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ハイフ(HIFU)とは?美容医療の基本から効果・メリットまで解説

ハイフ(HIFU: High Intensity Focused Ultrasound)とは、美容医療分野で注目されている施術の一つです。肌のたるみやシワの改善、小顔効果が期待できるとして、近年人気を集めています。メスを使わずにリフトアップ効果が得られるため、「切らないたるみ治療」とも呼ばれ、美容クリニックでの導入が進んでいます。本記事では、ハイフの具体的な仕組みから、期待できる効果、施術にかかる費用相場、そして施術を受ける上で知っておきたいデメリットや注意点、さらには「やめた方がいい」と言われる理由まで、詳しく解説していきます。美容医療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ハイフとはどんな施術?美容効果について

ハイフ(HIFU)は、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)の略称で、元々は医療分野でがん治療などに用いられていた技術を美容に応用したものです。メスを使わずに肌の奥深くにアプローチし、たるみやシワの改善、リフトアップ効果を目指します。

ハイフの仕組みと特徴

ハイフの最大の特長は、超音波エネルギーを特定の深さの組織に集中的に照射する点にあります。虫眼鏡で太陽光を集めて一点に熱を発生させるように、ハイフ機器も皮膚表面を傷つけることなく、内部のターゲット層にのみ熱エネルギーを発生させます。
この熱エネルギーがターゲットとなる組織(例えば、真皮層やSMAS層:表在性筋膜群)に加わると、以下の二つのメカニズムが働きます。

  1. 熱凝固による即時的な引き締め効果: 熱が加わった組織は、タンパク質が変性し、瞬時にギュッと縮みます。これにより、施術直後から肌の引き締めやリフトアップ効果が実感できることがあります。特に、顔のたるみの原因となるSMAS層へのアプローチは、外科的なフェイスリフトに近い効果が期待されると言われています。
  2. コラーゲン・エラスチン生成の促進: 熱損傷を受けた組織は、修復しようとする過程で、新しいコラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を保つために重要な成分を活発に生成し始めます。この自己修復能力が刺激されることで、長期的に肌の弾力性が向上し、たるみやシワが改善されていきます。この効果は施術後1〜3ヶ月程度で徐々に現れ、持続するとされています。

ハイフは非侵襲的な施術であるため、切開や注射を伴わず、施術後のダウンタイムが比較的短いのが特徴です。そのため、忙しい方や手術に抵抗がある方でも気軽に受けやすい美容医療として支持されています。

ハイフで期待できる美容効果

ハイフ施術によって期待できる美容効果は多岐にわたります。超音波の特性を活かし、肌の深層部からアプローチすることで、表面的なケアでは難しいエイジングサインや輪郭の悩みに対応します。

たるみ・しわの改善

年齢とともに現れる顔のたるみやシワは、肌の土台となるコラーゲンやエラスチンの減少、そして筋肉層を覆うSMAS層の緩みが主な原因です。ハイフは、このSMAS層に直接熱エネルギーを与えることで、肌全体を土台から引き上げ、たるみを根本的に改善する効果が期待できます。

  • ほうれい線の軽減: 頬全体のたるみが引き上がることで、深く刻まれたほうれい線が目立たなくなる効果が見込めます。
  • マリオネットラインの改善: 口角から下に伸びるシワ(マリオネットライン)も、顔の下半分がリフトアップされることで改善が期待できます。
  • 眉・目尻の引き上げ: 目元のハイフでは、目元の皮膚の薄い層にもアプローチし、眉のたるみや目尻の小じわを軽減し、若々しい印象を取り戻すことが可能です。
  • 首のしわ・たるみ: フェイスラインから首にかけてのたるみにも効果を発揮し、首の横ジワの改善にも寄与するとされています。

小顔・リフトアップ効果

ハイフは、顔の輪郭をシャープにし、小顔に見せる効果も高いとされています。

  • フェイスラインの引き締め: 顎下のもたつきや二重あごの原因となる脂肪層、そしてSMAS層にアプローチすることで、キュッと引き締まったシャープなフェイスラインを形成します。
  • たるみの引き上げ: 加齢により重力に負けて下垂した頬や顎下の皮膚を、熱エネルギーによる収縮で本来の位置へと引き上げます。これにより、全体的に顔が引き締まり、すっきりとした印象に変わることが期待できます。
  • 頬のボリューム調整: 一部のハイフ機器では、脂肪細胞にアプローチするカートリッジも利用されており、脂肪による顔のボリュームを減らすことで、より小顔効果を高めることも可能です。

肌質改善

ハイフは、単にリフトアップや小顔効果だけでなく、肌そのものの質感を高める効果も持ち合わせています。

  • 肌のハリ・弾力アップ: 真皮層への熱刺激は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、肌の内側からふっくらとしたハリと弾力が蘇り、触り心地の良い肌へと導きます。
  • 毛穴の引き締め: たるみ毛穴は、肌のハリが失われることで毛穴が縦長に伸びて目立ってしまう現象です。ハイフによる肌全体の引き締め効果は、このたるみ毛穴を目立たなくし、キメの整った滑らかな肌へと改善する効果が期待できます。
  • 肌のトーンアップ: 新しい細胞の生成が促されることで、肌のターンオーバーが正常化し、くすみが改善されて肌全体のトーンが明るくなることもあります。

これらの効果は、施術直後から実感できることもありますが、多くはコラーゲン生成が活性化する1〜3ヶ月後にピークを迎えます。効果の持続期間や現れ方には個人差があるため、事前のカウンセリングで期待できる効果や経過について詳しく確認することが重要です。

ハイフの施術部位と費用相場

ハイフは顔の様々な部位に適用でき、それぞれの部位の悩みに応じたアプローチが可能です。施術部位によって使用するカートリッジやショット数、そして費用も異なります。

顔全体・顎下・頬のハイフ

顔のたるみやフェイスラインのもたつきが気になる方にとって、顔全体、特に頬や顎下はハイフの主要な施術部位となります。これらの部位は、加齢によるSMAS層の緩みが顕著に現れやすいため、ハイフによるリフトアップ効果を最も実感しやすい箇所と言えるでしょう。

  • 顔全体: 額、こめかみ、頬、顎下、首など、顔全体のたるみを総合的に改善したい場合に選択されます。複数の層(真皮、脂肪層、SMAS層)にアプローチできるため、全体的なリフトアップと小顔効果が期待できます。
  • 顎下・頬: 特に二重あごやフェイスラインのぼやけが気になる方に人気です。脂肪層にもアプローチできる機器を用いることで、脂肪の減少と引き締めを同時に目指し、シャープなVラインを形成します。
  • 頬: 頬のたるみによって生じるほうれい線やマリオネットラインの改善を目的とします。頬のボリュームが気になる場合は、脂肪減少効果のあるカートリッジを使用することもあります。

これらの部位への施術では、広範囲にわたって均一にエネルギーを照射することが重要です。施術者の技量によって効果の出方が左右されるため、経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことが大切です。

目元のハイフ

目元は皮膚が非常に薄くデリケートな部位ですが、たるみや小じわが最も目立ちやすい箇所でもあります。ハイフには、この目元専用に開発された細やかな照射が可能なカートリッジや、より浅い層にアプローチする設定が用意されています。

  • まぶたのたるみ: 加齢によって重く垂れ下がったまぶたを引き上げ、目の開きを改善する効果が期待できます。
  • 目尻の小じわ: 目尻に刻まれた表情ジワや、乾燥による小じわを軽減し、ハリのある目元に導きます。
  • 目の下のたるみ: 目の下のふくらみやクマの原因となるたるみを引き締めることで、若々しい印象を取り戻します。

目元の施術は、神経や眼球への影響を避けるため、非常に慎重に行われる必要があります。必ず専門知識を持った医師や看護師が在籍する医療機関で受けるようにしましょう。

ハイフの料金相場はいくら?

ハイフの施術費用は、クリニック、使用する機器の種類(ウルトラフォーマー、ウルセラ、ダブロなど)、施術部位、ショット数、回数、そしてクリニックのキャンペーンなどによって大きく異なります。一般的な料金相場は以下のようになりますが、あくまで目安としてご参照ください。

施術部位 医療ハイフの料金相場(1回あたり)
顔全体(顎下含む) 100,000円~350,000円
頬+顎下 70,000円~200,000円
目元(額・眉下含む) 40,000円~100,000円
50,000円~120,000円

費用を左右する主な要因:

  • 機器の種類: ウルセラなど特定の機器は高額になりがちですが、効果の持続性や安全性に定評があります。ジェネリックタイプの機器などは費用を抑えられる場合があります。
  • ショット数: 照射するショット数が多いほど、広範囲にアプローチしたり、より効果を高めることが期待できますが、その分費用も上がります。
  • 初回限定価格やモニター価格: 新規患者獲得のため、初回限定で割引価格を設定しているクリニックも多くあります。
  • コース契約: 複数回セットで契約すると、1回あたりの料金が割安になる場合があります。ただし、契約前に中断・解約条件などを必ず確認しましょう。
  • 医師による施術か、看護師による施術か: クリニックによっては、医師が全ショットを照射する場合と、看護師が一部または全てを照射する場合があります。医師による施術の方が高額になる傾向があります。

費用の内訳には、カウンセリング料、診察料、麻酔代、アフターケア代などが含まれているかどうかも確認が必要です。トラブルを避けるためにも、提示された料金が総額なのか、追加費用が発生する可能性があるのかを、カウンセリング時にしっかりと確認するようにしてください。安さだけでクリニックを選ぶのではなく、技術力や実績、アフターケア体制なども総合的に判断することが大切です。

ハイフ施術を受ける上での注意点とデメリット

ハイフは非侵襲性でダウンタイムが少ないとされていますが、それでも施術を受ける上での注意点や、避けられないデメリット、副作用が存在します。施術を検討する際には、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが重要です。

ハイフのメリットとデメリット

ハイフ施術には、他のたるみ治療にはない独自のメリットがある一方で、考慮すべきデメリットも存在します。

メリット:ダウンタイムが短い

ハイフの最大のメリットは、メスを使わない非侵襲的な施術であるため、外科手術に比べて圧倒的にダウンタイムが短い点です。

  • 日常生活への影響が少ない: 皮膚の表面に傷がつかないため、施術後すぐにメイクをして帰宅できるケースがほとんどです。日常生活への制限も少なく、仕事やプライベートの予定に影響を与えにくいのが魅力です。
  • 腫れや内出血が少ない: 施術による腫れや内出血は、個人差はありますが、ほとんどの場合軽度で済むか、全く現れないこともあります。もし発生しても、数日から1週間程度で引くことが一般的です。
  • 長期的な回復期間不要: 切開を伴うフェイスリフト手術のような、数週間から数ヶ月にわたる回復期間は不要です。

これにより、気軽に美容医療を受けたいと考える方にとって、ハイフは非常に魅力的な選択肢となります。

デメリット:痛みや赤みなどの副作用

ダウンタイムが短いとはいえ、ハイフ施術には以下のようなデメリットや副作用が伴う可能性があります。

  • 施術中の痛み: 超音波による熱エネルギーが肌の深部に到達する際に、チクチクとした熱感、骨に響くような痛み、歯にジンジンとした痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差が大きく、我慢できる程度の場合もあれば、強い痛みを感じる方もいます。痛みが苦手な方には、麻酔クリームの使用や、痛みに配慮した出力設定が可能なクリニックを選ぶことが推奨されます。
  • 赤み・腫れ: 施術直後から数時間、あるいは翌日にかけて、照射部位に赤みや軽い腫れが生じることがあります。これは一時的な炎症反応であり、通常は数日で自然に引きます。
  • むくみ: 施術後に一時的に顔がむくむことがあります。これも数日で改善されることがほとんどです。
  • 内出血: 稀に、細い血管が損傷されて内出血が生じることがあります。青あざのようになりますが、数日〜1週間程度で吸収されて消えます。
  • 神経損傷・しびれ: 非常に稀なケースですが、神経の近くを照射した場合、一時的なしびれや麻痺が生じることが報告されています。これは通常、数週間から数ヶ月で回復するとされていますが、注意が必要です。経験の浅い施術者や、不適切な機器使用によるリスクが高まります。
  • 一時的な凹み・火傷: 不適切な出力設定や同じ箇所への過剰な照射により、皮膚が一時的に凹んだり、火傷が生じたりするリスクもゼロではありません。

これらの副作用のリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師が在籍し、適切な機器と技術で施術を行うクリニックを選ぶことが非常に重要です。事前のカウンセリングで、起こりうる副作用について十分に説明を受け、疑問点は解消しておくようにしましょう。

ハイフの施術間隔はどれくらい?

ハイフの効果は、熱刺激によって生成される新しいコラーゲンが肌の土台を再構築するのに伴って、施術後1〜3ヶ月でピークを迎えることが多いとされています。効果の持続期間は、使用する機器の種類、ショット数、個人の肌の状態や体質、年齢などによって異なりますが、一般的には半年から1年程度とされています。

この持続期間を踏まえ、次の施術を受ける推奨間隔は以下のようになります。

  • 効果を維持したい場合: 半年に1回程度のペースで定期的に施術を受けることで、常に肌のハリとリフトアップ効果を維持しやすくなります。
  • より高い効果を目指したい場合: 3ヶ月に1回など、短期間で集中して施術を行うプランを提案されることもありますが、肌への負担を考慮し、医師と十分に相談して決定すべきです。
  • 初めての施術の場合: まずは1回の施術で効果や肌の反応を確認し、その後の経過を見ながら次の施術時期を検討するのが一般的です。

ハイフは、熱による組織の再構築を促す施術であるため、あまりにも短い間隔で繰り返し施術を行うと、かえって肌に負担をかけすぎたり、脂肪組織が過度に減少して顔がこけて見えたりするリスクも考えられます。必ず担当の医師と相談し、自身の肌の状態や目標に合わせた最適な施術間隔と回数を決定するようにしましょう。

ハイフは「やめた方がいい」と言われる理由

インターネット上では「ハイフはやめた方がいい」といった意見を見かけることがあります。これにはいくつかの理由が考えられ、施術を検討する上で知っておくべき重要な側面です。

効果を感じにくいケース

ハイフは万能な施術ではなく、以下のような場合には期待した効果が得られにくいことがあります。

  • たるみの程度が重すぎる場合: 重度のたるみや、皮膚の余剰が非常に多いケースでは、ハイフ単体では劇的な改善が難しい場合があります。外科的なフェイスリフト手術の方が適していると判断されることもあります。
  • 脂肪が極端に少ない、または多すぎる場合: 顔の脂肪が極端に少ない方は、ハイフの熱エネルギーが骨に響きやすく、痛みを感じやすいことがあります。逆に、脂肪が非常に多い方は、ハイフだけで大きな小顔効果を得るのが難しい場合もあります。
  • 期待値が高すぎる場合: ハイフは「切らないたるみ治療」であり、外科手術のような劇的な変化を一度で得ることは難しいです。自然なリフトアップ効果を目指す施術であることを理解していないと、「効果がない」と感じてしまうことがあります。
  • 施術者の技量不足: ハイフは機器の性能も重要ですが、適切な層に、適切な出力で、適切なショット数を照射できる施術者の技術が非常に重要です。経験や知識の不足した施術者が行うと、効果が薄れたり、副作用のリスクが高まったりすることがあります。

将来的なリスクについて

ハイフの長期的な影響については、まだ研究が続いている段階であり、一部で将来的なリスクを指摘する声もあります。

  • 顔がこけるリスク: 過度な出力や頻繁な施術、あるいは脂肪が薄い部位への不用意な照射は、脂肪細胞を減少させてしまい、頬がこけて見える、老けて見えるといった結果を招く可能性があります。これは一度減少した脂肪の回復が難しい場合があるため、特に注意が必要です。
  • 神経損傷のリスク(稀): 非常に稀なケースではありますが、顔面神経などの神経の近くを不適切に照射した場合、一時的または永続的な神経損傷を引き起こし、顔の表情に影響が出ることが考えられます。このリスクは、解剖学的知識と高い技術力を持つ医療従事者による施術で最小限に抑えられます。
  • 医療機関での施術の重要性: これらのリスクを避けるためには、必ず医師の診断のもと、適切な機器と技術を持つ医療機関で施術を受けることが不可欠です。

医療ハイフとエステハイフの違い

「やめた方がいい」と言われる理由の一つに、医療機関で行う「医療ハイフ」と、エステサロンで行う「エステハイフ」の違いが混同されていることがあります。この2つには、機器の出力、目的、そして法的な位置づけにおいて決定的な違いがあります。

項目 医療ハイフ エステハイフ
施術場所 医療機関(美容クリニック、皮膚科など) エステサロン、リラクゼーションサロン
施術者 医師または医師の指示を受けた看護師 エステティシャン(医療資格は不要)
機器の出力 高出力(医療機器扱い) 低出力(医療機器ではない)
目的 たるみ改善、リフトアップ、小顔などの「治療」行為 マッサージ、肌の引き締めなどの「美容」行為
期待できる効果 より高いリフトアップ効果、持続性、根本的改善 マイルドな引き締め、一時的なリフレッシュ効果
安全性 医師の診断と管理下で、安全性が確保されやすい 医療従事者ではないため、リスク発生時の対応に限界あり。
副作用対応 医療機関での適切な処置が可能 医療行為ではないため、医療的処置は不可
費用 高め 医療に比べて安価
法的位置づけ 医療行為 医療行為ではない

エステハイフは、医療ハイフに比べて出力が低く、効果もマイルドで一時的なものに留まることが多いです。また、エステティシャンは医療資格を持たないため、肌の構造や解剖学的知識が不足している場合や、万が一トラブルが発生した際に適切な医療的処置ができないという大きなリスクがあります。過去にはエステハイフによる事故も報告されており、消費者庁からも注意喚起がなされています。

安全で効果的なハイフ施術を受けるためには、必ず医師が常駐し、適切な医療機器を使用する医療機関(美容クリニックなど)を選ぶようにしましょう。

ハイフに関するよくある質問(FAQ)

ハイフ施術を検討している方が抱きやすい疑問や不安について、Q&A形式で解説します。

ハイフはがんになるって本当?

結論から言えば、ハイフ施術によってがんになるという科学的根拠はありません。

ハイフで使用される超音波は、元々がん治療(腫瘍を熱で破壊する治療法)にも用いられる技術ですが、美容ハイフの出力や照射方法は、治療目的のそれとは異なります。美容ハイフは、特定の深さの組織に限定して熱エネルギーを与えるように設計されており、皮膚表面や隣接する臓器などに影響を与えることはありません。また、超音波は医療現場で診断(エコー検査など)から治療まで幅広く使われており、これまでがんとの因果関係は報告されていません。
心配な場合は、カウンセリング時に医師に直接質問し、不安を解消してから施術に臨むようにしましょう。

ハイフの料金は1回いくら?

ハイフの1回あたりの料金は、顔全体で10万円〜35万円程度が相場です。ただし、これはあくまで目安であり、以下の要因で大きく変動します。

  • 使用する機器の種類: ウルセラやウルトラフォーマーなど、機器の種類によって価格帯が異なります。
  • 施術部位と範囲: 顔全体、頬、顎下、目元など、施術部位が広範囲になるほど費用は高くなります。
  • ショット数: 照射するショット数が多いほど費用は上がります。
  • クリニックの料金設定: 初回限定価格、モニター価格、コース契約割引など、クリニック独自の料金プランがあります。

カウンセリング時に必ず見積もりを取り、追加費用がないかなど、料金体系をしっかり確認することが重要です。

ハイフは何に効くの?

ハイフは主に、以下の美容効果が期待できる施術です。

  • 顔のたるみ改善: ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインのたるみ、二重あごなどを引き締めます。
  • リフトアップ: 加齢により下垂した皮膚や筋肉を引き上げ、全体的な顔の印象を若々しくします。
  • 小顔効果: フェイスラインの引き締めや、一部の機器では脂肪細胞へのアプローチにより、顔の輪郭をシャープにします。
  • 肌質の改善: コラーゲン・エラスチン生成促進により、肌のハリや弾力を高め、毛穴の引き締め効果も期待できます。
  • シワの軽減: たるみが原因のシワ(ほうれい線、マリオネットラインなど)や、肌のハリ不足による小じわを改善します。

これらの効果は、肌の深部に熱エネルギーを届けることで、組織の収縮とコラーゲン生成を促すハイフ独自のメカニズムによって得られます。

ハイフ顔のデメリットは?

ハイフ施術後に「顔のデメリット」として現れる可能性のある症状は以下の通りです。

  • 痛み: 施術中に熱感、チクチク感、骨に響くような痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があります。
  • 赤み・腫れ: 施術直後から数時間、あるいは翌日にかけて、照射部位に軽い赤みや腫れが生じることがあります。通常は数日で治まります。
  • むくみ: 一時的に顔がむくむことがあります。
  • 内出血: 稀に、細い血管が損傷されて青あざのような内出血が生じることがあります。数日〜1週間程度で消えます。
  • しびれ・麻痺(稀): 非常に稀なケースですが、神経の近くを照射した場合、一時的なしびれや麻痺が生じることが報告されています。
  • 顔がこける(稀): 不適切な出力設定や過度な施術により、脂肪が減少しすぎて顔がこけて見えることがあります。これは医師の経験と技術によって避けるべきリスクです。

これらのデメリットや副作用は一時的なものがほとんどですが、稀に重篤なケースもあります。施術を受ける前に、これらのリスクについて医師から十分な説明を受け、納得した上で施術を選択することが重要です。

まとめ:ハイフ施術を受ける前に確認すべきこと

ハイフは、メスを使わずに顔のたるみやシワを改善し、小顔効果やリフトアップ効果が期待できる人気の美容医療です。肌の深層部に熱エネルギーを届けてコラーゲン生成を促し、肌の土台から引き締めるという画期的な仕組みを持っています。ダウンタイムが比較的短く、忙しい方でも受けやすいという大きなメリットがあります。

しかし、その一方で、施術中の痛み、赤み、腫れ、稀に神経損傷や顔がこけるリスクなどのデメリットも存在します。また、期待する効果が得られないケースや、「エステハイフ」と「医療ハイフ」の違いを理解せずに施術を受けることによるトラブルも報告されています。

安全かつ効果的なハイフ施術を受けるためには、以下の点を必ず確認し、慎重にクリニックを選びましょう。

  1. 医療機関で施術を受ける: 必ず医師が常駐し、国の承認を受けた医療機器を使用している美容クリニックや皮膚科を選びましょう。エステサロンで行われるハイフは、出力が低く効果が期待できないだけでなく、万が一のトラブル時に適切な医療処置が受けられないリスクがあります。
  2. 医師によるカウンセリングを受ける: 施術前に、自分の肌の状態やたるみの程度を医師に診てもらい、ハイフが本当に適した施術なのか、期待できる効果や起こりうるリスク、ダウンタイムについて詳しく説明を受けましょう。疑問点や不安な点は、納得がいくまで質問することが大切です。
  3. 経験豊富な医師を選ぶ: ハイフは機器の性能だけでなく、施術者の技術と解剖学的知識が非常に重要です。信頼できるクリニックを選ぶ基準として、医師やスタッフの経験や実績を確認しましょう。
  4. 料金体系を明確にする: 総額費用がいくらになるのか、追加費用が発生する可能性はあるのかなど、料金体系を事前にしっかり確認し、納得した上で契約しましょう。
  5. 過度な期待はしない: ハイフは「切らないたるみ治療」であり、外科手術のような劇的な変化を一度で得ることは難しいです。自然な変化を目指す施術であることを理解し、現実的な期待値を持つことが重要です。

ハイフは適切に施術を受ければ、非常に満足度の高い美容効果をもたらす可能性があります。しかし、正しい知識と情報を持って、後悔のない選択をすることが何よりも重要です。本記事が、あなたのハイフ施術に関する不安を解消し、より良い選択をするための一助となれば幸いです。

【免責事項】
本記事で提供する情報は、一般的な知識に基づいており、特定の医療行為や診断を推奨するものではありません。ハイフ施術の適応、効果、リスク、費用などは個人差があり、必ず専門の医師の診断と指示に基づいた上で判断を行ってください。本記事の情報のみに基づいて行動した結果生じるいかなる損害についても、当方では一切の責任を負いかねます。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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