hGH(ヒト成長ホルモン)とは?効果や副作用、hGHサプリメントについて解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「hGH(ヒト成長ホルモン)とは?」
「hGHサプリメントには効果があるの?」
などとお悩みではありませんか。
hGH(ヒト成長ホルモン)療法は、心身の健康を維持するホルモン「hGH」を注射で投与する施術です。加齢によって減っていくヒト成長ホルモンを体内に補充することで、見た目の若見せや筋肉量の増加といった効果が期待できます。
ただし、成長ホルモンには癌細胞を増殖させる作用もあるため、発癌リスクを確認してから検討することが大切です。
このページではhGH療法に期待できる効果や副作用、注意点について説明します。
目次
hGH(ヒト成長ホルモン)とは?心身の健康を維持するホルモン
hGH(ヒト成長ホルモン)とは、脳下垂体から分泌される、心身の健康を維持する働きを持つホルモンです。
hGHには脂質の代謝の促進やタンパク質の合成といった作用があります。そのほか、以下のように体の機能を維持する働きがあるホルモンです。
- 細胞の修復
- 骨の強度維持
- 筋肉の成長
- 組織の再生
- 髪や爪・皮膚の正常化
- 脳機能の維持
hGHは15~20歳頃の時期に多く分泌されますが、加齢が進むと共に分泌量が低下します。40代ではピーク時の半分に、50代以降は4分の1ほどに減少するのが特徴的です。
hGHの分泌量が低下していくと肌のハリが失われる・筋肉量が減る、といった老化につながります。
hGH療法とは?hGHを注射で投与する施術
hGH療法とは、hGHを注射で投与する施術です。
加齢と共に分泌量が減るhGHを注射し、体内に補充することで、エイジングケアを目指します。施術終了後も高い骨密度を維持した試験結果があり、長期的な効果が期待できることが特徴的です。
体力面でも美容面でも若見せしたい方や、老化による体の変化を予防したい方にはhGH療法が適しています。
hGH療法に期待できる効果 | 筋肉量の増加や見た目の若見せ
hGH療法は、多くの器官に見られる老化の進行を遅らせる効果が期待できます。期待できる効果の具体例は、以下の通りです。
- 筋肉量の増加
- 見た目の若見せ
- 骨の強化
- 体脂肪率の減少
- 運動能力の改善
- 免疫能力や治癒力の向上
- 記憶力の向上
- 認知機能の向上
など
hGHを体内に補充することで代謝を向上させ、骨や筋肉の成長を促すことが可能です。
また、脳や免疫に働きかけることで治癒力や認知機能を高めます。
健やかな髪とハリのある肌を目指したい方や、疲れやすくなったと感じている方にもおすすめです。
hGH療法は効果なし?すぐには効果を実感しにくい
hGH療法はすぐには効果を実感しにくい施術です。身体的な変化を実感できる時期の目安は治療を始めてから1~2年後です。
hGH療法はホルモンによる変化を急激に起こさないよう、少量の投与で調整しながら行います。そのため心理的・身体的な変化は、徐々に現れます。
hGH療法によって効果が感じられない場合も、最低6ヶ月を目安に施術を続けることが大切です。
hGH療法の副作用・注意点
hGH療法には以下2つの副作用があります。
- 癌を増殖させるリスクがある
- むくみや筋肉痛が発生することがある
また糖尿病の方など、中にはhGH療法を受けられない方もいるので注意が必要です。
ここからは、hGH療法の副作用や注意点について詳しく説明します。
副作用①癌を増殖させるリスクがある
hGH療法には、腫瘍細胞や癌を増殖させるリスクがあります。
hGHには細胞を増殖させる働きがあるため、悪性腫瘍や癌の増殖を手助けしてしまう可能性が否定できません。
そのため事前に発癌リスクを確認して、体内に癌が存在しないと判断できてから治療を受ける必要があります。
またhGHを過剰に投与すると、糖尿病の悪化や手根管症候群(手にしびれを感じる症状)の悪化といった副作用を起こすこともあります。
副作用②むくみや筋肉痛が発生することがある
hGH療法の副作用として、むくみや筋肉痛が発生することもあります。
hGH療法による副作用の具体例は、以下の通りです。
- むくみ
- 関節痛
- 筋肉痛
- 体重の増加
- 血圧の上昇
- 頭痛や耳鳴り
上記の副作用は成長ホルモンが増加し、塩分や体液が溜まることが原因となって起こります。
投与期間が6ヶ月未満の場合、副作用は軽い症状で現れやすいです。また副作用が現れた際には、投与量を減らすことで改善が見込めます。
なお、適切なやり方で治療を受ければ副作用を起こすことはほとんどありません。
hGH療法を受けられない人はいる?糖尿病の方などは受けられない
糖尿病の方などはhGH療法を受けられません。
hGH療法を受けられない方や、注意が必要な方は以下の通りです。
- 糖尿病をお持ちの方
- 悪性腫瘍をお持ちの方
- 脊椎側わん症の方
- 腎臓や心臓の病気をお持ちの方
hGHが過剰になると血糖値の上昇や、腫瘍細胞が増殖するリスクがあります。また、脊椎側わん症の子どもにhGH療法を行うと脊椎のねじれが強くなる可能性があります。
hGH療法を受けようとお考えの方は、まずは医師に相談してください。
hGHサプリメントにも効果がある?注射以外の投与法による効果は不明
hGHサプリメントとは、hGHの分泌の促進が期待されているサプリメントです。アミノ酸がバランス良く配合されています。
hGHサプリメントの製品には、Source Naturals社の「HGHサージ」や白寿社の「HGH NOBIRU PLUS」「HGH SUPER7」などがあります。
そのほか、医療機関でのみ取り扱われる、アウトバーン社の「HGHクリスタルMD」などさまざまです。
しかしhGH療法において、注射以外の投与方法での有効性は認められていません。
またサプリメントのほかにジェルやゲル、パッチなども販売されていますが、いずれも効果は明らかになっていません。
hGHの効果を実感するためには、注射を使って投与しましょう。
hGHサプリメントに副作用はある?下痢や便秘の可能性がある
hGHサプリメントを服用した場合、体質によって下痢や便秘になる可能性はあります。
特に腸が弱い方は、配合成分の食物繊維や冷たい水などが刺激となり、下痢や便秘につながると考えられます。胃腸が弱い方はぬるま湯でゆっくり飲んでみて、様子を見ましょう。
hGHサプリメントを飲むタイミングは?空腹時か就寝前
hGHサプリメントを飲むタイミングは、空腹時か就寝前です。
飲食をすると血糖が上昇し、成長ホルモンの分泌を妨げ、効果が減少する可能性があります。メーカーによって飲み方が異なるので、サプリメントを使用する際はメーカの飲み方に従ってください。
hGH注射は通販で個人輸入できる?個人輸入での購入・使用は危険
hGH注射は通販で個人輸入できますが、個人輸入での購入や使用は危険なため推奨できません。
海外から購入した個人輸入品は、国内の医薬品医療機器等法に従って販売されていないため、不衛生な商品や偽造品が届くリスクがあります。
また、hGH注射を正しく使用するためには専門的な知識が必要です。専門医の診断のもと使用しなければなりません。
hGH注射をしたい方は自己判断で行わずに、hGH療法を取り扱う医師に相談しましょう。
hGH(ヒト成長ホルモン)療法は老化の進行を遅らせることができる
hGH(ヒト成長ホルモン)は心身の健康を維持する働きを持つホルモンです。hGHを投与するhGH療法は、老化の進行を遅らせることができます。
具体的な効果は次の通りです。
- 筋肉量の増加
- 見た目の若見せ
- 運動能力の改善
- 免疫能力や治癒力の向上
- 認知機能の向上
など
hGH療法を受ける際は、事前に発癌リスクや生活習慣病の有無の確認が必要です。エイジングケアを目的としてhGH療法を検討されている方は、まずは医師へご相談ください。