脂肪腫の治療について
現在の診療体制から、原則として脂肪腫手術の予約は平日のみ受け付けしておりますのでご了承ください。
脂肪腫とは、皮下にできる柔らかい腫瘍で、いわゆる「脂肪のかたまり」です。
腫瘍といってもほとんどが良性のもので、すぐに治療が必要という訳ではありません。しかし、自然に治ることはなく、ゆっくりと大きくなるため、いつかは外科手術で摘出することになります。
脂肪腫が大きくなってから手術すると、手術の危険性が高くなってしまったり、手術後の傷跡が残ってしまうことも考えられます。
脂肪腫が小さい状態ならば、手術といっても日帰りで出来る簡単なものなので、脂肪腫かなと思ったら医療機関に相談することをおすすめします。
本記事では、脂肪腫の病気や治療方法・手術についても解説していきます。脂肪腫でお悩みの方は、ぜひとも参考にしてください。
アイシークリニックの専門医が監修しています
- 結果を重視した専門治療を行います
- 患者様の症状や希望に合わせた治療プランを提案します
- 痛みを最小限に!傷跡をきれいに!
- 老若男女どなたでも相談しやすいクリニックです
目次
脂肪腫(リポーマ)とは
脂肪腫とは、脂肪細胞からなる良性軟部腫瘍で、いわゆる「脂肪のかたまり」です。
皮膚との癒着はなく、多くみられる一般的なできものになります。
粉瘤・アテロームと混同されることもありますが、化膿したり臭いを放つことはありません。
脂肪腫の症状はどんなもの?
通常の痛みはなし
脂肪腫は痛みやかゆみを感じないケースが多いです。脂肪腫が大きくなって、神経を圧迫して痛みを感じることもあります。
皮膚の膨らみやしこりを
感じる
脂肪腫は皮膚がドーム状に盛り上がっていて、表面の色の変化はありません。皮膚の下にゴムのような弾力のあるしこりが見られます。
1cm程度の小さいものから
10cm程度の大きいものもある
脂肪腫はゆっくりと大きくなり、1センチ程度から認識できるようになります。大きいものになると10cm近くになるケースもあります。
ほとんどの脂肪腫が発生する場所は、皮下脂肪層の下やごく稀に筋肉内(筋肉の中や筋肉と筋肉の間)です。
そもそも、皮膚は上から表皮・真皮・皮下脂肪組織があり、さらにその下に筋肉や骨があります。
そのため、できものの直上の皮膚には変化はなく、皮膚の下に弾力のあるしこりとして見られるのが特徴です。
また、痛みを伴うものとして、「血管脂肪腫」と呼ばれるものがあります。
これは、直径が1~2cm程度の小さなもので血管成分に富み、摘出すると血流に富んでいるため通常の脂肪腫よりもやや赤っぽく見えます。
脂肪腫の原因とは?ストレスと関係ある?
脂肪腫は脂肪を蓄えた細胞が増えてできるのですが、詳しい原因は現在のところわかっていません。
「ストレスが原因かな?」と考える患者様も多いですが、ストレスが直接の原因になっているとは言えないでしょう。
通常、熟した脂肪細胞には増殖能はありませんが、成人になっても、脂肪細胞へと分化しうる未分化の細胞が毛細血管の周囲には至るところで残っており、脂肪細胞の供給源になっていると考えられています。
腫瘍性増殖は、このような未分化の細胞に何らかの異常が生じたものと想定されます。
しかし、脂肪腫の80%近くに何らかの染色体異常が見いだされているので、これらの染色体異常によって導かれた遺伝子異常が脂肪細胞への分化と増殖に関わっているものと推測されます。
脂肪腫のできやすい人とは?
一般的には、脂肪腫は女性・肥満者にできやすいと言われています。
発生時期は幼少時と考えられていますが、初期症状はなく、徐々に大きくなった段階でコブとして気づくことが多いです。
ゆっくり発育するため発見は遅く、20歳以下には稀で、40~50歳代に多く見られます。
脂肪腫の危険なところは?悪性と良性についての違いとは?
脂肪腫のほとんどは良性腫瘍なので緊急手術は必要ありません。
ゆるやかであるものの、少しずつ大きくなっていきます。ただし、自然に消滅したり小さくなることはないので、いずれにしても外科手術が必要になります。
一方で、非常にまれに脂肪肉腫や悪性軟部腫瘍のように悪性の可能性もあるので注意が必要です。
脂肪腫の良性・悪性の見分け方とは?悪性の特徴を紹介
悪性の脂肪腫である『脂肪肉腫』や『悪性軟部腫瘍』の場合は、すぐに治療が必要です。
良性の脂肪腫は数年かけて大きくなるのが一般的ですが、数ヶ月単位で急に大きくなった場合は悪性腫瘍の可能性も考えられます。
他にも、『10cmよりも大きい』『痛みがある』『しこりが硬い』などの症状がある場合は、注意しましょう。
脂肪腫の良性・悪性はMRI検査やCT検査の画像検査だけでは判別が難しいため、手術で摘出した腫瘍を病理検査することによって見分けます。
少しでも心配な方は、早めに医療機関で受診されることをおすすめします。
脂肪腫とよく似た病気について
脂肪腫は、他の病気とも間違えられることがあります。
自分で判断することは難しいですが、他の病気の可能性についても見ておきましょう。
脂肪腫 | 脂肪肉腫 | 粉瘤 | 神経鞘腫 | ガングリオン | |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 皮膚がドーム状に盛り上がっており、色の変化は無い。 | 皮膚がドーム状に盛り上がっており、色の変化は無い。 | 全体的に青黒く見える場合が多い。触れると硬く、弾力のあるしこりのように感じる。 | 皮膚がコブのように盛り上がる | 皮膚がドーム状に盛り上がる |
痛み | 通常は痛みなし | 通常は痛みなし | 炎症が起きた場合に痛みが伴う。 | 腫瘍を叩いたり圧力をかけたときに痛みが発生する。 | 通常は痛みなし |
大きさ | 1cm 〜 10cm程度 | 1cm 〜 10cm程度 | 数cm~数十cmと大きい | 3cm以下 | 5mm~4cm程度 |
硬さ | ゴムのような柔らかい感触 | ゴムのような柔らかい感触 | しこりのような感触 | こぶのような感触 | 硬い |
治療方法 | 外科手術による除去 | 手術による摘出・薬物療法・放射線治療 | 外科手術による除去 | 定期的な経過観察・手術による摘出・定位放射線治療 | 注射器による吸引治療か手術による摘出 |
危険性 | 低い | 高い | 低い(炎症して悪化する場合がある) | 低い | 低い |
※左右にスクロールできます
脂肪腫を放置するとどうなる?
脂肪腫を放置しても、悪性になることはほとんどありません。
命に関わる病気とは言えないですが、脂肪腫が大きくなってから摘出手術を行う場合は、手術の危険性が高くなってしまったり、術後の傷跡が大きくなってしまうことも考えられます。
また、「脂肪腫だと思っていたら悪性筋腫や他の病気だった」という場合には、治療の遅れにつながってしまいます。
そもそも、脂肪腫はそのまま放置していても自然に治ることはありません。
脂肪腫の症状に気付いた際に、治療を検討されることが望ましいです。
アイシークリニックでは、どんな症状でも、老若男女どなたでも相談しやすいクリニックを目指しています。
ここまでの記事を読んで「少し不安だなぁ…」と感じた方は、ぜひとも一度、アイシークリニックにご相談ください。
アイシークリニックのご案内
脂肪腫の治療方法について
脂肪腫の治療方法は、外科手術になります。
塗り薬や飲み薬でなんとかするという病気ではありません。
ここからは、脂肪腫の治療方法をアイシークリニックでの施術例とともに見ていきましょう。
脂肪腫の根本治療は摘出すること
脂肪腫の根本的な治療方法は、外科手術で摘出することです。
脂肪腫は良性腫瘍なので、どこかに転移するなどの危険性もほとんどないため、緊急で手術が必要な病気とは言えません。
しかし、脂肪腫は自然になくなることはなく、ゆっくりと大きくなって生活に支障がでてきてしまい、摘出手術を選択する人が多いです。
脂肪腫の切除方法
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肩に大きな脂肪腫(リポーマ)があることがわかります。手術前に、該当箇所にマーキングを施します。
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麻酔の注射をし、できものの直上の皮膚に切開を加えます。アイシークリニックでは、形成外科専門の医師が皮膚切開のデザインは最小であるよう徹底的にこだわります。切開はできものの3分の2くらいの長さになります。
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腫瘍を摘出します。指とピンセットを臨機応変に扱いながら、優しく進めていきます。
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できものを取り除いた部分は空洞になり血が溜まり易いので、しっかりを止血を行い、縫合を行います。そして、必要に応じ、ドレーンと呼ばれる管を入れ血が溜まらない様にします。ガーゼと伸縮テープで圧迫固定をして終了です。
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抜糸をします。体内で溶ける特殊な糸を用いることで抜糸を省いたり、縫合方法によっては縫い合わせが露出しないようにすることも可能です。非常に細い糸を使い的確に縫い合わせていきますので、術後の治りも早いです。
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1週間ほど経つと赤みも引き、徐々に綺麗な肌へと蘇っていきます。仕上がりの美しさに徹底的にこだわるのが、アイシークリニックの大きな特徴の一つです。
安心して脂肪腫の手術を受けるために知っておくべき5つのこと
脂肪腫の根本治療は摘出手術ということをお伝えしましたが、やはり手術となると不安になる人が多いです。
しかし、手術の流れや手術後の生活への影響などを知っておくことで前向きに治療を行えます。
ここからは、脂肪腫手術を受ける上で知っておくべき5つのことをお伝えしていきます。
(1)脂肪腫の治療の流れ
脂肪腫の日帰り手術を受ける場合には、以下の流れになります。
- 1初診
- 当院医師の診察後、画像検査専門の提携医療機関でのMRI検査を予約※検査は後日となりますが、予約制で迅速に手配可能です。※手術日もあわせてご予約いただけます。
- 2MRI検査
- 提携医療機関でMRI検査を受診※データは当院へ転送されます。※検査はおおよそ時間通りに終了しますので、仕事の合間などに検査に行かれる方も多くいらっしゃいます。
- 3日帰り手術
- 当院で再診し、手術へ※入院することなく、その日のうちにお帰りいただけます。腫瘍の部位、大きさ、性質によっては大学病院や総合病院紹介の場合がございますので、ご了承ください。全例が日帰り手術可能ではございません。
(2)脂肪腫の手術費用
脂肪腫の手術費用は保険適用がされます。具体的な費用は以下の金額が目安です。
脂肪腫手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安 | ||
露出部の場合 | 2cm未満 | 5,000~6,000円程度 |
2cm~4cm未満 | 11,000~12,000円程度 | |
4cm以上 | 15,000~16,000円程度 | |
非露出部の場合 | 3cm未満 | 4,000〜5,000円程度 |
3〜6cm未満 | 10,000〜11,000円程度 | |
6cm以上 | 12,000〜14,000円程度 | |
※保険診療が可能です。 ※費用は部位、大きさ、病理検査の有無、処方薬によって変わります。 ※脂肪腫が筋膜に癒着している場合などは、別算定となりまえす。 ※上記料金以外にも、初診料・再診料・処方料・薬剤料が別途かかります。 ※筋肉層など深い部分まで腫瘍が存在する場合、MRI検査を行うことが一般的です。 ※非常に大きな腫瘍や、難しい部位にある場合は大学病院などにご紹介いたします。 ※その他、費用に関するご不明点等あれば、お気軽にお問い合わせ下さい。 |
脂肪腫手術費用(1割負担の場合)のおおよその目安 | ||
露出部の場合 | 2cm未満 | 2,000円程度 |
2cm~4cm未満 | 4,000円程度 | |
4cm以上 | 5,000円程度 | |
非露出部の場合 | 3cm未満 | 1,500円程度 |
3〜6cm未満 | 3,500円程度 | |
6cm以上 | 4,500円程度 | |
※令和4年10月1日から、75歳以上の方等で一定以上の所得がある方は、医療費の窓口負担割合が変わります ※保険診療が可能です。 ※費用は部位、大きさ、病理検査の有無、処方薬によって変わります。 ※脂肪腫が筋膜に癒着している場合などは、別算定となりまえす。 ※上記料金以外にも、初診料・再診料・処方料・薬剤料が別途かかります。 ※筋肉層など深い部分まで腫瘍が存在する場合、MRI検査を行うことが一般的です。 ※非常に大きな腫瘍や、難しい部位にある場合は大学病院などにご紹介いたします。 ※その他、費用に関するご不明点等あれば、お気軽にお問い合わせ下さい。 |
脂肪腫の手術費用は生命保険も適用される?
生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。
生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。
医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。
加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。
(『皮膚皮下腫瘍摘出術』、『軟部腫瘍摘出術』などが手術名となります)
(3)脂肪腫の手術は日帰りで出来る(入院不要)
ほとんどのケースにおいて、脂肪腫の摘出手術は日帰りで手術が済みます。
しかし、総合病院や大学病院などで「手術はできるが入院期間が3日は必要」などと言われて、仕事の都合や家をあけられないと悩んでいる患者様の声も多いです。
もちろん、症状や脂肪腫の大きさによっては手術のために入院が必要なケースはあります。
一方で、患者様の症状ではなく、病院側の都合で入院が必要だとお話している可能性があるのも事実です。
もし、脂肪腫の手術で入院が必要だと言われた場合は、アイシークリニックにもご相談ください。あなたの症状を実際に確認して、適切な方法をご提案させて頂きます。
(4)手術後の生活へ支障はほとんどない
脂肪腫の日帰り手術を受けた後は、当日から翌日ぐらいまで痛みがありますが、小さい傷(1cm以下)の場合はほとんど痛みはないようです。
もちろん、痛み止めの内服薬を処方しますので、それほど心配する必要はありません。
手術後1週間ほどは激しい運動を控えて頂くことが多いですが、それ以降は普段通りで構いません。仕事復帰に関しても、手術部分を安静にした状態ならば問題なくできるでしょう。
入浴については、手術部位、傷の大きさにもよりますが、縫合したときは翌日からシャワーを許可しています。
(5)脂肪腫の手術跡は残る可能性がある
脂肪腫の手術跡はどうしても残ってしまう可能性があります。
基本的には時間の経過とともに目立たなくなっていくので、過剰に心配する必要はないのですが、脂肪腫の種類や大きさによっては手術跡が残ってしまうことがあるのも事実です。
とくに顔や目立つ部位にできた脂肪腫は、手術後に傷跡が残ることが心配ですよね。
できる限り手術跡を残さない施術方法もあるため、脂肪腫の手術跡について心配な人はしっかりとクリニックと相談すべきです。
アイシークリニックの脂肪腫治療へのこだわり
アイシークリニックでは美しく目立たない傷跡にこだわり治療を行っています。
- 1綺麗な傷跡だけではなく、痛みを最小限にとどめるべく、治療を行います
- 2髪の毛よりも細い糸を使用することで、細かく丁寧な縫合をいたします
- 3専門医が、最小の幅、最小の範囲で、最大の効果を出せる皮膚切開の方法を選択します
- 4年間数百件の脂肪腫手術実績があります(東北や沖縄など日本全国から、手術を受けるため患者様がご来院されています)
- 5東京大学医学部出身の形成外科、皮膚科、整形外科など複数の科の専門の医師が所属しています
脂肪腫治療に関するよくあるご質問
脂肪腫の治療でよくある質問をまとめました。気になる部分はぜひともご覧ください。
Q脂肪腫はどこにできることが多いですか?発症部位は?
脂肪腫は身体のどこにでもできます。できやすい部位は首、肩、背中。次いで大腿や下腿、臀部(おしり)などです。
Q脂肪腫はいつできる?発症時期はいつごろ?
発生時期は幼少時と考えられていますが、緩徐に発育するため発見は遅く、20歳以下には稀で、40~50歳代に多く見られます。
Q脂肪腫は自然消滅することはありますか?
脂肪腫は自然消滅することはありません。根治治療としては、外科手術での摘出になります。
Q小さい脂肪腫は自分で針で取ることは出来ますか?
小さい脂肪腫だからといって、針などを使って自分で取ることはおすすめしません。針で潰してしまうことで細菌が入って炎症を起こしてしまうリスクや、傷跡が残ってしまうことが考えられるからです。
Q脂肪腫がいきなり大きくなることはありますか?
脂肪腫は発生してからゆっくりと大きくなります。そのため、いきなり大きくなることは通常は考えにくいです。今回の記事内でも紹介したように、悪性の可能性や他の病気の可能性もありますので、すぐに医療機関にご相談ください。
Q脂肪腫を病院で診てもらう場合は何科に行けば良いですか?
脂肪腫を病院で診てもらう場合は、形成外科が良いでしょう。皮膚科でも診てもらえる場合もありますが、外科手術を行うことも考えると形成外科に行く方がスムーズなことが多いです
東京(上野・新宿・渋谷・池袋)で脂肪腫の治療ならアイシークリニックへご相談ください
今回は脂肪腫の病気についての情報から、具体的な治療方法について紹介させて頂きました。
繰り返しになりますが、脂肪腫は自然に治ることはありません。少しずつ大きくなっていくので、気付いたタイミングで治療を行うことをおすすめします。
もし脂肪腫の治療について不安があるようでしたら、ぜひともアイシークリニックにご相談ください。患者様に安心して頂ける環境で前向きな治療を提供したいと考えております。
アイシークリニックの4つの特徴
(1)結果を重視した専門治療を行います
実績・経験が豊富な専門医たちが患者様の負担を最小限にするため、結果にこだわった治療を行います。
(2)患者様の症状や希望に合わせた治療プランを提案します
患者様の抱える不安や悩みに寄り添いながら、最適な治療プランを提供させて頂きます。
(3)痛みを最小限に!傷跡はキレイに!
幅広い治療方法の中から、患者様の痛みが少なくなるように、施術後もできるだけ影響を残さないような治療を選択します。
(4)老若男女どなたでも相談しやすいクリニックです
年齢・性別に関係なく、どなたでも相談しやすいようなクリニックの環境作りをしています。
院内施設・設備の紹介
※アイシークリニック新宿院の施設・設備になります。
アイシークリニックの運営医院のアクセス
【補足】脂肪腫の部位別の手術方法
顔・おでこにできた脂肪腫(症状画像)
発生部位が顔の場合、手術後に傷跡が残ることを心配される患者様も多くいらっしゃいます。アイシークリニックでは、目立たない傷跡にこだわり治療いたします。
首にできた脂肪腫(症状画像)
首は脂肪腫が最もできやすい部位の一つです。ただ、首にできた脂肪腫の場合は顔にできた脂肪腫よりも大きくなるまで放置される患者様も多い印象です。比較的人からもよく見られる場所なので手術を避けたがる方もいらっしゃいますが、脂肪腫は手術で摘出しない限り自然になくなることはありません。
肩にできた脂肪腫(症状画像)
肩も非常に脂肪腫ができやすい部位です。腕を動かす際に違和感を感じてご来院される患者様もいらっしゃいますが、目立ちにくいとの理由で放置される方もいらっしゃいます。
脇にできた脂肪腫(症状画像)
脇の脂肪腫の場合も肩の脂肪腫の場合と同様、腕を動かす際に違和感を感じてご来院される患者様もいらっしゃいますが、目立ちにくいとの理由で放置される方もいらっしゃいます。脂肪腫の治療には手術が必要です。大きくなる前に治療・手術することをお勧めします。
背中にできた脂肪腫(症状画像)
背中も脂肪腫が最もできやすい部位の一つです。脂肪腫は通常痛みを伴わず、背中の場合は目に見えないこともあり、かなり大きくなってから治療を開始される患者様が多い印象です。
胸にできた脂肪腫(症状画像)
胸の脂肪腫は、服に隠れて見えないとの理由から放置されがちです。脂肪腫は自然に治ることはないので、気付いたら早めに医療機関を受診されることをお勧めします。
お腹にできた脂肪腫(症状画像)
お腹の脂肪腫も普段人からは見えないため、放置されがちです。脂肪腫は放置しても大きくなるだけなので、気付いたら早めに医療機関を受診することをお勧めします。
腕にできた脂肪腫(症状画像)
腕の脂肪腫は、単なる「できもの」に間違えられることがあります。なかなか治らないからと診断を受けてみると脂肪腫だったということがあります。
腰にできた脂肪腫(症状画像)
発生部位が腰の場合、単なる「できもの」に間違えられていることがあります。発見から治療までの期間が空いてしまい、結果的に大きくなってから治療を開始することも多いです。
おしりにできた脂肪腫(症状画像)
おしりも脂肪腫が比較的できやすい部位です。座る際の違和感が嫌でご来院される患者様もいらっしゃいます。
足にできた脂肪腫(症状画像)
足の脂肪腫はただの「しこり」と間違われるケースがあります。顔などと比べてしこりができていても気になりにくく、結果として放置してしまっていたということもあります。
【補足】脂肪腫の種類について
臨床症状
びまん性脂肪腫症
四肢・躯幹など全身に脂肪腫が見られる疾患です。2歳以下の乳幼児にまれに発症します。皮下脂肪組織だけでなく、筋肉内・内臓にも脂肪腫が見られるケースもあります。
良性対側性脂肪腫症
頸部を中心として、肩部上腕・胸部・腹部・大腿などに左右対称に脂肪腫が見られる珍しい疾患です。傾向としては、アルコールを多く摂取される方によく見られます。
脂肪腫様母斑
真皮内にできた脂肪組織より発症する成熟脂肪細胞からなる腫瘍です。皮膚表面が比較的大きく盛り上がることが多いです。臀部(お尻)、腰部、大腿部によく見られます。
病理学的分類
血管脂肪腫(angiolipoma)
成熟した脂肪細胞の中に血管が多くある脂肪腫です。やや固く、つまむと痛みを伴うことがあります。体中の至る所に多発することもあります。小型のことも多く、比較的小さな切開で取れます。
線維脂肪腫(fibrolipoma)
一般的な脂肪腫です。成熟した脂肪細胞の中に膠原線維が多く見られます。後頚部、上背部などの圧がかかりやすい部位にできやすい傾向があります。
筋脂肪腫(myolipoma)
比較的深部にでき、筋肉内にあることも多いです。特に後頚部に好発し、被膜が不明瞭な場合もあります。やや取りづらく、ある程度切開しないと完全に取れないこともあります。
脊髄脂肪腫(Spinal lipoma)
潜在性二分脊椎の1つです。二分脊椎とは、胎児期に背骨の骨が癒合できず2つに分かれている病気です。肛門の上のあたりに脂肪腫があり、脊髄神経がお尻の方に引っ張られて、神経障害を引き起こします。それにより、膀胱直腸障害(排尿、排便の障害)や下肢の障害(運動障害、知覚障害、変形)等の症状が出ることがあります。
多型性脂肪腫
脂肪腫内に様々な細胞を含む脂肪腫です。珍しい症状です。