「ユベラの効果や副作用が知りたい」
「ユベラやユベラN、ユベラ軟膏に違いはある?」
などとお考えではありませんか?
ユベラはビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を主成分とする薬です。シミやそばかすを除去する美容効果を期待できます。ユベラには錠剤タイプやカプセルタイプ、軟膏の3つのタイプがあり、それぞれ効果や副作用が異なります。
こちらのページではユベラに期待できる効果や、薬のタイプごとの違いをまとめました。ユベラが有効な症状及び錠剤やカプセル、軟膏の特徴を把握できるので、ぜひご一読ください。
この記事のポイント
ユベラはビタミンEを主成分とする薬で、シミ改善・血流促進・不妊治療補助など多様な効果を持つ。軟膏・カプセル(ユベラN)・錠剤の3タイプがあり、目的に応じて使い分けが必要。市販品より医療機関での処方が推奨される。
ユベラで期待できる4つの効果

ユベラはビタミンEを主成分とする薬です。ユベラの服用で期待できる効果は次の4つです。
- シミやそばかす、肝斑を改善する美容効果
- 血流改善によるしもやけや手足の冷え、肩こりの改善
- 着床障害の改善による不妊治療
- コレステロールや中性脂肪の増加防止
シミやそばかすなどの色素沈着に効果を示すだけでなく、血流の改善や中性脂肪の増加防止といったさまざまな効果が期待できます。
こちらでは、各症状へ作用する成分やメカニズムについて詳しく解説します。
1.シミやそばかす、肝斑を改善する美容効果
ユベラの持つ代謝の促進作用によって、シミやそばかす、肝斑の改善が可能です。
皮膚の代謝が良くなることで、皮膚細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」が促進されます。ターンオーバーが促されることで、皮膚の表皮と真皮の間にある「基底面」で生成されたシミが、皮膚表面へとせり出し排出されます。
さらに、紫外線などのダメージから皮膚を保護する抗酸化作用もあるため、シミのできにくい肌へと導きます。シミの種類や治療法について詳しく知りたい方は、シミの種類と治療法を徹底解説|自分のシミに合ったケアを選ぼうもあわせてご覧ください。
2.血流改善によるしもやけや手足の冷え、肩こりの改善
ユベラは血流を改善する作用を持っているため、しもやけや手足の冷え、肩こりなどの症状改善に効果が期待できます。
しもやけは血管の拡張・収縮が繰り返されることで、血液の循環が悪化し起きる症状です。特に寒暖の刺激が繰り返されると、しもやけが起こりやすいです。
ユベラに含まれるビタミンEには、末梢血管を拡張する作用が認められています。それにより、血行が悪くなってしまった部位に血を行き渡らせ、しもやけや手足の冷え、肩こりの改善が期待できます。
また、ビタミンEとビタミンAを含有した「ユベラ軟膏」には、皮膚を保護する作用もあり、しもやけやカサカサした皮膚を改善に導くことが可能です。
3.着床障害の改善による不妊治療

ユベラに含まれるビタミンEにより、子宮内の血流がスムーズになり、着床障害の改善を期待できます。
着床障害の原因はさまざまですが、子宮内膜の環境が悪化すると、着床障害を引き起こすと考えられています。
子宮内膜は言わば受精卵を育てる畑のような場所で、作物を育てる際に土が重要であるのと同じく、着床には子宮内膜が非常に大切です。
ビタミンEには、子宮内膜の壁を分厚くできる作用があるという報告があります。そのため、ユベラは不妊治療、もしくは生理不順の治療に対して補助的に用いられる薬です。
4.コレステロールや中性脂肪の増加の防止
ビタミンEにニコチン酸を結合させた「ユベラN」には、血行を良くし、コレステロールや中性脂肪の増加を防ぐ作用が認められています。
ニコチン酸は、総コレステロールと中性脂肪の両方を減少させます。
コレステロールや中性脂肪を抑えられれば、高脂血症や動脈硬化、狭心症、心筋梗塞といった疾患の発生リスクを下げることが可能です。
Q. ユベラにはどのような効果が期待できますか?
ユベラはビタミンEを主成分とする薬で、主に4つの効果が期待できます。①シミ・そばかす・肝斑の改善(ターンオーバー促進)、②血流改善によるしもやけ・冷え・肩こりの緩和、③着床障害の改善による不妊治療の補助、④コレステロール・中性脂肪の増加防止です。
ユベラ軟膏とユベラN、ユベラ錠の違いは?

ユベラは軟膏とカプセル(ユベラN)、錠剤という3つのタイプに分かれます。それぞれの効果や副作用、成分などを比較表にまとめました。
| ユベラ軟膏 | ユベラN | ユベラ錠 | |
|---|---|---|---|
| 効果 | ・皮膚の保護 ・しもやけやカサカサ肌の改善 | ・高血圧症や高脂血症などの治療 ・不妊治療 ・シミやそばかすの改善・予防 | ・シミやそばかすの改善・予防 ・コレステロールの低下 ・血流の改善 ・ビタミンE欠乏症の治療や予防 |
| 副作用 | ・紅斑 ・かゆみ | ・食欲不振 ・胃の不快感 ・胃痛 ・悪心 ・下痢 ・便秘 | ・便秘 ・胃の不快感 ・下痢 ・過敏症 ・発疹 |
| 主成分 | ・トコフェロール ・ビタミンA油 | トコフェロールニコチン酸エステル | トコフェロール酢酸エステル |
| 用法・用量 | 適量を1日1回、患部に塗る | 1日3回に分けて、3カプセルを服用 | 1日2~3回、50~100mgを服用 |
ここからは、各タイプ別の特徴を解説していきます。
ユベラ軟膏はしもやけやかかとの乾燥を改善する塗り薬
ユベラ軟膏は、血流の改善と皮膚の保護という2つの効果により、しもやけやかかとのカサカサの改善が期待できます。
かかと以外にも、手荒れ(進行性指掌角皮症)の治療に用いることも可能です。成分別ではビタミンEが血行促進、ビタミンAが角化調節の役目を担います。
ただし、ユベラ軟膏には、顔のシミやニキビを除去するような美容面での作用は確認されていません。美容効果は、ユベラNやユベラ錠などの内服薬で期待できます。
またユベラ軟膏のジェネリック医薬品は存在しません。
ユベラNは血流を改善するカプセル剤
ユベラNは、ビタミンE誘導体「トコフェロール酢酸エステル」にビタミンB群の一種「ニコチン酸」を結合させたカプセル・ソフトカプセル剤です。
血流の改善や、脂質代謝の促進など幅広い効果を期待でき、ユベラNは血流に関係した次の疾患の治療に使われます。
- 高血圧症
- 高脂質血症
- 閉塞性動脈硬化症
またユベラNにはビタミンEが含まれており、シミやそばかすの改善といった美容効果を期待できるほか、着床障害の改善による不妊治療にも用いられます。
ユベラとユベラNは効果が異なるため、併用せず使い分ける必要があります。
ユベラ錠はシミを改善・予防するビタミンE錠剤
ユベラ錠はビタミンEを多く含み、シミやそばかすを改善・予防する美容効果が期待できる錠剤です。そのほか、以下の治療にも用いられます。
- ビタミンE欠乏症
- 肩こり
- しもやけ
- 冷え性
末梢血管の血行を促進すると同時に、抗酸化作用で過酸化脂質を減少させたり、循環障害を改善したりすることも可能です。
ユベラ錠の主な副作用は、便秘や胃の不快感、下痢、発疹などがあります。眠気が起きないか心配される人もいますが、そのような報告は確認されていません。
ユベラ錠50mgにはジェネリック医薬品があり、通販サイトでも入手可能です。成人の場合、1回1~2錠を1日2~3回に分割して処方されます。
なお、シミの改善にはユベラ錠のような内服薬のほか、レーザー治療も有効な選択肢です。老人性シミへのレーザー治療について詳しくは、老人性シミにレーザー治療は効果的?種類・費用・経過を詳しく解説をご覧ください。
Q. ユベラ軟膏・ユベラN・ユベラ錠の違いは何ですか?
3タイプはそれぞれ用途が異なります。ユベラ軟膏はしもやけや乾燥肌に塗る外用薬、ユベラNはニコチン酸を含むカプセルで高脂血症や血流改善に使用、ユベラ錠はビタミンE錠剤でシミ・そばかすの改善・予防を主目的とします。症状に応じて使い分けが重要です。
ユベラの購入方法|市販ではなく医療機関の処方で入手する

ユベラは市販でも購入可能ですが、クリニックなど医療機関の処方によって入手してください。
以下では、ユベラを購入できる場所や処方を受けるべき理由、ジェネリック医薬品について解説します。
ユベラ軟膏やユベラN、ユベラ錠はどこで売っている?
ユベラ軟膏は市販でも販売されており、薬局やドラッグストアで購入可能です。通販サイトのAmazonでも、第3類医薬品として出品されています。
ただし、ユベラを長期的に服用するなら、クリニックなど医療機関で処方を受けてください。市販薬の場合、処方薬と比べ有効成分の含有量が少ないためです。
効果的にシミやそばかすを除去したい方は、医療機関を受診の上、医師からユベラを処方してもらいましょう。シミの予防や紫外線対策についても、紫外線対策でシミを予防しよう!毎日できる方法から医療ケアまで徹底解説が参考になります。
ユベラ軟膏やユベラN、ユベラ錠にジェネリック医薬品はある?
通販で購入できるユベラ50mgや100mgには、次のようなジェネリック医薬品が存在します。
- トコフェロール酢酸エステル錠50mg「トーワ」
- トコフェロール酢酸エステル錠100mg「ツルハラ」
- トコフェロール酢酸エステルカプセル100mg「ファイザー」
- トコフェロール酢酸エステルカプセル100mg「TC」
ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の認可を受け販売される、新薬と同様の有効成分を持つ医薬品です。効果や副作用も同等です。
新薬よりも価格が安いため、処方時にジェネリック医薬品を希望される方も少なくありません。ジェネリックをご希望の方は、医療機関で医師に申し出てみましょう。
ユベラとユベラNの飲み合わせは注意が必要

ユベラとユベラNの飲み合わせは、可能な限り避けるべきと言えます。
それぞれ効果が異なり、お互いに効果を強めたり弱めたりする可能性があるためです。
また、他に使用中の薬がある場合も注意して使用する必要があります。現在他の薬を服用している方は、飲み合わせに関して医師にご相談ください。
Q. ユベラは市販品と処方薬でどう違いますか?
ユベラ軟膏は薬局やドラッグストア、Amazonでも購入可能ですが、市販品は処方薬と比べて有効成分の含有量が少ない点が異なります。シミやそばかすを効果的に改善したい場合は、当院のような医療機関を受診し、医師から適切な用量のユベラを処方してもらうことを推奨します。
ユベラックスとユベラの違いは?
ユベラックスとは天然のビタミンE「d-α-トコフェロール」を主成分とする製剤です。
一方で、ユベラの主成分は「トコフェロール酢酸エステル(dl-α-トコフェロール酢酸エステル)」と呼ばれる合成ビタミンEです。
どちらもビタミンEを主成分としており、効果や副作用に大きな違いはありません。
ただし、ヒトの体内では合成ビタミンより、天然ビタミンの方が高い効果を発揮しやすいです。そのため、ユベラよりもユベラックスの方が高い効果を期待できます。
Q. ユベラの副作用や長期服用のリスクはありますか?
ユベラの主な副作用は便秘・胃部不快感・下痢・発疹などですが、発現率は約0.89%と非常に低いです。ただしビタミンEは脂溶性のため、長期に多量摂取すると体内に蓄積され中毒症状が出るリスクがあります。当院では医師の指示に従った用法・用量での服用を推奨しています。
ユベラの副作用は?便秘や下痢などを起こす可能性
ユベラの副作用として考えられるのは、次の症状です。
- 便秘
- 胃部の不快感
- 下痢
- 発疹
またユベラ軟膏の場合、紅斑やかゆみが引き起こされる可能性があります。
ユベラによる眠気を心配する方もいますが、そのような副作用があることは確認されていません。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太医師(当院治療責任者)より
「当院では、シミやそばかすの改善を目的にユベラ錠の処方を希望される患者様が増えており、特に30〜50代の女性からのご相談が多い印象です。ユベラは内服薬として比較的安全性が高い薬ですが、脂溶性ビタミン製剤であるため、自己判断での長期・大量服用はお勧めしていません。また、シミの種類によってはレーザー治療など他の治療法との組み合わせがより効果的なケースもあります。ユベラの使用を検討されている方は、まず医師にご相談いただき、ご自身の症状に合った治療計画を立てることが大切です。副作用や他の薬との飲み合わせについても、遠慮なくご質問ください。」
よくある質問
ユベラの服用によって痩せる効果は確認されていません。したがって、ダイエットに使用するのは避けるべきです。皮膚の代謝が良くなり、ターンオーバーが促進される効果は期待できますが、余分な脂肪を落とせるわけではありません。
長期にわたるユベラ服用には否定的な意見もあるため、推奨はできません。脂溶性なので長期的に多量摂取を続けると、体の中にビタミンが蓄積されていき、さまざまな中毒症状が出るリスクがあります。ビタミン剤だからと甘く見ず、医師から指示された用法や用量をきちんと守ることが大切です。
ユベラ錠の服用と眠気との間に因果関係は認められていません。ユベラ錠における副作用の症状は便秘や胃部の不快感、下痢、発疹などです。副作用の発現率は非常に低く、ユベラ50mgの販売会社「エーザイ株式会社」によれば、総症例3,586件のうち32例(0.89%)のみ確認されています。そのため、副作用のリスクを過度に意識する必要はないと言えます。
どちらもビタミンEを含むためシミ改善効果が期待できますが、ユベラ錠はシミ・そばかすの改善・予防を主目的とした錠剤であるのに対し、ユベラNはニコチン酸を加えた血流改善・脂質代謝改善を主目的とするカプセル剤です。シミ改善を主な目的とする場合はユベラ錠が適していますが、血流改善も同時に希望する場合はユベラNが選択されることもあります。いずれも医師の診断のもとで処方を受けることをお勧めします。
ユベラ錠は食後に服用することが一般的に推奨されています。ビタミンEは脂溶性ビタミンであるため、食事中の脂質と一緒に摂取することで吸収率が高まります。ただし、用法・用量は医師や薬剤師の指示に従ってください。自己判断で服用タイミングや量を変更することは避けましょう。
ユベラ軟膏は主にしもやけや手荒れ、かかとの乾燥などに使用する外用薬であり、顔のシミやニキビを改善する美容効果は確認されていません。顔への使用については、自己判断を避け、必ず医師にご相談ください。顔のシミ改善には、ユベラ錠やユベラNなどの内服薬、またはレーザー治療などが適している場合があります。
妊娠中や授乳中のユベラ使用については、必ず医師にご相談ください。ビタミンEは一般的に必須栄養素ですが、薬として服用する場合は用量や安全性について医師の判断が必要です。特に不妊治療の補助として使用される場合も、産婦人科医や担当医の指示のもとで使用することが重要です。自己判断での服用は避けてください。
ユベラによる内服治療でシミの改善が見られない場合、炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーなどのレーザー治療が有効な選択肢となります。シミの種類(老人性色素斑・肝斑・そばかすなど)によって適切な治療法が異なるため、まずは皮膚科・美容皮膚科を受診し、シミの種類を正確に診断してもらうことが大切です。当院でもシミの種類に応じた治療をご提案しています。
まとめ:ユベラはシミやそばかすの除去など美容効果が期待できる

ユベラはビタミンE剤の一種で、代謝を促進することでシミやそばかすを除去する効果が期待できます。
そのほか、しもやけや手足の冷え、着床障害、コレステロールや中性脂肪の増加防止を目的として用いられます。
ユベラは市販でも入手可能ですが、成分の含有量が少ない上、長期使用にはリスクが伴うため、医療機関で処方されたものをご使用ください。副作用や飲み合わせのリスクに関して、一度医師へ相談してみましょう。
シミの改善には、ユベラのような内服薬に加えて、炭酸ガスレーザーによるシミ治療や、紫外線によるシミができやすい季節の対策を組み合わせることも有効です。気になる方はお気軽にご相談ください。
📚 参考文献
- ユベラ錠50mg 添付文書(エーザイ株式会社) – 副作用・用法用量に関する公式情報
- 厚生労働省 – 医薬品の適正使用に関するガイドライン
- 日本皮膚科学会 – 皮膚疾患の診断・治療に関するガイドライン
- 国立医薬品食品衛生研究所 – ビタミンE製剤の安全性情報
- 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA) – 医薬品の承認情報・添付文書データベース