け目や頭頂部は直接日光が当たりやすく、日焼けしやすいエリアです。
頭皮が日焼けすると、顔の肌と同様に炎症が起きます。軽度であれば赤みやほてり、重度の場合には水ぶくれや強い痛みを伴うこともあります。日焼け後の炎症が治まると皮膚の剥離(皮むけ)が起き、大量のフケが生じる場合もあります。
また、紫外線による頭皮ダメージは皮脂分泌にも影響します。日焼けによる刺激で皮脂分泌が乱れると、頭皮環境のバランスが崩れ、かゆみや炎症、場合によっては雑菌の繁殖による頭皮トラブルへとつながることがあります。
さらに注目すべきは、紫外線が毛包(もうほう)にダメージを与える可能性があるという点です。毛包は毛髪が育つための重要な組織であり、毛母細胞が活発に分裂することで髪の成長が促されます。紫外線がこの毛包に繰り返しダメージを与えると、毛髪の成長サイクルが乱れる可能性があるとされており、長期的には薄毛や抜け毛に影響するリスクも考えられます。
頭皮は顔と同じく常に露出している部位であるため、顔の紫外線対策と同様に、頭皮への対策も意識的に行うことが重要です。
Q. 髪用と肌用の日焼け止めは何が違いますか?
肌用の日焼け止めを髪に使うと、油分によるべたつきや、シャンプーで落としにくくなるといった問題が生じる場合があります。髪用の日焼け止めは髪・頭皮に馴染みやすい成分とテクスチャーで設計されており、紫外線防御に加えて保湿・補修などのヘアケア効果も兼ね備えている製品が多いのが特徴です。

🏥 4. 髪用の日焼け止めとはどんなもの?
肌用の日焼け止めはよく知られていますが、髪用の日焼け止めについてはまだ馴染みが薄いかもしれません。髪用の日焼け止めとは、髪や頭皮への紫外線ダメージを防ぐことを目的として作られた製品の総称です。
通常の肌用日焼け止めは、顔や体の皮膚に塗布することを前提に作られており、髪や頭皮に使用するには向いていないものが多いです。肌用のものを髪に塗ると、油分が多くべたつきが生じたり、シャンプーでも落としにくくなったり、成分によっては髪のダメージを増やしてしまうこともあります。
髪用の日焼け止めは、こうした問題点を改善し、髪や頭皮に馴染みやすい成分・テクスチャーで作られています。紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が含まれており、UV-A・UV-Bの両方、あるいは片方に対する防御効果を持つものがほとんどです。
また、髪用の日焼け止め製品の多くは、紫外線防御機能に加えてヘアケア効果も兼ね備えていることが特徴です。保湿成分や補修成分が配合されており、使いながら髪のコンディションを整える効果が期待できます。紫外線ダメージを防ぐと同時に、日頃のヘアケアをサポートしてくれる点が魅力です。
⚠️ 5. 髪用日焼け止めの種類と特徴
髪用の日焼け止め製品はいくつかのタイプがあります。それぞれ使用感や適した場面が異なるため、自分のライフスタイルや髪の状態に合ったものを選ぶことが大切です。
スプレータイプは、手を汚さずに手軽に使えるのが最大のメリットです。髪全体に均一に吹きかけることができ、頭皮にも塗布しやすいのが特徴です。外出前のスタイリング後に仕上げとして使ったり、外出中にシュッとひと吹きして塗り直したりと、使い勝手の良さから人気があります。ただし、スプレーが目に入らないよう注意が必要です。
ミスト・ウォータータイプは、水分ベースで作られているため、髪に余分な油分を加えることなくさらっとした使用感が特徴です。髪のベタつきが気になる方やさらさら感を保ちたい方に向いています。また、汗をかいたときにひんやりとした使用感が得られるものもあり、夏場のリフレッシュにもなります。
オイルタイプは、紫外線防御に加えて保湿・補修効果が高く、パサつきや広がりが気になる髪に向いています。アウトバストリートメントとして使いながら紫外線対策もできるため、一石二鳥の製品です。ただし、つけすぎるとべたつきが生じるため、量の調節が必要です。
クリーム・バームタイプは、保湿力が高くまとまりのある仕上がりになるのが特徴です。毛先の乾燥や広がりが特に気になる方におすすめです。スタイリング剤を兼ねているものも多く、セットしながら紫外線対策ができます。
ヘアミルク・ヘアトリートメントタイプは、洗い流さないタイプのトリートメントにUV防御機能が加わったものです。ヘアケアとUV対策が同時にできるため、日常使いに取り入れやすいのが特徴です。
🔍 6. 髪用日焼け止めの選び方
髪用の日焼け止めを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、より効果的な製品を見つけることができます。
まず確認したいのがSPFとPAの値です。SPFはUVBへの防御効果を示す指標で、数値が高いほど防御効果が高くなります。PAはUVAへの防御効果を示す指標で、「+」の数が多いほど効果が高いことを表します。日常使いであればSPF15〜30・PA++程度で十分なケースが多いですが、長時間の屋外活動や海水浴など強い紫外線にさらされる場面ではSPF30〜50・PA+++以上のものを選ぶとよいでしょう。
次に、配合成分も重要なチェックポイントです。紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。紫外線吸収剤は化学的に紫外線を吸収して熱に変換する成分で、透明感のある仕上がりになりますが、肌・頭皮が敏感な方にはやや刺激になることもあります。一方、紫外線散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物系成分で、低刺激性が特徴で、敏感肌や頭皮が敏感な方にも使いやすいとされています。
髪の状態によっても選び方は変わります。パサつきや乾燥が気になる方はオイルやクリームタイプ、べたつきが気になる方やさらっとした仕上がりを好む方はミストやスプレータイプが向いています。ヘアカラーをしている方は、退色を防ぐためにSPF値が高めで、保護膜を形成する成分が含まれているものを選ぶと効果的です。
また、使いやすさも大切なポイントです。どれほど優れた製品でも、使い続けなければ効果は得られません。スプレータイプは手軽に使えますが、使用量が不足しがちなことも。自分のライフスタイルや習慣に合ったタイプを選ぶことが、継続使用につながります。
Q. 髪用日焼け止めのSPF・PAはどの程度を選べばよいですか?
日常使いであればSPF15〜30・PA++程度で十分なケースが多いとされています。一方、海水浴やアウトドアなど長時間強い紫外線にさらされる場面では、SPF30〜50・PA+++以上の製品を選ぶことが推奨されます。ヘアカラーをしている方は、退色を防ぐためにSPF値が高めで保護膜形成成分入りの製品が効果的です。
📝 7. 髪用日焼け止めの正しい使い方
髪用の日焼け止めは、正しく使用することで初めてその効果を十分に発揮することができます。使い方のポイントをしっかり押さえておきましょう。
まず、使用するタイミングについてです。日焼け止めは外出する直前に使用するのが基本です。特にスプレータイプは揮発性があるため、出かける直前にしっかりと髪全体にスプレーしましょう。スタイリング剤を使う場合は、スタイリングを終えた後に日焼け止めを使用するのが一般的です。
次に、塗り方のポイントです。スプレータイプの場合、髪から15〜20cm程度離して均一に吹きかけます。髪の表面だけでなく、内側にも行き渡るように何か所かに分けてスプレーするとより効果的です。頭皮への塗布も忘れずに行いましょう。特に分け目や頭頂部は日光が直接当たりやすい部位なので念入りに。
オイルやクリームタイプは、手のひらに適量を取り、髪の中間〜毛先を中心に馴染ませます。頭皮への使用が可能な製品であれば、分け目や気になる部分に少量塗布するとよいでしょう。ただし、根元や頭皮に多量に塗るとベタつきやにおいの原因になるため、量の調節が大切です。
塗り直しのタイミングも重要です。一般的に、日焼け止めは2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されています。汗をかいたときや、雨に濡れたとき、プールや海で泳いだ後なども塗り直しが必要です。スプレータイプは持ち歩きやすく、外出先での塗り直しに便利です。
また、日焼け止め製品は使用後のシャンプーでしっかりと落とすことも大切です。落としきれずに残留すると、毛穴の詰まりや頭皮トラブルの原因になることがあります。ヘアケア効果が高い製品でも、毎日のシャンプーで清潔な状態を保つことが前提となります。
💡 8. 日焼け止め以外でできる髪の紫外線対策
髪の紫外線対策は、日焼け止め製品の使用だけに限りません。日常生活の中で取り入れられるさまざまな方法を組み合わせることで、より効果的に紫外線から髪と頭皮を守ることができます。
帽子や日傘の活用は、最も確実で手軽な紫外線対策のひとつです。UVカット加工が施された帽子は、頭皮への直接的な紫外線照射を遮断するのに非常に効果的です。ただし、長時間帽子をかぶることで頭皮が蒸れたり、圧迫による血行不良が生じたりすることもあります。通気性の良い素材を選んだり、適度に帽子を外して換気したりすることも意識しましょう。日傘は頭皮だけでなく顔や体全体の紫外線対策にもなるため、特に日差しの強い季節には積極的に活用したいアイテムです。
日常のヘアケアの中に紫外線対策の観点を取り入れることも大切です。ドライヤーを使う際は、髪が十分に乾いたら冷風に切り替えてキューティクルを引き締めることで、髪の保護機能を高めることができます。また、コテやアイロンなどの熱ツールを多用すると熱ダメージが加わり、紫外線ダメージへの耐性が低下するため、使用頻度や温度設定に気をつけることも重要です。
食生活の改善も、紫外線ダメージへの対策として有効です。ビタミンC・E・Aなどの抗酸化ビタミンを積極的に摂取することで、紫外線によって生じる活性酸素の影響を軽減する効果が期待できます。また、タンパク質はケラチンなど髪の主成分の原料となるため、肉・魚・大豆製品・卵などから十分に摂取することが健康な髪の維持に貢献します。亜鉛・鉄・ビオチンなどのミネラルやビタミンB群も、髪の生成に重要な栄養素です。
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を日常的に使用することも、紫外線ダメージへの備えとして効果的です。キューティクルを保護するコーティング成分や、補修成分が含まれているものを選ぶことで、外部刺激(紫外線・熱・乾燥など)から髪を守るバリアを作ることができます。

✨ 9. 紫外線ダメージを受けた髪のアフターケア
日焼け対策をしていても、夏の強い紫外線の季節を過ごした後には、髪にダメージが蓄積していることがあります。ここでは、紫外線ダメージを受けた髪を回復させるためのアフターケアについてご紹介します。
まず、集中トリートメントを定期的に行いましょう。週に1〜2回程度、洗い流すタイプの集中ケアトリートメントやヘアパックを使用することで、紫外線によって失われたタンパク質や水分を補給することができます。使用する際はシャンプー後に水気を取り、適量を髪になじませてから時間を置いて洗い流す方法が一般的です。製品によって推奨される放置時間が異なるので、パッケージの指示に従いましょう。
次に、シャンプーの選び方も見直してみましょう。紫外線ダメージを受けた髪は、必要以上の洗浄力によってさらに乾燥が進む場合があります。保湿成分が含まれたマイルドな洗浄力のシャンプーを選び、必要以上にゴシゴシと洗わずに、優しく泡立てて頭皮・髪を洗うことを心がけましょう。また、シャンプーのし過ぎも頭皮の皮脂を必要以上に取り除いてしまうため、一日一回を目安にするのが基本です。
頭皮が日焼けしてしまった場合には、炎症を悪化させないように刺激を避けることが大切です。日焼け直後は頭皮が敏感になっているため、アルコールが含まれた頭皮ケア製品やスカルプトニックの使用は一時的に控えた方が無難です。頭皮の保湿には、低刺激性の頭皮用保湿ローションや、天然由来成分が多いオイルなどが適しています。
また、睡眠と栄養の確保も忘れてはなりません。睡眠中に成長ホルモンが分泌され、体の修復が進みます。就寝前のヘアケアとして、保湿成分が豊富なアウトバストリートメントを使用することで、睡眠中の乾燥から髪を守りながら補修効果を高めることができます。
Q. 曇りや冬の日も髪への紫外線対策は必要ですか?
はい、曇りの日でも地表に届く紫外線量は晴天時の約60〜80%とされており、対策は必要です。冬も紫外線はゼロにはならず、スキーなどウィンタースポーツ時は高地や雪面の反射で紫外線量が増加します。また、UVAは窓ガラスを透過するため、窓際や車内での長時間滞在にも注意が求められます。
📌 10. 頭皮の日焼けと薄毛・抜け毛の関係
「紫外線が薄毛の原因になる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。では実際のところ、頭皮の日焼けと薄毛・抜け毛の関係はどのように考えられているのでしょうか。
現時点では、紫外線が直接的に薄毛を引き起こすという明確なエビデンスは確立されていません。しかし、頭皮への紫外線ダメージが薄毛に影響するリスクがある、という観点から研究が進んでいます。
紫外線が頭皮にダメージを与えることで、頭皮の炎症が引き起こされます。慢性的な炎症状態が続くと、毛包周辺の組織にも影響が及び、毛髪の成長サイクルに乱れが生じる可能性があります。毛髪には「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがあり、何らかの原因でこのサイクルが乱れると、成長期の髪の割合が減少し、抜け毛が増えたり髪が細くなったりするといった変化が現れることがあります。
また、紫外線によって生じる活性酸素(フリーラジカル)が、毛包内の細胞にダメージを与える可能性も指摘されています。活性酸素は老化や炎症の主要な原因物質のひとつとされており、毛包の機能低下に関与しているとも考えられています。
ただし、薄毛の原因は遺伝的要因、男性ホルモンの影響、ストレス、生活習慣など非常に多岐にわたります。紫外線だけが薄毛の主因になるわけではありませんが、頭皮環境を健やかに保つという観点から、紫外線対策を行うことは薄毛・抜け毛の予防としても意義があると言えます。
なお、脱毛や薄毛が気になる場合には、自己判断での対処だけでなく、専門のクリニックや医師に相談することをおすすめします。専門家による正確な診断と適切なアドバイスを受けることが、症状の改善への近道となります。
🎯 11. 季節・シーン別の紫外線対策ポイント
紫外線対策は一年を通して行うことが理想ですが、季節やシーンによって必要な対策の強度は異なります。それぞれの状況に応じた対策を取ることで、より効率的に髪と頭皮を守ることができます。
春(3月〜5月)は、多くの方がまだ油断しがちな季節です。しかし、4月〜5月になると紫外線量は真夏に近いレベルまで増加します。この時期から紫外線対策を始めることで、夏に向けて髪や頭皮へのダメージの蓄積を防ぐことができます。日常使いのヘアミストやスプレータイプの日焼け止めを習慣的に使い始めるタイミングとして最適です。
夏(6月〜8月)は紫外線量が最も多い季節です。特に海水浴やプール、アウトドアレジャーなどで長時間外出する機会が増えるため、しっかりとした対策が必要です。水に濡れた後は日焼け止めの効果が落ちるため、こまめな塗り直しが欠かせません。また、砂浜や水面からの照り返しによる紫外線は非常に強力で、帽子や日傘との併用が特に重要になります。海水やプールの塩素も髪にダメージを与えるため、入水前にヘアオイルを塗布して保護する方法も有効です。
秋(9月〜11月)は夏の紫外線ダメージが蓄積された状態で迎える季節です。夏の間に受けたダメージのアフターケアを集中的に行いながら、まだ紫外線量が多い9月は引き続き対策を継続しましょう。10月以降は紫外線量が落ち着いてくるため、日常使いの軽めのUVケア製品に切り替えることができます。
冬(12月〜2月)は紫外線量が最も少ない時期ですが、ゼロにはなりません。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ場合は注意が必要です。標高が高い山では紫外線量が増加し、雪面からの反射によって通常よりも多くの紫外線を受ける可能性があります。ウィンタースポーツの際は、肌用の日焼け止めと合わせて髪への対策も行いましょう。
屋内での生活が多い方でも注意が必要です。窓ガラスを通してUVAは室内にも届きます。長時間窓際にいる場合や、車の運転が多い方などは、室内であっても髪への紫外線ダメージが蓄積することがあります。日常的な対策として、軽めのヘアUVケア製品を使用することをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、髪や頭皮の紫外線対策を意識されている方はまだ少なく、頭皮の炎症やパサつき・退色などのトラブルを抱えてから初めてケアの必要性に気づかれる患者様が多い印象です。髪は一度ダメージを受けると自己修復できないため、肌と同様に日頃からの予防的なアプローチが何より大切です。季節を問わず帽子や髪用UVケア製品を取り入れることを習慣にしていただき、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。」
📋 よくある質問
はい、必要です。髪は紫外線を受けるとキューティクルが傷み、パサつきや切れ毛・退色の原因になります。また頭皮が日焼けすると炎症が起き、毛包へのダメージにつながる可能性もあります。肌と同様に、髪・頭皮への紫外線対策も日常的に行うことが大切です。
基本的にはおすすめできません。肌用の日焼け止めは皮膚への使用を前提に作られており、髪に塗るとべたつきが生じたり、シャンプーで落としにくくなったりする場合があります。髪専用に設計された日焼け止め製品を使用することで、より安全かつ効果的に紫外線から髪を守ることができます。
一般的に2〜3時間おきの塗り直しが推奨されています。また汗をかいたとき、雨で濡れたとき、プールや海で泳いだ後なども効果が落ちるため、そのつど塗り直すことが必要です。スプレータイプは持ち運びやすく、外出先での塗り直しに特に便利です。
現時点では紫外線が直接薄毛を引き起こすという明確な証拠は確立されていません。ただし、頭皮の慢性的な炎症や活性酸素による毛包へのダメージが、毛髪の成長サイクルに影響する可能性は指摘されています。薄毛・抜け毛が気になる場合は、自己判断せず専門クリニックへの相談をおすすめします。
はい、必要です。曇りの日でも地表に届く紫外線量は晴天時の約60〜80%とされており、冬でも紫外線はゼロにはなりません。また窓ガラスを通してUVAは室内にも届くため、窓際や車の運転が多い方も注意が必要です。季節を問わず、軽めのヘアUVケア製品を日常的に使用することが理想的です。
💊 まとめ
髪と頭皮は、紫外線による深刻なダメージを受けやすい部位でありながら、対策が後回しになりがちです。しかし、紫外線が髪のキューティクルを傷め、パサつきや切れ毛・退色の原因となることや、頭皮への炎症が毛包にも影響し得ることを考えると、日常的な対策の重要性はとても高いと言えます。
髪用の日焼け止めはスプレー・ミスト・オイル・クリームなど多様なタイプがあり、自分の髪の状態やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。使用する際は外出前の塗布と定期的な塗り直しを心がけ、シャンプーでしっかり洗い落とすことも忘れずに行いましょう。
日焼け止めの使用に加えて、帽子や日傘の活用、栄養バランスの整った食事、洗い流さないトリートメントによる日常的な保護なども組み合わせることで、より総合的な対策が実現します。季節やシーンに応じて対策の強度を調整しながら、通年での紫外線ケアを習慣にしていくことが理想的です。
もし紫外線ダメージの蓄積による抜け毛や薄毛など、髪や頭皮の変化が気になるようであれば、早めに専門のクリニックに相談することをおすすめします。専門家のサポートを受けながら、自分に合ったケア方法を見つけていきましょう。
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