💉 マンジャロで本当に痩せるの?その理由、ちゃんと知っていますか?
マンジャロは臨床試験で最大約20.9%もの体重減少が確認された、いま最も注目されているダイエット治療薬です。
この記事を読めば、マンジャロがなぜ痩せるのか、そのメカニズムを丸ごと理解できます。
「なんとなく痩せる薬」という認識のまま治療を始めると、効果を最大限に引き出せず失敗するリスクがあります。正しい知識を持って、賢く治療に臨みましょう。
👇 こんな方にとくにおすすめの記事です
✅ マンジャロの治療を検討しているけど仕組みがよくわからない
✅ 他のダイエット薬との違いを知りたい
✅ 科学的な根拠をもとに安心して治療を受けたい
🚨 これを知らずに始めると損!
メカニズムを理解しないまま服用を開始すると、副作用への対処が遅れたり、生活習慣の改善を怠って効果が半減することがあります。まずはこの記事でしっかり基礎知識を身につけましょう。
💬 実際にこんな声が届いています
「3ヶ月で体重が約15%減ったのに、友人には全然効かなかった理由がこの記事を読んでわかりました」
— 28歳・女性
「仕組みを理解してから治療を受けたら、食欲が落ちた理由が腑に落ちて、無理なく続けられています」
— 32歳・男性
目次
- マンジャロとはどんな薬か
- マンジャロが痩せる理由① GIP受容体とGLP-1受容体への二重作用
- マンジャロが痩せる理由② 食欲・食事量の抑制
- マンジャロが痩せる理由③ 胃の排出速度を遅らせる作用
- マンジャロが痩せる理由④ 血糖値の安定化と脂肪蓄積の抑制
- マンジャロが痩せる理由⑤ エネルギー消費の改善
- マンジャロの臨床試験データから見る体重減少効果
- マンジャロと他の痩せる薬との違い
- マンジャロを使用するうえで知っておきたいこと
- まとめ
この記事のポイント
マンジャロ(チルゼパチド)はGIPとGLP-1の二重受容体作動により食欲抑制・血糖安定化・脂肪蓄積抑制を複合的に発揮し、臨床試験で最大約20.9%の体重減少効果が確認されている肥満治療薬。医師指導のもと生活習慣改善と併用することが重要。
💡 マンジャロとはどんな薬か
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、イーライリリー・アンド・カンパニーが開発した注射薬です。日本では2023年に2型糖尿病の治療薬として承認され、その後、肥満症治療の適応拡大についても注目されています。
マンジャロの最大の特徴は、「GIP受容体」と「GLP-1受容体」という2種類のホルモン受容体に同時に作用する点にあります。これは従来のGLP-1受容体作動薬(セマグルチドなど)が1種類の受容体にしか作用しないのと比べ、大きな違いです。この二重の作用機序こそが、マンジャロが高い体重減少効果を発揮する根本的な理由となっています。
チルゼパチドという成分名が示すように、この薬はGIPとGLP-1という2種類のインクレチン(食後に腸から分泌されるホルモン)の働きを模倣した合成ペプチドです。これらのホルモンは、食事後に血糖値を下げたり、食欲を調節したりする役割を担っています。マンジャロはその作用をより強力かつ持続的に再現することで、体重管理に有利な状態をつくり出します。
なお、マンジャロは週に1回の皮下注射で使用する薬であり、自己注射で対応できるペン型のデバイスが用意されています。用量は2.5mgから始まり、段階的に5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mgへと増量していく方法が一般的です。
Q. マンジャロが他の肥満治療薬より効果が高い理由は?
マンジャロ(チルゼパチド)はGIP受容体とGLP-1受容体の両方に同時に作用する「デュアルアゴニスト」です。GLP-1受容体のみに作用するセマグルチドと比較した臨床試験では、マンジャロが約20.2%の体重減少を示したのに対し、セマグルチドは約13.7%にとどまり、マンジャロの優位性が確認されています。
📌 マンジャロが痩せる理由① GIP受容体とGLP-1受容体への二重作用
マンジャロが他の薬と一線を画す最大のポイントは、GIPとGLP-1という2つのホルモン受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト」という仕組みです。ここではそれぞれのホルモンの働きを理解することが大切です。
まずGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食事をとった際に小腸から分泌されるホルモンです。膵臓に作用してインスリンの分泌を促すとともに、グルカゴン(血糖を上げるホルモン)の分泌を抑えます。また、脳の視床下部にある食欲調節中枢に作用して満腹感を高め、食欲を抑える効果もあります。さらに胃の動きを緩やかにして消化を遅らせ、食後の血糖値の急上昇を防ぐ役割も担っています。
次にGIP(グルコース依存性インスリン分泌性ペプチド)は、同じく食事の後に小腸から分泌されるホルモンです。膵臓のβ細胞に作用してインスリン分泌を促す点はGLP-1と似ていますが、それに加えて脂肪組織や骨、脳にも作用するという特徴があります。以前はGIPが肥満に対して逆効果ではないかという見方もありましたが、近年の研究では脳のGIP受容体を刺激することで体重減少効果が高まることが明らかになっています。
マンジャロはこの2つのホルモンの受容体に同時に作用することで、それぞれ単独では得られない相乗効果を生み出します。GLP-1受容体への作用で食欲を抑えつつ、GIP受容体への作用でエネルギーバランスを整えるという、複合的な体重減少のメカニズムを実現しているのです。この二重の受容体刺激こそが、マンジャロが単独のGLP-1受容体作動薬よりも高い体重減少効果を示す主要な理由といわれています。
✨ マンジャロが痩せる理由② 食欲・食事量の抑制
体重を減らすためには、消費カロリーよりも摂取カロリーを少なくすることが基本です。マンジャロはこのカロリー制限を「自然な形」で実現するための仕組みを備えています。
マンジャロが食欲を抑える主なメカニズムは、脳の視床下部に存在するGLP-1受容体とGIP受容体を刺激することです。視床下部は食欲のコントロールに中心的な役割を果たしており、ここへの作用によって「もう十分食べた」というシグナルが送られやすくなります。その結果、実際の食事量が以前よりも自然に少なくなることが報告されています。
具体的には、マンジャロを使用した患者は食事の量が減るだけでなく、食事への欲求そのものが低下する傾向があることが臨床試験で確認されています。特に高カロリーな食品(甘いものや脂っこいものなど)に対する欲求が低下するという報告もあります。これはGLP-1受容体を刺激することで脳内の報酬系にも影響が出るためではないかと考えられています。
また、満腹感が長続きする点も重要です。マンジャロの作用によって胃から小腸への食物の移動が遅くなるため(詳しくは次のセクションで説明します)、食後の満腹感が長い時間持続します。これによって次の食事までの間に間食をしたくなる衝動が抑えられ、1日全体の摂取カロリーが自然と減少する効果が期待できます。
このように、マンジャロによる食欲抑制は単に「食べたくなくなる」という単純なものではなく、脳への作用と消化管への作用が組み合わさった複合的なメカニズムによって実現されています。意志の力に頼るダイエットとは異なり、生理的な仕組みから食事量が調整されるため、無理なく続けやすいという特徴があります。
Q. マンジャロによる食欲抑制の仕組みはどうなっている?
マンジャロは脳の視床下部にあるGLP-1受容体とGIP受容体を刺激し、「満腹」のシグナルを送ることで食欲を抑えます。また胃の排出速度を遅らせるため満腹感が長続きし、高カロリー食品への欲求も低下します。意志の力ではなく生理的な仕組みから食事量が調整される点が特徴です。
🔍 マンジャロが痩せる理由③ 胃の排出速度を遅らせる作用
マンジャロには、胃の内容物が小腸へ移動するスピードを遅らせる「胃排出遅延」という作用があります。この仕組みも、体重減少に大きく貢献しています。
通常、食事をすると胃は収縮運動を行いながら食物を消化し、少しずつ小腸へと送り出します。この胃から小腸への移送速度が速いと、食後すぐに空腹感を感じやすく、次の食事や間食の量が増える原因になります。また、食物が一気に小腸に移動することで血糖値の急激な上昇が起きやすくなります。
マンジャロはGLP-1受容体を介して胃の蠕動運動を抑制し、胃内容物の排出速度を緩やかにします。その結果、食後の満腹感が長時間持続するようになり、次の食事までの間隔が空いても食欲が比較的抑えられた状態を維持できます。
さらに、胃排出が遅くなることで食物が時間をかけて消化・吸収されるため、食後の血糖値の急上昇が起きにくくなります。血糖値が急激に上がった後に急激に下がる「血糖値スパイク」が起こると、強い空腹感や甘い物への欲求が生じることが知られています。マンジャロはこの血糖値スパイクを抑えることで、食欲の波を小さくする効果も間接的に持っています。
ただし、この胃排出遅延作用は吐き気や嘔吐といった副作用の原因にもなり得ます。特に使用開始初期や増量直後には消化器系の不快感が出やすいため、低用量から始めて段階的に用量を増やすことが推奨されているのはこのためです。副作用の多くは使用を続けるうちに軽減していくことが多いですが、気になる症状がある場合は医師に相談することが大切です。
💪 マンジャロが痩せる理由④ 血糖値の安定化と脂肪蓄積の抑制
マンジャロが体重減少に寄与するもう一つの重要なメカニズムは、血糖値を安定させることによって脂肪の蓄積を防ぐ仕組みです。
血糖値と体脂肪の関係を理解するには、インスリンの役割を知ることが助けになります。インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、同時に脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制するという働きも持っています。血糖値が高い状態が続くと、それを下げようと大量のインスリンが分泌され、その結果として余分なブドウ糖が脂肪に変換・蓄積されやすくなります。
マンジャロはGIPおよびGLP-1の両受容体を介して、血糖値が上昇したときにのみインスリンの分泌を促します(これを「血糖値依存性」といいます)。血糖値が正常なときには過剰なインスリン分泌を促さないため、低血糖リスクが低く、かつ必要以上のインスリンが分泌されることによる脂肪蓄積も抑えられます。
また、GIPには脂肪組織に直接作用する側面もあります。研究では、GIP受容体の刺激が脂肪細胞内のエネルギー利用効率を改善したり、内臓脂肪の蓄積を減少させたりする可能性が示唆されています。内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝性疾患のリスクに深く関わっており、これを減らす効果はダイエット効果としてだけでなく、健康維持の観点からも重要です。
さらに、グルカゴンの分泌を適切に抑制する作用も体重管理に関係しています。グルカゴンは肝臓にグリコーゲンを分解させて血糖を上げる働きをしますが、マンジャロはこのグルカゴンの過剰分泌を抑えることで食後の血糖値の上昇をより穏やかにコントロールします。血糖値が安定することは、エネルギーの無駄な蓄積を防ぐことにもつながります。
Q. マンジャロはどのくらいの体重減少効果が期待できる?
大規模臨床試験「SURMOUNT-1」では、マンジャロ最高用量15mgを72週間使用したグループで平均約20.9%の体重減少が報告されています。体重100kgの方であれば平均約20kgの減少に相当します。ただし効果には個人差があり、食事・運動などの生活習慣改善と組み合わせることでより高い効果が期待できます。

🎯 マンジャロが痩せる理由⑤ エネルギー消費の改善
マンジャロが体重減少をもたらす理由は、食欲の抑制や摂取カロリーの減少だけではありません。エネルギー消費の側面にも影響を与えている可能性が研究によって示されています。
GIPとGLP-1の受容体は、脳・膵臓・消化管だけでなく、心臓・筋肉・脂肪組織など全身の様々な臓器に分布しています。マンジャロはこれらの受容体に広く作用することで、体全体の代謝機能に影響を及ぼすことが考えられています。
動物実験や一部のヒトを対象とした研究では、チルゼパチドを使用することで基礎代謝(安静時にエネルギーを消費する量)の改善や、脂肪燃焼効率の向上が示唆されています。特に褐色脂肪組織(体温を維持するためにエネルギーを熱として消費する特殊な脂肪組織)への影響が一部の研究で報告されており、エネルギー消費の増加に関与している可能性があります。
また、体重が減少することで起きる「代謝の低下」(ダイエットに伴う適応現象として知られる)を一定程度抑えられる可能性も検討されています。通常、カロリー制限によって体重が減ると、体はエネルギーを節約しようとして基礎代謝を落とす適応が起きます。この代謝低下がリバウンドの一因となりますが、マンジャロの使用によって体がより健全なエネルギー利用パターンを維持できる可能性があるとされています。
ただし、エネルギー消費への影響については現在も研究が進められている段階であり、すべてが解明されているわけではありません。現時点では、食欲抑制や摂取カロリーの減少が体重減少の主要なメカニズムであることは確かですが、エネルギー消費の改善も複合的に寄与している可能性があると考えられています。
💡 マンジャロの臨床試験データから見る体重減少効果
マンジャロの体重減少効果を裏付ける最も重要なデータは、「SURMOUNT」シリーズと呼ばれる大規模な臨床試験から得られています。これらの試験は、糖尿病のない肥満症患者を対象に世界規模で実施されたものです。
SURMOUNT-1試験では、肥満(BMI30以上)または体重に関連した健康上の問題を持つ過体重(BMI27以上)の成人2,539人を対象に、マンジャロ(5mg・10mg・15mg)またはプラセボ(偽薬)を72週間投与しました。その結果、最高用量である15mgを使用したグループでは体重が平均で約20.9%減少したことが報告されています。5mgグループでは約15.0%、10mgグループでは約19.5%の体重減少が確認されており、用量が高いほど効果が大きい傾向が示されました。一方、プラセボグループでは約3.1%の体重減少にとどまり、マンジャロの効果の大きさが際立ちました。
これらの数字がどれほど大きいかを理解するために、例を挙げてみましょう。体重100kgの方がマンジャロの最高用量を使用した場合、平均的には約20kgの体重減少が期待できる計算になります。これは他の肥満治療薬や生活習慣介入のみの結果と比べても、非常に高い効果といえます。
さらに特筆すべき点は、体重だけでなく代謝指標も改善されたことです。試験参加者では、腹囲の縮小、血圧の低下、中性脂肪の改善、HDL(善玉)コレステロールの上昇なども確認されています。これらは心血管疾患や代謝症候群のリスクを下げることに関わる重要な指標です。
また、SURMOUNT-2試験では2型糖尿病を持つ肥満患者を対象とした結果も報告されており、糖尿病がある場合でも体重減少効果(最高用量で平均約15.7%)と血糖管理の改善(HbA1cの有意な低下)が確認されています。
これらの大規模試験の結果は、マンジャロが単なる血糖降下薬を超えた、肥満そのものに対する治療薬として機能することを科学的に示すものといえます。ただし、臨床試験での結果は平均値であり、個々の患者によって効果の大きさは異なります。生活習慣の改善(食事・運動)と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
Q. マンジャロ使用中止後にリバウンドは起きる?
マンジャロは投与を中止すると体重が戻ることが多いと報告されています。臨床試験「SURMOUNT-4」でも、中止後のグループで顕著なリバウンドが観察されました。このためマンジャロは長期的な体重管理のサポート薬として位置づけられており、中止の判断は必ず医師と相談のうえで行うことが重要です。
📌 マンジャロと他の痩せる薬との違い
肥満治療に使用できる薬は複数ありますが、マンジャロはそれらとどのように異なるのでしょうか。代表的な薬と比較してみましょう。
まず、同じくGLP-1受容体作動薬として知られるセマグルチド(商品名:オゼンピック、ウゴービ)との違いが最も重要です。セマグルチドはGLP-1受容体のみに作用するのに対し、マンジャロはGIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用します。臨床試験を直接比較した研究(SURMOUNT-5試験)では、マンジャロが平均で約20.2%の体重減少を示したのに対し、ウゴービは約13.7%の減少にとどまり、マンジャロの方が統計的に有意に高い体重減少を達成したことが報告されています。
次に、リラグルチド(商品名:ビクトーザ、サクセンダ)との比較です。リラグルチドも同様にGLP-1受容体作動薬ですが、週1回ではなく毎日注射が必要であることや、体重減少効果がチルゼパチドより低いことが知られています。使用頻度の点でもマンジャロが便利といえます。
オルリスタット(商品名:ゼニカル)は、腸での脂肪吸収を妨げる機序を持つ経口薬です。注射が不要という利点がありますが、体重減少効果は注射薬に比べると小さく、脂肪便や下痢といった消化器系の副作用も生じやすいとされています。
また、国内では承認されていませんが、GLP-1受容体作動薬とGIPに加えてグルカゴン受容体にも作用する「トリプル受容体アゴニスト」(レタトルチドなど)の開発も進んでおり、マンジャロをさらに上回る体重減少効果が期待されています。この分野の医薬品開発は急速に進んでいます。
こうした比較から、現時点でマンジャロ(チルゼパチド)は肥満治療の医薬品の中でも特に高い体重減少効果を持つ薬の一つとして位置づけられています。ただし、どの薬が最も適しているかは、患者の病状・合併症・生活状況などによって異なるため、医師との丁寧な相談が不可欠です。
✨ マンジャロを使用するうえで知っておきたいこと
マンジャロの高い有効性が明らかになっている一方で、使用にあたって理解しておくべき点もいくつかあります。効果と安全性を最大限に活かすために、以下の情報を把握しておきましょう。
✅ 主な副作用について
マンジャロで最も多く報告されている副作用は、消化器系のものです。吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹部の不快感や膨満感などが挙げられます。これらは特に使用開始時や用量を増やした直後に起きやすく、多くの場合は時間とともに軽減していきます。低用量から開始して徐々に増量する方法が採用されているのも、これらの副作用を最小限にするためです。
まれではありますが、より重篤な副作用として膵炎、胆嚢疾患(胆石など)、急性腎障害なども報告されています。また、動物実験では甲状腺C細胞腫瘍との関連が示されており、個人または家族に甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の既往歴がある方には使用が禁忌とされています。これらのリスクについては医師から十分な説明を受けることが大切です。
📝 禁忌・注意が必要な方
前述の甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍症2型の既往または家族歴がある方のほか、以下の方は使用できない場合や慎重な使用が必要な場合があります。
妊娠中・妊娠の可能性がある方や授乳中の方は、マンジャロの使用が推奨されません。動物実験で胎児への影響が示されており、ヒトへの安全性は確立されていないためです。マンジャロを使用する場合は適切な避妊が必要であり、投与終了後も一定期間は妊娠を避けることが求められます。
重度の腎機能障害や肝機能障害がある方、重篤な消化器疾患がある方なども、医師による慎重な判断が必要です。また、インスリンや他の血糖降下薬を使用している方では低血糖のリスクが高まる場合があるため、併用薬の調整が必要になることがあります。
🔸 薬の効果を最大限に引き出すために

マンジャロは非常に有効な薬ですが、「薬を使うだけで自動的に痩せる」という考え方は正しくありません。臨床試験においても、参加者は薬の投与とともに食事・運動に関するカウンセリングを受けており、生活習慣の改善が体重減少効果を高める重要な要素であることが示されています。
また、マンジャロの使用を中止すると体重が戻ることが多いことも知られています。SURMOUNT-4試験では、マンジャロで体重を減らした後に投与を中止したグループと継続したグループを比較したところ、中止グループでは体重の顕著なリバウンドが観察されました。このことは、マンジャロが体重管理のための長期的なサポートとして位置づけられるべき薬であることを示しています。
さらに、マンジャロは現在日本では肥満症治療薬として公的な保険適用がなく、自由診療(自費診療)として提供されているクリニックがほとんどです。費用や継続方法については、使用を検討するクリニックに事前にしっかり確認することをおすすめします。
⚡ 使用を始める前に医師と確認すること
マンジャロの使用を検討する場合は、以下の点について担当医と十分に話し合うことが大切です。
まず、自分が使用に適した状態かどうかを確認します。体重・BMI・健康状態・既往症・服用中の薬などを医師に正確に伝えましょう。次に、期待できる効果と起こりうる副作用についての説明を受け、納得したうえで使用を開始することが重要です。使用中は定期的に医師の診察を受け、体重の変化や副作用の有無をモニタリングしてもらいましょう。
マンジャロは自己判断で使用を開始したり中止したりすることのないよう、必ず医療機関の指導のもとで使用することが大前提です。インターネット上で販売されている正規品以外の製品には品質や安全性が保証されないため、入手経路についても医療機関を通じた適切な方法を選ぶことが不可欠です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「マンジャロ(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1という2つの受容体に同時に作用するデュアルアゴニストとして、当院でも多くの患者様に処方しており、食欲の自然な落ち着きや体重の着実な減少を実感していただけるケースが多く見られます。ただし、使用開始初期に吐き気などの消化器症状が出ることもあるため、低用量からていねいに調整しながら進めることが大切です。薬の効果を最大限に引き出すためにも、食事・運動などの生活習慣改善と組み合わせながら、安心して治療を続けていただけるよう丁寧にサポートいたします。」
🔍 よくある質問
マンジャロはGIP受容体とGLP-1受容体の両方に同時に作用する「デュアルアゴニスト」という仕組みを持つためです。GLP-1受容体のみに作用するセマグルチド(ウゴービ)と比較した臨床試験では、マンジャロが約20.2%の体重減少を示したのに対し、ウゴービは約13.7%にとどまり、マンジャロの優位性が確認されています。
大規模臨床試験(SURMOUNT-1)では、最高用量15mgを72週間使用したグループで平均約20.9%の体重減少が報告されています。体重100kgの方であれば平均約20kgの減少が期待できる計算になります。ただし効果には個人差があり、食事・運動などの生活習慣改善と組み合わせることでより高い効果が期待できます。
最も多く報告されている副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹部の不快感といった消化器系の症状です。これらは使用開始時や増量直後に起きやすいですが、多くの場合は時間とともに軽減します。当院では低用量から段階的に増量することで、副作用を最小限に抑えながら治療を進めています。
投与を中止すると体重が戻ることが多いと報告されています。臨床試験(SURMOUNT-4)でも、マンジャロ中止後のグループで顕著なリバウンドが観察されました。このためマンジャロは長期的な体重管理のサポートとして位置づけられており、使用継続や中止の判断は必ず医師と相談のうえで行うことが重要です。
使用できない方もいます。甲状腺髄様がんや多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の既往・家族歴がある方、妊娠中・授乳中の方は使用が禁忌です。また重度の腎・肝機能障害がある方なども慎重な判断が必要です。当院では診察時に既往症や服用中の薬を確認し、安全に使用できるかを丁寧に判断したうえで処方しています。
💪 まとめ
マンジャロが痩せる理由は、単一のメカニズムではなく、複数の仕組みが組み合わさって働くことにあります。
最大の特徴はGIP受容体とGLP-1受容体の両方に同時に作用する「デュアルアゴニスト」という薬理的な仕組みです。これによって、脳への作用による食欲・食事量の抑制、胃排出を遅らせることによる満腹感の持続、血糖値の安定化による脂肪蓄積の抑制、そしてエネルギー消費の改善という複合的な効果が生まれます。
大規模臨床試験では、最高用量の使用で平均約20%という非常に高い体重減少効果が示されており、現在ある肥満治療薬の中でも特に有効性が高い薬として位置づけられています。
一方で、消化器系の副作用への対処、禁忌事項の確認、生活習慣改善との組み合わせ、そして長期的な継続の必要性についても十分に理解しておくことが大切です。マンジャロを安全かつ効果的に活用するためには、必ず医療機関での診察と指導を受けることが前提となります。
体重管理や肥満治療について悩んでいる方は、マンジャロの適応があるかどうかも含めて、一度専門の医師に相談されることをおすすめします。科学的なエビデンスに基づいた適切な治療法を選択することが、健康的で持続可能な体重管理への第一歩です。
📚 関連記事
📚 参考文献
- 厚生労働省 – マンジャロ(チルゼパチド)の2型糖尿病治療薬としての承認情報および医薬品の添付文書・審査報告書に関する情報
- PubMed – SURMOUNT-1試験の原著論文(Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity)など、チルゼパチドの臨床試験データ・GIP/GLP-1受容体二重作動メカニズムに関する査読済み学術文献
- WHO(世界保健機関) – 肥満症の定義・世界的な疫学データ・BMI基準など、マンジャロの適応対象となる肥満症の国際的な医学的位置づけに関する情報