雨の日も日焼け止めは必要?紫外線対策を怠るリスクと正しいケア方法

「雨の日は曇っているから、日焼け止めは塗らなくても大丈夫」と考えていませんか?実は、これは多くの方が持ちやすい誤解のひとつです。紫外線は太陽の光が見えないときでも、雲や雨粒をすり抜けて地表に届いています。肌への影響を積み重ねていくのが紫外線の怖いところであり、天気が悪いからといって完全に油断できるわけではありません。本記事では、雨の日における紫外線の実態から、日焼け止めを塗るべき理由、さらに雨の日に適した選び方や塗り方のコツまで、皮膚科学の観点を踏まえながらわかりやすくお伝えします。毎日のスキンケアを見直すきっかけとして、ぜひ最後までお読みください。


目次

  1. 雨の日でも紫外線は届いている?その仕組みを知ろう
  2. 紫外線にはUVAとUVBの2種類がある
  3. 曇りや雨の日に届く紫外線の量はどのくらい?
  4. 紫外線が肌に与えるダメージとは
  5. 雨の日に日焼け止めを塗らないリスク
  6. 雨の日に適した日焼け止めの選び方
  7. 雨の日における日焼け止めの正しい塗り方
  8. 日焼け止め以外の雨の日UV対策
  9. 季節・天気別の紫外線対策ポイント
  10. 日焼け止めのアフターケアと肌への負担を減らす方法
  11. まとめ

この記事のポイント

雨の日でも紫外線(特にUVA)は晴天時の20〜30%が地表に届き、真皮のコラーゲンを傷つけて光老化を引き起こす。当院でも雨天時の対策不足による患者が多く、SPF20〜30・PA++以上の日焼け止めを毎日使用することが推奨される。

🎯 雨の日でも紫外線は届いている?その仕組みを知ろう

空が雲に覆われ、雨が降っているとき、私たちは太陽の姿を見ることができません。そのため、「紫外線がない」と感じてしまうのは自然なことかもしれません。しかし実際には、紫外線は雲や雨粒を通り抜けて、かなりの量が地表に到達しています。

紫外線(UV:Ultraviolet)は、太陽光に含まれる目に見えない光の一種です。波長が短く、エネルギーが高いという特徴があります。雲は水蒸気や水滴の集合体であり、可視光線(私たちの目で見える光)は遮断してくれますが、紫外線の多くはそのまま透過してしまいます。

気象庁のデータや皮膚科学の研究によると、曇りの日の紫外線量は晴れた日の50〜80%程度、雨の日でも20〜30%程度の紫外線が地表に届くとされています。これは「まったくない」とは言えない量であり、長時間屋外にいれば肌への影響が積み重なります。

さらに、屋内にいるときでも窓ガラスを通じて一部の紫外線が入ってくることがあります。特に、後述するUVAは窓ガラスを透過しやすいため、室内での対策も軽視できません。

Q. 雨の日に紫外線は届くの?

雨の日でも紫外線は地表に届いています。気象庁のデータでは、雨天時でも晴天時の20〜30%程度の紫外線量が観測されます。特にUVAは波長が長く雲や雨粒を透過しやすいため、雨の日でも真皮まで到達し、コラーゲンへのダメージが少しずつ蓄積されます。

📋 紫外線にはUVAとUVBの2種類がある

紫外線対策を正しく行うためには、まず紫外線の種類について理解しておくことが重要です。紫外線は主にUVA、UVB、UVCの3種類に分類されますが、地表に届くのはUVAとUVBの2種類です。UVCは大気中のオゾン層によってほぼ完全に吸収されます。

🦠 UVA(紫外線A波)

波長が320〜400nmと比較的長いUVAは、雲や窓ガラスを透過する性質があります。UVAは皮膚の深い層である真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを傷つけます。その結果として、しわやたるみ、皮膚の弾力の低下といった老化現象(光老化)を引き起こすとされています。

UVAによる肌への影響はゆっくりと進行するため、「じわじわとダメージが積み重なる」タイプの紫外線と言えます。即座に赤くなる・痛みを感じるといった反応が出にくいことから、ダメージに気づきにくいのが特徴です。曇りや雨の日でもUVAはかなりの量が降り注いでいるため、日焼け止めのPA指数を意識した選択が大切です。

👴 UVB(紫外線B波)

波長が280〜320nmと短いUVBは、皮膚の表面(表皮)に作用します。UVBは即効性があり、日焼けによる赤み(サンバーン)や炎症を引き起こすことで知られています。肌が赤くなる・ひりひりするといった症状はUVBによるものが多く、日焼け止めのSPF指数がUVBへの防御力を示しています。

UVBは雲によってある程度吸収されるため、雨や曇りの日は晴れた日に比べて量が少なくなります。しかし、ゼロになるわけではなく、また長時間の暴露では表皮細胞のDNAにダメージを与え、皮膚がんリスクを高める可能性も指摘されています。

このようにUVAとUVBはそれぞれ異なる経路で肌にダメージを与えます。雨の日においては特にUVAへの注意が必要ですが、両方をしっかりカバーする日焼け止めを選ぶのが理想的です。

💊 曇りや雨の日に届く紫外線の量はどのくらい?

「晴れた日は日焼け止めを塗るけれど、雨の日は省略する」という習慣をお持ちの方は少なくないでしょう。しかし、実際の紫外線量のデータを見ると、その習慣を見直す必要があることがわかります。

紫外線量の目安として、UV指数(UVI:UV Index)という指標があります。これは世界保健機関(WHO)が定めた国際的な指標で、0〜11以上の数値で紫外線の強さを表します。日本では気象庁が公式に測定・公開しています。

晴れた日の夏の正午前後には、UV指数が10以上になることもあります。一方で、曇りの日は5〜7前後、雨の日でも1〜3程度のUV指数が観測されることがあります。これは「弱い」と感じるかもしれませんが、UV指数が3でも長時間外にいれば肌への影響は出ます。WHOの基準では、UV指数が3以上で日焼け止めの使用が推奨されています。

また、季節によっても紫外線量は変化します。日本では3月ごろから紫外線量が増加し始め、5〜8月にピークを迎えます。雨が多い梅雨の時期(6〜7月)でも、年間を通じて見ると紫外線量は比較的多い時期にあたります。梅雨だから安心、と油断するのは禁物です。

さらに、雨上がりや雨の切れ間には、雲が薄くなって一時的に紫外線量が増加することもあります。特に積乱雲のような厚い雲が周囲にある場合、雲による反射で紫外線が増幅されることもあるため、天候が変わりやすい日は特に注意が必要です。

Q. UVAとUVBの肌への影響の違いは?

UVAは波長320〜400nmで真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを傷つけてしわ・たるみなどの光老化を引き起こします。UVBは波長280〜320nmで表皮に作用し、赤みや炎症(サンバーン)を引き起こします。雨の日はUVBが減少しますが、UVAはほぼ変わらず降り注ぐため注意が必要です。

🏥 紫外線が肌に与えるダメージとは

紫外線は「じわじわと肌に影響を与える」もので、1日や2日で大きな変化が現れるわけではありません。しかし、長年にわたって紫外線を浴び続けることで、肌にはさまざまな変化が蓄積していきます。

🔸 光老化(フォトエイジング)

紫外線による肌の老化を「光老化」または「フォトエイジング」と呼びます。自然な加齢による肌の変化とは別に、紫外線の積み重ねによって引き起こされるしわ、たるみ、くすみ、シミなどの変化です。研究によると、肌の老化の約80%は光老化によるものだとも言われており、紫外線対策が若々しい肌を保つための重要な要素であることがわかります。

特にUVAは真皮のコラーゲン繊維を変性させ、肌の弾力を維持するために必要な構造を壊していきます。この変化は元に戻ることが難しく、早い段階からの予防が何より大切です。

💧 色素沈着(シミ・そばかす)

紫外線を浴びると、肌はメラニン色素を生成することで自らを守ろうとします。メラニンは肌を黒くする色素であり、これが日焼けの仕組みです。通常であれば時間とともに肌のターンオーバーで排出されますが、紫外線ダメージが繰り返されると色素が定着してシミやそばかすの原因となります。

特にシミは一度できると完全に消えにくく、治療にも時間がかかります。「シミになる前の予防」として、雨の日であっても毎日日焼け止めを塗る習慣をつけることが効果的です。

✨ 皮膚がんのリスク

紫外線は皮膚細胞のDNAに直接ダメージを与えることが知られています。このDNAダメージが修復されずに蓄積すると、皮膚がんのリスクが高まる可能性があります。日本での皮膚がんの発症率は欧米に比べて低いものの、紫外線との関連は否定できません。長期的な健康を守るためにも、毎日のUV対策は重要です。

考え事をする女性

⚠️ 雨の日に日焼け止めを塗らないリスク

これまでの内容をまとめると、雨の日に日焼け止めを塗らないことには以下のようなリスクがあります。

まず、UVAは雨の日でも相当量が地表に届いており、真皮へのダメージが少しずつ蓄積されていきます。1日だけではわからないような微細なダメージも、何年も繰り返されれば光老化として現れてきます。

次に、梅雨の時期は紫外線量が多い時期と重なっています。「雨だから大丈夫」という思い込みで対策を怠ると、この時期に多くのUVAを浴び続けることになります。

また、雨の日は傘をさしているから大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、紫外線は地面や建物などから反射(散乱)して斜め下や横方向からも届くため、傘だけでは十分な防御になりません。傘の防御率は用いる素材にもよりますが、UVカット加工のない一般的な傘ではUV遮蔽効果は限定的です。

さらに、「今日だけ塗らなくていい」という習慣が定着すると、UV対策が不規則になりやすくなります。毎日のルーティンとして日焼け止めを取り入れることが、継続的なスキンケアの基本です。

🔍 雨の日に適した日焼け止めの選び方

日焼け止めにはさまざまな種類があります。晴れた日のレジャーシーンと、雨の日の通勤・通学では、求められる性能が異なることを意識しておくと選びやすくなります。

📌 SPFとPAの意味を理解する

日焼け止めのパッケージには「SPF30」や「PA+++」などの表記があります。SPF(Sun Protection Factor)はUVBに対する防御力を示す数値で、数値が高いほど防御力が高くなります。PA(Protection Grade of UVA)はUVAに対する防御力を示し、「+」の数が多いほど高い効果があります。

雨の日の日常的な使用であれば、SPFは20〜30程度、PAはPA++〜PA+++程度の製品で十分な場合が多いです。SPF50+のような高い数値の製品は確かに防御力は高いですが、肌への負担(成分の量や密閉感)も高くなりやすいため、雨の日にまで強いものを使う必要はないことがほとんどです。肌の状態や体質によって使い分けるのが理想的です。

▶️ テクスチャーで選ぶ

雨の日は湿度が高く、蒸れやすい環境です。そのため、テクスチャーが重いクリームタイプよりも、さらっとした使い心地のミルクタイプやジェルタイプ、エッセンスタイプが快適に使いやすいでしょう。

また、雨の日は濡れた場合に日焼け止めが流れ落ちやすくなります。ある程度の耐水性(ウォータープルーフ)がある製品を選ぶと、雨水や汗で落ちにくくなるため安心です。ただし、ウォータープルーフの製品はクレンジングをしっかり行わないと毛穴の詰まりにつながることがあるため、アフターケアも丁寧に行いましょう。

🔹 肌質に合った製品を選ぶ

敏感肌の方は、紫外線散乱剤(酸化亜鉛や酸化チタン)を主成分とした製品の方が肌への刺激が少ないとされています。一方で白浮きしやすいという欠点もあります。油性肌や混合肌の方はノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶと、ニキビができにくいとされています。自分の肌質に合った製品を選ぶことが、日焼け止めを毎日続けるための第一歩です。

📍 スキンケア機能付きのものも活用する

最近では保湿成分や美容成分を配合した日焼け止めも多く販売されています。雨の日は乾燥しにくいイメージがありますが、エアコンの効いた室内では意外と乾燥しやすいため、保湿効果のある日焼け止めを選ぶとケアをひとつにまとめられてラクになります。

Q. 雨の日向け日焼け止めの選び方は?

雨の日の日常使いにはSPF20〜30・PA++〜PA+++程度の日焼け止めが適しています。高SPFは肌への負担が増えるため過剰なスペックは不要です。湿度が高い環境ではジェルやミルクタイプのさらっとしたテクスチャーが快適で、雨水で落ちにくい耐水性のある製品を選ぶとより安心です。

📝 雨の日における日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めの効果を最大限に発揮させるためには、塗り方も重要です。ただ塗ればいいというわけではなく、量や塗るタイミング、塗り直しの頻度なども考慮する必要があります。

💫 十分な量を均一に塗る

日焼け止めは少量をさっと伸ばすだけでは、表示されているSPFやPA値の効果が十分に発揮されません。一般的には、顔全体に対してパール1〜2粒分程度の量が必要とされています。特に耳の周り、鼻の下、目の周りなど塗り忘れやすい部分にも意識的に塗るようにしましょう。

🦠 外出前の適切なタイミングで塗る

日焼け止めは外出の約15〜30分前に塗るのが理想的です。肌に馴染む時間を確保することで、効果が安定します。スキンケアの最終段階(化粧水・乳液の後)に塗るのが一般的な順番ですが、製品によっては下地と兼用できるものもあります。

👴 塗り直しを忘れない

日焼け止めは汗や皮脂、雨水などによって徐々に流れ落ちます。雨の日は特に雨水で流れやすいため、外出中に日焼け止めが落ちてしまっていることも少なくありません。長時間外出する場合は、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。

オフィスや学校などに到着してからは、小さなサイズの日焼け止めを持ち歩いてお昼休みなどに塗り直す習慣をつけると、より効果的な紫外線対策ができます。パウダータイプや日焼け止めスプレーは化粧の上から重ねやすいため、塗り直しのアイテムとして活用するのもおすすめです。

💡 日焼け止め以外の雨の日UV対策

日焼け止めだけが紫外線対策ではありません。雨の日にも実践できる、日焼け止め以外の対策方法についても紹介します。

🔸 UVカット機能のある傘を使う

雨の日に傘をさすのは当然ですが、その傘にUVカット機能があるかどうかで紫外線の遮蔽効果は大きく変わります。晴雨兼用のUVカット傘は紫外線を80〜99%カットできるものも多く、日焼け止めと組み合わせることでより高い防御効果が期待できます。傘の素材によっても遮蔽効果は異なり、紫外線遮蔽率が明記されている製品を選ぶのがポイントです。

日傘を差す女性

💧 衣類で覆う

紫外線は衣類によってもある程度遮断されます。薄手の素材や白色の衣類よりも、濃い色・厚手の素材の方がUV遮蔽効果が高い傾向があります。最近ではUPF(Ultraviolet Protection Factor)という紫外線防御指数が表示されたUVカット衣類も販売されており、腕や首元を覆うことで直接紫外線が肌に当たる面積を減らせます。

✨ 抗酸化成分を含む食事を意識する

外側からの対策だけでなく、内側からのケアも紫外線対策に役立ちます。紫外線によるダメージには活性酸素が関与しており、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を含む食材を積極的に摂取することで、細胞ダメージを軽減する効果が期待できます。トマト、ブロッコリー、緑茶、ベリー類などが代表的な食材として挙げられます。

📌 スキンケアに抗酸化・美白成分を取り入れる

日焼け止めに加えて、ビタミンC誘導体やレチノールなどを含む美容液を日々のスキンケアに取り入れることも、紫外線ダメージの予防・修復に役立ちます。ただし、レチノールなどの刺激の強い成分は医師や専門家に相談しながら使用することをおすすめします。

Q. 日焼け止めを毎日使うときのアフターケアは?

日焼け止めを毎日使う場合、正しいアフターケアが肌への負担を軽減します。ウォータープルーフタイプはクレンジングオイルやバームでしっかり落とし、洗顔後は化粧水・乳液で保湿ケアを丁寧に行いましょう。敏感肌の方は酸化亜鉛や酸化チタン配合のノンケミカルタイプを選ぶと刺激を抑えられます。

✨ 季節・天気別の紫外線対策ポイント

紫外線の量は季節と天気によって大きく異なります。それぞれの状況に応じた対策のポイントをまとめます。

▶️ 春(3〜5月)

春は気温が低く日差しが穏やかに感じられますが、実はUVBが急激に増加する時期です。冬の間に紫外線対策をしていなかった肌は防御力が低下していることもあるため、春の初めから日焼け止めを習慣化することが大切です。晴れた日はもちろん、花曇りの日も日焼け止めを塗るようにしましょう。

🔹 梅雨(6〜7月)

梅雨の時期は紫外線量が年間でも多い時期と重なります。雨続きでも紫外線は届いており、特にUVAへの注意が必要です。PA値の高い日焼け止めを毎日使用することが推奨されます。また、梅雨時は湿度が高くなるため、べたつきにくいテクスチャーの製品を選ぶと快適です。

📍 夏(7〜8月)

紫外線量が最も多い夏は、晴れの日はもちろん、曇りや雨の日でも高いSPFとPA値の日焼け止めを使用することが基本です。特に海や山などのレジャーシーンでは、汗や水で流れにくいウォータープルーフタイプを選び、こまめに塗り直すようにしましょう。

💫 秋(9〜11月)

夏が終わると紫外線対策をやめてしまう方が多いですが、9〜10月はまだUVBの量が多い時期です。また、UVAは年間を通じてほぼ一定量が降り注いでいるため、秋・冬でも日焼け止めを続ける習慣が理想的です。

🦠 冬(12〜2月)

冬はUVBが最も少ない時期ですが、UVAは年間を通じて存在します。また、スキーやスノーボードなど雪山でのスポーツでは、雪による紫外線反射で紫外線量が増加します。(雪の反射率は約80%とも言われています)。冬のスポーツでは夏場と同様の紫外線対策が必要です。

📌 日焼け止めのアフターケアと肌への負担を減らす方法

日焼け止めを毎日使い続けるためには、アフターケアも欠かせません。日焼け止めを正しく落とさないと、肌トラブルの原因になることがあります。

👴 正しいクレンジングと洗顔

日焼け止めは通常の洗顔料だけでは落ちにくい成分を含んでいる場合があります。特にウォータープルーフタイプやシリコン系の成分を多く含む製品は、クレンジングオイルやクレンジングバームを使ってしっかりと落とすことが重要です。

ただし、クレンジングを力強くこすって行うと、摩擦によって肌にダメージを与えることがあります。優しくなじませて、ぬるま湯でしっかりと洗い流すことが基本です。最近では水で落とせるタイプの日焼け止めも増えており、毎日使いとしてはこうした製品も検討の価値があります。

🔸 保湿ケアを丁寧に行う

日焼け止めを使った日の夜は、洗顔後の保湿ケアを丁寧に行いましょう。クレンジングや洗顔によって肌の水分が失われやすくなるため、化粧水・乳液・保湿クリームなどを使ってしっかりと保湿することが大切です。肌のバリア機能を整えておくことで、翌日の日焼け止めの浸透性や快適な使用感にもつながります。

💧 日焼けしてしまったときのケア

もし日焼けしてしまった場合は、まず冷却することが基本です。冷たいタオルや保冷剤(清潔なタオルで包んだもの)を患部に当てて炎症を鎮めます。その後は保湿を徹底し、肌の回復を促します。市販のアフターサンケア製品も役立ちます。日焼けによる赤みや痛みがひどい場合は、皮膚科を受診して適切な処置を受けることをおすすめします。

✨ 敏感肌の方が日焼け止めを選ぶ際の注意点

日焼け止めの成分に含まれる紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系など)は、まれに肌のかぶれやアレルギー反応を引き起こすことがあります。敏感肌の方や肌のトラブルが起きやすい方は、紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)のみを使用したノンケミカルタイプの日焼け止めを選ぶとよいでしょう。

また、新しい日焼け止めを使い始める際には、腕の内側などの目立たない部分にテストしてから顔に使用することも有効です。赤み、かゆみ、かぶれなどが起きた場合はすぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください。

📌 子どもの日焼け止め選び

子どもの肌は大人よりも薄く、紫外線の影響を受けやすいとされています。子ども専用の日焼け止めは肌への刺激が少ない成分設計になっているものが多く、雨の日でも外出時には使用することを習慣化することが将来の肌の健康につながります。小さなうちからの紫外線対策は、皮膚科学の観点からも推奨されています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「雨の日は日焼け止めを塗らなかった」という習慣が長年続いた結果、光老化によるシミやたるみを訴えて来院される患者様が少なくありません。特にUVAは雨天でも真皮まで届き、じわじわとコラーゲンを傷つけていくため、自覚症状が出にくい分だけダメージが気づかぬうちに積み重なってしまいます。天気に関わらず毎日の日焼け止めをスキンケアの習慣に組み込んでいただくことが、将来の肌トラブルを防ぐうえで最も大切なステップですので、製品選びや使い方でご不安なことがあればお気軽にご相談ください。」

🎯 よくある質問

雨の日でも紫外線は本当に届いているのですか?

はい、届いています。雨の日でも紫外線量は晴れた日の20〜30%程度が地表に到達します。特にUVAは雲や雨粒を透過しやすく、真皮まで届いてコラーゲンを傷つけます。「雨だから安心」という考えは誤解であり、毎日の日焼け止め使用が推奨されます。

雨の日に適した日焼け止めの選び方を教えてください。

雨の日の日常使いには、SPF20〜30・PA++〜PA+++程度の製品が適しています。高SPFは肌への負担が増えるため、必ずしも必要ではありません。湿度が高い環境ではさらっとしたジェルやミルクタイプが快適で、雨水で落ちにくいある程度の耐水性がある製品を選ぶとより安心です。

雨の日に日焼け止めを塗らないと、どんなリスクがありますか?

雨の日でも届くUVAが真皮のコラーゲンを少しずつ傷つけ、しわ・たるみ・シミなどの光老化が進むリスクがあります。当院でも、長年雨の日の紫外線対策を怠った結果、光老化によるシミやたるみを訴えて来院される患者様が少なくありません。日々の積み重ねが将来の肌状態に大きく影響します。

雨の日は傘をさしているので日焼け止めは不要ですか?

傘だけでは不十分です。紫外線は地面や建物からの反射・散乱により、斜め下や横方向からも肌に届きます。UVカット加工のない一般的な傘ではUV遮蔽効果は限定的です。日焼け止めとUVカット傘を組み合わせて使用することで、より効果的な紫外線対策が期待できます。

日焼け止めを毎日使うと肌への負担が心配です。

正しいアフターケアで負担を軽減できます。ウォータープルーフタイプはクレンジングオイルやバームでしっかり落とし、洗顔後は保湿ケアを丁寧に行いましょう。敏感肌の方は、刺激の少ない紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)配合のノンケミカルタイプを選ぶのがおすすめです。肌トラブルが心配な場合は当院にご相談ください。

📋 まとめ

今回は、雨の日でも日焼け止めが必要な理由について、紫外線の仕組みや肌へのダメージ、適切な製品の選び方から塗り方、アフターケアまで幅広くご紹介しました。

改めてポイントを整理すると、紫外線(特にUVA)は雨や曇りの日でもかなりの量が地表に届いており、肌の老化(光老化)やシミ・そばかすの原因となります。日常的に日焼け止めを使用することは、将来の肌トラブルを防ぐための最もシンプルで効果的な対策です。

雨の日に適した日焼け止めとしては、SPF20〜30、PA++〜PA+++程度の製品で、肌への負担が少なくさらっとしたテクスチャーのものを選ぶとよいでしょう。また、UVカット傘や衣類との組み合わせで防御効果を高めることも大切です。

「晴れた日だけ日焼け止めを塗る」という習慣から、「毎日のスキンケアの一部として日焼け止めを使う」という習慣へ。この小さな変化が、5年後、10年後の肌の状態に大きな差をもたらします。今日から天気に関係なく、毎日の紫外線対策を取り入れてみてください。肌の悩みや日焼け止めの選び方について詳しく知りたい方は、ぜひ専門の皮膚科やクリニックにご相談ください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 紫外線がUVAおよびUVBに分類されること、光老化(フォトエイジング)によるしわ・たるみ・シミへの影響、皮膚がんリスクとの関連など、記事の医学的根拠となる皮膚科学的情報の参照元として使用
  • WHO(世界保健機関) – UV指数(UVI)の国際基準・定義、UV指数3以上での日焼け止め使用推奨、UVAおよびUVBが人体に与える健康影響に関する記載の参照元として使用
  • PubMed – 光老化の肌老化への寄与率(約80%)、UVAによる真皮コラーゲン・エラスチンへのダメージ、紫外線散乱剤と吸収剤の成分比較など、記事内で言及している皮膚科学的エビデンスの学術的根拠として使用
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