トラネキサム酸はのどの痛みに効果がある?美白効果や副作用、トランサミン250mgの用法用量を解説

「トラネキサム酸はシミや肝斑、のどの痛みに対して効果を示すの?」
「トラネキサム酸の服用による副作用が知りたい」

などとお考えではありませんか?

トラネキサム酸は、美白効果が期待できる人工的に生成されたアミノ酸の一種です。炎症やアレルギーを引き起こす「プラスミン」の働きを阻害することで、美白や肌荒れの改善、止血などの効能が期待できます。

今回はトラネキサム酸の美白効果や副作用、用法用量についてまとめました。トラネキサム酸の効果から利用方法まで豊富な情報が得られるので、ぜひご一読ください。

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トラネキサム酸とは?美白効果が期待できる人工アミノ酸の一種

トラネキサム酸とは?美白効果が期待できる人工アミノ酸の一種

トラネキサム酸は、人工的に作り出されたアミノ酸の一種です。「プラスミン」と呼ばれる、血液を溶かしたり、炎症を引き起こしたりする物質の作用を抑える働きがあります。

トラネキサム酸は口内炎を治療する薬や、歯磨き粉に含まれることが多いです。

トラネキサム酸の服用により、シミや肝斑の改善による美白効果や、炎症の治癒、止血などの効果を期待できます。具体的な効果について、次の章で見ていきましょう。

トラネキサム酸の作用機序は?期待できる3つの効果

トラネキサム酸の作用機序は?期待できる3つの効果

トラネキサム酸では、次の効果を期待できます。

  • のどの痛みや口内炎など炎症を抑える効果
  • シミや肝斑の改善による美白効果
  • 生理や怪我による出血を止血する効果

それぞれの効果や作用機序について、詳しく説明します。

1.のどの痛みや口内炎など炎症を抑える効果

のどの痛みや口内炎など、炎症が発生するのは、「プラスミン」というタンパク質が大きく関わります。炎症が起こる流れは次の通りです。

  1. ウイルス感染や出血により細胞が破壊されるとプラスミンが発生する
  2. プラスミンが炎症や痛みのもととなる物質を誘発する
  3. 炎症が起きて痛み・赤みなどの症状が出る

炎症を抑えるためには、プラスミンの発生を抑える必要があります。

トラネキサム酸はプラスミンの発生を抑える働きがあり、のどの痛みや口内炎などの炎症を改善する効果が期待できます。

2.シミや肝斑の改善による美白効果

トラネキサム酸は、シミや肝斑の改善による美白効果も期待できます。

シミが発生する主な原因は紫外線です。

紫外線を浴びると、紫外線から肌を守る色素「メラニン」が発生します。紫外線を浴び過ぎると、肌の修復サイクルが乱れ、メラニンの生成と排出のバランスが崩れます。メラニンが蓄積してできるのがシミです。

肝斑は、女性ホルモンが乱れてメラニンが多く発生することで起こります。

そして、プラスミンの働きの一つが、メラニンを生成する細胞の活性化です。トラネキサム酸にはプラスミンの働きを抑える作用があるため、結果的にシミや肝斑の改善につながります。

3.生理や怪我による出血を止血する効果

トラネキサム酸には、血液を固める効果も期待できます。

出血してから血が止まるまでの流れは次の通りです。

  1. 血管の破れをふさぐために血小板が集まり、血栓ができて出血が止まる
  2. 血が止まった後、血管内に血栓が残る
  3. 血管内の血流を妨げないよう、プラスミンが血栓を溶かす
  4. 血液が正常に流れる

このように、プラスミンには血栓を溶かす作用があります。プラスミンが活発な状態だと、血栓ができづらく血がなかなか止まりません。

トラネキサム酸を使用すれば、プラスミンの働きを抑える作用によって、早期に止血することが可能です。

月経過多の女性にも有効で、生理時の経血量を減らす効果も期待できます。

トラネキサム酸の副作用|白髪が増えたり血栓になったりする?

トラネキサム酸の副作用|白髪が増えたり血栓になったりする?

前提として、トラネキサム酸は副作用が起きるリスクが低い成分です。

とはいえ、薬剤に含まれる物質なので副作用が発生する可能性はゼロではありません。

トラネキサム酸の副作用には、以下の症状があると考えられています。

  • 皮膚のかゆみ
  • 食欲不振
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 胸やけ
  • 眠気

上に挙げた副作用や頭痛、めまいなどの症状が出た場合は、ただちに使用を中止してください。

トラネキサム酸の使用によって副作用が起きるのはまれです。化粧品や市販薬によって肌からトラネキサム酸を取り入れた場合、血液に入り込む量が少なくなり、副作用のリスクはさらに低くなります。

また、トラネキサム酸の投与によって「白髪が増えるのではないか?」と心配される方もいるかと思います。しかし、トラネキサム酸の使用によって、白髪が増えたといった医学的な根拠はありません。

なお、血栓ができやすい方の場合、トラネキサム酸の服用によって血栓症のリスクが高まる点にも注意が必要です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞など血栓系の病気を発症している方は使用できない場合があります。

トラネキサム酸は薬局や通販で買える?医療用医薬品がおすすめ

トラネキサム酸は薬局や通販で買える?医療用医薬品がおすすめ

トラネキサム酸は、「OTC医薬品」として薬局をはじめAmazonや楽天などの通販で購入できます。

市販のOTC薬と医療用医薬品の違いは、トラネキサム酸の含有量にあります。それぞれの含有量は次の通りです。

トラネキサム酸の含有量
医療用医薬品 2,000mgまで
市販薬 750mgまで

医療用医薬品は市販薬と比較して2倍以上の含有量があるため、高い効果を期待できます。

上記の理由から、シミを本気で改善したい方や悩みが深刻な方には医薬品の使用を推奨しています。

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トラネキサム酸配合のトランサミン250mgと500mgの用法・用量

トラネキサム酸が配合された医療用医薬品「トランサミン」には、錠剤やカプセルなどの種類があります。さらに、それぞれ成分の含有量によって用量が異なります。

トランサミンの用法用量は次の通りです。

種類 用量
錠剤250mg 1日3〜8錠
錠剤500mg 1日2〜4錠
カプセル250mg 1日3〜8カプセル

年齢や症状によって、服用量を適宜増減する必要があるので、医師に指示された用法・用量はきちんと守りましょう。

また以下の症状がある方は、副作用のリスクが大きくなるため事前に医師へ相談する必要があります。

  • 血栓及び血栓症が現れる危険がある方
  • 消費性凝固障害の方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 術後の寝た状態が続く方
  • 圧迫止血の処置を受けている方
  • 腎不全の症状が見受けられる方

トラネキサム酸に関するよくある質問

トラネキサム酸に関するよくある質問

トラネキサム酸の使用に関して、よくある質問に対する回答をまとめました。

Q1.トラネキサム酸の化粧水や美白クリームなど市販の化粧品は効果がある?

化粧品や美白クリームなど市販の化粧品は、予防効果は期待できますが、改善の効果は期待できません。

市販の化粧品は、トラネキサム酸の含有量が少ないです。

そのため医療用医薬品と比較して効果が低いとされ、肝斑やシミの改善は難しいと考えられます。とはいえ、シミや改善の予防効果は期待できます。

クリニックに出向く時間がない場合や、トラネキサム酸を試してみたい時は、市販の化粧品を利用するのも選択肢の一つです。

Q2.トラネキサム酸の服用をやめたらシミや肝斑は戻りますか?

トラネキサム酸の服用をやめた場合、シミや肝斑の症状が戻る可能性があります。

抑制されていたプラスミンの作用が元に戻り、メラニンの働きが活性化されてしまうためです。

トラネキサム酸は、メラニン生成におけるステップを初期の段階で阻害する物質です。プラスミンのメラノサイトへの影響をブロックすることで、シミや肝斑の発生を抑えます。

トラネキサム酸の服用をやめてしまうと、この遮断作用が発揮できなくなります。このため、メラニンの生成が再開される可能性が高いです。

Q3.トラネキサム酸と飲み合わせてはいけないものはありますか?

トラネキサム酸は「トロンビン」と飲み合わせてはいけません。

トロンビンは胃の出血を抑えるために、通常の外来でも処方されることがある薬です。

トロンビンも止血を促進する薬なので、トラネキサム酸と併用すると、血栓ができやすくなります。

気づいていないうちにトロンビンを服用している可能性があるので、普段から飲んでいる薬がある方は、あらかじめ医師へ相談しましょう。

Q4.トラネキサム酸を飲み続けても大丈夫ですか?副作用リスクは高まりませんか?

トラネキサム酸の服用を長期的に続けても、副作用リスクが高まる可能性は低いです。

逆に飲み続けることで、シミや肝斑などに対する高い予防・改善効果を見込めます。

トラネキサム酸の処方は医療機関へ

トラネキサム酸の処方は医療機関へ

トラネキサム酸は人工アミノ酸の一種で、「プラスミン」と呼ばれる炎症やアレルギーを引き起こす働きを阻害することが特徴です。

トラネキサム酸の服用によって期待できる効果は以下の3つです。

  • のどの痛みや口内炎など炎症を抑える効果
  • シミや肝斑の改善による美白効果
  • 生理や怪我による出血を止血する効果

トラネキサム酸を含む化粧品が市販されていますが、しっかりとシミや肝斑を改善したい方をはじめ、より効果を実感されたい方は医師に処方された医薬品を使用しましょう。

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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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