「目の周辺に小さなぶつぶつができてしまった」
「できものの病名を判断できずどう対応すれば良いか分からない」
など、お悩みを抱えていませんか?結論から言うと、目の周辺のぶつぶつの原因は汗管腫と呼ばれる皮膚疾患の可能性があります。
汗管腫は痛みや腫れを引き起こすことはありません。しかし、目立つ部位にぶつぶつができるため見た目を気にする人は多いです。現状では薬を使って汗管腫を治すことはできないので、クリニックでの外科処置を検討しましょう。
本ページでは汗管腫の原因や4つの治療法を解説します。原因不明のぶつぶつで悩んでいる方は症状を特定できる可能性も高いので、ぜひご一読ください。
目次
- 1 汗管腫とは?目の下にできやすい原因不明のぶつぶつ
- 2 汗管腫によく似た他の病気とその見分け方
- 2.1 稗粒腫(はいりゅうしゅ)
- 2.2 粉瘤(ふんりゅう)
- 2.3 黄色腫(おうしょくしゅ)
- 3 皮膚科でできる4つの汗管腫治療
- 3.1 手術
- 3.2 アグネス
- 3.3 炭酸ガス(CO2)レーザー
- 3.4 液体窒素による冷凍凝固術
- 4 汗管腫に関するよくある質問
- 4.1 Q.汗管腫の治療費は保険適用ですか?
- 4.2 Q.汗管腫は再発することはありますか?
- 4.3 Q.薬で治療や予防はできますか?
- 5 患者様からご好評いただいている当院の6つの特長
- 5.1 当院には下記のようなお悩みを抱える患者様が多数来院されています。思い当たることはありませんか?
汗管腫とは?目の下にできやすい原因不明のぶつぶつ

汗管腫は、目のすぐ下や上まぶた、額などに1~3mm程度のぶつぶつが発生する病気です。腕や手など顔以外の部分に現れる場合もあり、まれに全身に発症する特殊なケースも確認されています。
汗管腫にかゆみや痛みはありませんが、目立つ部位にできやすいため見た目を気にする方は多いです。
現状、汗管腫の原因は判明していません。
ただし年齢を重ねるごとに患者数が増えていくため、加齢が要因になっていると考えられています。また汗管腫の発症には、遺伝が関係している可能性もあります。
汗管腫ができるメカニズムは、汗の分泌に関わる器官である汗管が皮膚内で増殖することです。汗管の増殖によって皮膚の表面が盛り上がった結果、ぶつぶつが発生します。
汗管腫によく似た他の病気とその見分け方
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汗管腫によく似た他の病気として次の3つがあります。
| 病気 | 特徴 |
|---|---|
| 稗粒腫(はいりゅうしゅ) | 白く透けて見える |
| 粉瘤(ふんりゅう) | 垢や皮脂がたまることで生じる |
| 黄色腫(おうしょくしゅ) | 黄色がかった隆起が生じる |
ここでは汗管腫によく似た3つの病気との見分け方を解説します。自分の症状と見比べて、どの病気に該当するのか判断の参考にしてください。
ただし自身だけで病気を正しく判断するのは難しいので、自己判断で対処せずにクリニックを受診しましょう。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
稗粒腫は主に目の周辺にぶつぶつができる病気です。
目の下やまぶたなど、発症部位が汗管腫と似ているため見分けづらいです。稗粒腫は内部に古い角質がたまっており、外部からは白く透けて見えます。
稗粒腫の要因は加齢によるターンオーバーの乱れです。年を重ねると新陳代謝が滞るため、腫瘍が多発する傾向があります。
稗粒腫は自然治癒できる可能性もありますが、ぶつぶつが消えるまで長い時間が必要です。スキンケアでの改善は期待できないため、見た目が気になる場合はクリニックでの治療をご検討ください。
脾粒腫については次の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
脾粒腫は自分で取ることができる?原因やクリニックでの2つの治療法を紹介
粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤は皮膚の内部に垢や皮脂などがたまることで生じる腫瘍です。最初は皮膚の下にしこりを感じるだけで表面には症状が現れないため、粉瘤の発症を自覚しにくいです。
対処を施さないと皮膚の内側で垢や皮脂が溜まり続け、患部が盛り上がります。
放っておくと表面の穴から細菌感染して、炎症の原因に。さらに炎症によって患部に痛みや赤みが発生し、膿が出るようになってしまいます。
重症化した粉瘤は手術が必要となるので、早めに対処することが重要です。
粉瘤の特徴や治療法については次のページをご確認ください。
粉瘤(アテローム)について
黄色腫(おうしょくしゅ)
黄色腫は通常の皮膚より色味が明るく、皮膚が盛り上がる病気です。
汗管腫の患部は通常の皮膚に似た色をしていますが、黄色腫の患部は明るく黄色みがかかっています。
患部を触っても痛みやかゆみを生じることはなく、感触は他の皮膚より少し柔らかい程度です。
黄色腫はまぶたや目の上にできる場合が多いですが、手や足に発症することもあります。脂質が多いと発症リスクが高まり、高脂血症の患者は黄色腫を併発する場合が多いです。
黄色腫は手術による患部の切除か、レーザー光線での治療を行います。まぶたにできる黄色腫の場合、手術で一度切除しても再発する可能性があります。
黄色腫については次の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
黄色腫とは?眼瞼黄色腫の症状や原因とクリニックでの2つの治療法
皮膚科でできる4つの汗管腫治療

皮膚科でできる汗管腫の治療法には主に以下の4つがあります。
| 治療法 | 特徴 |
|---|---|
| 手術 | 患部の全摘出が可能なので再発のリスクが少ない |
| アグネス | 皮膚の表面を傷つけずに治療できる |
| 炭酸ガス(CO2)レーザー | 治療時の痛みや出血の可能性が少ない |
| 液体窒素による冷凍凝固術 | 治療の手間がかからないのでいぼ治療によく使われる |
当院では、摘出手術のみ保険適用で治療が可能です。
ここからは、それぞれの治療法について詳しく解説していきます。
手術
腫瘍が大きかったり、小さいものが連続的に集まっていたりする場合、切除手術を行います。
患部の状態に合わせて、皮膚をくり抜く道具の「パンチ」や、メスなどを使い分けます。パンチでくり抜く皮膚は大きくても6mm程度なので、傷跡を目立たせずに治療できます。
汗管腫の深さであれば全摘出が可能なので、再発のリスクを下げることが可能ですが、多数ある場合、傷跡の問題からあまりお勧めできない場合もあります。
アグネス
アグネスは高周波を使った美肌治療器による治療です。
一粒ごとに針を深い位置まで刺し、高周波の熱作用で汗管腫を縮小させます。
アグネスで使用する針は非常に細いため、皮膚の表面を傷つけずに治療できる点がメリットです。また、皮膚の表面には直接的な熱を加えないため、レーザー治療よりも傷跡が少ないのが特徴です。
ただしアグネスを使用しても、一回で汗管腫を完治させるのは難しいです。汗管腫をなくすには、3〜6か月程度の期間がかかります。
当院の治療は、アグネスを使用する部位や回数で治療費用が異なります。アグネスの治療法や料金については次のページをご確認ください。
AGNESはニキビの除去や目の下のケアに効く!費用相場や効果のある4つの症例もご紹介
炭酸ガス(CO2)レーザー
炭酸ガスレーザーは、水分を蒸散させることで、汗管腫の組織を除去する治療法です。
ただし炭酸ガスレーザーを照射した部分には傷跡が残るため、大きな腫瘍には他の治療を検討する場合もあります。
傷跡をなるべく残さないため、レーザーはできる限り皮膚の浅い部分に照射します。炭酸ガスレーザーの照射による痛みには個人差がありますが、多くの場合は針で刺された程度の感覚です。
また炭酸ガスレーザーは、出血のリスクが低いこともメリットです。皮膚が削れる際に血管に傷がついたとしても、レーザーの凝固作用によって傷ついた血管は一瞬で固まります。
炭酸ガスレーザーの治療法や料金については次のページで解説しています。
炭酸ガス(CO2)レーザーによるいぼやほくろの除去|3つの特徴や料金相場、注意点を紹介します
液体窒素による冷凍凝固術
汗管腫の治療では、液体窒素による冷凍凝固術が使われる場合もあります。
液体窒素による冷凍凝固術とは、超低温の液体に染み込ませた綿棒を患部にあてて急激に冷やし、組織を壊死させる治療法です。
液体窒素による冷凍凝固術は簡便な治療法なので、いぼの治療でよく使われます。
しかし液体窒素による冷凍凝固術には欠点もあります。治療時の痛みが強く、刺激に敏感な方だと治療の継続が難しいことです。
冷凍凝固術は継続的に行わなければ十分な治療効果を得られず、汗管腫を思うように改善できません。
また治療によってウイルスが患部の周辺にも広がり、いぼの範囲が拡大する場合もあります。このようなリスクを考慮し、当院では液体窒素による冷凍凝固術は提供していません。
汗管腫に関するよくある質問

こちらでは汗管腫に関してよくある質問に対する回答をまとめています。
Q.汗管腫の治療費は保険適用ですか?
汗管腫の治療は、切除手術の場合に保険が適用されます。
ただし、アグネスや炭酸ガスレーザーによる治療は保険適用外です。
診断の結果、症状に応じた治療をご提案いたしますので、まずは一度当院へご相談ください。
Q.汗管腫は再発することはありますか?
汗管腫は一度取り除いても、再発する場合があります。
ひとつの汗管腫でも腫瘍となる細胞は多数存在しており、除去した場所と同じ部位や、全く違う箇所に再発するリスクがあります。
再発のリスクを考慮した上で、万が一再発したらその都度除去しながら見た目を整えていくことが大切です。
Q.薬で治療や予防はできますか?
薬によって汗管腫を予防・治療することはできません。汗管腫は皮膚の真皮層(肌の奥にある層)にあるエクリン汗腺が原因のためです。薬を皮膚の表面に塗っても、真皮層まで成分を十分には届けられません。
汗管腫を治療するには、手術による切除やレーザーの使用など患部を直接的に治療する方法を取る必要があります。
患者様からご好評いただいている
当院の6つの特長
当院には下記のようなお悩みを抱える患者様が多数来院されています。
思い当たることはありませんか?

当院では皮膚科医や形成外科医がチームを組んで、痛みの少ない治療を目指しています。汗管腫の治療を検討している方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
