尖圭(せんけい)コンジローマの治療方法は?症状や感染の原因を解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「尖圭(せんけい)コンジローマとはどんな病気?」
「尖圭コンジローマの感染原因は?」
このように性感染症に悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。
尖圭コンジローマは、男女共に感染する可能性のある性感染症です。
本記事では、尖圭コンジローマの特徴をはじめ感染経路や治療方法について解説します。
また、記事の後半では尖圭コンジローマの予防方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
尖圭(せんけい)コンジローマとはどんな病気?
尖圭(せんけい)コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が引き起こす性感染症です。
男女ともに感染のリスクがあり、性器や直腸の内部などさまざまな場所にイボができることが特徴です。
ヒトパピローマウイルスは100種類以上存在し、中には感染すると子宮頸がんの原因となってしまうものもあります。
尖圭コンジローマ感染の原因を紹介|ストレスは関係ある?
尖圭コンジローマ感染の主な原因は性行為によるヒトパピローマウイルスの感染です。
感染者との性行為が主な感染経路で、皮膚や粘膜の小さな傷からウイルスが進入します。口内にも感染する性感染症なので、オーラルセックスでも感染する可能性があるのが特徴です。
イボが少しずつ大きくなるのではなく急に肥大化するため、感染してから自覚するまでに時間がかかってしまう場合があります。
そのため、尖圭コンジローマに感染したことに気付かず、さらに感染を広げてしまうケースも少なくありません。
尖圭コンジローマの潜伏期間を紹介
尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間~8ヶ月程度です。
自覚症状が現れるまでに平均して約3ヶ月かかり、感染経路の特定が非常に難しいです。
尖圭コンジローマの症状は?女性と男性に分けて解説
尖圭コンジローマは男女ともにイボが主な症状ですが、発症する部位が異なります。
尖圭コンジローマの症状を女性と男性に分けて紹介します。
尖圭コンジローマの症状(1)女性の場合
女性の場合、尖圭コンジローマに感染すると膣や子宮頸部にイボが現れます。
イボがよく現れやすい部位は以下の通りです。
- 大小陰唇(だいしょういんしん)
- 腟前庭(ちつぜんてい)
- 会陰(えいん)
- 尿道口
- 肛門のまわり
- 肛門内
イボの色はピンクや黒などさまざまで、乳首のような形のほか、ニワトリのトサカやカリフラワーのような見た目の場合があります。
痛みやかゆみはない場合が多く、目視しにくい部位にイボができることもあるため自覚するのが難しいです。
また、ヒトパピローマウイルスにはさまざまな種類があり、発がんリスクの高い種類に感染した場合、子宮頸がんになる可能性があるため注意が必要です。
尖圭コンジローマの症状(2)男性の場合
男性の場合、尖圭コンジローマに感染すると以下の部位にイボが現れます。
- 性器
- 肛門のまわり
イボの形状は男女ともに大きな違いはありません。色はピンクから黒色と幅広く、ニワトリのトサカやカリフラワーのような形になる場合があります。
痛みやかゆみがない場合が多く、歩行時の違和感で自覚することが多いです。
また、男性が発がんリスクの高い種類に感染した場合、陰茎がんになる可能性があるため注意が必要です。
尖圭コンジローマはどう見分ける?検査方法を紹介
尖圭コンジローマの検査方法は主に以下の2通りです。
- イボの観察
- コルポスコピー検査、肛門鏡検査
尖圭コンジローマのイボが目視できる場所にできていたらイボを観察して診断します。
一方で、膣内や肛門内など外から見えない場所にイボができている場合はカメラで観察します。
コルポスコピー検査とは、腟の外にカメラ機器を置いて腟の奥にある子宮頸部を拡大観察する検査法です。
尖圭コンジローマの治し方は?治療方法や治療期間を紹介
尖圭コンジローマの治療方法は主に以下のような方法が挙げられます。
治療方法 | 特徴 |
---|---|
塗り薬 | ・自分でイボに直接塗って治療できる ・副作用が現れる場合がある ・病院で処方してもらえる |
液体窒素 | ・超低温液体を直接イボに当てて低温やけどをさせる ・強い痛みを伴う ・水ぶくれができる場合がある ・数週間~数年単位の治療になる |
電気メス | ・イボ周辺に麻酔をして電気メスで焼く ・傷が残りにくいものの再発率は高い |
炭酸ガスレーザー | ・イボの周囲に麻酔をしてレーザーで焼く ・治癒率は高いものの再発率も高い ※保険適用外 |
尖圭コンジローマの治療は、イボの数や部位によって患者様に適切な方法で行います。
尖圭コンジローマにかからないためには?予防方法を紹介
尖圭コンジローマを予防するためには、性行為時に避妊具を付けることが大切です。
避妊具を付けることで感染者と粘膜が直接接触しなくなるため、予防に繋がります。
尖圭コンジローマは口から感染することもあり、100%予防できるわけではありませんが、感染リスクを軽減できます。
尖圭コンジローマに関するよくある質問
尖圭コンジローマに関するよくある質問をまとめました。
尖圭コンジローマがうつる確率はどれくらいですか?
感染者との性行為によって尖圭コンジローマがうつる可能性は、60%~80%と言われています。
尖圭コンジローマは10代~30代の若い世代で発症する可能性が高い性感染症ですが、高齢の方でも発症する場合があります。
再発率が高く、HIV感染リスクが増加する場合もあるため、性行為の際は避妊具を付けるなどの対策が必要です。
尖圭コンジローマは自然治癒しますか?
尖圭コンジローマはほとんどの場合で自然治癒しません。
ごく初期の段階かつ、免疫力が高まっていると症状が消える場合もあるとされますが、ヒトパピローマウイルスが体内から消えたとは限りません。
感染源となったり再発したりする場合もあるため、性器に違和感を覚えたら医師の診療を受けましょう。
尖圭コンジローマのイボが増えるスピードはどれくらいですか?
尖圭コンジローマのイボが増えるスピードは人によって差があります。
そのほか、イボの大きさや形状が異なり、放置しておくと進行する感染症です。
尖圭コンジローマは再発しますか?
尖圭コンジローマは再発する可能性のある性感染症です。
目視できるイボがなくなっても、3ヶ月以内に25%の方が再発するという報告もあります。
そのため、尖圭コンジローマが治ったと思っても3ヶ月は病院へ通うことが望ましいです。
なお、塗り薬での治療は治療まで時間がかかるものの、再発率は低いです。
東京で尖圭コンジローマの治療ならアイシークリニックへご相談ください
尖圭コンジローマは、感染者との性行為によって60%~80%ほどの確率で発症する性感染症です。
再発のリスクがあり、自然治癒はほとんど期待できません。少しでも性器に違和感を覚えたら医師の診療を受けましょう。
アイシークリニックは、老若男女どなたでも相談しやすいクリニックを目指しています。
どんな症状であっても、患者様と相談しながら安心の治療方法を提案させていただきますので、性器まわりのイボに少しでもお悩みの方は、アイシークリニックにご相談くださいませ。