ニキビパッチとは?ニキビパッチの効果や種類、使い方について解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ニキビパッチの効果や種類は?」
「ニキビパッチの使い方を知りたい」
とお考えではありませんか?
ニキビパッチとはスキンケア商品の一種です。ニキビに直接貼り付けることで、ニキビを刺激や紫外線から保護し、ニキビ跡が残りにくくなる効果が期待できます。
ただし、ニキビパッチでニキビを治療することはできないので注意が必要です。
こちらのページではニキビパッチの効果や種類、使い方について解説します。
目次
ニキビパッチとは?ニキビ部分に直接貼るスキンケア商品
ニキビパッチとはニキビに働きかけるスキンケア商品です。ニキビに直接貼ってニキビを保護し、症状の改善・防止を目指します。
ニキビパッチの種類によって具体的な目的は異なり、治癒を促進するものやニキビを保護するためのものがあります。
ただし、ニキビパッチはニキビを治療するものではありません。
ニキビパッチの効果 | ニキビの保護・ニキビ跡が残るのを予防
ニキビパッチは、ニキビを保護しニキビ跡が残るのを予防する効果が期待できます。
特にニキビを触ってしまったり潰してしまったりする癖がある方には、ニキビパッチが向いています。物理的な刺激からニキビを守ることで、ニキビの悪化やニキビ跡の防止が可能です。
ただし、ニキビパッチは医療用として認可されていません。ニキビパッチの効果効能についての研究結果もほとんどないので、使用する際には注意が必要です。
ニキビ治療を目的とする場合は医療機関を受診してください。ニキビパッチはあくまでニキビを保護する用途で使用する必要があります。
ニキビパッチは良くない?やめたほうがいい?ニキビ悪化の可能性はある
ニキビパッチを使用するとニキビが悪化する可能性があります。
ニキビの原因の一つが毛穴の詰まりです。ニキビパッチが毛穴を塞ぐことで毛穴の詰まりが起こり、ニキビの悪化につながると考えられています。
またニキビパッチが原因でニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなる可能性もあります。アクネ菌は「通性嫌気性菌」に分類され、酸素がない環境を好む菌です。ニキビパッチによって空気が遮断され、アクネ菌が繁殖しやすい環境になる可能性があります。
ただしニキビパッチによってニキビが悪化するのはまれです。ニキビパッチによって毛穴が詰まり、ニキビが悪化するケースはほとんど起こらないと考えられています。
ニキビパッチは3種類 | 目的やニキビの状態に合わせて使い分ける
ニキビパッチには3種類あり、ニキビの状態によっておすすめのニキビパッチが異なります。ニキビの状態とその特徴、対応したニキビパッチについてまとめた表が次の通りです。
ニキビの状態 | 特徴 | 対応したニキビパッチ |
---|---|---|
黄ニキビ | ニキビの炎症が激しくなり膿が溜まった状態 | ハイドロコロイドタイプ |
白ニキビ | ニキビの初期症状で、皮脂が毛穴に詰まった状態 | 保護タイプ |
赤ニキビ | ニキビが悪化し炎症が起きた状態 | ニードルタイプ |
以下では、それぞれのニキビパッチについて詳しく解説します。
種類①ハイドロコロイドタイプ | 膿が出る黄ニキビを保護する
膿が出る黄ニキビの保護にはハイドロコロイドタイプのニキビパッチがおすすめです。
黄ニキビはニキビの炎症が悪化し膿が溜まった状態です。誤って潰すと膿や浸出液が出てくる場合があります。
ハイドロコロイドタイプは、潰れてしまった時の膿や滲出液を吸収。湿潤療法で傷跡を早く治療する効果が期待できます。
ハイドロコロイドタイプは滲出液を吸収すると白く盛り上がってくるのが特徴です。盛り上がってきたら交換して新しいニキビパッチに貼り替えましょう。
種類②保護タイプ | 白ニキビを保護して目立たなくさせる
保護タイプは、ニキビの初期状態である白ニキビを保護して目立たなくさせる役割があります。
白ニキビは毛穴が詰まっていて、炎症を起こしていない状態です。触って刺激を与えたり雑菌が入ったりすると炎症を起こしてしまいます。
保護タイプのニキビパッチには特に成分が配合されていませんが、患部を保護して清潔に保つことができます。刺激の多いメイク中や、雑菌が付着しやすい入浴中に使用するのがおすすめです。
また保護タイプのニキビパッチは目立たないので、ニキビを目立たせたくなくすることもできます。
種類③ニードルタイプ | 針・トゲ付きパッチが赤ニキビを鎮静化する
赤ニキビに対しては、ニキビに直接働きかける針・トゲ付きのニードルタイプがおすすめです。
赤ニキビはニキビの炎症が始まり赤く腫れている状態です。症状を改善するためには、細菌の働きを抑える必要があります。
ニードルタイプのマイクロニードルには、殺菌成分や保湿成分が配合されています。アクネ菌に働きかけると同時に潤いを与え、ニキビの改善を促進することが可能です。
貼り付ける際の痛みはなく、チクッとした刺激がある程度です。
ニキビパッチの使い方 | 1日1回洗顔後の清潔な肌に貼り付ける
ニキビパッチを使用する際は、1日1回洗顔後の清潔な肌に貼り付けてください。
また、化粧水や乳液などの基礎化粧品を使うと剥がれやすくなるので、使用前に貼り付ける必要があります。
ニキビパッチを貼り替える頻度は1~2日に1回が目安です。定期的に貼り替えることで患部のむれを予防できる他、ニキビの状態を目視で確認できます。
ニキビパッチの上からメイク・化粧は可能?パッチ後の化粧の仕方を解説
製品によって、ニキビパッチの上からメイク・化粧できるかが異なります。基本的にはパッチの上からメイクできるものがほとんどです。
パッチ後は通常通りメイク・化粧をして問題ありません。ただし、強い刺激を与えないように優しく触れることがポイントです。
また、ニキビパッチには肌色タイプのものがあり、ファンデーションやコンシーラーで隠しきれない赤みや凹凸を目立たなくさせることができます。
ニキビパッチの剥がし方 | 水やぬるま湯で濡らしながら剥がす
ニキビパッチを剥がす際は、水やぬるま湯で濡らしながら剥がしましょう。肌へのダメージを抑えながら剥がせます。
また、ニキビが潰れてニキビパッチから膿や出血が漏れたり、汗や浸出液で白くなったりする場合があります。その場合は水やぬるま湯でゆっくり濡らしながら剥がした後、患部を洗い流し、新しいニキビパッチを貼りましょう。
ニキビパッチを貼り続ける時間はどのくらい?1回2時間以上が目安
ニキビパッチを貼り続ける時間は商品によって異なります。
ニードルタイプの場合、目安として2時間以上の貼り付けが推奨されているものもあります。
長時間貼り続けるとかぶれの原因になるので、メーカーが推奨している使用時間を守るようにしてください。
薬局やドラッグストアのニキビパッチはおすすめ?ニキビは医療機関で治療する
ここまで、ニキビパッチの効果や使用方法について解説してきました。ニキビパッチは薬局やドラッグストアなどで市販品を購入できます。
ただし、ニキビ治療でニキビパッチを使用することはおすすめできません。
ニキビパッチは応急処置として使用し、ニキビの悪化やニキビ跡が残るのを防ぐものです。慢性化しているニキビを治療するには医療機関で治療する必要があります。
医療機関であればビタミン剤の内服や塗り薬の処方など、自分のニキビの状態にあった治療を受けられます。
ニキビ治療については次のページで詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
ニキビパッチに関するよくある質問
ニキビパッチに関するよくある質問をまとめました。
Q.ニキビパッチはニキビを潰してから貼った方が良いって本当ですか?
ニキビパッチはニキビを潰さずに貼りましょう。
膿が出るようなニキビは、ハイドロコロイドタイプのニキビパッチを使用してください。ハイドロコロイドタイプであれば、貼った後に黄ニキビが潰れても膿を吸収してくれます。
あえて自分からニキビを潰す必要はありません。
Q.ニキビパッチの代わりに絆創膏を貼っても良いですか?
赤ニキビであればニキビパッチの代わりに絆創膏を使用できます。
赤ニキビはアクネ菌が繁殖し炎症を起こしている状態です。絆創膏を貼ればニキビへの刺激を抑えることができ、炎症の鎮静化につながります。
絆創膏を使用する際は通気性を保つために、強く押し付けて貼らず患部にやさしく貼り付けることが重要です。押し付けて貼ると内部が蒸れて、ニキビが悪化する可能性があります。
ニキビパッチはニキビへの刺激を防いで悪化を防ぐ商品
ニキビパッチはスキンケア商品の一種です。ニキビへの刺激を防ぐことで、悪化したりニキビ跡が残ったりするのを防ぎます。
販売されているニキビパッチの種類は次の3つです。
- ハイドロコロイドタイプ
- 保護タイプ
- ニードルタイプ
ニキビパッチはあくまでニキビの症状の悪化を防止するための商品で、ニキビ治療とは異なります。医療機関であれば美容医療の視点からニキビ治療を受けることが可能です。
ニキビパッチは応急処置として利用しましょう。