PDT(フォトダイナミックセラピー)とは?3つの効果や副作用について解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「フォトダイナミックセラピーでニキビを改善できる?」
「フォトダイナミックセラピーの効果は永久に持続する?」
などとお考えではありませんか?
PDT(フォトダイナミックセラピー)は、ニキビや脂性肌に用いられる治療です。光に反応する物質「アミノレブリン酸」を内服後、可視光線を照射することで活性酸素を発生させ、皮脂腺の破壊を引き起こします。
このページでは、フォトダイナミックセラピーの効果と副作用、施術の流れなどを解説します。
なお、ニキビ・ニキビ跡でお悩みの方は、下記の記事もご覧ください。
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目次
PDT(フォトダイナミックセラピー)とは?光を用いたニキビ治療
フォトダイナミックセラピー(Photo Dynamic Therapy:PDT)は、日本語で「光線力学療法」と訳される、主にニキビの改善を目的とした治療です。
光に反応する物質「アミノレブリン酸」を服用後、患部に一定波長の光を照射することで皮脂の減少を促します。
皮脂の抑制とあわせて殺菌作用もあることから、重症ニキビに対しても効果が期待できる治療法です。
ALA(アミノレブリン酸)とは?ポルフィリンを発生させるアミノ酸
アミノブレイン酸(ALA)は、生体内に存在する天然のアミノ酸です。
本来は赤血球のヘモグロビンを作る成分ですが、研究により皮脂腺に集まる性質を持つことが分かっています。
皮脂腺に取り込まれたアミノレブリン酸は、ポルフィリンと呼ばれる物質を作り出します。フォトダイナミックセラピーは、ポルフィリンの光に反応する性質を利用した治療法です。
なお、アミノブレイン酸は服用後24時間以内に尿として排泄されます。体内に蓄積しないため、副作用のリスクはほとんどありません。
フォトダイナミックセラピーでニキビ菌を殺菌する仕組み
フォトダイナミックセラピーは、以下の仕組みでニキビの改善を目指します。
- 内服したアミノレブリン酸が皮脂腺に誘導され、ポルフィリンを生成
- ポルフィリンに一定波長の光を当てて皮脂腺飲みを破壊
- ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌
- 皮脂分泌を減少させ、アクネ菌の発生を減らす
フォトダイナミックセラピーは、ニキビを改善するだけでなく、毛穴の正常化によりニキビが再発しにくい肌を目指せます。
フォトダイナミックセラピーの3つの効果
フォトダイナミックセラピーには、主に次の効果が期待できます。
- ニキビの改善と再発を予防
- 皮脂コントロールでテカリをおさえる
- 毛穴の開きやたるみ、くすみの改善
ニキビはもちろん、脂性肌や毛穴開きでお悩みの方も、フォトダイナミックセラピーの治療が有効です。
ここからは、それぞれの効果を詳しく見ていきます。
効果①ニキビの改善と再発を予防
フォトダイナミックセラピーは、ニキビに対して高い効果が期待できます。
ニキビの発生は、毛穴にある皮脂腺が主な原因です。肌のターンオーバーが乱れて皮脂が過剰に分泌されると、アクネ菌をはじめとするニキビの原因菌が増殖します。
フォトダイナミックセラピーの治療により、皮脂の分泌を抑制。あわせてアクネ菌やその他のニキビ菌が殺菌されるため、ニキビの悪化を防ぎ、改善を目指すことが可能です。
効果②皮脂コントロールでテカリをおさえる
フォトダイナミックセラピーには、皮脂量を調節する効果も期待できます。
皮脂の過剰な分泌によって生じる「脂性肌」は、偏った食事やストレスが主な原因。顔のテカリや化粧崩れに繋がるため、早期の改善が望まれる症状です。
フォトダイナミックセラピーでは、内服薬と照射による炎症作用で皮脂腺の縮小を目指します。個人差がある治療のため、皮脂量を見ながら3週間~数ヶ月の施術間隔で行うことが一般的です。
効果③毛穴の開きやたるみ、くすみの改善
フォトダイナミックセラピーは、肌質改善にも有効な治療です。
毛穴開きやたるみ、くすみといった肌トラブルは「ターンオーバー」の乱れが関係しています。
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のこと。皮膚細胞が入れ替わるサイクルが乱れると、古くなった角質層が溜まって肌荒れに繋がります。
フォトダイナミックセラピーの照射には、ターンオーバーを正常化するはたらきがあります。新陳代謝によって角質層が排出されれば、毛穴開きやたるみ、くすみの改善を目指すことが可能です。
フォトダイナミックセラピーの効果は永久に持続する?
フォトダイナミックセラピーの効果は、永久的なものではありません。
生活環境やホルモンバランスの影響で皮脂の量が増え、ふたたびニキビができる可能性も十分に考えられます。
再発を防ぐためには、継続的な治療が大切です。具体的な回数は肌の状態によって異なるものの、ニキビの治療を目的とする場合は5~10回、平均7回を目安に施術を繰り返します。
皮脂の分泌量を見ながら治療を続ければ、長期的な脂性肌の改善を目指すことが可能です。
フォトダイナミックセラピーの副作用|薄い色素沈着が起こりやすい
フォトダイナミックセラピーの副作用として、まれに色素沈着を引き起こすことがあります。
主な副作用は以下の通りです。
- ヒリヒリ感
- 乾燥肌
- 色素沈着
フォトダイナミックセラピーの施術後は、一時的に皮脂腺が破壊された状態となります。皮膚のバリア機能が失われるため、保湿ケアをしっかりと行ってください。
色素沈着を防ぐためには、紫外線に注意する必要があります。施術直後はできるだけ日光を避け、外出する際は日焼け止めや日傘などで対策しましょう。
フォトダイナミックセラピーのメリット
フォトダイナミックセラピーのメリットは以下の3つです。
- 毛穴の正常化によりニキビの再発を予防できる
- 施術時の痛みが少ない(熱感を覚える程度)
- 赤みや腫れなどのダウンタイムが短い
フォトダイナミックセラピーはダウンタイムが短く、赤みや腫れは一般的に1週間程度で気にならなくなります。
3~4週間に1回のペースで施術を受けられるため、肌の状態を見ながら定期的な治療が可能です。
フォトダイナミックセラピーのデメリット
フォトダイナミックセラピーのデメリットは以下の3つです。
- 施術の前後は紫外線対策を行う必要がある
- アミノレブリン酸の内服時に吐き気が出ることがある
- 施術後は一時的にニキビが増えることがある
フォトダイナミックセラピーの施術後は、一時的にニキビが目立つことがあります。これは好転反応と呼ばれるもので、皮脂腺の破壊が正常に行われた結果です。
好転反応は1週間ほどで改善するため、スキンケアを行いながら経過を観察しましょう。
フォトダイナミックセラピー治療の流れ
フォトダイナミックセラピーは、一般的に以下の流れで行われます。
- 診察
医師が肌の状態や治療の希望を確認します - 内服
照射を行う3~4時間前にアミノレブリン酸を内服します。施術前まで外出も可能です - 洗顔
施術前に洗顔をして化粧を落とします - 照射
一定波長の可視光線を照射します - アフターケア
クーリングで肌を鎮静化した後、保湿や日焼け止めなどの処置をします
施術後すぐにメイクが可能ですが、紫外線対策や保湿などのスキンケアを忘れずに行ってください。
フォトダイナミックセラピー(光線力学療法)は保険適用になる?
ニキビ治療を始め、美容医療としてのフォトダイナミックセラピーは保険が適用されません。
自由診療扱いとなり、全額自己負担で施術を受ける必要があります。
ニキビでお困りならフォトダイナミックセラピーをご検討ください
フォトダイナミックセラピーは、ニキビや脂性肌の改善を目的とした治療です。光に反応する物質を内服後、可視光線を患部に照射することで、皮脂腺の破壊を目指します。
フォトダイナミックセラピーには、次の効果が期待できます。
- ニキビの改善と再発を予防
- 皮脂コントロールでテカリをおさえる
- 毛穴の開きやたるみ、くすみの改善
照射時の痛みはほとんどなく、赤みや腫れなどのダウンタイムも短いことが特徴です。
ニキビの再発に悩んでいる方や、皮脂による化粧崩れが気になっている方は、フォトダイナミックセラピーの治療をご検討ください。
なお、ニキビ・ニキビ跡でお悩みの方は、下記の記事もご覧ください。
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