ダイヤモンドフィールとは?効果の持続期間や他のヒアルロン酸注射との違い
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ダイヤモンドフィールのメリットやデメリットは?」
「ダイヤモンドフィールと他のヒアルロン酸注射の違いを知りたい」
とお考えではありませんか?
ダイヤモンドフィールとはヒアルロン酸注射で使用される製剤の一種です。ダブルクロスリンクという技術を活用して作られ、しこりができにくいという特徴があります。
こちらのページでは、ダイヤモンドフィールのメリットやデメリット、他のヒアルロン酸製剤との違いについて解説します。
ダイヤモンドフィールを使ったヒアルロン酸注射が、自分に適しているかどうか判断できるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダイヤモンドフィールとは?資生堂の原料を使用したヒアルロン酸
ダイヤモンドフィールは、アラガン・ジャパン社が製造しているヒアルロン酸製剤です。
化粧品メーカー「資生堂」の会社が提供する原料を使用して製造されており、二重架橋構造が特徴です。
「架橋」とは、ヒアルロン酸同士を結びつけ、体内に吸収されにくい構造にするための加工のこと。これにより、しわやたるみの改善効果を長期間維持することが可能です。
ダイヤモンドフィールは、架橋処理を2回行う「二重架橋構造」によって、体内に吸収される期間を遅らせ、さらに長い効果持続期間が期待できます。
ダイヤモンドフィールに期待できる2つの効果
ダイヤモンドフィールの効果は、製剤の種類によって異なります。
ダイヤモンドフィールの種類ごとに期待できる効果は次の2つです。
- しわやくぼみの改善(ダイヤモンドフィールKEEP1)
- 豊胸(ダイヤモンドフィールKEEP12)
以下では、ダイヤモンドフィールの種類ごとに期待できる効果について詳しく解説しています。ダイヤモンドフィールの持続期間についても解説しているので参考にしてください。
効果①しわやくぼみの改善|ダイヤモンドフィールKEEP1
ダイヤモンドフィールKEEP1は、しわやくぼみの改善効果が期待できます。
おでこのしわやくぼみなど顔のへこみ部分に注射することで、肌をボリュームアップさせます。
また、ダイヤモンドフィールKEEP1は表情筋の過剰な動きを抑制。表情筋の動きが原因のしわを予防することも可能です。
肌を切る必要がなく、メスを使わずに老けた印象を改善できるので、肌を切開するのに抵抗があるという方にもおすすめの施術です。
効果②豊胸|ダイヤモンドフィールKEEP12
高密度・高濃度のダイヤモンドフィールKEEP12には、豊胸効果が期待できます。
乳腺と胸筋の間にダイヤモンドフィールKEEP12を注入することでバスト全体のボリュームアップができる他、次のような効果が期待できます。
- バスト上半分のボリュームアップ
- 谷間のボリュームアップ
- 胸の左右差の調整
ダイヤモンドフィールKEEP12は、含水率が高く、少ない容量でもしっかりボリュームアップできるのが特徴です。
豊胸施術には他にも豊胸バッグがありますが、豊胸バッグには切開手術が必要です。それに対し、ヒアルロン酸注射なら局所麻酔で施術できるので、手術が必要ありません。
また、豊胸バッグには破損リスクがあり、よりリスクを抑えたい方や手術を避けたい方に、ヒアルロン酸注射による豊胸施術が適しています。
ダイヤモンドフィールの効果持ちは?持続期間は種類ごとに異なる
ダイヤモンドフィールの効果持ちは、種類ごとに異なります。
種類ごとの効果持続期間をまとめた表が次の通りです。
種類 | ダイヤモンドフィールKEEP1 | ダイヤモンドフィールKEEP12 |
---|---|---|
持続期間 | 6ヶ月~12ヶ月 | 1年~2年 |
ダイヤモンドフィールKEEP12の持続期間が長い理由は、カプセル化しているためです。
3段階のカプセル化工程を経ているため、体内で維持される期間が長くなっています。
ダイヤモンドフィールの2つのメリット
ダイヤモンドフィールのメリットは次の2つです。
- ダブルクロスリンク技術でしこりができにくい
- 適応部位が多い(目の下の涙袋や鼻、額などに対応)
以下では、それぞれのメリットについて解説します。
メリット①ダブルクロスリンク技術でしこりができにくい
ダイヤモンドフィールのメリットとして、ダブルクロスリンク技術でしこりができにくい点が挙げられます。
ダブルクロスリンク技術とは、二重架橋構造のことを言います。
ダブルクロスリンクの処理の流れが次の通りです。
- 従来のヒアルロン酸に架橋処理を行い、持続力を高める
- 2回目の架橋処理を行い、さらに持続力を高める
- 全部位に使用できるように、余剰な架橋剤を排除して調整する
従来のヒアルロン酸では、架橋剤を使用してヒアルロン酸を硬くすることで持続力を高めていました。しかし、架橋剤を使いすぎると、皮膚の下にしこりができやすいというデメリットがあります。
ダイヤモンドフィールは余分な架橋剤を排除することで、柔らかいヒアルロン酸として使用でき、持続効果を高い上にしこりができにくくなっています。
メリット②適応部位が多い(目の下の涙袋や鼻、額などに対応)
ダイヤモンドフィールは、適応部位が多いというメリットがあります。
ダイヤモンドフィールの適応部位と、注入量の目安をまとめた表が次の通りです。
適応部位 | 注入量の目安 |
---|---|
涙袋 | 1.0cc |
鼻 | 0.7cc~1.0cc |
こめかみ | 2.0cc~8.0cc |
ほうれい線 | 1.0cc |
頬 | 0.3cc |
目尻 | 0.3cc |
額 | 0.3~0.5cc |
ダイヤモンドフィールはさまざまな部位に活用できることから、顔のしわやくぼみでお悩みの方に適していると言えます。
ダイヤモンドフィールの2つのデメリット
ダイヤモンドフィールのデメリットは次の2つです。
- 腫れや内出血の副作用がある
- 鼻に注入しても流れることがある
以下では、それぞれのデメリットについて解説します。
デメリット①腫れや内出血の副作用がある
ダイヤモンドフィールの施術後は、ダウンタイムで腫れや赤み、内出血の症状が出る場合があります。
腫れや赤みは2~3日間、内出血は1週間程度で改善される場合がほとんどです。また、内出血はコンシーラーで隠せる程度なので、化粧をすれば周りから気づかれにくくなります。
洗顔やシャワー、メイクや入浴は施術当日から可能です。
デメリット②鼻に注入しても流れることがある
ダイヤモンドフィールは鼻根や鼻筋に注入することができます。しかし、鼻への注入は製剤が流れることがあります。
柔らかいヒアルロン酸なので、ヒアルロン酸に硬さが必要となるシャープな印象の鼻の形成、および顎の形成にはやや不向きです。
鼻の形成にこだわりたい方は、失敗を避けるため他の種類のヒアルロン酸を注入することをおすすめします。
鼻の形成に適しているヒアルロン酸製剤には「クレヴィエル」があります。
クレヴィエルについては次のページで詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
ダイヤモンドフィールとジュビダームとレスチレンビタールライトの違い
ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があります。
ダイヤモンドフィールとジュビダームビスタ、レスチレンビタールライトを比較した表が次の通りです。
製剤名 | ダイヤモンドフィール | ジュビダームビスタ | レスチレンビタールライト |
---|---|---|---|
期待できる効果 | ・しわの改善 ・ボリュームアップ |
・しわの改善 ・ボリュームアップ など |
しわやたるみ、毛穴など肌質の改善 |
適応部位 | 涙袋、唇、こめかみ、頬など | 口元、額、ほうれい線、こめかみ、顎など | 額、ほうれい線、デコルテ、手の甲など |
硬さ | 柔らかい | 柔らかい~硬い (種類によって異なる) |
柔らかい |
持続期間 | 6ヶ月~12ヶ月 | 9ヵ月~12ヶ月 | 6ヵ月~12ヶ月 |
ジュビダームビスタには数多くの種類があり、種類ごとに適応部位や硬さが異なります。
アイシークリニックでは、ジュビダームビスタを使用したヒアルロン酸注射が可能です。
ジュビダームビスタ、およびレスチレンビタールライトについては、次のページで詳しく解説しています。
ジュビダームビスタのヒアルロン酸注射とは?6種類の特徴や効果を解説
レスチレンとは?ジュビダームとの違いや効果、種類と持続時間について解説
涙袋に入れたヒアルロン酸が馴染むまでの期間は?2週間ほどかかる
涙袋に入れたヒアルロン酸は、馴染むまで2週間ほどかかります。
「涙袋が思ったより大きくなってしまった」と感じる方は、ヒアルロン酸が馴染むまで様子を見ましょう。
万が一、涙袋が膨らみすぎていると感じる方は、ヒアルロン酸溶解注射でヒアルロン酸を溶かすという選択肢もあります。
ダイヤモンドフィールはさまざまな部位に注入できるヒアルロン酸
ダイヤモンドフィールとはヒアルロン酸注射の一種です。余分な架橋剤を排除して作られているためしこりができにくく、持続期間も長いという特徴があります。
ダイヤモンドフィールのメリットは、次の2つです。
- ダブルクロスリンク技術でしこりができにくい
- 適応部位が多い(目の下の涙袋や鼻、額などに対応)
ダイヤモンドフィールは適応部位が多く、額や頬のしわ、ほうれい線などさまざまな肌の悩みに対応できます。高密度・高濃度なダイヤモンドフィールもあり豊胸にも対応可能です。
肌のしわを改善したい、バストを整えたいといったお悩みのある方は、ダイヤモンドフィールを用いたヒアルロン酸注射をご検討ください。