おしりの近くにできものができた!画像で見る種類と原因・対処法

🚨 おしりの近くにできもの…放置していませんか?

😰

「これって何のできもの…?」「病院に行くべき?でも恥ずかしい…」

👨‍⚕️

放置すると手術が必要になることも。
この記事を読めば、正しい受診タイミングがわかります!

📌 この記事を読むと…

  • ✅ おしりのできものが何の病気かすぐわかる
  • 危険なサインを見逃さないチェックポイントがわかる
  • ✅ 何科に行けばいいか迷わず判断できる
  • ✅ 放置リスクを知って後悔しない行動ができる

⚠️ できものの種類によっては自然に治るものもありますが、放置することで悪化したり、手術が必要になったりするケースも少なくありません。おしりの周辺は自分では見えにくく、人にも相談しにくい部位だからこそ、正しい知識と早めの受診が大切です。


目次

  1. おしりの近くにできるできものの種類一覧
  2. 粉瘤(アテローム):最も多いできものの一つ
  3. 痔核(いぼ痔):肛門周囲の代表的なふくらみ
  4. 肛門周囲膿瘍・痔瘻:痛みを伴う深刻なできもの
  5. 毛巣洞(もうそうどう):おしりの割れ目周辺に起こる炎症
  6. 尖圭コンジローマ:性感染症によるいぼ状のできもの
  7. 皮膚線維腫・脂肪腫:良性のしこりの見分け方
  8. 悪性の可能性を見逃さないために注意すべきサイン
  9. 何科を受診すればいい?診療科の選び方
  10. 自分でできるケアと受診前の準備
  11. まとめ

💡 この記事のポイント

おしりの近くのできものは粉瘤・痔核・肛門周囲膿瘍・尖圭コンジローマなど種類が多く放置で悪化するケースもあるため、症状に応じた診療科への早期受診が推奨される。

💡 おしりの近くにできるできものの種類一覧

おしりの近くにできるできものは、発生する場所や原因によってさまざまな種類があります。大きく分けると、皮膚やその直下の組織から生じる「皮膚・皮下のできもの」と、肛門や直腸の粘膜・組織から生じる「肛門周辺のできもの」に分類されます。

皮膚・皮下のできものとしては、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、皮膚線維腫、毛巣洞などがあります。これらは皮膚科や外科、形成外科で扱われることが多いです。一方、肛門周辺のできものには、痔核(いぼ痔)、肛門周囲膿瘍、痔瘻、尖圭コンジローマなどがあり、これらは肛門科や消化器外科・消化器内科で診察されます。

いずれのできものも、外見だけで確実に判断することは難しく、触ったときの感触、痛みの有無、できものの成長速度、周囲の皮膚の状態なども診断の重要な手がかりになります。まず、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

Q. 粉瘤はどんな見た目で、放置するとどうなる?

粉瘤は皮膚の下にできるドーム状のしこりで、中央に黒い点(開口部)が見えることがあります。自然に消えることはなく、放置すると徐々に大きくなり、細菌感染による炎症性粉瘤に発展して激しい痛みや腫れを引き起こすリスクがあります。小さいうちに皮膚科・形成外科で摘出手術を受けるのが望ましいです。

📌 粉瘤(アテローム):最も多いできものの一つ

粉瘤(ふんりゅう)は、正式名称を「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」といい、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂が溜まっていくできものです。おしりや背中、耳の後ろ、頭部など、皮脂の分泌が盛んな部位に多く見られます。おしりの近くにできるできものの中では、最も多い種類の一つと言えるでしょう。

見た目のイメージとしては、皮膚の表面が少し盛り上がった、丸みのあるドーム状のしこりです。色は皮膚と同じか、やや白っぽい色をしていることが多く、中央部分に黒い点(開口部)が見えることがあります。触ると弾力があり、指で押すと少し動く感じがします。大きさは数ミリから数センチとさまざまで、ゆっくりと時間をかけて大きくなっていく傾向があります。

普段は痛みや痒みがなく、自覚症状がないことが多いですが、何らかの理由で細菌感染を起こすと「炎症性粉瘤」という状態になり、急激に赤く腫れ上がって激しい痛みを伴うようになります。炎症を起こした状態では、まず膿を出す処置(切開排膿)を行い、炎症が落ち着いてから袋ごと取り出す根治手術を行います。

粉瘤は自然に消えることはなく、根本的な治療には外科的な摘出手術が必要です。小さいうちに手術すれば傷口も小さく済み、日帰りで受けられるケースが多いです。放置して大きくなるほど手術の難易度が上がるため、早めに皮膚科や形成外科に相談することをおすすめします。

✨ 痔核(いぼ痔):肛門周囲の代表的なふくらみ

「痔」は日本人の約3人に1人が持つと言われる非常に一般的な疾患であり、おしりの近くのできものとして最もよく知られているもののひとつです。痔の中でも「痔核(じかく)」はいわゆる「いぼ痔」のことで、肛門周辺の静脈が膨らんでいぼ状になった状態を指します。

痔核には、直腸と肛門の境界(歯状線)より内側にできる「内痔核」と、外側にできる「外痔核」があります。内痔核は粘膜に覆われているため、外から見えないことが多く、出血や脱出(脱肛)で気付かれます。外痔核は肛門の外側の皮膚の下に静脈が膨らんだもので、肛門のすぐ外側に柔らかいふくらみとして触れることがあります。

外痔核が血栓(血の塊)を生じた状態を「血栓性外痔核」と呼び、突然肛門の外側に青紫色の硬いしこりが現れ、強い痛みを伴います。見た目は直径1〜3センチ程度の青紫色または暗赤色のしこりで、押すと痛みがあります。多くの場合、数日から1〜2週間で自然に縮小しますが、痛みが強い場合は切開して血栓を取り出す処置を行うことがあります。

痔の悪化を防ぐためには、便秘を解消すること、長時間のいきみを避けること、アルコールや刺激物の摂取を控えること、座りっぱなしを避けることが重要です。市販の痔の薬(座薬や軟膏)で症状が和らぐこともありますが、症状が続く場合や悪化する場合は肛門科・消化器外科への受診が必要です。

Q. 肛門周囲膿瘍と痔瘻はどのように関連している?

肛門周囲膿瘍は肛門周辺に細菌が感染して膿が溜まった急性の状態で、強い痛みや腫れ・発熱を伴います。膿が排出された後、肛門内部から皮膚表面へトンネル状の管(瘻管)が残ると「痔瘻」になります。痔瘻は自然治癒せず放置するとまれに悪性化するため、手術による根治治療が必要です。

🔍 肛門周囲膿瘍・痔瘻:痛みを伴う深刻なできもの

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)は、肛門周辺の組織に細菌感染が起きて膿が溜まった状態です。多くの場合、肛門の内側にある「肛門腺」と呼ばれる小さな分泌腺に細菌が入り込み、炎症を起こすことで発症します。

見た目の特徴としては、肛門周囲の皮膚が赤く腫れ上がり、熱を持ったふくらみが生じます。触ると非常に痛く、ズキズキするような激しい痛みが特徴的です。大きさは数センチに及ぶこともあり、発熱を伴うこともあります。膿が皮膚の表面近くまで達すると、自然に破れて膿が出ることがあります。

肛門周囲膿瘍の治療は、切開して膿を排出する処置(切開排膿)が基本です。これは外来で行われることが多く、処置後は痛みが大幅に和らぎます。ただし、肛門周囲膿瘍が自然に、または切開により排膿した後、肛門腺から皮膚表面に向かってトンネル状の瘻管(ろうかん)ができることがあります。この状態を「痔瘻(じろう)」と呼びます。

痔瘻になると、肛門の近くの皮膚に穴が開き、そこから膿や浸出液が断続的に出てきます。肛門の外側に小さな穴(外口)とその周辺に硬いしこりのような感触があることが典型的な所見です。痔瘻は自然治癒することはほとんどなく、根治には手術が必要です。放置すると再発を繰り返し、まれに悪性腫瘍(痔瘻癌)に変化することもあるため、早期の治療が推奨されます。

クローン病(炎症性腸疾患の一種)の方は痔瘻を繰り返しやすいことが知られています。繰り返す痔瘻は、炎症性腸疾患の可能性も考慮して検査を受けることが大切です。

💪 毛巣洞(もうそうどう):おしりの割れ目周辺に起こる炎症

毛巣洞(もうそうどう)は、「pilonidal disease(パイロニダル病)」とも呼ばれ、おしりの割れ目(臀裂部)の上部、特に仙骨部(背骨の下端付近)の皮膚に毛髪が刺さり込んで炎症を起こした状態です。日本では欧米に比べると少ないとされていますが、近年は増加傾向にあります。

毛巣洞の見た目の特徴は、おしりの割れ目の上端付近に小さな穴(毛穴のような開口部)があり、そこを中心に赤く腫れていることです。急性期には膿が溜まって肛門周囲膿瘍のように大きく腫れ上がることがあります。慢性期には繰り返し膿が出る、小さな穴から毛が出てくることもあります。

毛巣洞は、特にお尻の割れ目が深い方、毛が多い方、長時間の座位作業をする方(トラック運転手やデスクワーカーなど)に多く見られます。また、過体重の方や、多汗症の方も発症しやすいと言われています。かつては第二次世界大戦中にジープで長時間移動した兵士に多発したことから「ジープ病」とも呼ばれていました。

治療は急性期には切開排膿を行い、根本的な治療には手術が必要です。手術の方法にはいくつかの種類があり、病変の範囲や患者さんの状態によって選択されます。再発を防ぐためには、術後の傷のケアとともに、体重管理や座位時間の短縮、臀裂部の清潔保持と除毛なども重要です。

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🎯 尖圭コンジローマ:性感染症によるいぼ状のできもの

尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じる性感染症(STI)の一種です。HPVの中でも主に6型と11型が尖圭コンジローマの原因となります。性的接触によって感染し、外陰部、肛門周囲、会陰部などに特徴的ないぼ状のできものが生じます。

見た目の特徴は非常に特徴的で、皮膚や粘膜の表面にカリフラワー状または鶏のとさか状のいぼが生じます。色は周囲の皮膚と同じ肌色から、やや白っぽいもの、ピンク色まで様々です。大きさは数ミリから始まり、放置すると融合して数センチ以上の大きなかたまりになることもあります。痛みや痒みは個人差がありますが、多くの場合は自覚症状が少ないことが特徴です。

潜伏期間は感染から3週間〜8ヶ月程度と幅広く、感染していてもすぐには症状が出ないことがあります。また、免疫力が低下すると再発しやすいという特徴もあります。

治療には、外用薬(イミキモドクリームや5-FUクリーム)の塗布、液体窒素による凍結療法、レーザー治療、電気焼灼、外科的切除などがあります。病変の大きさや場所、患者さんの状態に応じて最適な方法が選ばれます。治療後も再発率が比較的高いため、経過観察が重要です。

尖圭コンジローマは性感染症であるため、パートナーも感染している可能性があります。治療中は性的接触を控え、パートナーも検査・治療を受けることが推奨されます。また、HPVワクチンの接種により、原因となるHPVへの感染を予防することができます。

Q. 尖圭コンジローマの見た目と感染経路は?

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の性的接触による感染が原因で、肛門周囲や外陰部にカリフラワー状または鶏のとさか状のいぼが生じます。色は肌色〜ピンク色で、放置すると融合して数センチ以上になることもあります。痛みや痒みは少ない場合が多く、パートナーも感染している可能性があるため同時検査が推奨されます。

💡 皮膚線維腫・脂肪腫:良性のしこりの見分け方

おしりの近くにできるできものの中には、皮膚線維腫や脂肪腫のような、皮膚科的な良性腫瘍も含まれます。これらは基本的に悪性ではありませんが、粉瘤などと見た目が似ていることがあるため、専門医による診察が必要です。

皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)は、皮膚の真皮層(皮膚の中間層)に繊維組織が増殖してできる良性の腫瘍です。見た目は直径1センチ以下の小さな硬いしこりで、表面の皮膚が少し盛り上がっています。色は周囲と同じ肌色か、やや茶色っぽいことが多いです。指でつまむと中央部が引き込まれるように見える「dimple sign(ディンプルサイン)」と呼ばれる所見が特徴的です。通常は痛みや痒みはなく、ゆっくりと増大します。治療は必ずしも必要ではありませんが、気になる場合は切除することができます。

脂肪腫(しぼうしゅ)は、皮下脂肪が増殖してできる良性の腫瘍で、体のどの部位にも発生しますが、背中やおしり、太ももなどに多く見られます。見た目は皮膚の表面が緩やかに盛り上がったような柔らかいしこりで、押すと少し動く感じがします。大きさは数センチから、まれに10センチを超えるものもあります。通常は無症状ですが、大きくなると周囲を圧迫して不快感が生じることがあります。治療は経過観察か、症状がある場合や増大する場合は切除手術を行います。

これらの良性腫瘍と粉瘤の違いとして、粉瘤は中央に小黒点(開口部)があることが多く、炎症を起こしやすいという特徴があります。脂肪腫は粉瘤より柔らかく、より深い層にあることが多いです。ただし、外見だけで確実に区別することは難しいため、専門医による触診や超音波検査(エコー)での確認が重要です。

📌 悪性の可能性を見逃さないために注意すべきサイン

おしりの近くにできるできもののほとんどは良性ですが、まれに悪性腫瘍(がん)である可能性もあります。以下のようなサインがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

まず、できものが急速に大きくなっている場合は注意が必要です。良性のできものは一般的にゆっくりと成長しますが、悪性の場合は比較的短期間で大きくなることがあります。数週間から数ヶ月で明らかに大きくなったと感じる場合は受診してください。

次に、できものの表面が不規則で、境界が不明瞭な場合も注意サインです。良性のできものは多くの場合、周囲との境界がはっきりしており、形が比較的整っています。一方、悪性の場合は境界が不明瞭で、形が不規則なことがあります。

また、できものの色が変化している、特に黒や茶色の色素沈着がある場合は皮膚悪性腫瘍(メラノーマなど)の可能性を考慮する必要があります。ただし、おしり周辺にメラノーマが生じることは比較的まれです。

痛みが持続する、または悪化している場合も受診のサインです。良性のできものは無症状のことが多いですが、炎症や悪性腫瘍の場合は痛みを伴うことがあります。特に、治療を受けていないのに痛みが続く場合は注意が必要です。

さらに、肛門からの出血が続く場合、便に血が混じる場合、排便習慣の変化(便秘と下痢の繰り返し、便が細くなるなど)がある場合は、直腸がんや肛門がんなど消化器系の悪性腫瘍の可能性も考えられます。特に40歳以上の方、大腸がんの家族歴がある方、長期間続く痔の症状がある方は、定期的な検査(大腸内視鏡検査など)を受けることが推奨されます。

肛門がんは比較的まれな悪性腫瘍ですが、HPV感染、HIV感染、免疫抑制状態などがリスク因子となります。肛門周囲にただれや潰瘍状の病変がある場合、肛門内から腫瘤が飛び出すような感覚がある場合も要注意です。このような場合は尖圭コンジローマや痔と混同されることがありますが、疑わしい場合は組織検査(生検)が必要になります。

Q. おしりのできもので悪性を疑うサインは何か?

おしり周辺のできもので悪性が疑われる主なサインは、数週間〜数ヶ月での急速な増大、境界が不明瞭で不規則な形、黒・茶色の色素変化、持続する痛みや出血、便が細くなるなどの排便習慣の変化です。特に40歳以上や大腸がんの家族歴がある方は、気になる症状があれば早めに専門医を受診してください。

✨ 何科を受診すればいい?診療科の選び方

おしりの近くにできものができたとき、どの診療科を受診すれば良いのか迷う方も多いでしょう。できものの特徴や症状によって、適切な診療科が異なります。以下を参考に、受診先を選んでください。

皮膚科または形成外科は、おしりの皮膚や皮下にできているできものに適しています。特に、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、皮膚線維腫など皮膚そのものや皮下組織のできものを扱います。できものが皮膚表面にあり、肛門や直腸には関係がなさそうな場合は、皮膚科か形成外科への受診が適切です。粉瘤の切除手術は形成外科や皮膚科で行われることが多く、日帰り手術で対応できるクリニックも多くあります。

肛門科(肛門外科)または消化器外科・消化器内科は、痔核、肛門周囲膿瘍、痔瘻、肛門ポリープなど、肛門や直腸に関連するできものに対応しています。肛門の周囲や内部にできものがあると感じる場合、排便時の出血や痛みがある場合、肛門から何か飛び出す感覚がある場合は、これらの診療科を受診しましょう。「肛門科」や「肛門外科」と標榜するクリニックはおしりの病気を専門的に診察しており、内視鏡による詳細な検査も受けることができます。

泌尿器科や産婦人科(婦人科)は、性器周辺のできものに対応しています。外陰部や肛門の近くに性感染症(尖圭コンジローマなど)が疑われる場合は、泌尿器科(男性)や婦人科(女性)へ。また、性感染症の総合的な検査を行うクリニック(性感染症クリニック、STIクリニック)もあります。

どこに受診すれば良いか判断が難しい場合は、まずかかりつけ医(内科や家庭医)に相談し、適切な専門科を紹介してもらうのも一つの方法です。救急の受診が必要なほど痛みが激しい場合(肛門周囲膿瘍の疑いなど)は、総合病院の救急外来を受診することも選択肢に入ります。

なお、おしりの近くのできものは、見た目だけで自己診断することが難しく、実際に触れてみて初めてわかることも多いです。市販薬で様子を見たり、インターネットの情報だけで判断したりするのではなく、専門家の診察を受けることを強くお勧めします。

🔍 自分でできるケアと受診前の準備

できものを発見してから受診するまでの間に、自分でできるケアと受診前の準備について説明します。ただし、以下のケアはあくまでも一時的なものであり、医療的な診断と治療の代替にはなりません。

まず、できものを清潔に保つことが基本です。おしり周辺は汗や便が付着しやすい部位であるため、入浴時に優しく洗い、清潔に保つようにしましょう。ただし、強くこすったり、できものを無理に押し出そうとしたりすることは避けてください。特に粉瘤などは、強く圧迫すると中の内容物が皮下組織に漏れ出して炎症を引き起こすことがあります。

温かいお風呂に入ることで血行が促進され、炎症性のできもの(肛門周囲膿瘍の初期など)では症状が和らぐことがあります。ただし、すでに高度な炎症がある場合は逆効果になることもあるため、症状が重い場合は早めに受診を優先してください。

痔の症状がある場合は、市販の痔の薬(座薬や軟膏タイプ)を使用することで、一時的に症状が緩和されることがあります。また、排便時にいきみすぎないよう心がけ、便秘の改善(水分・食物繊維の摂取、適度な運動)も重要です。トイレでは長時間座り続けないようにすることも大切です。

受診前の準備として、できものがいつ頃から気になるようになったか、大きさの変化はあるか、痛みや出血などの症状はあるか、発熱などの全身症状はあるかをメモしておくと、医師への説明がスムーズになります。また、できものの場所や見た目を正確に伝えることが診断の助けになります。

受診時は、肛門や臀部の診察を行うため、脱いだり着たりしやすい服装で行くと便利です。診察では、視診(目で見る)と触診(触れて確認する)が基本となり、場合によっては超音波検査(エコー)や内視鏡検査が行われることもあります。恥ずかしさから症状を隠したり、軽く伝えたりしてしまいがちですが、正確な情報を伝えることが正確な診断につながります。専門の医療従事者はこのような症状に慣れており、患者さんのプライバシーに最大限配慮した上で診察を行います。

また、尖圭コンジローマや梅毒など性感染症が疑われる場合は、他の性感染症も同時に感染している可能性があるため、包括的な性感染症検査(HIV、クラミジア、淋菌、梅毒など)を受けることも検討してください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、おしりの近くにできものが生じた患者様が「恥ずかしくてなかなか受診できなかった」とおっしゃるケースを多く拝見しますが、粉瘤や痔瘻など放置することで悪化しやすい疾患も含まれているため、気になった時点での早めの受診を強くお勧めします。最近の傾向として、自己判断で市販薬を使用し続けた結果、肛門周囲膿瘍が進行した状態でご来院される方も少なくなく、早期であれば外来処置で対応できるケースも、重症化すると入院が必要になることがあります。どうかお一人で悩まず、専門医はプライバシーに最大限配慮した上で診察いたしますので、勇気を持って受診の第一歩を踏み出していただければと思います。」

💪 よくある質問

おしりの近くにできものができたら、何科を受診すればいいですか?

できものの種類によって受診先が異なります。皮膚や皮下のできもの(粉瘤・脂肪腫など)は皮膚科・形成外科、痔核や肛門周囲膿瘍などは肛門科・消化器外科、尖圭コンジローマなど性感染症が疑われる場合は泌尿器科(男性)・婦人科(女性)が適切です。判断が難しい場合はまずかかりつけ医に相談しましょう。

粉瘤は放置しても自然に治りますか?

粉瘤は自然に消えることはありません。放置すると少しずつ大きくなり、細菌感染による炎症(炎症性粉瘤)を起こすリスクが高まります。炎症が起きると強い痛みや腫れを伴い、治療が複雑になります。小さいうちに皮膚科や形成外科で摘出手術を受けることで、傷口も小さく日帰りで対応できるケースが多いです。

肛門周囲膿瘍と痔瘻はどう違うのですか?

肛門周囲膿瘍は、肛門周辺の組織に細菌が感染して膿が溜まった急性の状態で、強い痛みや腫れ・発熱を伴います。一方、痔瘻はその膿が排出された後に肛門内部から皮膚表面へトンネル状の管(瘻管)が残った状態です。痔瘻は自然治癒せず、放置するとまれに悪性化するため、手術による根治治療が必要です。

おしりのできものが悪性(がん)かどうか、どう見分けますか?

以下のサインがある場合は早めの受診が必要です。①数週間〜数ヶ月で急速に大きくなっている、②境界が不明瞭で形が不規則、③色の変化(黒・茶色の色素沈着)がある、④痛みや出血が続く、⑤排便習慣の変化(便が細くなるなど)がある。ただし自己判断は難しいため、気になる症状があれば専門医を受診してください。

尖圭コンジローマは治療後に再発しますか?パートナーへの対応は?

尖圭コンジローマは治療後も再発率が比較的高いため、治療後の経過観察が重要です。また性感染症であることから、パートナーも感染している可能性があります。治療中は性的接触を控え、パートナーも検査・治療を受けることが推奨されます。HPVワクチンの接種により、原因ウイルスへの感染予防も可能です。

🎯 まとめ

おしりの近くにできるできものには、粉瘤(アテローム)、痔核(いぼ痔)、肛門周囲膿瘍、痔瘻、毛巣洞、尖圭コンジローマ、皮膚線維腫、脂肪腫などさまざまな種類があります。それぞれ原因や見た目の特徴、治療法が異なり、外見だけで確実に判断することは難しいです。

多くのできものは良性で、適切な治療によって改善できます。しかし、放置することで悪化したり、まれながん(悪性腫瘍)である可能性もゼロではありません。特に、できものが急速に大きくなる、痛みが続く、出血がある、境界が不明瞭などの場合は、早めに専門医を受診することが重要です。

受診先については、皮膚や皮下のできものには皮膚科・形成外科、肛門や直腸に関連するできものには肛門科・消化器外科、性感染症が疑われる場合は泌尿器科・婦人科または性感染症クリニックが適しています。判断が難しい場合はまずかかりつけ医に相談しましょう。

おしりのできものは人に相談しにくく、つい放置してしまいがちですが、早期発見・早期治療が最善の結果につながります。気になるできものがある場合は、恥ずかしがらずに専門医に相談することをお勧めします。医療従事者はプライバシーに配慮した上で適切な診察・治療を提供してくれます。自分の健康を守るために、勇気を持って受診の一歩を踏み出してください。

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📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 粉瘤(表皮嚢腫)・脂肪腫・皮膚線維腫などの皮膚・皮下腫瘍に関する診断基準・治療指針の参照
  • 国立感染症研究所 – 尖圭コンジローマの原因ウイルス(HPV)・感染経路・潜伏期間・治療法・予防(HPVワクチン)に関する疫学情報の参照
  • 厚生労働省 – 性感染症(尖圭コンジローマを含むSTI)の予防・検査・受診に関する公的ガイダンスおよび肛門周囲疾患を含む消化器・肛門疾患の医療体制に関する情報の参照
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