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首のイボ、原因は老化?セルフケアと皮膚科治療の違いを解説

首元の小さな突起やブツブツに気づいたとき、「これってイボかな?」と気になったり、見た目の問題で悩んだりする方は少なくありません。
首のイボは良性であることがほとんどですが、放置すると増えたり、衣類との摩擦で炎症を起こしたりすることもあります。
また、中には悪性の可能性を秘めたものや、自分で対処すると悪化させてしまうリスクのあるものも存在します。

この記事では、首にできるイボの主な種類、原因、そして自分でできる対処法と皮膚科での専門的な治療法について詳しく解説します。
安全かつ効果的に首のイボを解消するために、正しい知識を身につけ、ご自身の状態に合わせた最適な方法を見つける手助けとなれば幸いです。

首のイボとは?種類と特徴

首にできるイボと一言で言っても、実はいくつかの種類があり、それぞれ原因や特徴、そして適切な対処法が異なります。
まずは、ご自身のイボがどのタイプに当てはまるのかを知ることが、安全かつ効果的なケアへの第一歩となります。

首イボができる主な原因

首のイボができる原因は多岐にわたりますが、代表的なものとしては以下の要因が挙げられます。

  • 加齢: 年齢を重ねるとともに肌のターンオーバーが遅くなり、古い角質が蓄積しやすくなります。
    特に40代以降に目立ち始めることが多く、加齢に伴う肌の変化が大きく影響しています。
  • 摩擦や刺激: 首元はネックレスや衣類の襟、マフラーなどが常に触れる部位です。
    これらの摩擦や刺激が繰り返し加わることで、皮膚が慢性的な炎症を起こし、イボができやすくなります。
    特に、軟性線維腫(スキンタッグ)はこの摩擦の影響を強く受ける傾向があります。
  • 紫外線: 紫外線は肌の老化を促進し、角化細胞の異常な増殖を引き起こすことがあります。
    長期間にわたる紫外線暴露は、脂漏性角化症(老人性イボ)のリスクを高める主要な要因の一つです。
  • ヒトパピローマウイルス(HPV)感染: ウイルス性のイボは、このウイルスが皮膚の小さな傷などから侵入することで発生します。
    感染力が強く、自己処理を誤ると他の部位に広がったり、周囲の人に感染させたりする可能性もあります。

これらの原因が単独、あるいは複合的に作用して首にイボが形成されると考えられています。

首イボの種類と見分け方

首にできるイボは、大きく分けて「軟性線維腫」「脂漏性角化症」「ウイルス性イボ」の3種類が一般的です。
見た目や性質が異なるため、それぞれの特徴を理解することで、ある程度の見分けがつくようになります。
ただし、正確な診断は皮膚科医に委ねるべきです。

軟性線維腫(スキンタッグ)

軟性線維腫は、首のイボの中で最もよく見られるタイプです。
一般的に「スキンタッグ」「アクロコルドン」「首のポツポツ」などと呼ばれています。

  • 特徴: 直径1mm程度の小さなものから、数mm程度の比較的大きなものまで様々です。
    肌色や薄い褐色をしており、柔らかく、皮膚から飛び出たような形をしています。
    表面は滑らかで、茎のように細い部分で皮膚とつながっていることもあります。
  • できやすい部位: 首のほか、脇の下、胸元、股の付け根など、皮膚が擦れやすい部位にできやすい傾向があります。
  • 性質: ほとんどが良性であり、健康上の問題を引き起こすことはありません。
    しかし、衣類やアクセサリーとの摩擦で痛みやかゆみを伴ったり、見た目を気にする方も多いです。

脂漏性角化症(老人性イボ)

脂漏性角化症は、加齢とともに増える良性の皮膚腫瘍で、「老人性イボ」とも呼ばれます。

  • 特徴: 褐色から黒色で、表面がザラザラしていたり、少し盛り上がっていたりします。
    大きさは数mmから数cmまで幅広いですが、時間が経つと色が濃くなり、大きくなる傾向があります。
  • できやすい部位: 首だけでなく、顔、胸、背中、手の甲など、日光が当たりやすい部位によく見られます。
  • 性質: 良性ですが、稀に皮膚がん(特に基底細胞がんや悪性黒色腫)と見分けがつきにくいケースがあるため、急に大きくなったり、出血したり、色や形が変化したりする場合は注意が必要です。

ウイルス性イボ

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することでできるイボです。
首にできるものとしては、「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」や「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」などがあります。

  • 特徴:
    • 尋常性疣贅: 表面がザラザラしており、硬く盛り上がった形をしています。
      色は肌色から灰色、褐色まで様々です。
    • 扁平疣贅: 平たく、少し盛り上がった形で、色は肌色から褐色です。
      数が多く、連なってできることもあります。
  • できやすい部位: 尋常性疣贅は手足に多いですが、首にもできることがあります。
    扁平疣贅は顔や首、手の甲に多く見られます。
  • 性質: 感染性があり、掻きむしったりすると他の部位に広がったり、家族に感染させたりする可能性があります。
    放置すると増殖することが多いため、早期の治療が推奨されます。

首イボは自分で取れる?セルフケアのリスク

首のイボが気になると、「自分で何とかしたい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、自己判断での除去や市販薬の使用には、リスクが伴います。

市販薬で首イボは取れる?

市販薬の中には「首のイボに効く」と謳われる製品も存在しますが、これらは「イボを直接除去する」というよりも、「イボを目立たなくする」「肌のターンオーバーを促進して自然な排出を促す」「保湿により肌状態を整える」といったケアを目的としている場合がほとんどです。

  • 軟性線維腫、脂漏性角化症向けの市販品:
    • ハトムギエキス・ヨクイニン配合: ハトムギには肌のターンオーバーを促し、古い角質や不要なものが排出されるのを助ける効果が期待されています。
      内服薬や外用薬、化粧品などがあります。
      これらは、時間をかけて肌状態を整えることで、小さなイボの目立たなさを改善する目的で使用されます。
      即効性はありません。
    • ピーリング成分・角質軟化成分配合: グリコール酸やサリチル酸などのピーリング成分や、尿素などの角質軟化成分が配合されたクリームやジェルもあります。
      これらは硬くなった角質を柔らかくし、肌の再生を促すことで、盛り上がったイボを滑らかにする効果が期待されます。
      ただし、肌への刺激が強すぎる場合があるため、使用方法をよく守り、異常を感じたらすぐに使用を中止することが重要です。
  • ウイルス性イボへの市販薬:
    • ウイルス性イボに対しては、サリチル酸を主成分とする市販のイボ取り薬(液体や絆創膏タイプ)が販売されています。
      これらは、サリチル酸の角質軟化作用と剥離作用を利用して、イボを少しずつ削り取っていくものです。
      しかし、ウイルス性イボは根が深く、見た目だけ除去してもウイルスが残っていれば再発しやすい特性があります。
      また、健康な皮膚に薬液が付着すると炎症を起こしたり、痛みが生じたりするリスクもあります。
      何より、自己判断でウイルス性イボと診断し、悪性腫瘍を見落としてしまう危険性も否定できません。

どのタイプのイボであっても、市販薬で完全に「取る」ことは難しく、特にウイルス性イボの場合には、誤った自己判断が症状の悪化や他者への感染、さらには悪性腫瘍の見落としにつながる可能性があるため、注意が必要です。

自分で首イボを取る方法と危険性

インターネット上では、首のイボを自分で取る方法が紹介されていることもありますが、これらは非常に危険であり、絶対に行うべきではありません。

糸やハサミで取るリスク

イボを糸で縛ったり、ハサミやカッターで切り取ろうとしたりする行為は、以下のような重大なリスクを伴います。

  • 感染症: 滅菌されていない器具を使用したり、傷口が不衛生になったりすることで、細菌感染を引き起こし、炎症や化膿、さらには蜂窩織炎などの重篤な状態に至る可能性があります。
  • 出血と痛み: 皮膚を切開する行為は、出血や激しい痛みを伴います。
    出血が止まらない場合や、神経を傷つける可能性もあります。
  • 瘢痕(傷跡)形成: イボを無理に除去しようとすると、深く傷つき、目立つ醜い傷跡(ケロイドや肥厚性瘢痕)が残ってしまうリスクが高まります。
  • 再発と悪化: イボの種類によっては、根本が残っていると再発したり、刺激によってかえって増殖を促したりすることがあります。
    特にウイルス性イボは、無理な除去でウイルスが飛散し、周囲の皮膚に広がる可能性があります。
  • 診断の見逃し: イボのように見えるものが、実は悪性の皮膚腫瘍である可能性もゼロではありません。
    自己判断で除去してしまうと、早期発見・早期治療の機会を失い、重篤な結果を招くことがあります。

薬やクリームで悪化する可能性

市販薬やインターネットで得た情報に基づく自己流の薬やクリームの使用も、肌の状態を悪化させる可能性があります。

  • 刺激による炎症・かぶれ: 高濃度の酸性溶液や刺激の強い成分を誤って使用すると、健康な皮膚まで損傷し、赤み、かゆみ、痛み、かぶれなどの炎症症状を引き起こすことがあります。
  • 症状の悪化: イボの種類に合わない薬を使ったり、過剰に使用したりすることで、イボが刺激されてかえって大きくなったり、炎症を起こして悪化したりすることがあります。
  • アレルギー反応: 未知の成分に対するアレルギー反応が出る可能性もあります。

これらのリスクを避けるためにも、首のイボが気になる場合は、必ず皮膚科を受診し、専門医の診断と適切な治療を受けることが最も安全で確実な方法です。

首イボの原因別・効果的な治療法

首のイボは、その種類や原因によって最適な治療法が異なります。
皮膚科では、イボのタイプを正確に診断し、それぞれの状態に合わせた効果的な治療法を提案してくれます。

皮膚科での治療法

皮膚科では、イボの種類や大きさ、数、患者さんの希望や体質などを考慮し、様々な治療法の中から最適なものを選択します。
主な治療法は以下の通りです。

液体窒素による冷凍療法

液体窒素療法は、マイナス196℃の液体窒素を綿棒などでイボに塗布し、瞬間的に凍結させることでイボの組織を壊死させる治療法です。

  • 仕組み: イボの細胞を凍結・破壊し、壊死した組織が自然に剥がれ落ちるのを促します。
  • メリット:
    • 保険適用となるため、費用を抑えられることが多いです。
    • 短時間で治療が完了します。
    • 広範囲に多数のイボがある場合にも適用しやすいです。
    • 麻酔が不要な場合が多いです。
  • デメリット:
    • 治療時にチクチクとした痛みや、治療後にヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
    • 治療後に水ぶくれや黒いかさぶたができることがあり、治るまでに数日~数週間かかります。
    • 色素沈着や色素脱失(白斑)が残る可能性があります。
    • 一度で取りきれない場合が多く、複数回の通院が必要になることがあります(通常1~2週間に一度のペース)。
    • 特にウイルス性イボの場合、周囲の組織を破壊しすぎると傷跡が残る可能性もあります。

レーザー治療

レーザー治療は、特定の波長の光を照射することでイボの組織を蒸散させたり、破壊したりする治療法です。
主に炭酸ガスレーザーが用いられますが、イボの種類によっては他のレーザーが選択されることもあります。

  • 仕組み: 炭酸ガスレーザーは、水分に反応して熱エネルギーを発生させ、イボの組織を瞬間的に蒸散させます。
    周囲の組織へのダメージが少なく、精密な治療が可能です。
  • メリット:
    • 出血がほとんどありません。
    • 治療時間が短く、局所麻酔を用いるため痛みは少ないです。
    • 傷跡が目立ちにくい傾向があります。
    • 一度で治療が完了することが多いです。
  • デメリット:
    • 一般的に保険適用外の自由診療となる場合が多く、費用が高額になる傾向があります。
    • 治療後に赤みや色素沈着が一時的に生じることがあります。
    • ダウンタイム(傷が治るまでの期間)が必要な場合があります。

電気メスによる焼灼

電気メスによる焼灼は、高周波電流を利用してイボの組織を焼き切る、あるいは蒸散させる治療法です。

  • 仕組み: 発生する熱で組織を凝固・切開・蒸散させることで、イボを除去します。
  • メリット:
    • 確実な除去が期待できます。
    • 同時に止血もできるため、出血が少ないです。
    • 一度で治療が完了することが多いです。
  • デメリット:
    • 局所麻酔が必要です。
    • 熱傷のリスクがゼロではありません。
    • 治療後に一時的な赤みや色素沈着、または瘢痕が残る可能性があります。

外科的切除

比較的大きなイボや、悪性の可能性が疑われるイボに対しては、外科的に切除する方法が選択されることがあります。

  • 仕組み: メスでイボを含め周囲の組織を切り取り、縫合します。
  • メリット:
    • 確実にイボを除去できます。
    • 切除した組織を病理検査に提出し、悪性かどうかの確定診断が可能です。
  • デメリット:
    • 局所麻酔が必要です。
    • 切開・縫合が必要となるため、傷跡が残ります。
    • 抜糸のために再度通院が必要です。
    • 他の治療法と比較して、ダウンタイムが長くなることがあります。

首イボの種類別・市販薬との比較

首のイボを治療する際、市販薬と皮膚科での治療のどちらを選ぶべきか迷うかもしれません。
それぞれのイボの種類に応じて、推奨されるアプローチを比較します。

軟性線維腫に効果のある市販薬はある?

軟性線維腫に対しては、市販のハトムギエキス配合の化粧品や、角質ケア用品が「イボを目立たなくする」「肌のキメを整える」といった目的で使われることがあります。
これらは、肌のターンオーバーを促し、乾燥を防ぐことで、小さなイボが自然に剥がれ落ちるのを助けたり、新しくできるのを予防したりする効果が期待できます。

しかし、これらはあくまで「肌状態の改善」や「予防的なケア」であり、すでに形成されたイボを物理的に除去する作用はありません。
大きさや数が多い場合、見た目を確実に改善したい場合は、皮膚科での除去治療が最も効果的で確実な方法です。

治療方法 軟性線維腫への効果 特徴 費用
市販薬(ハトムギ、角質ケア) イボの目立たなさを改善、予防 即効性なし、継続使用が必要、肌への刺激が少ない 低~中程度
皮膚科での除去治療 確実な除去 医師の診断・施術、一度で除去可能、一部保険適用 中~高程度(治療法による)

ウイルス性イボに効く市販薬

ウイルス性イボに対しては、サリチル酸などが配合された市販薬(液体、絆創膏タイプなど)があります。
これらの製品は、角質を溶かしてイボの表面を剥がしていく作用がありますが、ウイルスそのものを死滅させるわけではありません。
そのため、イボの根が深かったり、広範囲に広がっていたりする場合には効果が限定的であるだけでなく、かえって症状を悪化させるリスクも伴います。

ウイルス性イボは感染力があり、放置すると増殖したり、他人に感染させたりする可能性があるため、自己判断での市販薬の使用は推奨されません。
正確な診断と確実なウイルス除去のためにも、皮膚科での専門的な治療を受けることが極めて重要です。

治療方法 ウイルス性イボへの効果 特徴 費用
市販薬(サリチル酸など) 表面を剥離するが、根治は難しい 刺激が強い、健康な皮膚への影響、再発・拡大リスク 低~中程度
皮膚科での治療 ウイルスを確実に除去し、根治を目指す 医師の診断・施術、確実性が高い、保険適用 中程度(液体窒素など)

首イボ治療の費用と保険適用について

首のイボの治療を検討する際、気になるのが費用です。
皮膚科での治療には、保険が適用される場合と、全額自己負担となる自由診療の場合があります。

皮膚科での治療費用の目安

治療費用は、イボの種類、数、大きさ、選択する治療法、そして保険適用の有無によって大きく異なります。

保険適用となるケース

一般的に、以下の条件に当てはまるイボの治療は保険適用となる可能性が高いです。

  • 診断名がつく場合: 軟性線維腫、脂漏性角化症、ウイルス性イボ(尋常性疣贅、扁平疣贅など)と診断され、医学的な治療が必要と判断される場合。
  • 症状を伴う場合: 痛み、かゆみ、出血、炎症など、日常生活に支障をきたす症状がある場合。
  • 悪性の疑いがある場合: 皮膚がんの可能性を否定できないため、検査や除去が必要と判断される場合。

保険適用となる主な治療法としては、液体窒素による冷凍療法外科的切除が挙げられます。

治療法 費用の目安(3割負担の場合) 備考
液体窒素療法 数百円~数千円/回(イボの数や大きさによる) 複数回必要になることが多い
外科的切除 数千円~数万円(イボの大きさ、部位、縫合の有無による) 病理検査費用が別途かかる場合あり

※上記はあくまで目安であり、医療機関や個々の症例によって費用は異なります。
初診料や再診料、処方薬代などが別途かかります。

保険適用外の美容目的の場合

見た目の改善を主目的とする場合や、最新の治療法を選択する場合は、保険適用外の「自由診療」となることがほとんどです。

  • 美容目的の治療: 軟性線維腫や脂漏性角化症で、医学的な症状がなく、単に「見た目をきれいにしたい」という理由で治療を受ける場合。
  • 最新の治療法: レーザー治療(炭酸ガスレーザーなど)は、多くのクリニックで自由診療として提供されています。
    精密な治療が可能で傷跡が目立ちにくいというメリットがある一方で、費用は高額になる傾向があります。
治療法 費用の目安(自由診療の場合) 備考
レーザー治療 5,000円~数万円/個、または数万円~数十万円/範囲 クリニックやイボの数、大きさ、治療範囲による
電気メスによる焼灼 数千円~数万円/個 クリニックやイボの数、大きさによる

自由診療の場合、医療機関によって料金設定が大きく異なるため、事前にカウンセリングを受け、見積もりを確認することが重要です。
また、保険診療と自由診療は混合診療が原則禁止されているため、同じ日に保険診療と自由診療を同時に受けることはできません。

ご自身のイボの状態や希望、予算に合わせて、医師とよく相談し、最適な治療法と費用について確認しましょう。

首イボのセルフケアと予防策

首のイボができてしまった場合でも、治療と並行して日々のセルフケアを適切に行うことで、肌の状態を整え、イボの悪化や再発を防ぐことができます。
また、これからイボができるのを予防するための生活習慣も重要です。

日常生活での注意点

首のイボの予防と悪化防止には、日常生活におけるちょっとした心がけが役立ちます。

  • 摩擦を避ける: 首元は衣類やアクセサリー、タオルなどが常に触れる部位です。
    • 衣類: 首元の詰まった服や、摩擦の多い素材(ウールなど)は避け、肌触りの良い綿やシルクなどの素材を選ぶようにしましょう。
      特に新しい服は襟元が硬いことがあるため注意が必要です。
    • アクセサリー: ネックレスやチョーカーは、イボを刺激したり、絡まったりする原因となることがあります。
      イボがある間は避けるか、ゆとりのあるデザインを選びましょう。
    • 入浴・洗顔時: 首元をゴシゴシと強く擦るのは避け、優しく洗い、タオルで水分を拭き取る際も軽く押さえるようにしましょう。

保湿ケアの重要性

肌の乾燥は、肌のバリア機能を低下させ、外部からの刺激に弱くしたり、ターンオーバーの乱れを引き起こしたりします。
これは、イボの発生や悪化につながる可能性があります。

  • 保湿剤の活用: 入浴後や洗顔後には、顔だけでなく首元までしっかりと保湿剤を塗る習慣をつけましょう。
    セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された、刺激の少ないローションやクリームがおすすめです。
  • 肌のターンオーバー促進: 十分な保湿は肌のターンオーバーを正常に保ち、古い角質がスムーズに排出されるのを助けます。
    これにより、軟性線維腫のようなイボが目立ちにくくなる効果も期待できます。

紫外線対策

紫外線は肌の老化を促進し、特に脂漏性角化症(老人性イボ)の主な原因の一つと考えられています。
首は顔と同様に紫外線にさらされやすい部位のため、徹底した対策が必要です。

  • 日焼け止めの使用: 外出時は、顔だけでなく首元にも日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
    一年を通して、紫外線対策は怠らないことが重要です。
  • 物理的な遮光: 帽子や日傘、UVカット機能のある衣類などを活用し、物理的に紫外線をブロックすることも効果的です。

規則正しい生活とバランスの取れた食事

全身の健康状態は、肌の健康にも大きく影響します。
免疫力の低下は、特にウイルス性イボの発生や悪化に関わるとされています。

  • バランスの取れた食事: ビタミン(特にA、C、E)、ミネラル、タンパク質など、肌の健康に必要な栄養素をバランス良く摂取しましょう。
    野菜、果物、魚、発酵食品などを積極的に取り入れ、偏りのない食生活を心がけます。
  • 十分な睡眠: 睡眠中に肌の修復や再生が行われます。
    質の良い睡眠を十分に取ることで、肌のターンオーバーを正常に保ち、免疫力を維持できます。
  • ストレス管理: ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、肌のバリア機能や免疫力に悪影響を与えることがあります。
    適度な運動や趣味など、自分に合った方法でストレスを解消するよう心がけましょう。
  • 禁煙・節酒: 喫煙や過度な飲酒は、血行不良や活性酸素の増加を招き、肌の老化を早めたり、肌の修復機能を妨げたりする可能性があります。

これらのセルフケアと予防策は、イボができるリスクを減らし、もしできてしまった場合でも肌の状態を良好に保つ上で非常に重要です。

【まとめ】首のイボ治療はオンライン診療も活用し適切な診断を

首のイボは、多くの場合良性ですが、種類によっては治療が必要であったり、悪性の可能性を秘めていたりするものもあります。
自己判断での無理な除去は、感染症や傷跡、症状の悪化といったリスクを伴うため、決して行わないでください。

効果的かつ安全に首のイボを解消するためには、まず皮膚科を受診し、正確な診断を受けることが最も重要です。
医師はイボの種類や状態を見極め、液体窒素療法、レーザー治療、電気メス、外科的切除など、様々な選択肢の中から最適な治療法を提案してくれます。
費用面についても、保険適用となるケースと自由診療となるケースがあるため、事前にしっかりと確認しましょう。

近年ではオンライン診療も普及し、自宅から気軽に医師の診察を受けられる機会も増えています。
忙しい方や、対面での受診に抵抗がある方にとっては、オンライン診療も一つの有効な選択肢となり得ます。

日々の保湿ケア、紫外線対策、そして規則正しい生活習慣は、イボの発生予防や再発防止にもつながります。
正しい知識と適切なケアで、自信を持って首元を出せるよう、ぜひ専門家のアドバイスを求めてみてください。

【免責事項】
本記事で提供する情報は一般的な医学知識に基づくものであり、特定の症状や病状に対する診断や治療を意図するものではありません。
個人の症状や健康状態に応じた適切な診断および治療は、必ず専門の医師にご相談ください。
本記事の情報に基づいて生じた一切の損害について、当社は責任を負いかねます。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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