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炎症性粉瘤(痛みのある化膿した赤い腫れがある場合)の治療

炎症性(化膿性)粉瘤とは

粉瘤には炎症の危険性がある

初期段階の粉瘤は、通常痛みはなく、触るとしこりのようなものが感じられる程度です。
しかし、細菌が侵入して炎症を起こすと赤く腫れ上がり、痛みを伴います。

これを炎症性粉瘤または化膿性粉瘤と呼びます。

※以下、「炎症性粉瘤」という呼称で統一します。

粉瘤が炎症を引き起こす医学的原因

そもそも粉瘤とは、垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に溜まることによりできる良性腫瘍のことです。
粉瘤は自然治癒しないうえ、悪化すると徐々に大きな袋状へと変化していきますので、絶対に放置してはいけません。
(※参考:粉瘤とは

その粉瘤が炎症を引き起こす医学的な原因としては、粉瘤中央に空いているへそ(開口部)の部分から細菌が侵入することが挙げられます。

粉瘤の袋の中は、本来、免疫(体の中に入った菌などを排除する機能)を担当する細胞が入っていない構造ですので、細菌感染に弱いという性質があります。

特に、気にして触ったり、潰したりするとそこから細菌に感染し、炎症性粉瘤を引き起こすことがあるのでなるべく触らないようにしましょう。

粉瘤に炎症をもたらす心理的原因

上述したように、粉瘤は自然治癒しないうえ、細菌感染に弱いという性質を持っています。

しかしながら、粉瘤を放置してしまい、炎症を伴い痛みが出てはじめて医療機関へと駆け込む患者様もおられます。

その理由の一つは、「ただのできものだから放置していてもいいだろう」「良性の腫瘍なのだから、放っておいても問題ないはず」という“油断”にあります。

本記事をご覧の皆様は、絶対に放置せず、お早めに粉瘤治療が可能な医療機関へお問い合わせいただくことをおすすめいたします。

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炎症性粉瘤の症状

粉瘤は、炎症が起きたり化膿したりすると、赤く腫れ上がり痛みを伴います。

ひどく化膿した場合、皮膚の下の袋状の構造物が破壊され、膿が溜まった状態になります。

この状態を膿瘍(のうよう)とも呼び、強い痛みを伴います。

炎症性粉瘤の注意点

膿が溜まってしまった炎症性粉瘤は破裂することがあります。

以下、その原因と、破裂した際の対処法について述べます。

炎症性粉瘤が破裂する原因

粉瘤が細菌に感染し炎症性粉瘤になると、粉瘤の袋状の構造物が脆くなり、破れやすくなります。

はじめはしこりのような粉瘤も、炎症が進むにつれ次第に皮膚が柔らかくなり、触ると熱を持っているのがわかるようになります。

柔らかくなった状態だと、少し当たったり押さえたりしただけで破裂してしまい、膿が出てくることがあるのです。

袋が破れた場合、周辺に膿が広がりさらに炎症が悪化します。

赤く腫れ上がり、進行すると開口部もただれて広がり、臭いのする膿や袋の内容物が出てきます。

このような自然に膿が排出される状態を「自潰(じかい)」と呼びます。

炎症性粉瘤が破裂してしまった時の対処法

自宅などで粉瘤が破裂してしまった場合はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

化膿がひどい場合は、皮膚を切開して内部にたまった膿を出す排膿手術(切開排膿)が行われることがあります

つまり、外科的手術を伴うことになるので、粉瘤手術に力を入れている病院やクリニックを受診すると良いでしょう。

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炎症性粉瘤の治療方法

では、粉瘤が炎症を伴った場合、どのように治療するのでしょうか。

当院では患者様の状態に合わせて「紡錘形切除」と「くりぬき法」の最適な手術方法を専門の医師が選択しております。

治療方法「紡錘形切除」

まずは炎症を抑える治療を優先するため、手術の前に「排膿手術」をします。

「排膿手術」とは、先に皮膚を小さく切開して膿を出す(切開排膿)手術を行うことを指します。

炎症が治ったタイミングで、粉瘤の摘出手術をおこないます。手術方法は非常にシンプルで、皮膚を紡錘(ぼうすい)形に切開し、粉瘤を取り除いてから縫い合わせるというものです。

綺麗に縫合すれば時間が経つにつれて傷跡も目立たなくなります。

炎症性粉瘤の場合は、無理にくり抜き法を選択するよりも術後経過がよい傾向にあります。

治療方法「くりぬき法(へそ抜き法)」

当院では炎症性粉瘤でも医師の診断に応じて、くり抜き法による粉瘤の日帰り手術を行わせていただくことが可能です。

「くりぬき法」とは、特殊なパンチのような道具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法です。

くりぬき法の特徴としては、「傷跡が小さく、目立たなくてすむ」、「手術時間が非常に短い」などと一般的に言われています。

もちろん、通常の粉瘤の手術と同様、局所麻酔によって痛みに配慮した手術が可能です。

粉瘤(アテローム)の手術について詳しく知りたい方はこちら

炎症性粉瘤に薬は効くのか?

前述の通り、炎症性粉瘤の治療の場合、炎症を抑えるために抗生物質を投与されることがあります。

抗生物質を飲んで痛みがなくなることもありますが、それは痛みのあった粉瘤の感染がおさまっただけで、腫瘍が取れたわけではないので注意が必要です。この治療法は感染には効果的ですが、粉瘤の治療としては、それだけでは不十分となります。

粉瘤の根治治療を行うためには、やはり手術が必要になります。

炎症性粉瘤治療の料金

粉瘤の治療にあたっては、診断、検査、手術、病理検査に対して保険が効きますのでご安心下さい。

粉瘤手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安

露出部の場合 2cm未満 5,000~6,000円程度
2cm~4cm未満 11,000~12,000円程度
4cm以上 13,000~14,000円程度
非露出部の場合 3cm未満 4,000〜5,000円程度
3〜6cm未満 10,000〜11,000円程度
6cm以上 12,000〜14,000円程度
※病理検査は粉瘤から悪性腫瘍が発生したという報告もありますので、医師の判断に基づき原則として行っております。
※多発性の場合、近接部位は同時手術も可能な場合がありますが医師の診察によります。
※上記の手術費用と、診察料・処方料で1,000円程度、検査費用で1,000円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。

粉瘤手術費用(1割負担の場合)のおおよその目安

露出部の場合 2cm未満 2,000円程度
2cm~4cm未満 4,000円程度
4cm以上 4,500円程度
非露出部の場合 3cm未満 1,500円程度
3〜6cm未満 3,500円程度
6cm以上 4,500円程度
※病理検査は粉瘤から悪性腫瘍が発生したという報告もありますので、医師の判断に基づき原則として行っております。
※多発性の場合、近接部位は同時手術も可能な場合がありますが医師の診察によります。
※上記の手術費用と、診察料・処方料で300円程度、検査費用で300円程度、病理検査費用で1,000円程度かかります。

炎症性粉瘤の治療なら、アイシークリニック

アイシークリニックは日本形成外科学会認定形成外科専門医のもと、皮膚科医や形成外科医がチームとなり、粉瘤の日帰り手術・保険診療を患者様に提供しています。

また、大学病院・総合病院と連携をしており、手術に局所麻酔ではなく全身麻酔が必要と思われるものや、悪性の可能性の高い腫瘍があると考えられる場合には総合病院や大学病院、癌センターなどを紹介させていただくことが可能です。

粉瘤治療は、日本形成外科学会認定形成外科専門医が所属するアイシークリニックにお任せください。

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監修者医師

高桑 康太 医師

・2009年 東京大学医学部医学科卒業
・2012年 東京大学医学部附属病院勤務
・2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

2010年 筑波大学医学部卒
2012年 東京大学医学部附属病院勤務
2017年 アイシークリニック入職

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