シークレットリフトとは?効果やダウンタイム、プリマリフトとの違いを解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「シークレットリフトの効果や持続期間が知りたい」
「シークレットリフトを試したいけど、副作用やダウンタイムが心配」
とお考えではありませんか?
シークレットリフトは、頬のたるみやほうれい線を改善するフェイスリフト用の糸です。皮下に挿入することで、フェイスラインを引き上げる効果が期待できます。
フェイスリフト用の糸のなかでも高い柔軟性と持続性を持ち、ダウンタイムをほとんど必要としないことが、シークレットリフトの特徴です。
このページでは、シークレットリフトの効果と副作用、プリマリフトやVOVリフトとの違いについて解説しています。
目次
シークレットリフトとは?頬のたるみ改善やほうれい線を整形する施術
シークレットリフトは、フェイスリフト治療に用いられる糸の一種です。
皮下に挿入することで肌を内側から引き上げ、頬のたるみやほうれい線の改善を目指します。
シークレットリフトに使われているのは、PCLとPLLAの混合素材です。以下の通り、2種類の素材はそれぞれ異なる性質を持っています。
素材 | PCL(ポリカプロラクトン) | PLLA(ポリ-L-乳酸) |
---|---|---|
持続性 | やや弱い | 高い |
柔軟性 | 柔らかい | 硬い |
特徴 | 引きつれを起こしにくいものの、引っ張る力が弱い | 引っ張る力が強い分、引きつれを起こしやすい |
PCL素材はしなやかで柔軟性がある反面、引き上げ力にやや欠けます。一方、PLLA素材は持続性が高いものの、硬すぎて引きつれを起こしやすいことが欠点です。
シークレットリフトは、両者の欠点を補うことで、柔軟性と持続性を両立しました。
不自然な引きつれを起こしにくい上に、1年半にわたる効果の持続が期待できます。
シークレットリフトのリフトアップ効果
シークレットリフトの主な効果は以下の通りです。
- ほうれい線の改善
- 頬のたるみの改善
- あごのたるみの改善
- 肌のハリの回復
- 毛穴の引き締め
上記の通り、シークレットリフトは顔のたるみを改善する目的で使用されます。
たるみの主な原因は、加齢による筋力の低下です。筋肉が衰えて一度たるんだ肌は、スキンケアやマッサージを行っても十分な改善が望めません。
シークレットリフトの挿入は、肌を物理的に引っ張ることで、たるみの効果的な改善を図る治療法です。
通常のリフトアップ効果はもちろん、糸の挿入によりコラーゲンの生成が促されるため、肌にハリや弾力を出す効果も期待できます。
シークレットリフトの効果の持続期間は1年〜1年半程度
シークレットリフトは、フェイスリフト用の糸のなかでも長期間の効果が期待できる製品です。
従来のフェイスリフトで使用されるPDO素材は、約半年で体内に吸収されるものでした。
一方、シークレットリフトの素材は1年〜1年半ほどかけてゆっくりと吸収されるため、高い持続効果が望めます。
引き上げ効果が長期にわたり持続するため、早い段階から施術をしておけば、たるみの予防を目指すことも可能です。
なお、最終的に糸は水と酸素に分解され、体内に残ることはありません。アメリカの政府機関「FDA」をはじめ、EUや韓国など世界各国の公的機関で認可を得ている製品です。
シークレットリフトは効果がない?施術の失敗例と原因
医師の技量によっては、シークレットリフトで思うような効果を得られない可能性があります。
以下の表は、主な施術の失敗例とその原因をまとめたものです。
施術の失敗例 | 考えられる原因 |
---|---|
引きつった顔になった | ・挿入する深さを間違えた ・糸を強く張りすぎた |
顔に凹凸ができた | ・挿入する深さが一定でなかった ・挿入後に糸がずれた |
効果が実感できない | ・患者の意図が汲み取られなかった |
このように、失敗例の多くは医師の技量不足によるものです。
糸によるフェイスリフト治療はたるみ改善に高い効果が期待できますが、そのためには術者の技量が問われます。
施術の失敗を避けるためには、複数の医療機関でカウンセリングを受け、自分で比較検討することが大切です。
シークレットリフトの副作用・ダウンタイム|腫れや痛みはいつまで続く?
シークレットリフトのダウンタイムは1〜5日程度で、軽い腫れや痛みをともないます。
シークレットリフトの主な副作用は以下の通りです。
- 腫れ(1・2日程度)
- 痛み(2・3日程度)
- 内出血(3~5日程度)
従来のフェイスリフトで使用されてきたPLLA素材はやや硬く、術後の引きつれを起こしやすい特徴がありました。
一方、シークレットリフトで使用されるのはPLLAとPCLの混合素材です。柔らかい素材のため、術後の引きつれをほとんど起こしません。
術中の痛みもほとんどなく、その日から普段通りのメイクや入浴が可能です。
シークレットリフトは痛い?術前に麻酔が行われる
シークレットリフトの施術は麻酔を用いるため、痛みをほとんど感じません。
フェイスリフトの施術では、細い針を用いて皮下に糸を挿入します。皮膚の切除は行わないため、局所麻酔のみで施術が可能です。
術中に痛みを感じることはあまりありませんが、糸を通すときに違和感を覚えやすいです。
クリニックによっては局所麻酔とあわせて静脈麻酔を導入している場合があります。静脈麻酔を併用すれば、眠っている間に施術が終わるため、痛みが苦手な方にはおすすめです。
シークレットリフトとプリマリフト、VOVリフトの違い
フェイスリフト用の糸には多岐にわたる種類があり、それぞれ期待される効果や持続時間が異なります。
以下は、シークレットリフト・プリマリフト・VOVリフトを比較した表です。
シークレットリフト | プリマリフト (ウルトラリフト) |
VOVリフト | |
---|---|---|---|
糸の素材 | PLLA+PCL | PDO | PCL |
持続期間 | 約1〜2年 | 約1年 | 2〜3年 |
特徴 | ・引きつれが起こりにくい ・ダウンタイムが短い |
・鈍針による挿入で痛みが少ない ・皮膚や皮下組織が厚い人向け |
・PCL素材により持続期間が長い ・あご下や首のたるみが気になる人向け |
主な違いとして、プリマリフトは挿入時の痛みが少なく、VOVリフトは持続期間が長いという特徴があります。
ここからは、それぞれの特徴をより詳しく見ていきましょう。
シークレットリフト|混合素材によって柔軟性と持続力を両立
シークレットリフトは高い柔軟性と持続力を持った糸です。
術後の引きつれを起こしにくい上に、長期間にわたる効果が期待できます。
ダウンタイムがほとんどないことから、忙しい方や周囲の目が気になる方はシークレットリフトの治療がおすすめです。
プリマリフト|挿入時の腫れや内出血が少ない
プリマリフトは医療機関によって名称が異なり、ウルトラリフトやアンジェラリフトなどとも呼ばれます。
プリマリフトには、挿入時の痛みを抑えるための工夫がされています。
一般的なフェイスリフトで用いられるのは、鋭針と呼ばれる先の尖った針です。一方、プリマリフトでは鈍針と呼ばれる先の丸くなった針を使用します。
鈍針は糸を通す穴が横にあり、鋭針に比べて腫れや内出血のリスクを下げることが可能です。
痛みも抑えられることから、静脈麻酔を必要とせず、局所麻酔だけで治療を受けられます。施術の痛みが不安な方は、プリマリフトによる治療がおすすめです。
VOVリフト|2~3年の持続期間が期待できる
VOVリフトは、他の製品の中でも持続期間に優れた糸です。
使用されているPCL素材は、ゆっくりと体内に吸収される性質を持っています。
シークレットリフトの吸収期間が1~2年であるのに対し、VOVリフトは2~3年。数ある製品のなかでも、長期の持続効果が期待できます。
日本の厚生労働省にあたる米FDAの認可を得ており、長年にわたり医療現場で使われてきました。
溶けないタイプの糸と違って副作用のリスクが低いため、リフトアップの失敗が不安な方はVOVリフトの治療がおすすめです。
シークレットリフト施術の流れと術後の経過
シークレットリフトを用いた施術は、基本的に以下の流れで行われます。
- カウンセリング
医師によるカウンセリングが行われます。一人ひとりの悩みに合わせて、系の本数や挿入部位を決めていきます。 - 洗顔・麻酔
施術前に洗顔で顔の汚れやメイクを落とします。施術前には施術部位のマーキングと麻酔が行われます。 - 施術
シークレットリフトを挿入していきます。挿入時は頬が押される感覚があるものの、痛みはほとんどありません。 - 施術終了
施術を行ったその日からメイクや入浴が可能です。糸の挿入跡が気になる場合はマスクを着用してください。術後は必要に応じて痛み止めの処方を受けられます。
ダウンタイムは5日ほどです。術後1~2日は稀に腫れる場合がありますが、時間の経過とともに治まることが一般的です。
メスで切開する手術とは異なり、糸によるフェイスリフト手術では細い注射針を使用します。傷跡が目立ちにくいため、周囲の目を気にせず施術を受けることが可能です。
まとめ:シークレットリフトは自然な若返りができる
シークレットリフトは、フェイスリフトに用いられる糸の一種です。2種類の素材を組み合わせたことで、高い柔軟性と持続性を実現しています。
ほうれい線や頬のたるみにお悩みの方は、違和感のない自然な若返りを目指せるシークレットリフトがおすすめです。ダウンタイムが短いため、術後の引きつれや腫れを気にする必要もありません。
フェイスリフトに使用される糸の種類は、クリニックによって異なります。実際にカウンセリングを受けた上で、ご自身に合った施術を受けましょう。