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粉瘤の原因にストレスは関係ありますか?

粉瘤とは?〜皮膚の下にできる“しこり”の正体〜

粉瘤(ふんりゅう、アテローム)は、皮膚の下にできる良性の腫瘤で、皮膚の一部が内側に袋状になり、そこに皮脂や角質がたまって形成されます。見た目はニキビやしこりのようで、顔・背中・首・耳の後ろなど皮脂腺が活発な部位にできやすいです。基本的に自然に消えることはなく、放置すると炎症や感染のリスクが高まります。

 

粉瘤の原因:皮膚のトラブルが主因だが、ストレスは無関係?

粉瘤の直接的な原因は、毛穴や皮膚の出口が塞がれることによって起こる角質や皮脂の蓄積です。これには皮膚の損傷や傷跡、ニキビの慢性化などが関係しています。一方、ストレスが粉瘤の“直接の原因”になることは医学的には証明されていませんが、ストレスによって免疫力が低下したり皮脂の分泌が増えたりすることで、間接的に粉瘤の発症リスクが高まる可能性があります。

 

粉瘤ができやすい人の特徴とは?〜生活習慣と体質がカギ〜

粉瘤は誰にでも起こり得るものですが、特に以下のような人はリスクが高いとされています:
– 脂性肌の人
– ニキビができやすい体質の人
– 皮膚の刺激を受けやすい生活をしている人(例:ひげ剃りや摩擦)
– 睡眠不足やストレスが多い人
また、男性にやや多く見られる傾向があります。

 

粉瘤を自分で潰してはいけない理由とは?〜感染・再発リスク〜

粉瘤を自分で潰すのは非常に危険です。なぜなら、袋状の構造(嚢胞)が皮膚の中に残ったままだと、中身だけを排出してもすぐに再発してしまいます。さらに、潰す際に雑菌が入り込み、感染症や化膿性炎症を引き起こすリスクもあります。

 

粉瘤の治療法:切除手術が最も効果的な根本治療

粉瘤の根本的な治療は『嚢胞ごと完全に取り除くこと』です。これには日帰りでできる小手術(くり抜き法や切開法)が用いられます。状態によっては局所麻酔で10〜30分ほどの処置で完了します。炎症がある場合はまず抗生物質や排膿処置を行い、その後に切除します。

 

再発を防ぐためにできる生活習慣とは?

粉瘤の再発を防ぐためには、皮膚を清潔に保ち、過剰な皮脂分泌を抑えるスキンケアや、ストレス管理、十分な睡眠が重要です。また、自己処理をせずに医師の診断を受けることが再発予防につながります。

 

まとめ:粉瘤とストレスの間接的関係と適切なケアの重要性

粉瘤の主な原因は皮膚の閉塞によるものですが、ストレスが皮膚環境に悪影響を及ぼすことで間接的に発症リスクを高める可能性も否定できません。粉瘤を見つけたら放置せず、専門医の診察と治療を受けることが最善です。

 

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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