ノイロビタンとは?配合成分や効果、副作用や他のビタミン剤との違いを解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「ノイロビタンって何?」
「ノイロビタンの効果や副作用について知りたい」

とお考えではありませんか?

ノイロビタンは、複数のビタミンを配合した複合ビタミン剤です。4種類の配合成分が筋肉痛や神経痛などの症状改善を目指します。

ただし、副作用や飲み過ぎに注意しなくてはなりません。

こちらのページではノイロビタンの効果や副作用、他のビタミン剤との違いについて解説します。

ノイロビタンとは?複数のビタミンを配合した複合ビタミン剤

ノイロビタンとは?複数のビタミンを配合した複合ビタミン剤

ノイロビタンとはビタミンB2やB6が配合された複合ビタミン剤です。

医療用医薬品のビタミン剤で、食事から十分な摂取ができなかったり、慢性的な疾患で免疫力が落ちていたりする場合に処方されます。

また、ビタミン不足が原因として起こる、神経痛・筋肉痛・関節痛などの治療にも処方されるビタミン剤です。

なお、ノイロビタンには人用だけでなく犬用もあります。

ノイロビタンの成分と含有量

ノイロビタンには以下の4つの成分が配合されています。

成分 含有量 特徴
オクトチアミン 25mg ビタミンB1とチオクト酸が結合した成分。肉体疲労や眼精疲労に効果が期待できる
リボフラビン
(ビタミンB2)
2.5mg 目の充血や乾燥、痒みの改善に効果が期待できる。白内障など眼の疾患の予防にも有効
ピリドキシン塩酸塩
(ビタミンB6)
40mg 身体の中でエネルギーを発生させる働きを持つ。不足すると貧血などの原因につながる
シアノコバラミン
(ビタミンB12)
0.25mg DNAの作成時に役立つ成分。眼精疲労や手足のしびれ改善に効果が期待できる

ノイロビタンはオクトチアミン・ビタミンB2・B6・B12の4種類が配合されているビタミン剤です。肉体疲労をはじめとした身体のさまざまな症状改善に効果が期待できます。

ノイロビタンがおすすめの方

ノイロビタンは、以下のようなお悩みを持つ方におすすめです。

  • 代謝障害による肩こりに悩んでいる方
  • 神経痛・関節痛を感じている方
  • しびれを感じている方
  • 眼精疲労を感じている方

など

ノイロビタンは不足しているビタミンを補い、さまざまな症状改善を目指すビタミン剤です。糖尿病の合併症や帯状疱疹の痛み・しびれなどの症状に対しても使用されます。

ノイロビタンの効果は?筋肉痛や神経痛などの改善

ノイロビタンの効果は?筋肉痛や神経痛などの改善

ノイロビタンは、以下の症状改善の効果が期待できます。

  • 神経痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 末梢神経炎
  • 末梢神経麻痺

など

神経痛や筋肉痛が生じる原因の一つがビタミン不足です。ビタミンは、体内の働きをサポートする役割があります。

ビタミンが不足することで代謝の働きに障害が発生。結果として、肩こりや筋肉痛などの症状が生じる仕組みです。

ノイロビタンは不足しているビタミンを補充して、症状の改善を目指します。

ノイロビタンに美容効果はある?肌荒れやニキビの改善が期待できる

ノイロビタンは美容効果も期待できるビタミン剤です。薬に含まれているビタミンB2やビタミンB6が肌の症状改善を目指します。

ビタミンB2は肌荒れやニキビ、湿疹の改善に効果が期待できる成分です。一方でビタミンB6は、アミノ酸や脂質の代謝に関与して肌の健康状態を維持する働きがあるとされています。

肌荒れやニキビの改善へと導くノイロビタンは、美容効果が期待できると言えます。

ノイロビタンは口内炎にも有効?ビタミンB2が口内炎を予防

ノイロビタンは、口内炎の改善にも効果が期待できます。口内炎や舌炎などの原因の一つがビタミンB2の不足です。

ノイロビタンは、ビタミンB2をはじめとした4種類の成分が配合。ビタミンB2が口内炎の症状を予防・改善します。

ノイロビタンの副作用 | 腹部膨満、便秘、吐き気など

ノイロビタンの副作用 | 腹部膨満、便秘、吐き気など

ノイロビタンは、有効成分がビタミンなので副作用は多く見受けられません。しかし、次の副作用が起こる恐れがあります。

  • 腹部膨満
  • 便秘
  • 吐き気
  • 下痢
  • めまい

など

副作用の症状が現れた場合は、服用を止めて医師やクリニックにご相談ください。

服用の方針を個人の判断で決めると健康に被害が及ぶ可能性があるため、医師や薬剤師の判断を仰ぎましょう。

ノイロビタンの正しい飲み方は?1日1~3錠を服用

ノイロビタンの正しい飲み方は?1日1~3錠を服用

ノイロビタンは1日1〜3錠服用します。年齢や症状によって用法・用量は異なりますので、医師や薬剤師に指示された方法で服用してください。

また、薬を飲み忘れた場合は気がついたタイミングでできる限り早く飲みましょう。

ただし、2回分を一度に飲んではいけません。次の服用時間が近い場合は1回分飛ばして服用してください。

もし、多く飲み過ぎた場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

ノイロビタンは妊娠中でも服用できる?服用時の注意点

以下に該当する方は、ノイロビタンの服用に注意が必要です。

  • 過去に薬を使用してかゆみや発疹などのアレルギー症状が出た方
  • 妊娠又は授乳中の方
  • 他に薬などを使用している方

個人の判断で服用すると健康に被害が出る可能性があります。医師や薬剤師の判断を仰ぎ、指示された方法で服用してください。

ノイロビタンとアリナミンとメチコバールの違い

ノイロビタンとアリナミンとメチコバールの違い

アリナミンやメチコバールはノイロビタンと同様、ビタミンを有効成分に含むビタミン剤です。それぞれの違いについては、以下の表をご覧ください。

名称 ノイロビタン アリナミンEXプラス メチコバール
成分 ・オクトチアミン
・リボフラビン
・ピリドキシン塩酸塩
・シアノコバラミン
・フルスルチアミン
・ピリドキシン塩酸塩
・シアノコバラミン
・トコフェロールコハク酸エステルカルシウム
・パントテン酸カルシウム
・ガンマーオリザノール
メコバラミン
特徴 ・オクトチアミン、タミンB2・B6・B1を配合
・淡紅色の錠剤
・吸収に優れたビタミンB1誘導体を配合
・服用しやすい黄色の糖衣錠
・補酵素型のビタミンB12を配合
・白色の錠剤
効果 ・眼精疲労の緩和
・筋肉痛や関節痛の改善
・神経痛の改善
・末梢神経炎や末梢神経麻痺の改善
・眼精疲労の緩和
・筋肉痛や関節痛の改善
・神経痛の改善
・手足のしびれの改善
末梢性神経障害の改善
副作用 ・腹部膨満
・便秘
・吐き気
・下痢
・めまい
・皮膚の赤み
・皮膚のかゆみ
・胃の不快感
・吐き気
・口内炎
・胃の不快感
・吐き気
・食欲不振

ビタミン剤によって配合されている成分や効果、副作用が異なります。

以下では、アリナミンとメチコバールの特徴についてそれぞれ解説します。

アリナミン | 6種類の成分で症状改善を目指すビタミン剤

アリナミンは以下6種類の成分が含まれています。

  • フルスルチアミン
  • ピリドキシン塩酸塩
  • シアノコバラミン
  • トコフェロールコハク酸エステルカルシウム
  • パントテン酸カルシウム
  • ガンマーオリザノール

アリナミンは眼精疲労をはじめ、肩こりや腰痛の症状改善に効果が期待できます。このほか、筋肉痛・関節痛、神経痛などの改善も目指せるビタミン剤です。

また、パントテン酸カルシウムやガンマーオリザノールが配合されているのも特徴。あらゆる代謝に関与したり、ビタミンB1・B6・B12の働きを助けたりします。

また、「アリナミンA」や「アリナミンEXプラス」「アリナミンEXプラスα」などさまざまな種類が販売されているのも特徴です。

メチコバール | 手足のしびれや神経痛に用いるビタミン剤

メチコバールは、ビタミンB12を補うビタミン剤です。糖尿病で神経が痛んでいたり、帯状疱疹に伴う神経痛が生じていたりする際に処方されます。

ビタミンB12は、細胞の発育や機能を保つのに必要な成分です。そのため、不足することで貧血や末梢神経の働きの悪化につながる恐れがあります。

またメチコバールは他のビタミン剤と比較して、少ない副作用で末梢神経障害の改善が目指せるビタミン剤です。

ノイロビタンは市販や通販で購入できる?医師の処方が必要

ノイロビタンは市販や通販で購入できる?医師の処方が必要

ノイロビタンは医療用医薬品のため市販や通販で購入できません。

ノイロビタンを購入・使用するためには医療機関で処方してもらうことが必要です。

ノイロビタン以外のビタミン剤として、アリナミンなどが市販薬として販売されています。

市販のビタミン剤の効果や副作用が不安な方、適した治療薬を医師に処方してもらいたい方は、一度医療機関にご相談ください。

ノイロビタン配合錠は製造中止?一部包装品が販売終了した理由

ノイロビタンの製品「ノイロビタン配合錠1,000錠(PTP)」は2022年の3月中旬を持って販売が終了されます。製造元であるLTLファーマ株式会社の事情によるものです。

ただし、以下のノイロビタン配合錠は販売が継続されます。

  • ノイロビタン配合錠1,000錠(バラ)
  • ノイロビタン配合錠500錠(PTP)

そのため、ノイロビタン自体が服用できなくなるわけではありません。

ノイロビタンにジェネリック医薬品はない

ノイロビタンにはジェネリック医薬品がありません。

より安価でビタミン剤を購入・使用したい方は、一度医師に相談してください。ノイロビタンのほかに、適したビタミン剤を紹介してもらえる可能性があります。

ノイロビタンはビタミン不足を改善できるビタミン剤

ノイロビタンはビタミン不足を改善できるビタミン剤

ノイロビタンは、ビタミン不足を改善できるビタミン剤です。4種類の成分が配合されており、筋肉痛や関節痛をはじめとしたさまざまな症状を改善できます。

また、ニキビや肌荒れの改善に効果が期待できるのも特徴。さらにビタミンB2による口内炎の治療・予防も期待できます。

ノイロビタンで改善が期待できる症状をまとめると以下の通りです。

  • 神経痛
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 末梢神経炎
  • 末梢神経麻痺
  • 肌荒れ
  • ニキビ・湿疹
  • 口内炎

上記を含め、ビタミン不足による症状でお悩みの方はノイロビタンの使用をご検討ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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