Qスイッチルビーレーザーはシミやほくろの除去が可能!施術の流れや経過、施術料金について解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「Qスイッチルビーレーザーって本当に効果があるの?」
「Qスイッチルビーレーザーの治療が失敗しないか不安…」

などと悩みを抱えてはいませんか?

Qスイッチルビーレーザーはメラニン色素へ選択的に作用するレーザーを使い、シミやそばかすなどの色素性疾患を改善する治療法です。

今回はQスイッチルビーレーザーの効果や料金、施術の流れや経過について解説します。シミやあざを除去するため、Qスイッチルビーレーザーをご検討の方はぜひ最後までご覧ください。

Qスイッチルビーレーザーとは?

Qスイッチルビーレーザーとは?

Qスイッチルビーレーザーとは、出力の高いレーザー光を照射することで、メラニン色素へ重点的に作用する治療法です。

メラニン色素の除去に優れた波長帯なので、色素性疾患の治療に用いられます。

シミやあざ、青あざなどの色素性疾患は、メラニン色素が原因で引き起こされるため、Qスイッチルビーレーザーで治療が可能です。

症状に応じた出力で照射できる

シミやあざなどは症例によって適した出力が異なるため、症例ごとに光の強さを使い分ける必要があります。

従来のレーザーは低出力への切り替え機能が不十分であったため、肌へのダメージが強すぎる傾向がありました。低出力に調整できない場合、色の濃いシミに対して必要以上の出力で照射してしまうことがあります。

Qスイッチルビーレーザーなら、お肌や症状に応じて、一人ひとりに合った治療が可能です。

QスイッチルビーレーザーとQスイッチYAGレーザーの違い

QスイッチルビーレーザーとQスイッチYAGレーザーには、それぞれ次のような違いがあります。

ルビーレーザー YAGレーザー
波長 694nm 532nm、1,064nm
特徴 ・メラニンへの吸収率が高い
・シミが反応するパルス幅で照射できる
・YAGレーザーよりもシミ除去の施術に優れている
・高速で高い出力の連続照射できる
・メラニン色素にのみダメージを与えられる
・皮膚の深い層にある色素沈着を除去できる

QスイッチYAGレーザーは、2つの波長(532nm、1,064nm)を使い分けることで、幅広い色素性疾患へ有効な治療法です。

QスイッチYAGレーザーは、Qスイッチルビーレーザーよりも高い出力の照射が可能です。性能で言えば、QスイッチYAGレーザーの方が優れていると言えます。

しかし、シミやあざの除去に関しては、Qスイッチルビーレーザーの方が効果を発揮しやすいです。シミやあざの原因であるメラニン色素に反応する領域のパルス幅で照射できるのが、Qスイッチルビーレーザーの特徴です。

QスイッチYAGレーザーの違いの詳細については、次のページで解説しています。

QスイッチYAGレーザー(スペクトラ)とは?肝斑除去など3つの効果と治療後の経過|アイシークリニック

Qスイッチルビーレーザーで期待できる3つの効果

Qスイッチルビーレーザーで期待できる3つの効果

Qスイッチルビーレーザーでは、次の3つの効果を期待できます。

  • 顔全体のシミやそばかすの除去
  • ほくろの除去
  • あざの改善

それぞれの効果とメカニズムについて解説していきます。

①顔全体のシミやそばかすを除去

Qスイッチルビーレーザーは、顔全体に広がるシミやそばかすを治療できます。

シミやそばかすの原因は、紫外線から皮膚を守るために過剰分泌されたメラニン色素です。

ルビーレーザーの光は、メラニン色素によく反応する出力で照射します。正常な組織への影響を最小限に、メラニン色素に限定して破壊することが可能です。

破壊されたメラニン色素はかさぶたのようになり、体表へ排出されます。メラニン色素が皮膚の深い部位にある場合、体内で分解後に体外へ排出されます。

②ほくろの除去

平らなほくろであれば、Qスイッチルビーレーザーで少しずつ薄くし、目立たなくすることが可能です。

皮膚を削らずにほくろを除去する治療法のため、肌へのダメージが少なく、翌日から絆創膏なしで過ごすこともできます。治療時の痛みも少ないので、麻酔なしで施術を受けられます。

ただし、繰り返しレーザーを照射する必要があるため、治療期間は長くなる可能性が高いです。ほくろの除去にかかる治療回数には個人差がありますが、月に1度の施術を5〜6回行います。

③あざの改善

Qスイッチルビーレーザーは、あざやADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などの除去も可能です。

ADMは真皮にできる色素沈着が原因の青あざです。「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞が皮膚の深い位置に発生してメラニンを作り出します。

ADMはメラニン色素が原因なので、シミやそばかすの治療と同様のメカニズムで作用します。3~6ヶ月に一度のペースで施術を行い、効果が現れるまで繰り返します。

また施術後、一時的にあざが濃くなって見えることがありますが、時間が経つにつれて徐々に薄くなっていくことがほとんどです。

Qスイッチルビーレーザーの施術における副作用

Qスイッチルビーレーザーの施術における副作用

Qスイッチルビーレーザーには、いくつかの副作用が生じるリスクが考えられます。

副作用 副作用が生じる原因
色素残存 アフターケア不足、さまざまな事情による反応不足
傷跡 強いダメージを受けた時
色素沈着 肝斑(両頬にできる薄い色素沈着)の存在
脱色素・白斑化 高出力・短期間の照射

​Qスイッチルビーレーザーは熱によってメラニン色素を破壊する治療法のため、軽いやけどが生じるリスクがあります。

そのため、施術時の肌に対する影響を減らすことで、副作用・後遺症が起きるリスクも減らすことが可能です。ただし、肝斑がある場合、軽いやけどでも色素沈着が発生することはあります。

肌質や体質、症状によって副作用が起きるリスクは異なります。自身の副作用について気になる方は、一度クリニックへ相談してみてください。

Qスイッチルビーレーザーの施術の流れ

Qスイッチルビーレーザーの施術の流れ

一般的なQスイッチルビーレーザー施術の流れは、以下の通りです。

  1. カウンセリング
    まずは患者さまのお悩みやご希望を聞いた上で、患者さま一人ひとりに合った治療法を提案します。
  2. 施術
    施術時、輪ゴムではじかれたようなパチンとした痛みが生じることがあります。麻酔は基本的に行われませんが、痛みが不安な方には麻酔クリームを使用するクリニックも多いです。また、治療に入る前にクレンジング・洗顔で化粧や皮脂の汚れを落とします。
  3. アフターケア
    施術後は皮膚表面を拭き取って、ガーゼやテープで保護します。数日間はテープをつけたままにする必要があります。

※当院ではQスイッチルビーレーザーの施術は行っていません。代わりにQスイッチYAGレーザーの施術をご用意しております。

Qスイッチルビーレーザーの治療後の経過

Qスイッチルビーレーザーの治療後の経過

Qスイッチルビーレーザーは一般的に次の治療経過で進められます。

  1. 照射直後に治療部位が白く見える
  2. かさぶたができる(治療後1週間以内)
  3. かさぶたが剥がれ落ちる(治療後1週間程度)
  4. 色素沈着がない肌の状態に戻る(治療後3ヵ月~)

治療後1週間以内に、照射部位にかさぶたができる場合が多いです。かさぶたのケアとしては、患部に目立たないシールを貼る手法が用いられます。かさぶたは施術後1週間程度で剥がれ落ちます。

かさぶたの下にできた新たな皮膚は、若干赤みがあるピンク色です。色素沈着が消失し、元の肌状態に戻るまでは3ヵ月以上の期間を要します。

Qスイッチルビーレーザーの施術料金

Qスイッチルビーレーザーの施術料金は、施術範囲やショット回数によって変動することが多いです。

料金の詳細は医院によって異なりますが、相場は「3,000円/3mm×3mm」程度となります。

また、当院ではQスイッチルビーレーザーの代わりに、QスイッチYAGレーザーをご用意しております。当院のQスイッチYAGレーザーの料金はお悩み別に、以下の料金表からそれぞれご確認ください。

※あざの治療適応や料金については要相談となります

Qスイッチルビーレーザーに関するよくある質問

Qスイッチルビーレーザーに関するよくある質問

ここからは、Qスイッチルビーレーザーの治療に関してよくある質問について回答していきます。

Q1.Qスイッチルビーレーザーのダウンタイムはどれくらいですか?

Qスイッチルビーレーザーでは、1週間~2週間程度のダウンタイムが存在します。

ダウンタイムとは、治療によって日常生活に支障をきたす期間のことです。

ダウンタイム中は治療部位に刺激や摩擦を加えると、症状が悪化する可能性があります。洗顔やメイク時に、必要以上に強くこする行為は避けてください。

Q2.Qスイッチルビーレーザーは保険適用で安くなりますか?

Qスイッチルビーレーザーは、症状に応じて保険適用の可否が異なります。

青あざや扁平母斑、外傷性色素沈着などの症状では保険の適用を受けることが可能です。

シミやその他症状の治療は保険適用外になる場合があります。

自身の症状で保険の適用が受けられるか気になる方は、一度クリニックへ相談してみましょう。

Q3.Qスイッチルビーレーザーでかさぶたにならないのは失敗ですか?

Qスイッチルビーレーザーを照射しても、かさぶたができないケースがあります。

かさぶたができないからといって、施術が失敗したわけではありません。

特にADMや深い場所にできるシミ、淡いシミなどの施術後は、かさぶたができないことがあります。

Q4.Qスイッチルビーレーザーの治療に痛みはありますか?

Qスイッチルビーレーザーは、施術時に輪ゴムではじかれたような痛みが生じることがあります。

ただし、痛みの感じ方は個人差があるため、痛みをほとんど感じない方もいれば、耐えられないほど痛みを覚える方もいます。

痛みが気になる方には、麻酔テープやクリームを使用して痛みを軽減することも可能です。広範囲の治療を行う時は、局所麻酔や全身麻酔を行う可能性もあります。

Q5.Qスイッチルビーレーザーは複数回の施術が必要ですか?

Qスイッチルビーレーザーの施術回数は、症状によって異なります。​

症状 そばかす
(雀卵斑)
シミ
(老人性色素斑)
ほくろ
(色素性母斑)
青あざ・ADM
(後天性真皮メラノトーサイシス)
施術回数 1~2回 1~2回 5~6回 4~6回

そばかすやシミの場合、1回の治療で終わる場合もあります。ほくろや青あざをはじめ、扁平母斑や太田母斑などの症例では複数回の治療が必要です。

シミや肝斑、肌荒れなどが気になる方はアイシークリニックへ

Qスイッチルビーレーザーは、症状に応じて出力を調整できるレーザー治療です。シミやそばかす、ほくろ、青あざなど色素沈着が原因の疾患を幅広く治療可能です。

当院では、Qスイッチルビーレーザーの代わりに、幅広い色素性疾患に対応しやすい「QスイッチYAGレーザー」をご用意しております。

Qスイッチルビーレーザーと同様、そばかすやほくろ、あざの改善に有効であり、特にシミや肝斑、肌荒れ、年齢肌などの改善にはより優れた効果を期待できます。

お肌の色素沈着でお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。患者さまのお肌の状態に合わせた治療法をご提案させていただきます。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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