ゼニカルにダイエット効果はある？効果や副作用、飲み方を解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ゼニカルを飲めばダイエットに成功できる？」
「ゼニカルを飲んだ時の副作用は？」
などと、ゼニカルの効果や副作用について気になっていませんか？
ゼニカルとは体内の脂肪吸収を阻害する肥満治療薬です。脂質を分解する酵素の働きを抑制し脂質を吸収されにくくします。
こちらのページでは、ゼニカルの効果や副作用・飲み方について解説しています。肥満で悩まれている方へ向けて分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、ダイエットに興味のある方にはGLP-1もおすすめです。注入することで食欲が抑えられ、食べ過ぎを防ぐことができます。GLP-1について気になる方は下記の記事をご覧ください。
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目次
ゼニカルとは？体内への脂肪吸収を阻害する肥満治療薬
ゼニカルはスイスの製薬会社「Roche社」で開発・製造された肥満治療薬です。
本来、肥満や糖尿病、高血圧をはじめとした生活習慣病の肥満治療薬として開発されました。疾患がない方に対しても、同様の効果を現したことから、ダイエット薬として知られるようになりました。
現在ではアメリカの政府機関「FDA」にも認可されており、世界中で広く利用されています。以下では、ゼニカルについて詳しく解説しています。
ゼニカルの有効成分「オルリスタット」はリパーゼの働きを弱める
ゼニカルの有効成分「オルリスタット」には、「リパーゼ」と呼ばれる、膵臓に含まれる消化酵素の働きを弱める作用があります。
リパーゼは脂肪を分解する役割の酵素です。リパーゼ活性を阻害することで、摂取した食物に含まれる脂質の吸収を抑制。吸収されなかった脂質は、1～2日後に便として排出されます。
脂っこい食事が好きな方は、ゼニカルを服用することで、脂質が原因の肥満を防止する効果が期待できます。
オルリガルはゼニカルのジェネリック医薬品
オルリガルはゼニカルのジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品をもとに同じ成分で開発される医薬品です。先発医薬品と比べて開発にかかる費用や時間が少ないため、安価で販売されています。
そのため、ゼニカルとオルリガルの効果や副作用に違いはなく、オルリガルの方が安価です。
できる限り安く肥満治療薬を購入したい方は、オルリガルの利用をご検討ください。
また、ゼニカルのジェネリック医薬品にはオルリガル以外にビーファットなどがあります。
ゼニカルはAmazonなど通販でも購入可能？市販品は本物の保証がない
ゼニカルは日本では未承認の医薬品なので、Amazonや楽天などの通販サイトで購入できません。
ゼニカルを入手する方法には、代行業者を利用して海外から直接購入する「個人輸入」があります。
しかし、ゼニカルを海外から個人輸入する際、正規品ではなく偽物が届いてしまうリスクがあります。期待した効果が得られず、健康被害のリスクもあるので個人輸入は危険です。
また、ゼニカルを個人輸入した場合、「医薬品副作用被害救済制度」が適用されません。万が一、副作用が起きても医療費は全額自己負担になります。
クリニックや病院なら、自分の体に合った薬を処方してもらえます。副作用のリスクを抑えてゼニカルを服用するためにも、医師から処方されたものを使用しましょう。
ゼニカルの効果は？脂肪の吸収をおさえてダイエットにつながる
ゼニカルはダイエット効果が期待できる薬です。
消化酵素のリパーゼ活性を阻害して、脂肪の吸収を抑制し、減量効果を目指します。
以下では、ゼニカルの効果が実感できるまでの期間や効果時間を詳しく解説しています。
「ゼニカルに効果はない」という噂の真相も解説しているのでぜひ参考にしてください。
ゼニカルの効果はいつから実感できる？2～3週間の期間が目安
ゼニカルの効果を実感するまでの期間は、2～3週間が目安になります。
ゼニカルの効果には個人差が大きく、数日で効き目を感じる人もいれば、3週間近く経ってようやく効果を実感する方もいます。
服用から1、2日で効果を実感できなかった方も最低2週間は服用を継続してください。
ゼニカルの効果時間は？飲んでから1〜2時間持続する
ゼニカルの効果時間は、服用から1～2時間です。
服用後30分ほどで血中濃度がピークを迎え、その後、約1時間で半減期になり効果が衰えていきます。その後の1時間でほとんど効果がなくなるので、ゼニカルの効果が期待できる時間は服用から最大2時間です。
また、効果が持続している時間内では、食事で摂取した脂質の吸収を30%前後抑制すると考えられています。吸収されなかった脂質は24時間～48時間以内に体外に排出されます。
ゼニカルを服用して1日以上経過した後に脂肪分が排出されるため便が脂っぽくなりますが、それまでずっとゼニカルの効果が持続しているわけではありません。
ゼニカルは効果なし？適度な食事制限と運動も重要
ゼニカルを服用していても効果が実感できないケースがあり、その理由は大きく次の4つです。
- ゼニカルを飲んだことで満足してしまう
- もともと食事での脂質の摂取が少なく効果が薄い
- 服用方法を間違えている
- 効果が出る前に服用をやめてしまう
ゼニカルはあくまで脂質の吸収を抑えるもので、食べすぎてしまうと減量効果は期待できません。ダイエットに成功するためには、ゼニカルの服用に加えて食生活の改善や適度な運動が重要です。
さらに普段の食事の脂質摂取量が少ない方は、あまりゼニカルの効果は得られません。例えば、炭水化物中心の生活をしている方が痩せるには、糖分の摂取量を抑える必要があります。
ゼニカルの服用方法を間違えていると正しい効果は得られないため、服用するタイミングなど、医師の指示に従って服用が必要です。
また、ゼニカルの服用にはいくつかの副作用があり、それが原因で服用をやめてしまう方がいます。ゼニカルの効果を実感するには、服用の継続が必要なので、副作用について理解した上で使用しましょう。
ゼニカルの2つの副作用
ゼニカルには注意すべき2つの副作用があります。
- 油漏れを起こす可能性がある
- 脂溶性のビタミンまで排出される
それぞれ詳しく解説しているので、服用前にゼニカルの副作用を知っておきましょう。
①油漏れを起こす可能性がある
ゼニカルを服用すると、油漏れを起こす可能性があります。
油漏れとは本来吸収されるはずだった油が、自覚なしで肛門から排出されてしまう症状です。油漏れを起こすと気づかない間にパンツやズボンが汚れてしまう恐れがあります。
油漏れの対策としてナプキンが挙げられます。ナプキンが漏れてきた油を吸収してくれるので、下着の汚れを防止。男性なら尿取りパッドや大人用紙おむつで対策可能です。
また、油漏れの量は食事での脂質の多さに影響されます。脂肪分の多い食事を摂れば油漏れの量も多くなるため、どうしても油漏れが気になる方は、食事を脂質が少ないものに変えることを推奨します。
②脂溶性のビタミンまで排出される
ゼニカルを服用すると、脂溶性のビタミンが体外に排出される副作用があります。
ビタミンには油に溶ける脂溶性ビタミンと水に溶ける水溶性ビタミンがあり、脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kの4つがあります。ゼニカルを服用すると上記のビタミンの吸収が阻害されてしまい、骨軟化症をはじめとしたビタミン欠乏症を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
ビタミン欠乏症の対策として、マルチビタミンの服用が挙げられます。マルチビタミンは、1つの錠剤に複数のビタミンが含まれるものです。
ゼニカルの効果時間以外にマルチビタミンを服用しましょう。具体的にはマルチビタミンとゼニカルの服用に2時間以上開けることを推奨します。
ゼニカルを飲んで死亡したケースはある？
「ゼニカルを飲むと死亡することもあるのでは？」と心配な方もいらっしゃるかと思います。しかし、ゼニカルの服用が原因で死亡するとは考えにくいです。
2010年のアメリカFDAの報告書によると、世界12か国で4000万人がゼニカルを使用した結果、13件の肝障害が報告されています。そのうち、死亡したケースは2例ありますが、ゼニカルとの因果関係は明らかではありません。
このことから、ゼニカルの服用で死亡する可能性は否定できないものの、死亡することは基本的にないと言えます。
ゼニカルの飲み方は？服用時の注意点
ゼニカルの服用は1日の3錠までです。ゼニカルの服用方法を表にしてまとめました。
| 1回の用量 | 1錠 |
|---|---|
| 1日の最大服用回数 | 3回 |
| 服用間隔 | 2時間以上空ける |
| 服用のタイミング | 食中または食後1時間以内 |
ゼニカルは、食中または食後1時間以内に服用することを推奨されています。ゼニカルの1日の服用量は3錠までなので、朝・昼・晩の3回の食事毎に1カプセルずつ飲めます。
食事が長時間になる場合には、脂っこいものを先に食べて、すぐゼニカルを飲むと効果を発揮しやすいです。
まとめ：ゼニカルは脂肪吸収を抑えてダイエット効果を目指す
ゼニカルは体内の脂肪吸収を阻害する肥満治療薬です。脂質を消化分解する酵素の働きを抑制し脂質を吸収されにくくする効果が期待できます。
ゼニカルは市販されていないため、クリニックや病院での処方が必要です。クリニックや病院では自分の症状に合った薬を処方してもらえ、飲み方や服用時の注意点も指示してもらえます。
油漏れなどの副作用があるため、副作用について理解・対策した上でゼニカルを服用しましょう。
なお、ダイエットに興味のある方にはGLP-1もおすすめです。注入することで食欲が抑えられ、食べ過ぎを防ぐことができます。GLP-1について気になる方は下記の記事をご覧ください。
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