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ピコスポットとは?シミ取り効果やデメリットを徹底解説|美容クリニック比較

シミやそばかす、気になる肌の悩みを改善したいと願う方は多いでしょう。中でも「ピコスポット」は、最新のレーザー技術でこれらの色素沈着を効率的に除去し、健康的で美しい肌へと導く治療法として注目されています。従来のレーザー治療と比較して、肌へのダメージを抑えながらも高い効果が期待できるため、短いダウンタイムで満足のいく結果を得たい方に特におすすめです。この記事では、ピコスポットがどのような治療なのか、その効果や経過、料金、そして施術を受けるクリニック選びのポイントまで、詳しく解説していきます。

目次

ピコスポットとは?高出力レーザーでシミ・そばかすを効率的に改善

ピコスポットは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いパルス幅でレーザーを照射し、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を効果的に破壊する美容医療です。熱作用ではなく、衝撃波によって色素を微細に粉砕するため、周囲の肌組織へのダメージを最小限に抑えられます。これにより、ダウンタイムが短く、術後の炎症後色素沈着のリスクも低減されるのが大きな特徴です。一度の施術で目に見える効果を実感しやすく、濃いシミから薄いシミまで、幅広い色素性病変に対応できることから、肌のトーンアップや均一な肌色を目指す方にとって非常に有効な選択肢となります。

ピコスポット治療の効果と特徴

ピコスポットはどんな治療?

ピコスポット治療は、ピコレーザーと呼ばれる最新のレーザー機器を用いて行われるシミ取り治療の一種です。この治療の最大の特長は、その照射時間である「ピコ秒」にあります。ピコ秒とは、1兆分の1秒という、これまでのナノ秒レーザー(10億分の1秒)よりもさらに短い時間単位を指します。

極めて短い時間でレーザーを高出力で照射することで、メラニン色素にピンポイントで強い衝撃波を与え、その色素を砂のように細かく粉砕します。従来のレーナノ秒レーザーが熱作用で色素を破壊していたのに対し、ピコスポットは「光音響効果」と呼ばれる衝撃波で色素を破壊するため、周囲の肌組織への熱ダメージが非常に少ないのが特徴です。これにより、施術時の痛みや肌への負担が軽減され、ダウンタイムも大幅に短縮されると同時に、術後の炎症後色素沈着(PIH)のリスクも低く抑えられます。

ピコスポットは、特定のシミや色素にターゲットを絞って集中的にアプローチするため、顔全体のトーンアップや肌質改善を目的とするピコトーニングとは異なる、高い効果を持つ治療法として認識されています。

ピコスポットで改善できる肌悩み

ピコスポット治療は、その高出力かつピンポイントの照射特性から、様々な色素性病変の改善に効果が期待できます。主に以下のような肌悩みに対応可能です。

  • シミ(老人性色素斑):紫外線などによって発生する、顔や手などに現れる境界がはっきりした茶色いシミです。ピコスポットは、これらの濃いシミに対して特に高い効果を発揮します。
  • そばかす(雀卵斑):遺伝的な要素が強く、鼻の周りや頬に点々と広がる小さな茶色い斑点です。広範囲に及ぶそばかすにも、一回の照射で多くの斑点を薄くすることが期待できます。
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):一般的にシミと間違われやすいですが、真皮層にメラニン色素があるアザの一種です。通常のシミよりも根が深く、治療が難しいとされてきましたが、ピコスポットはその深い色素にもアプローチできます。
  • アザ(太田母斑、異所性蒙古斑など):先天性のアザや、後天的にできるアザの一部にも有効です。色素の深さや種類によっては複数回の施術が必要となります。
  • タトゥー(刺青)除去:特に黒や青などの単色タトゥーに対して、ピコスポットは従来のレーザーよりも効率的に色素を破壊し、除去を進めることができます。多色タトゥーにも対応可能ですが、色の種類によっては効果に差が出ることがあります。

ただし、肝斑に関しては、ピコスポットのような高出力での単独照射は、かえって悪化させるリスクがあるため推奨されません。肝斑の場合は、低出力で広範囲に照射するピコトーニングが適しています。カウンセリング時に医師が肌の状態を正確に診断し、最適な治療法を提案してくれるでしょう。

ピコスポットのメリット・デメリット

ピコスポットは優れたシミ治療法ですが、他の治療と同様にメリットとデメリットが存在します。これらを理解した上で、ご自身の肌状態やライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

ピコスポットのメリット

  • 高いシミ除去効果: ピコ秒レーザーの衝撃波により、メラニン色素を非常に細かく粉砕できるため、従来のレーザーでは難しかった薄いシミや、治療を繰り返しても残っていた頑固なシミにも高い効果が期待できます。一度の施術でも大きな改善を実感しやすいのが大きな利点です。
  • 短いダウンタイム: 熱作用が少ないため、施術後の赤みや腫れが比較的軽く、数日〜1週間程度で落ち着くことが多いです。かさぶたもマイクロクラストと呼ばれる非常に小さなもので、目立ちにくい傾向にあります。
  • 炎症後色素沈着のリスク低減: 熱による肌へのダメージが少ないため、従来のQスイッチレーザーに比べて、術後に一時的にシミが濃くなる「炎症後色素沈着(PIH)」が発生するリスクが低いとされています。
  • 痛みが少ない: 照射時の痛みは、「輪ゴムで軽く弾かれる程度」と表現されることが多く、麻酔なしでも耐えられる場合が多いですが、痛みに敏感な方には表面麻酔も利用できます。
  • 治療時間の短さ: 一つ一つのシミへの照射は一瞬で終わるため、広範囲のシミでなければ、全体の施術時間は非常に短時間で完了します。

ピコスポットのデメリット

  • 一時的な赤みやかさぶたの発生: 熱ダメージは少ないものの、高出力で照射するため、治療直後には一時的な赤みや腫れ、軽度のヒリつき感が生じることがあります。また、数日後には微細なかさぶた(マイクロクラスト)が形成され、シミが一時的に濃く見えることがあります。
  • 炎症後色素沈着(PIH)のリスク: リスクは低いとはいえ、完全にゼロではありません。特に肌質や体質、術後のケア不足によっては、一時的な色素沈着が生じることがあります。通常は数ヶ月で自然に消退しますが、適切なアフターケアが必須です。
  • 保険適用外: 美容目的の治療であるため、ピコスポットは基本的に保険適用外となり、全額自己負担となります。シミの数や大きさによっては費用が高額になる場合があります。
  • 複数回の施術が必要な場合がある: 濃いシミや根深い色素沈着、あるいは広範囲のシミを完全に除去するには、一度の施術では不十分で、複数回の施術が必要となることがあります。
  • 肝斑への単独照射は注意が必要: 肝斑に高出力で照射すると悪化させるリスクがあるため、肝斑とシミが混在している場合は、医師の診断に基づいた慎重な治療計画が必要です。

これらのメリットとデメリットを考慮し、ご自身のシミの種類や目指すゴール、予算、ダウンタイムの許容範囲などを総合的に判断して、医師と十分に相談することが重要です。

ピコスポットの仕組みと他のレーザーとの違い(ピコレーザー比較)

ピコスポットは「ピコレーザー」という種類の機器を用いた治療法の一つですが、ピコレーザーには他にも様々な照射モードがあり、それぞれ異なる肌悩みに対応しています。ピコスポットの仕組みをより深く理解するために、他のピコレーザーのモードとの違いを比較してみましょう。

ピコレーザーは、照射するパルス幅(レーザーの当たる時間)が「ピコ秒(1兆分の1秒)」という極めて短いことが最大の特徴です。この短いパルス幅により、熱ではなく光音響効果(衝撃波)によって色素を破壊することができます。

ピコスポットとピコレーザーの違い

「ピコレーザー」は機器の種類を指し、「ピコスポット」はそのピコレーザーが持つ「高出力でピンポイントに照射するモード」を指します。ピコレーザーには、主に以下の3つの代表的な照射モードがあります。

  1. ピコスポット(高出力スポット照射)
    • ターゲット: シミ(老人性色素斑)、そばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、アザ、タトゥー(刺青)
    • 照射方法: シミや色素性病変に対して、高出力のレーザーをピンポイントで集中して照射します。衝撃波でメラニン色素を微細に粉砕し、体外への排出を促します。
    • 主な効果: 濃いシミや深い色素の除去に最も効果的です。1回の施術でも大きな改善が見られることが多いです。
    • ダウンタイム: 照射部位に赤みや腫れが生じ、数日後には微細なかさぶた(マイクロクラスト)が形成されます。かさぶたが剥がれるまでに1週間程度かかることが一般的です。
    • 痛み: 輪ゴムで弾かれるような痛みがありますが、麻酔で軽減可能です。
  2. ピコトーニング(低出力広範囲照射)
    • ターゲット: 肝斑、くすみ、肌全体のトーンアップ、色素沈着、毛穴の開き、肌質改善
    • 照射方法: 低出力のレーザーを顔全体に均一に、広範囲にわたってシャワーのように照射します。メラニン色素を少しずつ分解し、徐々に肌のトーンを明るくしていきます。
    • 主な効果: 肝斑の改善に最適とされ、肌全体のくすみを取り、透明感を引き出す効果があります。毛穴の引き締めやニキビ跡の色素沈着改善にも有効です。
    • ダウンタイム: ほとんどなく、施術直後からメイクも可能です。
    • 痛み: ほとんど感じないか、温かいシャワーを浴びる程度の感覚です。
  3. ピコフラクショナル(点状照射)
    • ターゲット: 毛穴の開き、ニキビ跡の凹凸(クレーター)、小じわ、肌のハリ・弾力の改善
    • 照射方法: レーザーを点状に(細かい点々で)肌の深部に照射し、目に見えないほどの微細な穴を開けます。これにより肌の自己治癒能力を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
    • 主な効果: 肌の深層から再生を促し、毛穴やニキビ跡の凹凸を改善します。肌のハリや弾力を高め、小じわを薄くする効果も期待できます。
    • ダウンタイム: 照射部位に赤みやざらつき、軽度の腫れが生じることがあり、数日〜1週間程度で落ち着きます。
    • 痛み: パチパチと弾かれるような痛みがありますが、表面麻酔で軽減可能です。

これらのモードは、患者様の肌状態や悩みに応じて、単独で用いられることもあれば、組み合わせて総合的な肌質改善を目指す「コンビネーション治療」として提案されることもあります。

ピコレーザー各モードの比較表

モード名 ターゲット 照射方法 主な効果 ダウンタイム 痛み(目安)
ピコスポット シミ、そばかす、ADM、タトゥー 高出力、点照射 濃いシミ・色素破壊、ピンポイント除去 数日~1週間程度 輪ゴムで弾かれる程度
ピコトーニング 肝斑、くすみ、全体的な色素沈着、肌質 低出力、面照射 肝斑改善、トーンアップ、毛穴改善 ほぼなし ほとんどなし
ピコフラクショナル 毛穴の開き、ニキビ跡の凹凸、小じわ、肌のハリ 点状照射、深部 肌の再生促進、コラーゲン・エラスチン生成 数日程度 パチパチ弾かれる程度

ご自身の肌悩みに対してどのモードが最適か、または複数のモードを組み合わせるべきかについては、専門の医師による診察とカウンセリングで判断してもらうことが最も重要です。

ピコスポット治療の経過とダウンタイムについて

ピコスポット治療を受ける上で、施術後の肌がどのように変化し、どのくらいの期間で回復するのかは、多くの方が最も気になる点でしょう。ここでは、具体的な経過とダウンタイムについて詳しく解説します。

ピコスポット施術当日の状態

ピコスポットの施術は、事前のカウンセリングと医師によるシミの診断から始まります。シミの種類や深さ、肌質などを確認し、治療計画が立てられます。必要に応じて麻酔クリームを塗布し、約15〜30分程度で麻酔が効いてきます。

レーザー照射自体は、シミの数や大きさにもよりますが、非常に短時間で完了します。照射中は、輪ゴムで弾かれるような軽い痛みを感じることがあります。

施術直後の肌は、照射したシミの部分が以下のような状態になります。

  • 赤みと腫れ: 照射部位の周りに、蚊に刺されたような赤みや軽度の腫れが見られます。これはレーザーによる刺激と、熱ではなく衝撃波で色素が破壊された際の組織反応によるもので、通常は数時間から数日で落ち着きます。
  • ヒリつき感: 軽度のヒリヒリとした痛みや熱感を感じることがありますが、冷却や処方された軟膏を塗布することで緩和されます。
  • シミの一時的な濃色化: 照射されたメラニン色素は、瞬間的に白っぽくなるか、またはすぐに反応して黒っぽく濃くなったように見えます。これは色素が破壊され、凝固した状態であり、「マイクロクラスト」と呼ばれる微細なかさぶたの形成が始まった証拠です。

多くのクリニックでは、施術後に炎症を抑えるための軟膏を塗布し、紫外線から保護するために保護テープ(絆創膏のようなもの)を貼ることを推奨しています。このテープは、施術部位を外部刺激から守り、色素沈着のリスクを減らす役割も果たします。テープの上からであれば、施術直後からメイクが可能な場合もありますが、患部を刺激しないよう注意が必要です。

ピコスポット施術後の経過(赤み・かさぶた・色素沈着)

ピコスポット施術後の肌は、時間の経過とともにいくつかの段階を経て回復していきます。この過程を理解しておくことで、不安なくダウンタイムを過ごすことができるでしょう。

  1. 赤み:
    • 期間: 施術直後から始まり、通常は数時間〜2、3日で落ち着きます。個人差や照射の強さによっては、もう少し長く続くこともあります。
    • 特徴: 照射部位の周囲が赤く腫れぼったくなることがあります。これは肌がレーザーの刺激に反応している正常な経過です。
    • ケア: 冷却したり、処方された炎症を抑える軟膏を塗布することで、赤みを早く引かせることができます。
  2. かさぶた(マイクロクラスト):
    • 期間: 施術後2〜3日目頃から、シミの部分が黒っぽく浮き上がり、微細なかさぶた(マイクロクラスト)が形成されます。このかさぶたは通常、約1週間〜10日程度で自然に剥がれ落ちます。
    • 特徴: シミが一時的に濃くなったように見え、ザラザラとした感触があるのが特徴です。従来のレーザーでできるような大きなかさぶたではなく、非常に小さな点状のかさぶたであることが多いため、目立ちにくい場合もあります。
    • ケア: 最も重要なのは「絶対に無理に剥がさないこと」です。自然に剥がれるのを待つことで、色素沈着のリスクを最小限に抑え、きれいに仕上がります。保護テープを貼っている場合は、剥がれるまで貼り続けることで保護できます。
  3. 色素沈着(炎症後色素沈着/PIH):
    • 期間: かさぶたが剥がれた後、一時的にシミが再発したように、あるいは以前より濃くなったように見えることがあります。これが炎症後色素沈着(PIH)です。日本人を含むアジア系の肌は、炎症後の色素沈着を起こしやすい傾向があります。PIHは通常、数週間〜数ヶ月かけて徐々に薄れていきます。
    • 特徴: 茶色っぽいシミのように見えますが、これはレーザーによる一時的な炎症反応によってメラニン生成が活発になることで起こります。本物のシミとは異なり、時間と共に自然に薄れる性質があります。
    • ケア: PIHを最小限に抑え、早期に改善させるためには、徹底した紫外線対策(日焼け止めの使用、帽子や日傘の活用)が不可欠です。また、医師の指示があれば、ハイドロキノンなどの美白剤やビタミンCなどの内服薬を使用することで、改善を促進できます。無理な刺激を与えないように注意し、保湿も十分に行いましょう。

これらの経過はあくまで一般的なものであり、シミの種類、深さ、個人の肌質、体質、施術後のケアによって異なります。不安な点があれば、必ずクリニックの医師やスタッフに相談することが大切です。

ピコスポットのダウンタイム期間

ピコスポットのダウンタイム期間は、シミの大きさや深さ、照射の範囲、個人の肌質によって異なりますが、比較的短いのが特徴です。

  • 目立つダウンタイム: 施術直後の赤みや腫れ、そして数日後に現れるマイクロクラスト(微細なかさぶた)が目立つ期間は、一般的に約1週間程度とされています。この期間は、保護テープを貼って過ごすことが多いため、外見上の影響は最小限に抑えられます。
  • かさぶたが剥がれるまで: マイクロクラストが自然に剥がれ落ちるまでが、実質的な「ダウンタイム」の目安となります。これは約3日〜10日程度かかることが多いです。無理に剥がしてしまうと、色素沈着のリスクが高まるだけでなく、傷跡が残る可能性もあるため、自然に剥がれるのを待ちましょう。
  • 炎症後色素沈着(PIH)の期間: かさぶたが剥がれた後、一時的に色素が濃くなる炎症後色素沈着が現れた場合、これが薄れるまでには数週間〜数ヶ月かかることがあります。この期間は、メイクでカバーしながら、徹底した紫外線対策や美白ケアを続けることが重要です。PIHは時間と共に薄れることがほとんどですが、適切なケアを怠ると長引く可能性があります。

総じて、ピコスポットは「週末を利用して施術を受け、週明けには保護テープを貼れば日常生活に戻れる」というように、比較的短い期間で通常の生活に戻れる点が大きなメリットです。重要な予定を控えている場合は、2週間程度の余裕を持って施術を受けると安心でしょう。

ピコスポットは何日で綺麗になる?

ピコスポットで「綺麗になる」と感じるまでの期間は、個人のシミの種類や深さ、肌質、そして目指す「綺麗」のレベルによって異なります。

一般的な経過としては、以下のようになります。

  1. マイクロクラストが剥がれるまで(約1週間~10日):
    施術後数日経つと、照射したシミの部分が黒い微細なかさぶた(マイクロクラスト)となり、一時的にシミが濃くなったように見えます。このかさぶたが自然に剥がれ落ちるのが、施術後約1週間から10日程度です。
    かさぶたが剥がれた直後は、下の新しい皮膚が現れ、シミが薄くなった、あるいは消えたように見えることが多いです。この時点で「綺麗になった」と実感する方も多くいます。
  2. 炎症後色素沈着(PIH)の期間(数週間~数ヶ月):
    かさぶたが剥がれた後、一部の人では一時的にシミが再発したように茶色っぽく見える「炎症後色素沈着(PIH)」が発生することがあります。これは肌の防御反応であり、時間とともに自然に薄れていくのが通常です。
    PIHが完全に薄れて、肌が安定した状態になるまでには、数週間から長くて数ヶ月(2ヶ月〜6ヶ月程度)かかることがあります。この期間を経て、最終的なシミ改善効果を実感できることになります。

つまり、目に見えてシミが薄くなるのは1~2週間後ですが、肌が完全に落ち着き、色素沈着のリスクが解消されて「本当に綺麗になった」と感じるまでには、数ヶ月程度の時間を見ておくのが現実的です。特に濃いシミや深いシミの場合は、複数回の施術が必要となるため、最終的な仕上がりまでにはさらに時間がかかることもあります。

施術後の丁寧なアフターケア(紫外線対策、保湿、医師の指示による美白剤の使用など)を徹底することで、肌の回復を早め、より早く「綺麗」な状態に近づけることができます。

ピコスポット治療の料金・回数・頻度について

ピコスポット治療は保険適用外の自由診療となるため、料金はクリニックによって大きく異なります。また、シミの種類や状態によって必要な回数や頻度も変わってきます。

ピコスポットの料金相場

ピコスポットの料金体系はクリニックごとに様々ですが、主に以下の3つのパターンがあります。

  1. 1ショットあたりの料金:
    • シミの大きさに関わらず、レーザーを1回照射するごとの料金設定です。
    • 非常に小さいシミや、ポイントで数カ所だけ取りたい場合に比較的費用を抑えられます。
    • 相場は数百円〜1,000円程度/ショット
  2. シミの大きさ(mm)あたりの料金:
    • シミの直径や面積によって料金が変わる最も一般的な設定です。
    • 例:1mmあたり○○円、5mm以下○○円、5mm〜10mm○○円、など。
    • 相場は1mmあたり500円〜1,500円程度
    • 例えば、5mmのシミであれば3,000円〜7,500円程度が目安になります。
  3. 取り放題・顔全体のパック料金:
    • 顔全体のシミをまとめて治療したい場合に適したプランです。
    • 決められた範囲内のシミであれば、数や大きさに制限なく治療を受けられることが多いです。
    • 相場は数万円〜10万円以上と幅広く、クリニックやプラン内容によって大きく異なります。期間限定のキャンペーンなどで提供されることもあります。

その他に発生する費用:

  • 初診料・再診料: 多くのクリニックで別途必要になりますが、無料のところもあります。
  • カウンセリング料: 無料の場合が多いですが、有料の場合もあります。
  • 麻酔代: 痛みに敏感な方向けの表面麻酔クリームなど。1,000円〜3,000円程度。
  • 薬代: 施術後の炎症を抑える軟膏や、色素沈着予防のための内服薬・外用薬など。
  • 保護テープ代: 施術後に貼るテープ代が含まれている場合と、別途購入が必要な場合があります。

これらの追加費用も考慮して、総額でいくらになるのかを事前にクリニックで確認することが重要です。複数のクリニックでカウンセリングを受け、見積もりを比較検討することをおすすめします。

ピコスポットの施術回数と頻度

ピコスポット治療でシミを完全に除去し、理想の肌状態に近づけるために必要な施術回数と頻度は、シミの種類、濃さ、深さ、個人の肌質などによって大きく異なります。

  • 施術回数:
    • 薄いシミやそばかす: 比較的浅い位置にある薄いシミやそばかすは、1回の施術でも目に見える効果を実感できることが多いです。特に、小さいそばかすなどは1回でほとんど目立たなくなることもあります。
    • 濃いシミや根深いシミ、ADM: 長年蓄積された濃いシミや、真皮層にまで色素があるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、アザ、タトゥーなど、深い色素性病変の場合は、複数回(2〜5回以上)の施術が必要となることがほとんどです。1回の施術で大きく改善しても、完全に消すには回数を重ねる必要があります。
    • 個人差: 同じようなシミでも、肌の反応や回復力には個人差があるため、必要な回数も人それぞれです。
  • 施術頻度:
    • 肌の回復を待つ必要があるため、一般的にピコスポットの施術間隔は、1ヶ月半〜3ヶ月程度空けることが推奨されます。
    • これは、レーザー照射による肌の炎症が完全に治まり、色素が体外に排出されるのを待つ期間、そしてもし炎症後色素沈着(PIH)が出た場合は、その色素が落ち着くのを待つ期間が必要だからです。
    • 特にPIHが発生した場合は、その色素が薄れてから次の施術を行うことで、肌への負担を最小限に抑え、より安全かつ効果的に治療を進めることができます。

治療計画は、初回のカウンセリング時に医師が肌状態を診断し、シミの種類や目標に応じて提案してくれます。シミの完全な除去を目指すのであれば、複数回の施術を視野に入れ、計画的に治療を進めることが重要です。

ピコスポット打ち放題について

「ピコスポット打ち放題」プランは、特に顔全体にシミが多く、広範囲にわたる悩みを抱えている方にとって魅力的な選択肢です。このプランは、一定期間内や特定の範囲内のシミであれば、ショット数やシミの数に制限なくピコスポット治療を受けられるというものです。

打ち放題のメリット:

  • 費用を抑えられる可能性: 広範囲に多くのシミがある場合、1ショットあたりの料金やシミの大きさごとの料金を合算するよりも、打ち放題プランの方が総額で安くなる可能性があります。
  • 広範囲のシミに対応: 細かいシミから目立つシミまで、顔全体のシミをまとめてケアしたい場合に効率的です。
  • 複数回施術を見込める: 多くのプランでは、期間内であれば複数回施術を受けられるため、1回で取りきれないシミにも継続的にアプローチできます。

打ち放題のデメリット・注意点:

  • プラン内容の確認: 「打ち放題」と一口に言っても、クリニックによってその内容は大きく異なります。
    • 期間制限: 「〇ヶ月間打ち放題」のように期間が定められている場合があります。
    • 回数制限: 期間内でも「〇回まで」と回数が決められている場合があります。
    • 施術範囲: 「顔全体のみ」「特定の部位のみ」など、対象となる範囲が限定されていることがあります。
    • 対象シミの制限: 肝斑など、ピコスポット単独では適さないシミは対象外となる場合があります。
    • 麻酔代や薬代の別途請求: プラン料金に含まれていない追加費用がないか確認が必要です。
  • 肌への負担: 打ち放題だからといって短期間に頻繁に照射することは、肌への負担が大きくなる可能性があります。医師の指示に従い、適切な間隔を空けることが重要です。
  • 効果の保証ではない: 打ち放題はあくまで「照射できる回数や範囲の制限がない」ことを指し、シミが完全に消えることを保証するものではありません。特に深いシミの場合、打ち放題プランでも完全に除去できない可能性や、追加で他の治療が必要になることもあります。

打ち放題プランを検討する際は、必ず事前にカウンセリングでシミの状態を診てもらい、プランの詳細(期間、回数、範囲、含まれる費用、対象となるシミの種類など)を十分に確認し、医師と納得いくまで相談することが不可欠です。ご自身のシミの量や目標、予算に合った最適なプランを選びましょう。

ピコスポットがおすすめなクリニック(湘南美容クリニックなど)

ピコスポット治療を受けるクリニックを選ぶ際は、単に料金だけでなく、様々な要素を考慮することが重要です。信頼できるクリニック選びは、安全で効果的な治療結果に直結します。

クリニック選びのポイント

  1. 医師の経験と実績: ピコスポットは最新の機器ですが、その効果は医師の技術や経験に大きく左右されます。カウンセリングでしっかりと肌状態を診て、的確な診断と治療計画を立てられる医師がいるクリニックを選びましょう。症例写真の多さも参考になります。
  2. カウンセリングの質: 悩みを丁寧に聞き、治療のメリット・デメリット、リスク、料金、ダウンタイムについて、十分に説明してくれるクリニックを選びましょう。不明な点や不安な点を質問しやすい雰囲気であることも大切です。
  3. 使用機器の種類と性能: ピコレーザーにも様々な機種があります。どのようなピコレーザーを使用しているか、その機種が自分のシミに合っているかを確認することも有効です。
  4. アフターケアの充実度: 施術後の肌トラブルや色素沈着への対応、保湿や美白ケアのアドバイスなど、アフターケアがしっかりしているクリニックは安心です。
  5. 料金体系の明確さ: 提示された料金に何が含まれているのか、追加費用が発生する可能性はないかなど、明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。
  6. 通いやすさ: 複数回施術が必要な場合もあるため、自宅や職場からのアクセス、診療時間なども考慮すると良いでしょう。

大手美容クリニックは、全国に展開しており、アクセスの良さや、豊富な症例実績、比較的明確な料金体系が魅力です。例えば、「湘南美容クリニック」は、全国展開している大手であり、ピコスポットを含む様々なレーザー治療を提供しています。その他にも「品川スキンクリニック」や「TCB東京中央美容外科」なども、ピコレーザー治療に力を入れているクリニックとして知られています。

大手クリニックのメリット:

  • 豊富な症例数と実績: 多くの患者を診ているため、様々なシミの症例に対応してきた経験があります。
  • 比較的安定した料金: 大規模なため、機器導入コストや薬剤仕入れコストを抑えられ、料金設定が比較的リーズナブルな場合があります。
  • アクセスの良さ: 主要駅周辺などに展開していることが多く、通いやすい場合があります。
  • 情報量: 公式サイトやSNSなどで、治療に関する情報や症例写真が豊富に公開されています。

大手クリニックの注意点:

  • 担当医の指名が難しい場合がある: 毎回同じ医師に診てもらえない場合があります。
  • 予約の取りにくさ: 人気のクリニックは予約が取りにくいことがあります。
  • カウンセリングや診察が流れ作業的になる可能性: 患者数が多いため、一人当たりの時間が限られることがあります。

小規模な専門クリニックや個人クリニックも、医師との信頼関係を築きやすく、よりパーソナルな対応を期待できる場合があります。複数のクリニックでカウンセリングを受け、ご自身に最も合ったクリニックを見つけることが成功への鍵です。

ピコスポットを湘南美容クリニックで受ける際の注意点

湘南美容クリニックは、全国展開しており、多くの患者がピコスポット治療を受けている大手美容クリニックの一つです。ここでは、湘南美容クリニックでピコスポット治療を検討する際の注意点を挙げます。

  1. 料金プランと範囲の確認:
    湘南美容クリニックのピコスポットは、シミの大きさや数、または顔全体の打ち放題プランなど、複数の料金体系があります。

    • 1ショットあたりの料金: 小さなシミが数カ所の場合。
    • シミの大きさ別料金: 直径で区分けされていることが多いです。
    • シミ取り放題プラン: 顔全体のシミが気になる方向け。ただし、プランによって範囲や回数、対象となるシミの種類(肝斑は基本的にピコスポットの対象外)が異なるため、カウンセリングで詳細をしっかり確認しましょう。特に「取り放題」の範囲がどこまでなのか、追加料金が発生するケースはないかなどを明確にすることが重要です。
  2. 医師の指名について:
    湘南美容クリニックでは、特定の医師を指名できる場合もありますが、予約状況によっては難しいこともあります。担当医の経験や技術は治療結果に影響するため、もし希望する医師がいる場合は、事前に指名可能か、またその際の追加料金の有無を確認しましょう。
  3. カウンセリングでの具体的なシミの診断:
    シミには老人性色素斑、そばかす、肝斑、ADMなど様々な種類があります。特に肝斑とシミが混在している場合、ピコスポットの照射方法や回数が変わる、あるいは他の治療(ピコトーニングなど)が推奨されることがあります。カウンセリングでは、ご自身のシミがどの種類に分類され、ピコスポットが最適であるか、具体的な治療計画(回数、間隔)と、それにかかる総額費用を詳しく確認しましょう。
  4. ダウンタイム中のケアと保護テープ:
    施術後は、赤みやかさぶた(マイクロクラスト)が生じます。湘南美容クリニックでも、これらの患部を保護するためにテープの使用を推奨されることが一般的です。テープの貼付期間や貼り替え方法、メイクの可否、入浴や洗顔時の注意点など、具体的なアフターケア方法を詳しく確認し、指示通りに実践しましょう。特に、無理にテープを剥がしたり、かさぶたをいじったりしないよう注意が必要です。
  5. 炎症後色素沈着(PIH)のリスク説明:
    ピコスポットはPIHのリスクが低いとされますが、ゼロではありません。カウンセリング時に、PIHのリスクとその対策(紫外線対策、美白剤の使用など)について、十分な説明があるか確認しましょう。もしPIHが発生した場合のクリニックの対応や、別途費用がかかるかどうかも聞いておくと安心です。
  6. 予約の取りやすさ:
    人気のクリニックや特定の医師の場合、予約が取りにくいことがあります。特に土日や夕方などは混み合う傾向にあるため、スムーズに治療を進めるためにも、事前に予約の状況を確認しておくと良いでしょう。

これらの点を事前に把握し、カウンセリングで疑問点を解消することで、安心してピコスポット治療を受けることができるでしょう。

ピコスポットに関するよくある質問

ピコスポット治療に関して、多くの方が抱く疑問や不安を解消するために、よくある質問とその回答をまとめました。

ピコスポットは1回でシミが取れますか?

ピコスポットは、その高いシミ除去能力から「1回でシミが取れる」というイメージを持たれがちですが、実際にはシミの種類や濃さ、深さによって異なります。

  • 1回で効果を実感しやすいシミ:
    • 比較的薄いシミや小さなそばかすの場合、1回の施術でもかなり薄くなるか、目立たなくなることが多いです。特に浅い部分のメラニン色素は1回の照射で大部分が破壊されるため、高い効果を実感しやすいでしょう。
  • 複数回の施術が必要なシミ:
    • 長年蓄積された濃いシミ、根が深いシミ、あるいはADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のような真皮層に色素があるタイプのアザなどは、1回の施術では完全に除去しきれないことがほとんどです。複数回(2〜5回以上)の施術を重ねることで、徐々に色素を薄くしていく必要があります。
    • また、広範囲にわたる無数のシミがある場合も、1回で全てをカバーしきれない、あるいは一度に大量に除去することで肌への負担が大きくなるため、複数回に分けて治療を行うことが一般的です。

最終的な「綺麗になる」レベルは個人の期待値にもよりますが、多くのシミに対しては1回でも改善効果が見られます。しかし、完璧な除去を目指すのであれば、医師との相談の上、複数回治療を計画することが現実的です。

ピコスポットのデメリットは?

ピコスポットのデメリットは、主に以下の点が挙げられます。これらを理解し、納得した上で治療を選択することが重要です。

  1. 一時的なダウンタイム: 施術直後から数日間の赤み、腫れ、そして数日後には微細なかさぶた(マイクロクラスト)が形成されます。このかさぶたが剥がれ落ちるまで(約1週間〜10日程度)は、シミが一時的に濃く見えたり、保護テープを貼る必要があるため、日常生活に多少の影響が出ます。
  2. 炎症後色素沈着(PIH)のリスク: リスクは低いものの、体質や術後のケア不足(特に紫外線対策の怠り)によっては、かさぶたが剥がれた後に一時的にシミが濃くなったように見えるPIHが発生する可能性があります。これは通常、数ヶ月で自然に薄れますが、その間はメイクでカバーするなど工夫が必要です。
  3. 保険適用外による費用負担: ピコスポットは美容目的の自由診療であるため、健康保険は適用されません。シミの数や大きさ、必要な施術回数によっては、費用が高額になることがあります。
  4. 肝斑への単独照射は不適: 肝斑に高出力のピコスポットを単独で照射すると、かえって肝斑を悪化させてしまうリスクがあります。肝斑とシミが混在している場合は、医師の正確な診断と、肝斑に適したピコトーニングなどの治療を組み合わせる必要があります。
  5. 治療後のケアの重要性: シミを綺麗にするためには、施術後の徹底した紫外線対策、保湿、そして医師の指示に従った美白剤の使用などのセルフケアが非常に重要です。このケアを怠ると、効果が半減したり、色素沈着のリスクが高まったりする可能性があります。

これらのデメリットは、適切な知識とケア、そして信頼できるクリニック選びによって最小限に抑えることが可能です。

ピコスポットは何日で綺麗になりますか?

ピコスポット治療で「綺麗になる」と感じるまでの日数は、いくつかの段階に分かれます。

  1. かさぶた(マイクロクラスト)が剥がれるまで:
    施術後2〜3日目頃から、照射部位に黒い微細なかさぶた(マイクロクラスト)が形成され、シミが一時的に濃く見えます。このかさぶたは、個人差はありますが、約1週間〜10日程度で自然に剥がれ落ちることがほとんどです。このかさぶたが剥がれた時点で、下の新しい皮膚が現れ、シミがかなり薄くなったり、消えたりしていることを実感できます。多くの方がこの段階で「綺麗になった」と感じ始めます。
  2. 炎症後色素沈着(PIH)の期間:
    かさぶたが剥がれた後、一部の人では「炎症後色素沈着(PIH)」という一時的な色素沈着が生じることがあります。これは、レーザーによる刺激でメラニン色素の生成が一時的に活発になることで起こる茶色っぽいシミのようなものです。PIHが出た場合、これが完全に薄れて落ち着くまでに数週間から数ヶ月(約2ヶ月〜6ヶ月程度)かかることがあります。この期間を経て、肌が完全に安定し、最終的なシミ改善効果を実感できるため、この時点を「本当に綺麗になった」と感じる方も多いです。

したがって、目に見えてシミが薄くなるのは1〜2週間後ですが、肌が完全に落ち着き、色素沈着のリスクも解消されて「綺麗になった」と自信を持てるまでには、数ヶ月程度の期間を見ておくのが現実的です。施術後の適切なアフターケア(紫外線対策、保湿など)を徹底することで、肌の回復を早め、より早く美しい状態に近づけることができます。

ピコスポットは何に効くの?(ニキビ跡への効果)

ピコスポットは、主に以下のような色素性病変に効果を発揮します。

  • シミ(老人性色素斑):紫外線でできた茶色いシミ。
  • そばかす(雀卵斑):顔に点在する小さな茶色の斑点。
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):真皮層に存在する青みがかったり灰色がかったシミのようなアザ。
  • アザ:太田母斑などの特定の種類。
  • タトゥー(刺青):特に黒や青などの単色タトゥーの除去。

ニキビ跡への効果について

ニキビ跡と一口に言っても様々な種類があり、ピコスポットが直接的に効果を発揮するものもあれば、他の治療法がより適しているものもあります。

  • 色素沈着性のニキビ跡(赤みや茶色いシミ):
    ニキビが治った後に残る、赤み(炎症後紅斑)や茶色いシミ(炎症後色素沈着)には、ピコスポットの低出力照射や、顔全体に均一に照射する「ピコトーニング」が有効な場合があります。ピコトーニングは、メラニン色素を少しずつ分解し、肌のターンオーバーを促進することで、これらの色素沈着を薄くする効果が期待できます。ピコスポットも、茶色い色素沈着が濃くはっきりしている場合はピンポイントで薄くするために使用されることがあります。
  • 凹凸のあるニキビ跡(クレーター、瘢痕):
    ニキビがひどく炎症を起こし、肌の組織が損傷して凹んでしまったクレーター状のニキビ跡や、盛り上がった瘢痕(傷跡)に対しては、ピコスポットのようなスポット照射は直接的な効果が期待できません。
    これらの凹凸のあるニキビ跡には、肌の深部に点状にレーザーを照射してコラーゲンの生成を促す「ピコフラクショナル」治療がより効果的です。ピコフラクショナルは、肌の自己再生能力を高め、凹凸を滑らかにしたり、肌全体のハリを改善したりする目的で使用されます。

つまり、ニキビ跡の種類によって適したピコレーザーのモードが異なります。ご自身のニキビ跡がどのようなタイプであるか、どの治療が最適かは、専門の医師による診断を受けることが非常に重要です。カウンセリングで、ニキビ跡の状態を詳しく診てもらい、最適な治療計画を提案してもらいましょう。

【まとめ】ピコスポット治療で自信あふれる肌へ

ピコスポット治療は、シミやそばかすといった色素性病変に特化した、最新のレーザー治療です。ピコ秒単位の超短パルスで色素を衝撃波で微細に粉砕するため、従来のレーザーに比べて肌へのダメージが少なく、ダウンタイムも短いという大きなメリットがあります。一度の施術でも目に見える効果を実感しやすく、多くの肌悩みに対応できるxrightarrow大きな魅力です。

施術後は一時的な赤みやかさぶたが生じますが、丁寧なアフターケアと適切な紫外線対策を行うことで、より早く美しい肌へと導くことができます。治療の費用や必要な回数はシミの状態によって異なるため、事前のカウンセリングで明確な情報と治療計画を得ることが重要です。

もし、長年のシミやそばかすに悩んでおり、肌への負担を抑えつつ高い効果を期待したいのであれば、ピコスポット治療は検討する価値のある選択肢となるでしょう。信頼できるクリニックを選び、医師と十分に相談して、ご自身の肌に合った最適な治療計画を立て、自信あふれる健やかな肌を目指しましょう。

免責事項:
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法や製品を推奨するものではありません。個人の肌の状態や症状には差があり、治療の効果や経過には個人差があります。治療を検討される際は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の診断と指導のもとで適切な治療方針を決定してください。治療に伴うリスクや副作用についても、事前に医師から十分な説明を受け、ご自身の判断と責任において治療を選択してください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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