サブシジョンはニキビ跡の治療に効果的?効果や副作用、受診がおすすめな方の特徴を紹介
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
ニキビが治った後も、なかなか消えないニキビ跡にお悩みではありませんか。
サブシジョンは、肌の表面がくぼみクレーターになってしまったニキビ跡の改善に効果が見込める治療法です。アイシークリニックでは、ニキビ跡治療の1つとしてサブシジョンを取り扱っております。
こちらのページでは、サブシジョンの効果や治療法について詳しく解説します。治療の流れや料金、サブシジョンでの治療がおすすめな方の特徴もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
サブシジョンとは?深いニキビ跡(クレーター)の治療法
ニキビ跡による肌のくぼみの原因の1つは、皮膚深部にできた固い線維が皮膚を引っ張ることです。サブシジョンは、医療用の針を皮膚の表面から刺し、針で皮膚深部の固い線維を直接ほぐすことにより肌のくぼみを改善します。
ニキビ跡による肌のくぼみを改善する治療法には、フラクショナルレーザーやダーマペンなども挙げられます。フラクショナルレーザーやダーマペンは、肌に小さな傷をつけることによって肌の自然治癒力を利用しくぼみの改善を促す治療法です。
症状により異なりますが、治療範囲が広く浅いくぼみには、フラクショナルレーザーやダーマペンを用います。しかし、それらで十分な改善が期待できない局所的な深いくぼみには、サブシジョンによる皮膚深部への直接的な治療が有効です。
サブシジョンの効果がでやすいニキビ跡の形は?
肌の表面がくぼんだニキビ跡の形は、主に以下の4種類に分けられます。
- アイスピック型
- ローリング型
- ボックス型
- 脂肪萎縮型
ここでは、サブシジョンがどのタイプのニキビ跡に効果的か解説します。
1つずつ見ていきましょう。
①アイスピック型|サブシジョンは効果なし?
アイスピック型は開口部が2mm以下と狭いですが、奥に深く点状にくぼんでいるニキビ跡です。くぼみは表皮の下にある真皮よりもさらに奥まで達しています。
真皮の下には、硬い瘢痕(はんこん)組織が形成されることが多いです。ニキビの影響により毛穴が変質したものと推定されています。
真皮の下に硬い瘢痕組織がある状態で、サブシジョンによる施術を行っても十分な効果が見込めません。まずはニキビ跡の硬さを取り除く必要があります。
そのため、ダーマペンやフラクショナルレーザーにより真皮の下の固い瘢痕組織を取り除き、皮下組織の再構築を目指す治療が効果的です。
②ローリング型|サブシジョンの効果がでやすい
ローリング型は開口部が4mm以上と広く、角がなく緩やかなくぼみが特徴のニキビ跡です。ニキビの影響で真皮が筋膜に癒着してできた線維によって、皮膚が下に引っ張られることで生じるものと言われています。
ローリング型は、サブシジョンによる治療が最も効果的なニキビ跡です。
フラクショナルレーザーやダーマペンは、レーザーや針が垂直方向に作用するため、線維をうまく切断しにくい傾向にあります。
サブシジョンは、横方向から針を刺し皮下で前後に動かしたり、扇状に針を動かしたりすることができるので、効果的に線維を切断できるのです。
③ボックス型|クレーターが深い場合はサブシジョンが効果的
ボックス型は皮膚の表面がほぼ直角にくぼみ、「凹」の字のような形のニキビ跡です。くぼんだ皮膚の底は平らになっています。ニキビ跡の中でも多く見られるタイプです。
浅いくぼみの場合、ケミカルピーリングやフラクショナルレーザー、ダーマペンによる治療を用いることが多いです。
深いくぼみの場合には、サブシジョンによる治療も効果的です。
ローリング型とボックス型はニキビ跡の中に混在していることもあり、判別がつきにくいものです。複数のニキビ跡がある場合にはそれぞれ型が違う場合もあります。
④脂肪萎縮型|サブシジョン+ヒアルロン酸注入が効果的
脂肪萎縮型は、ニキビが重症化したときに生じやすいニキビ跡です。ニキビが重症化すると、表皮の下の真皮よりもさらに奥にある皮下脂肪組織にまで炎症が及ぶことがあります。
ニキビのひどい炎症によって脂肪層が線維化し収縮した結果、大きくくぼんだニキビ跡となります。皮膚だけでなく脂肪も瘢痕化しており、前述の3つのニキビ跡と混在しているケースも多いため、複合的な治療が必要です。
症状により異なりますが、サブシジョンとヒアルロン酸注入との併用によって症状の改善が見込めるケースが多くあります。
当院では、診察時に筋膜の癒着状況などを確認し、患者さまの合わせた最適な治療法をご提案します。
サブシジョンとの併用で相乗効果がある治療法は?
サブシジョンは他の治療法と組み合わせることで、より高い効果が得られます。
ニキビ跡の症状別に、サブシジョンとの併用をおすすめすることが多い治療法を2つ紹介します。1つずつ見ていきましょう。
ニキビ跡の赤みにはサブシジョン+レーザー治療
ニキビ跡に赤みがある場合には、サブシジョンとレーザー治療との併用がおすすめです。併用することにより、赤みと皮膚のくぼみの両方を効果的に改善しやすくなります。
ニキビ跡の深いクレーターにはサブシジョン+ヒアルロン酸注入
ニキビ跡の深いクレーターには、サブシジョンとヒアルロン酸注入との組み合わせが効果的です。まずサブシジョンにより、くぼみの原因である皮下の線維を切断します。
そこにヒアルロン酸を注入することにより、皮膚のくぼみを持ちあげ筋膜の再癒着を防止することが可能です。
サブシジョンの治療効果がでるまでの回数は?
サブシジョンの治療効果がでるまでの回数は、症状や肌質などにより個人差があります。
1回で十分な効果がでれば、治療は1回で終了です。複数回繰り返す場合には、3週間ほど間をおきます。治療効果を確認しながら、医師と相談のうえ回数を決めましょう。
ニキビ跡の症状によっては、他の治療法との組み合わせをおすすめする場合もあります。
サブシジョンによるニキビ治療の流れ
当院のサブシジョンによるニキビ治療の流れは次の通りです。
- カウンセリング・診察
まずはカウンセリングを行い、お肌のお悩みや質問を伺います。普段から気になっていることや不安なことがあれば、お気軽にスタッフへご相談ください。
医師による診察ではニキビ跡の状態を確認し、サブシジョンが治療法としてふさわしいかどうか診断します。 - 治療内容の説明
当院で行うサブシジョンやニキビ治療の内容について詳しく説明します。治療にあたり不安なことがあれば、何でもお尋ねください。治療内容に同意いただけましたら同意書をご記入いただき、治療に移ります。 - 局部麻酔
治療中の痛みを和らげるため、局部麻酔を行います。 - サブシジョン
医師によりサブシジョンを行います。治療にかかる時間は1ヶ所につき数分です。 - 圧迫止血
施術後は、注射の後と同じようにテープ型のガーゼを貼り付けるのみです。ガーゼの上からおさえることで出血を止めます。
サブシジョンの術後の経過
治療後は、止血のため治療部位にガーゼを貼ります。治療当日の激しい運動や飲酒、長時間の入浴はお控えください。シャワーや短時間の入浴、洗顔は治療当日より可能です。
翌日からは、お化粧をして通常通りの生活をしていただけます。治療範囲や個人差がありますが、治療後1~2週間は治療部位に腫れや内出血が起こることが多いです。
治療の跡が回復するまでは、治療部位に紫外線があたらないよう十分な対策をしてください。
サブシジョンの2つの副作用
サブシジョンは皮下組織に針を刺すため、次のような副作用が表れる場合があります。
主な副作用は次の2つです。
- 内出血
- 腫れや赤み
順に確認していきましょう。
①内出血が起こることが多い
サブシジョンによる治療範囲や個人差にもよりますが、治療部位に内出血が起こることが多いです。内出血が生じると皮膚が紫色や青色に変色します。
おおよそ1~2週間で症状は治まり、肌の色も自然と戻ることがほとんどです。気になる方には塗り薬も処方しております。
②腫れや赤みが起こる可能性がある
術後1~2週間は治療部位に腫れや赤みが起こる可能性があります。腫れや赤みを長引かせないためには、治療当日に十分冷やすことが大切です。
腫れや赤みが続く場合など、不安なことがあればご相談ください。個人の症状に合わせたアフターケアを行います。
サブシジョンがおすすめな方は?ニキビや水疱瘡の跡、深いクレーターが気になる方
次の項目に該当する方は、サブシジョンによる治療を受けることを検討してみましょう。
- ローリング型のニキビ跡に悩んでいる
- 深いクレーターが気になる
- 水疱瘡の跡が気になる
サブシジョンは、角がない緩やかなくぼみが特徴であるローリング型のニキビ跡治療に効果を発揮します。
ケミカルピーリングやダーマペンでなかなか効果が認められない深いクレーターの治療にも適しています。ニキビ跡だけでなく、水疱瘡の跡や傷跡の治療にも応用可能です。
ニキビ跡の種類はご自身で見分けるのが困難な場合も多いので、一度当院までご相談ください。患者さまに合った治療方法をご提案します。
サブシジョンを受けられない方は?
以下に該当する方は、サブシジョンによる治療を受けられません。
- 妊娠中又は妊娠の可能性がある
- 真性ケロイド体質である
- 抗凝固薬を服用中である
アレルギーなど特異体質の方や治療部位に皮膚疾患がある方、その他既往症がある方は診察時に医師へご相談ください。
ニキビ跡の治療法はサブシジョンだけではありません。患者さまの肌質や体質にあわせた治療法をご提案します。