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粉瘤の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

粉瘤ができやすいのはどんな人?

粉瘤は、性別や年齢を問わず誰にでもできる可能性のある皮膚疾患ですが、特に皮脂の分泌が活発な思春期以降の若年成人から中年層にかけて多く見られます。男性に多い傾向がありますが、女性にも生じることがあります。特に皮脂腺が集中する背中や顔、首、胸、耳の裏などにできやすいです。また、肌の新陳代謝が乱れがちな人や、ニキビができやすい体質の人にも多く見られる傾向があります。

 

粉瘤とは?

粉瘤(ふんりゅう)は、医学的には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」または「アテローム」とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。皮膚の下に袋状の構造(嚢腫)ができ、その中に角質や皮脂が溜まっていきます。時間の経過とともに腫瘍は徐々に大きくなり、圧迫感や痛みを感じることもあります。表面は皮膚と同じ色で、中央に小さな黒点(開口部)を認めることがあります。

 

粉瘤の原因は?

粉瘤の直接的な原因は、皮膚の表面にある毛穴が塞がることです。毛穴の奥にある皮膚の細胞が剥がれ落ちて、外に排出されず皮膚の下に溜まることで、袋状の構造が形成されます。外傷、毛穴の詰まり、皮膚の摩擦などが引き金となることが多いです。ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌も原因として挙げられます。

 

粉瘤を予防する方法はある?

粉瘤は完全に予防することは難しいものの、いくつかの生活習慣を見直すことでリスクを減らすことが可能です。以下の点に注意することが推奨されます:
– 毎日の洗顔やシャワーで皮膚を清潔に保つ
– 油分の多い化粧品やスキンケア製品の使用を控える
– 摩擦を避ける衣服(通気性のよい綿素材など)を選ぶ
– ストレス管理と睡眠の質の向上
– バランスの良い食生活(ビタミン類、特にビタミンB群やCの摂取)

 

粉瘤は他の疾患と見分けがつきにくい場合も

粉瘤は脂肪腫や皮膚がん、炎症性疾患などと外見が似ているため、自己判断では見分けがつきにくい場合があります。特に急激に大きくなったり、強い痛みや発熱を伴う場合は、感染や悪性化の可能性も否定できません。専門医による診断が重要です。エコー検査や病理検査によって確定診断が可能です。

 

粉瘤の治療法は?

粉瘤の根本的な治療法は手術による摘出です。内容物だけを取り除くと再発のリスクが高いため、嚢腫の袋ごと完全に取り除く必要があります。通常は局所麻酔での外来手術が可能で、手術時間も短く、日常生活への影響も少ないです。感染を伴う場合はまず抗生物質で炎症を抑えてから摘出を行うことが一般的です。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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