シルエットソフト(3Dリフト)とは?2つの効果やシルエットリフトとの違いを解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「シルエットソフトのメリットやデメリットは?」
「シルエットソフトとシルエットリフトの違いを知りたい」

とお考えではありませんか?

シルエットソフト(3Dリフト)とはスレッドリフトの一種です。糸にバイオコーンと呼ばれる突起物が付いており、立体的なリフトアップ効果が期待できます。

こちらのページでは、シルエットソフトの効果やメリットやデメリット、シルエットソフトとシルエットリフトの違いについて解説します。

シルエットソフト(3Dリフト)とは?立体的に引き上げるフェイスリフト

シルエットソフト(3Dリフト)は?立体的に引き上げるフェイスリフト

シルエットソフト(3Dリフト)とは、イギリスのSINCLAIR社が開発したスレッドリフトです。

アメリカの政府機関「FDA(米国食品医薬品局)」の認証や、EUの認定である「CEマーク」の認証を取得しています。

シルエットソフトの特徴は、糸に付いた突起物「バイオコーン」です。

バイオコーンは糸の中心から向かい合うように付いており、皮膚の中に挿入後、皮下組織との接地面積が広くなります。

それによって、挿入した直後からリフトアップ効果を実感できる他、バイオコーンが糸の中心に戻ろうとするはたらきによって立体的なリフトアップが目指せます。

シルエットソフトに期待できる2つの効果

シルエットソフトに期待できる2つの効果
シルエットソフトに期待できる効果は次の2つです。

  • 顔のたるみの改善
  • コラーゲンの生成で肌のハリがアップ

以下では、それぞれの詳細について解説しています。

効果①顔のたるみの改善

シルエットソフトは顔のたるみの改善効果が期待できます。

バイオコーンによって、皮膚をすくい上げるように支えることが可能です。立体的なリフトアップ効果が期待できることから「3Dリフト」とも呼ばれています。

深いたるみのリフトアップにも対応でき、ほうれい線やマリオネットラインの改善効果も期待できます。

効果②コラーゲンの生成で肌のハリがアップ

シルエットソフトには、コラーゲン生成の促進効果が期待できます。

シルエットソフトを挿入すると、糸とバイオコーンによって引き上げられた皮膚組織が、傷を治そうとする過程でコラーゲンを生成。リフトアップ効果に加えて美肌効果を目指せます。

糸とバイオコーンが吸収される過程でコラーゲンが生成されるので、糸の吸収後もリフトアップ効果や美肌効果が期待できるのが特徴です。

シルエットソフトの効果はいつまで続く?持続期間は18ヶ月が目安

シルエットソフトの効果の持続期間には個人差がありますが、18ヶ月が目安です。

糸とバイオコーンは体内に吸収されるまでの期間が異なります。バイオコーンは8~10ヶ月で吸収されるのに対し、糸は18ヶ月かかります。

また、糸とバイオコーンの吸収後も、周りに生成されたコラーゲンやエラスチンによって肌のハリやリフトアップが持続。効果は2年近く続くことが期待されます。

たるみの改善効果を継続したい場合には、1年に1~2回の頻度で、糸を挿入することがポイントです。

シルエットソフトのメリット|体に異物が残らない

シルエットソフトは体に異物が残らないメリットがある

シルエットソフトのメリットの1つが、体に異物が残らない点です。

シルエットソフトの糸はPLLA、コーンはPLGAという医療用素材でできており、体内への使用がFDAによって承認されています。

これらの素材は、植物を原料として生産されており、体内で異物反応が起こりにくいです。さらに挿入後は炭酸ガスや水、ブドウ糖などに代謝されるため、体内で異物として残るリスクが少ないです。

また、施術時に顔の切開が必要ないのもシルエットソフトのメリットです。

皮下で固定しないタイプのスレッドリフトのため、糸を挿入しやすく、抜糸も必要ありません。施術時の体への負担が小さい治療法です。

シルエットソフトにデメリットはある?施術時の3つの注意点

シルエットソフトの3つのデメリットと注意点

シルエットソフトのデメリットは、他のスレッドリフトと比較して持続期間が短い点です。

スレッドリフトに使われる糸は、溶ける糸と溶けない糸の2種類あり、中でもシルエットソフトの糸は溶ける糸にあたります。シリコンなど溶けない糸と比べて、効果の持続期間は短いです。

また、施術時には以下3つの注意点があります。

  • 術後に顔に凹凸ができてしまう
  • 傷跡や針穴が多い
  • 施術に痛みがある

ここからは、それぞれの詳細について解説していきます。

注意点①術後に顔に凹凸ができてしまう

シルエットソフトは術後、顔に凹凸ができてしまう場合があります。

顔の凹凸は、肌を引き上げていることで一時的にできる歪みで、1~2週間ほど経つと馴染んで治るケースがほとんどです。2週間以上経っても症状に変化が見られない場合には、医師に相談しましょう。

その他、顔の腫れや内出血といった副作用を起こすリスクがあり、内出血が落ち着くまでには2~3週間ほどの時間がかかります。

注意点②傷跡や針穴が多い

シルエットソフトは施術時、傷跡や針穴が多くできる点に注意が必要です。

シルエットソフトは糸の挿入に切開手術は必要ありませんが、直接針を通すため、皮膚に穴ができてしまいます。

また、従来のスレッドリフトがこめかみから扇状に糸を通すのに対し、シルエットソフトは顔の中央あたりから、こめかみと下方向に糸を通すので針穴が多くなってしまいます。

ただし、傷跡や針穴は、フェイスライン上にできるので髪の毛で隠すことが可能です。傷跡自体も3日~15日ほどで分かりにくくなります。

注意点③施術に痛みがある

シルエットソフトは、施術時に少しの痛みがあります。

痛みを感じるのは針の出入り口のみの軽度なもので、局所麻酔を行えば、痛みを感じずに施術を受けられます。

局所麻酔の注射の痛みが心配な方は、クリーム状の麻酔を皮膚に塗ってから局所麻酔を受けることも可能です。

また医療機関によっては、局所麻酔の他に静脈麻酔にも対応しています。静脈麻酔であれば、寝ている間に施術が完了しているので、施術が怖い方に適しています。

シルエットソフトに失敗?糸リフトのひきつれはいつまで続く?

シルエットソフトは施術後にひきつれが生じる場合がある

シルエットソフトの失敗として、肌のひきつれがあります。

ひきつれは、皮膚が強く引っ張られることが原因で起こり、肌がつっぱったような状態になります。シルエットソフトは神経が多い部分に糸を挿入するため、違和感を覚えやすいのも原因の1つです。

ひきつれが回復するまでにかかる期間は施術部位や糸の本数によっても異なります。通常は、施術後1ヶ月ほどで症状が落ち着くケースが多いです。

万が一、それ以上経過しても症状が変わらない場合には、医療機関に相談して抜糸や再手術を検討してください。

シルエットソフトのダウンタイムはある?

シルエットソフトのダウンタイムで起こりうる症状は次の通りです。

  • 腫れ
  • むくみ
  • 鈍い痛み
  • 違和感

ダウンタイムの期間には個人差がありますが、これらの症状は施術後2~3日で落ち着くケースが多いです。

また、術後数日経つと、口を大きく開けたり笑ったりした際に、ひきつれが生じる場合があります。こちらも時間経過とともに気にならなくなり、1ヶ月程度で症状がおさまります。

シルエットソフトとシルエットリフトの違い

シルエットソフトとシルエットリフトの違い

スレッドリフト治療にはシルエットソフトの他に、「シルエットリフト」と呼ばれるものがあります。

シルエットソフトとシルエットリフトの違いの1つがコーンの向きです。

シルエットリフトのコーンが一方向を向いているのに対し、シルエットソフトは向かい合うようにコーンが付いています。

シルエットリフトは一方向に肌を引き上げる一方、シルエットソフトは糸の中心に引っ張る力を利用するため、立体的な引き上げ効果が期待できます。

また、シルエットリフトは、コーンだけが溶けて糸は体内に残りますが、シルエットソフトは糸とコーンの両方が体内に吸収されます。体内に糸が残るのに抵抗がある方にはシルエットソフトがおすすめです。

シルエットソフトは肌のリフトアップ・美肌が目指せる糸リフト

シルエットソフトは肌のリフトアップ・美肌が目指せる糸リフト

シルエットソフト(3Dリフト)とはスレッドリフトの一種です。糸にはバイオコーンと呼ばれるコーン状の突起物が付いており、立体的なリフトアップ効果が期待できます。

シルエットソフトのメリットは次の3つです。

  • 体に異物が残らない
  • 頬に高さを作れる
  • 丸みのあるフェイスラインを作れる

シルエットソフトの糸とバイオコーンは時間が経過すれば体に吸収されるので、体内に異物が残る心配がありません。ダウンタイムも軽く、施術当日からシャワーや洗顔も可能です。

顔のたるみを改善したい方、肌のハリ不足でお悩みの方は、シルエットソフトの施術をご検討ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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