粉瘤(アテローム)とは?安心して治療を受ける方法を解説
粉瘤とは、体の垢や老廃物が皮膚の内部に溜まって発生する良性の腫瘍です。
粉瘤を放置すると、大きくなり破裂して炎症が起きる場合がありますので、粉瘤だと気づいた時点で治療を検討すべきだと言えます。
本記事では、「粉瘤とはそもそも何か」を知りたい方はもちろん、「粉瘤の手術について具体的な情報が欲しい」という患者様向けまで、幅広い情報をお伝えします。
粉瘤ができて悩んでいる方は、ぜひとも参考にしてください。
アイシークリニックの専門医が監修しています
- 結果を重視した専門治療を行います
- 患者様の症状や希望に合わせた治療プランを提案します
- 痛みを最小限に!傷跡をきれいに!
- 老若男女どなたでも相談しやすいクリニックです
目次
粉瘤(アテローム)とはどんな病気?症状や原因とは?
粉瘤は、垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです。
皮膚の内側に袋が形成され、本来剥がれ落ちるはずだった老廃物がその袋に入りこんだものと言えます。
粉瘤の特徴は、以下の3点が挙げられます。
- (1)初期症状の自覚が難しい
- (2)炎症の危険性がある
- (3)「できもの」や「にきび」と間違えやすい
原因やできやすい人の特徴もあわせて見ていきましょう。
粉瘤の特徴(1)初期症状の自覚が難しい
粉瘤の初期症状は、皮膚の下にしこりが見られることにとどまり、皮膚表面上には症状が現れないことが多いため、自覚することが少ないです。
はじめは非常に小さい袋ですが、角質や皮脂は袋の外には出られないため、どんどん溜まっていきます。
それに伴い、粉瘤も少しずつ大きくなってようやく粉瘤と認識できるようになります。
粉瘤の特徴(2)炎症の危険性がある
粉瘤には小さな穴が開いていて、そこに細菌が入り込むと感染を引き起こしてしまいます。
感染し、炎症を起こした粉瘤は「炎症性粉瘤」と呼ばれ、多くの場合は痛みや熟感、そして赤みなどの症状が伴います。
膿みを出すため、迅速な排膿手術が必要な場合もあります。
※炎症性粉瘤については、『炎症性粉瘤(痛みのある化膿した赤い腫れがある場合)の治療』の記事で解説しております。すでに炎症がある方はこちらの記事をご確認ください。
粉瘤の特徴(3)「できもの」や「にきび」と間違えやすい
粉瘤は、できものやニキビと考えて、「自然に治るだろう」と特に気にしないまま放置されやすい病気です。
実際には、自然に治ることがなく、だんだんと大きくなり、炎症や化膿が起きてから粉瘤だと認識されることが多いです。
粉瘤はなぜできる?粉瘤の原因とは
ほとんどの粉瘤の直接的な原因は、現状ではわかっておりません。
何らかの要因で皮膚の垢が皮膚の内側に蓄積してしまい、角質物質の周りの皮膚が皮膚の下で袋状に発達して発生することが多いです。
また、まれに外傷や毛の生え際の詰まり、ウイルス感染によって発生するということもあります。
原因がわかっていない以上、絶対の予防方法はありません。
粉瘤が自然治癒するのは稀で、徐々に大きくなってきた際に気づくことが多いです。
そのため、首の後ろや背中など気づきにくい場所も時々気にするなどして、早期発見に繋げましょう。
粉瘤ができやすい人の特徴とは
粉瘤ができる直接的な要因がわからない以上、なぜ粉瘤ができやすいかはハッキリと言いにくいです。
しかし、粉瘤の発生に遺伝的な要因はありませんが、実際にできやすい人の特徴はあります。
例えば、ニキビを潰す癖があったり、皮脂の詰まりを無理やり出す癖がある場合は、跡から細菌が入りやすくなるため、粉瘤ができるきっかけを作ってしまっているかもしれません。
そのため、普段から入浴やスキンケアで体を綺麗に保ち、ニキビができにくい状態を作りましょう。
粉瘤の見分け方は?他の病気との違いを解説
次に、粉瘤とその他の病気との見分け方について見ていきましょう。
粉瘤は、ニキビと違った特徴があります。また、脂肪腫とも症状が似ているので勘違いされる方は多いです。
粉瘤・ニキビ・脂肪腫について、以下のように違いをまとめました。
粉瘤 | ニキビ | 脂肪腫 | |
---|---|---|---|
特徴 | 皮膚表面の浅い層にできる。 全体的に青黒く見える場合が多い。触れると硬く、弾力のあるしこりのように感じる。 |
毛穴に皮脂が溜まって炎症を起こしたもの。 初期状態は白い見た目だが、症状が悪化するにつれて、黒・赤・黄・紫の順に変化していく。 |
皮膚の深い層にできて、皮膚が盛り上がっているように見える。 触れるとゴムの質感に近い柔らかさがある。 |
痛み | 炎症が起きた場合に痛みが伴う。 | 周りの皮膚に炎症が広がった場合に痛みが伴う。 | 基本的に痛みは無い。 |
大きさ | 数センチ~数十センチと大きい | 数ミリ程度と小さい | 数ミリから10センチまでが多い |
臭い | 潰れた場合に独特の臭気を発する。 | 特になし | 特になし |
治療方法 | 外科手術で除去する必要がある。 | 内服薬・外用薬・レーザー治療などがある。 | 外科手術で除去する必要がある。 |
危険性 | 炎症して悪化する場合がある。 | デコボコ跡が残る場合がある。 | 悪性の場合、治療の遅れが問題になる。 |
詳細ページ | – | ニキビの解説記事 | 脂肪腫の解説記事 |
粉瘤と他の病気を見分ける場合は、皮膚表面の色と触り心地を確認すると良いでしょう。
もし、患部が全体的に青黒かったり、弾力のあるしこりのような質感があるなら、粉瘤である可能性が高いと言えます。
粉瘤は放置しても大丈夫?自然治癒の可能性はある?
残念ながら、粉瘤は自然治癒しないうえ、原因がわかっていないためこれといった予防法は存在しません。
ストレス解消、適度な運動、睡眠時間の確保、バランスの取れた食事など、一般的に病気を予防するような対策は、粉瘤と類似した疾患(ニキビ、その他のおできなど)には効果があると言われています。
しかし、これらの対策を行ったとしても、粉瘤が自然消滅することは考えにくいです。しっかりと粉瘤の治療を行うことを検討しましょう。
「粉瘤かも?」と思ったらアイシークリニックに気軽にご相談ください
「自分で確認してみたけど、よく分からない..」「ニキビかもしれないから、わざわざ見てもらうほどでもないかも..」という場合でも、ぜひお気軽にアイシークリニックへご相談ください。
アイシークリニックでは、老若男女どなたでも相談しやすいクリニックを目指しています。どんな症状であっても、患者様と相談しながら安心の治療方法を提案させて頂きます。
ちなみに、当院の粉瘤手術は健康保険適用なので、費用面でも安心して治療ができます。手術時間は多くの場合で20分以内に完了しますので、日帰りでの手術が可能です。
粉瘤のことで少しでもお悩みの方は、そのままにせずにアイシークリニックにご相談くださいませ。
アイシークリニックのご案内
【注意!】粉瘤を自分で潰すのは危険です
「小さい粉瘤なので、潰しちゃっても良いのでしょうか・・・?」
患者様からこうしたご質問を受けることがございますが、自分で潰すことは絶対に避け、医療機関を受診してください。
気になるからと言って無理に潰したりすると、細菌が入り込み感染を引き起こしてあっという間に2~3倍の大きさになり、炎症を起こして痛みを伴うようになる危険性があるからです。
また、粉瘤の袋が周囲と癒着しやすくなり、傷跡が綺麗に消えにくくなってしまいます。これは傷跡にこだわる医師にとっては大変残念なことです。
さらに、粉瘤は放っておくと年々肥大化します。
今すぐ体に異常を来たすということはなくとも、早めに医療機関で治療を受けることがおすすめです。
粉瘤を自分で針を使って摘出した男性の体験談
実際に当院へ治療に来られた患者様で、自分で針を使って粉瘤を摘出した方がいました。
しかし自分で治療はできず、針を刺した傷跡から炎症が進んで悪化してしまったのです。
結局、当院で受診して手術を行いましたが、自己判断での治療が原因で傷跡が残ってしまい、患者様は後悔されていました。
粉瘤の根治治療を行っていない場合は、そもそも嚢腫が皮内に残っています。
したがって、嚢腫内に内容物である角質や皮脂などが溜まって大きくなったり、感染した場合は赤く腫れ上がり痛みを伴ったり膿が出たりすることを繰り返す可能性があります。
そのため、跡を残さないようにするためにも自己判断での治療は控えて、まずは病院で受診するべきなのです。
根治治療は粉瘤を摘出すること
粉瘤を根治治療するには、粉瘤自体を摘出しなければなりません。
粉瘤は自然治癒しないことがほとんどですし、切開・排膿処置だけだと、粉瘤の袋は無くならず、再発の可能性が残るからです。
そのため、医療機関を受診して、粉瘤を除去する手術を受ける必要があります。
粉瘤はあくまでも良性腫瘍の1つですので、切除するかどうかは本人の意志で決めるべきです。
しかし、放置すると粉瘤が炎症を起こしたり、大きくなる場合もありますので、数センチほどの大きさになったものは手術で切除したほうが良いと言えます。
粉瘤に投薬治療の効果はある?
まず知っておかなければいけないことは、手術を行っていない場合、粉瘤は抗生剤での治療となる事が多いということです。
特に炎症が起きている粉瘤の場合、まず抗生物質の内服薬を処方し、数日間服用して炎症を抑えます。
抗生物質を飲んで痛みがなくなることもありますが、それは痛みのあった粉瘤の感染がおさまっただけで、腫瘍が取れたわけではありません。
この治療法によって感染を改善することはできますが、薬のみで医療機関に行かず様子を見ていると、後日、細菌感染が再発する可能性があります。
また、個人ブログなどに掲載されている化膿止めのような塗り薬や、膿を吸い出す市販薬などはおすすめできません。
なぜなら一時的に症状が抑えられても、皮膚の中に囊腫が残っているので粉瘤が完治したとは言えないからです。
繰り返しにはなりますが、粉瘤の根治治療を行うためには、医療機関で手術して取り除く必要があります。
粉瘤(アテローム)は再発することが多い厄介な病気です
粉瘤は再発することが多い厄介な病気です。粉瘤治療においてさらに厄介なのが次の点です。
- 診察可能な病院に行っても、手術を行えないケースがある
- 病院で治療を行ったとしても抗生剤治療などで終わってしまうケースがある
- 抗生剤治療で一時的に改善しても、再発してしまうケースがある
まず、粉瘤の摘出手術を行っていない場合は、そもそも嚢腫が皮内に残っている状態です。
したがって、嚢腫内に内容物である角質や皮脂などが溜まって大きくなったり、感染した場合は赤く腫れ上がり痛みを伴ったり膿が出たりすることを繰り返す可能性があります。
一方で、粉瘤の根治的な摘出手術を行っても、残念ながら嚢腫が皮内に残ることはあります。特に感染で炎症性粉瘤となってから摘出手術を行った方はそのリスクは高まります。
感染の程度にもよりますが、感染して化膿すると嚢腫が脆くなって破れてしまったり、溶けてしまったりすると、散らばった嚢腫は完全に摘出することが困難になることが理由です。
散らばった嚢腫を確実に切除するためには、大きく切除する切開摘出術によれば再発のリスクを減らすことはできますが、大きな傷痕が残ってしまうことが美容的に必ずしも望ましいとは言えません。
とくに粉瘤の傷跡を残したくないという方は、アイシークリニックにご相談ください。出来る限り傷跡が残らないような治療方法をご提案させて頂きます。
安心して粉瘤の手術を受けるために知っておくべき5つのこと
ここまで、粉瘤の特徴や他の病気との見分け方、自分で治療することの危険性などについて紹介してきました。
次は、「もし自分が粉瘤だったら手術をして摘出したい」と考えている人に向けて、粉瘤の手術を受ける前に知っておくべき5つのことを紹介します。
内容は、以下の5つです。
- (1)粉瘤の手術時間は?
- (2)粉瘤の手術方法は「紡錘形切除」と「くりぬき法(へそ抜き法)」の2種類
- (3)粉瘤の手術費用について
- (4)粉瘤の手術後の生活への支障はほとんどない
- (5)粉瘤の手術跡は残る?
前向きに粉瘤の治療を行うためにも、知っておくべき内容になっています。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
(1)粉瘤の手術時間は?
数mm程度の小さな粉瘤の場合は5分程度で手術が終わることもよくありますので、診察後にその場で迅速に手術でお取りすることが可能です。
ある程度大きな粉瘤は診察後に予約をお取りいただき、改めて予約日に手術を行うこともあります。
アイシークリニックでは、大きい粉瘤であっても、手術は長くて20分程度で終了する治療を目指しています。
(2)粉瘤の手術方法は「紡錘形切除」と「くりぬき法(へそ抜き法)」の2種類
粉瘤の手術方法としては、「紡錘形切除」と「くりぬき法」の2種類があります。
安全に治療すること、しっかりと治すことを第一に考えながら、この2つの方法から治療方法を選びます。
紡錘形切除について
紡錘形切除は、粉瘤の手術において最も一般的な方法です。
皮膚を紡錘(ぼうすい)形に切開し、粉瘤を取り除いてから縫い合わせるという、非常にシンプルな手術方法になります。
綺麗に縫合すれば時間が経つにつれて傷跡も目立たなくなることが多いです。
大きな粉瘤や炎症性粉瘤の場合、無理にくり抜き法を選択するよりも術後経過がよい傾向にあります。
手術の流れは以下の通りです。
-
粉瘤内側に紡錘形に切開線をデザイン。
-
局所麻酔を注射した後、切開線に沿って切開。
-
腫瘤を破かないように丁寧に剥離。
-
真皮縫合をします。
-
表皮縫合をします。
-
表皮縫合終了。念のためにガーゼで圧迫して手術終了。
くりぬき法について
くりぬき法とは、特殊なパンチのような道具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法です。
このくりぬき法で手術を行いますと、手術後にもほとんど傷は目立ちません。
手術を受けるにあたり、『傷跡を残したくない』『できるだけ綺麗に仕上げたい』と思う患者様には、くりぬき法による治療を選択する方が多いです。
-
手術前に切除を行う粉瘤をペンでマーキング。
-
局所麻酔を注射。
-
トレパンと呼ばれる特殊なパンチで粉瘤に穴をあける。
内容物を揉み出しながら手術することで壁も取り出せます。 -
粉瘤を手術的に抜き取る
-
粉瘤を摘出した後に、丁寧に縫合し手術終了。
アイシークリニックでは、症状に応じて「くりぬき法」による治療を提案しています。
もちろん、患者様の状態により「紡錘形切除」を行う方が良いと思われる場合には、そちらを優先いたします。患者様にとって最善な方法で手術にあたっています。
通常の粉瘤でしたら、当日手術を行います。
広範囲に炎症を伴う粉瘤では、症状によっては再発を減らすため、当日くり抜き法に準じた治療を行って炎症や痛みを改善し、別日に根治手術を行う方が良い場合もございます。
(3)粉瘤の手術費用について
粉瘤の治療にあたっては、診断、検査、手術、病理検査に対して保険適用ができますのでご安心下さい。
アイシークリニックで治療する場合の費用は、以下の通りです。
粉瘤手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安 | ||
露出部の場合 | 2cm未満 | 5,000~6,000円程度 |
2cm~4cm未満 | 11,000~12,000円程度 | |
4cm以上 | 15,000~16,000円程度 | |
非露出部の場合 | 3cm未満 | 4,000〜5,000円程度 |
3〜6cm未満 | 10,000〜11,000円程度 | |
6〜12cm未満 | 12,000〜14,000円程度 | |
12cm以上 | 25,000円程度 | |
※病理検査は粉瘤から悪性腫瘍が発生したという報告もありますので、医師の判断に基づき原則として行っております。 ※多発性の場合、近接部位は同時手術も可能な場合がありますが医師の診察によります。 ※上記の手術費用以外に、別途、診察料・処方料で1,000円程度、検査費用で1,000円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。 |
粉瘤手術費用(1割負担の場合)のおおよその目安 | ||
露出部の場合 | 2cm未満 | 2,000円程度 |
2cm~4cm未満 | 4,000円程度 | |
4cm以上 | 5,000円程度 | |
非露出部の場合 | 3cm未満 | 1,500円程度 |
3〜6cm未満 | 3,500円程度 | |
6〜12cm未満 | 4,500円程度 | |
12cm以上 | 8,000円程度 | |
※令和4年10月1日から、75歳以上の方等で一定以上の所得がある方は、医療費の窓口負担割合が変わります ※病理検査は粉瘤から悪性腫瘍が発生したという報告もありますので、医師の判断に基づき原則として行っております。 ※多発性の場合、近接部位は同時手術も可能な場合がありますが医師の診察によります。 ※上記の手術費用以外に、別途、診察料・処方料で300円程度、検査費用で300円程度、病理検査費用で1,000円程度かかります。 |
粉瘤の手術費用は生命保険もおりる?
生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。
生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。
医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。
加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。(「皮膚皮下腫瘍摘出術」などが手術名となります)
(4)粉瘤の手術後の生活への支障はほとんどない
粉瘤の手術の後は、通常であれば抜糸の必要はありません。
出血の可能性があるため、手術当日・翌日の飲酒と運動は控えた方が良いです。
それ以降は医師の指示によりますが、原則、普段通りでかまいません。(ただ、関節部分に位置する粉瘤を治療した際には、サイズによってはもう少し安静を必要とします。)
お風呂に関しては、手術当日は出血のリスクがあるため、入浴は控えてください。
翌日以降はシャワー浴にて石けんで傷を洗っていただいていますが、お風呂・プールは清潔でないため、約1週間は、シャワーのみをお願いしています。
(5)粉瘤の手術跡は残る
数センチ程度のものであれば、時間の経過とともに目立たなくなる場合が多いです。
数十センチにもなる大きい粉瘤の場合ですと、手術跡が残る場合があります。手術を受けるにあたり、『傷跡を残したくない』『できるだけ綺麗に仕上げたい』と思うのは当然のことです。
できる限り手術跡を残さない方法もありますので、傷跡が目立つのが嫌な人はしっかりとクリニックに相談しましょう。
こんな保険診療クリニックにはご注意を!
知っていますか?同じ保険診療の腫瘍(できもの)の手術でも、クリニックによって最大7,000-10,000円程度費用が変わることがあります。
保険診療による腫瘍(できもの)の手術費用は、「腫瘍の大きさ(できもの)」を医師が判断することで決まります。また、「腫瘍(できもの)の大きさ」の判定は、最終的には取り出した腫瘍(できもの)の大きさを見て手術後に確定するものです。
残念ながら、保険診療のクリニックの中には、「腫瘍(できもの)の大きさ」の判定を、特に基準も設けず、術前の医師の判断で決めるため、結果として高い手術費用を提示しているところもあるようです。
当院にいらっしゃった患者様からも、他院での判定後に当院でしっかりとした判定基準にて測定しなおしたところ、最小サイズの「露出部2cm未満(もしくは、非露出部3cm未満)」となり、自己負担額が7,000-10,000円下がった、という事例が数多くございます。我々としても大変心苦しい状況ではございますので、この機会にしっかり注意喚起させていただければと存じます。
他院にて粉瘤などの診療を受けられる際は、以下のケースに特にご注意ください。
受診した当日の手術にもかかわらず、採血がある
保険診療では、当日手術をする際に術前に結果が出ない採血を費用算定してはいけないというルールがあります(関東信越厚生局の通達によります)。
受診した当日の手術にもかかわらず採血をされる場合、3,000円程度の不必要な費用がかかることになります。
そのような場合は、担当医に「当日手術で採血は費用を請求してはいけないのではないですか?」と質問してみてください。
手術費用が、「露出部2cm以上(もしくは、非露出部3cm以上)」と算定されている
「腫瘍(できもの)の大きさ」が術前の予測と異なり小さかった場合、6,000円程度の不必要な費用がかかることになります。
そのため、まずは必ず手術前に腫瘍(できもの)の大きさ・費用を確認してください。その際は、「本日の手術費用は、最小のものになりますか?」と担当医にお聞きください。
また、患者様には知る権利があるため、術後にも「本当に『露出部2cm以上(もしくは、非露出部3cm以上)』あるのか、取り出した腫瘍(できもの)の大きさを見せてほしい」と担当医にお伝えください。
特に炎症を起こして腫瘍(できもの)が大きく見える時ほど要注意です。炎症範囲と腫瘍(できもの)の大きさは異なるため、取り出した腫瘍(できもの)の大きさを正確に測定することが必要になります。
医師一人が手術を担当している
基本的には医師個人で手術費用が決められてしまうため、他の医師の目が届かず、写真などで腫瘍(できもの)の大きさを証明しないケースもあり、手術費用が本当の腫瘍(できもの)の大きさより高く決められてしまう可能性があります。
当院では患者様にご安心いただける体制を整えています
アイシークリニックでは、多くの医師が勤務しており、患者様のご負担を最小限にとどめるため、以下のような院内診療指針がございます。
- 受診した当日に手術を行う場合、採血は一切ございません。
- 手術費用は、「露出部2cm未満(もしくは、非露出部3cm未満)」の最も安い費用が基本になります。
- 手術費用が「露出部2cm以上(もしくは、非露出部3cm以上)」になる場合、厳格に「腫瘍の大きさ」を算定するため、手術前後の腫瘍の写真を撮影し、保管しています。患者様からご希望があれば、お見せすることも可能です。
粉瘤の治療に不安がある人は一度アイシークリニックにご相談ください
粉瘤のことでお悩みでしたら、アイシークリニックにご相談ください。
粉瘤が悪化して炎症を起こしてしまうと、治療期間が長くなるだけでなく、精神的な負担も大きくなってしまいます。
治療後に傷跡が残ってしまう可能性も高くなるため、粉瘤のようなものが出来た段階でまずはご相談に来ていただきたいです。
当院の粉瘤治療では、症状に合わせて痛みが少なく、跡が残りにくい治療方法のご提案をおこなっています。
患者様の抱える不安や悩みに寄り添いながら、一緒に治療を進めていきたいと考えております。
アイシークリニックでの治療実績
アイシークリニックで行った粉瘤治療の実績についてご紹介します。
まず、手術風景の動画をご覧頂き、実際にどのような流れで手術を行っているのかご確認ください。
※人によっては不快に思われる方もいらっしゃるかもしれない映像になっております。傷口を見るのが苦手な方は、読み飛ばして頂いても構いません。
耳にできた粉瘤
顔の中でも特に耳周辺は粉瘤の好発部位とされており、耳たぶや耳の後ろにできる人、耳の付け根、耳の下、耳の裏などにもできることがあります。
肩・脇の下にできた粉瘤
肩・脇の粉瘤の場合、腕を動かすたびにしこりが気になりご来院される患者様もいらっしゃいますが、目立ちにくいという理由で放置してしまった結果炎症が起きるなど、悪化してからご来院される患者様も比較的多いように感じます。
粉瘤(アテローム)に関するよくあるご質問
最後に、粉瘤についてよくある質問をご紹介します。気になる部分はぜひともご覧ください。
Q粉瘤の手術に失敗するリスクはありますか?
粉瘤の大きさに対して手術方法を間違えると、失敗するリスクがあります。
例えば2~3センチ以上の粉瘤をくり抜き法で摘出しようとすると、術後に跡が残ったり、取り残しによる再発が考えられるでしょう。
そのため、大きな粉瘤に対しては紡錘形切除で対応するなど、適切な手術方法を選択しなければ失敗リスクが高まるのです。
Q小さい粉瘤ですが、それでも手術が必要ですか?
粉瘤は良性腫瘍の1つではありますが、悪化すると大きくなりますので、数センチほどの大きさになったものは手術で摘出するほうが良いです。
また、粉瘤が大きくなってからの手術ですと、傷跡が残るリスクが高くなってしまいます。
したがって、粉瘤が小さい段階でも手術を検討するべきでしょう。
Q粉瘤の特徴である黒い石のような点が見当たらないですが、それでも粉瘤の可能性がありますか?
全ての粉瘤に黒い点が見えるというわけではありません。
黒い点は、開口部に詰まった皮脂が酸化したり、毛穴自体がそのように見える場合があります。
そのため、症状の程度や出来た部位によっては黒い点がない場合もあるのです。
例えば、脇や首の後ろ辺りなどの汗腺や毛根がある部分の表皮細胞によって袋状の構造物が作られた際には、開口部ができない場合もあります。
開口部があっても、近くの皮脂が酸化の影響を受けていない場合は、黒い点が見えないことも十分にありえるのです。
Q粉瘤治療でくりぬき法のデメリットはありますか?
粉瘤治療におけるくり抜き法のデメリットは、他の方法とくらべて再発の可能性がやや高いことや、大きなものや癒着が強いものには対応できない場合があることです。
Q粉瘤治療の穴はどうやって塞ぐのですか?
くり抜き法では3〜6mmの穴を開けることが多いですが、部位や傷の大きさによっては縫合しない方が綺麗に治るため、縫合しない場合があります。
6mmの穴を開けた場合、10日~2週間程度の期間があれば傷は塞がります。
縫合した場合、術後5~7日で抜糸ができることが多いです。
Q粉瘤を病院で診てもらう場合は何科に行けば良いですか?
粉瘤は皮膚の病気ですので、皮膚科を受診されることをおすすめしております。
デリケートゾーンへ粉瘤ができた場合も、同様に皮膚科の受診を選ぶほうが安心です。
粉瘤は珍しい病気ではないので、手術の症例数が多い皮膚科を選ぶと良いでしょう。
東京(上野・新宿・渋谷・池袋)で粉瘤の治療ならアイシークリニックへご相談ください
本記事では、粉瘤の特徴や他の病気との見分け方、手術前に知っておくべきこと、実際の治療風景などについて紹介してきました。
粉瘤は、悪化してしまう前に外科手術で摘出して、根治治療を目指しましょう。
治療後に傷跡が残る可能性を少しでも減らすためにも、もし体に粉瘤のようなものが出来たら、その段階でご相談に来ていただくことをおすすめしています。
アイシークリニックの4つの特徴
(1)結果を重視した専門治療を行います
実績・経験が豊富な専門医たちが患者様の負担を最小限にするため、結果にこだわった治療を行います。
(2)患者様の症状や希望に合わせた治療プランを提案します
患者様の抱える不安や悩みに寄り添いながら、最適な治療プランを提供させて頂きます。
(3)痛みを最小限に!傷跡はキレイに!
幅広い治療方法の中から、患者様の痛みが少なくなるように、施術後もできるだけ影響を残さないような治療を選択します。
(4)老若男女どなたでも相談しやすいクリニックです
年齢・性別に関係なく、どなたでも相談しやすいようなクリニックの環境作りをしています。
院内施設・設備の紹介
※アイシークリニック新宿院の施設・設備になります。