ベビーサイトカイン点滴とは?効果や幹細胞培養上清液の仕組み、副作用を解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「ベビーサイトカイン点滴の美容効果は本当?」
「ベビーサイトカイン点滴の副作用はある?」

などとお考えではありませんか?

ベビーサイトカイン点滴は、細胞の成長や修復を促す再生療法です。幹細胞を培養した上澄み液を利用し、「サイトカイン」と呼ばれる生理活性物質を全身に行きわたらせます。

サイトカインを多く含む乳歯由来の幹細胞培養上清液を用いることで、エイジングケアが可能です。

このページでは、ベビーサイトカイン点滴の詳しい効果と副作用、治療の流れなどを解説します。

ベビーサイトカイン点滴とは?損傷した組織を再生する治療法

ベビーサイトカイン点滴とは?損傷した組織を再生する治療法

ベビーサイトカイン点滴は、細胞の回復を促す「サイトカイン療法」の一種です。しわやシミ、ニキビの改善など幅広い美容効果が期待できます。

サイトカイン療法で用いられるのは、幹細胞を培養した上澄み液「幹細胞培養上清液」です。幹細胞培養上清液に含まれる「サイトカイン」には、細胞や組織の再生を活性化させる作用があります。

ベビーサイトカイン点滴は、ヒト歯髄幹細胞培養液から取り出したサイトカインを全身に行きわたらせ、エイジングケアを目指す治療です。

以下の項目では、ベビーサイトカイン点滴に用いられる「サイトカイン」および「乳歯髄幹細胞培養上清液」について詳しく解説します。

サイトカインとは?細胞の成長や修復を促す成長因子

サイトカインは、細胞間の情報伝達を担うタンパク質の総称です。

数多くの種類が発見されており、一部のサイトカインは「成長因子」と呼ばれ、損傷を受けた細胞の機能を回復する作用を有しています。

成長因子のはたらきを利用し、さまざまな肌トラブルを改善する治療がヒト幹細胞培養上清液療法です。

以下のページでは、ヒト幹細胞培養上清液について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

ヒト幹細胞培養上清液とは?5つの効果やPRP療法との違いを解説

幹細胞培養上清液とは?幹細胞を培養した液から取り出した上澄み液

幹細胞培養上清液(かんさいぼうじょうせいえき)は、ヒトから採取された幹細胞を培養する際に、培養液の上澄みとして得られる液体です。

近年の研究により、幹細胞培養上清液に含まれるサイトカインが細胞や組織の再生を促すことが分かってきました。

幹細胞培養上清液は、幹細胞を採取する部位によって大きく以下に分類されます。

  • 歯髄由来
  • 脂肪由来
  • 臍帯由来
  • 骨髄由来

それぞれ得られる成長因子が異なり、治療目的に応じて選択されます。

なお、上清液には滅菌処理が施されており、体内で拒絶反応を起こすことは基本的にありません。幹細胞そのものは取り除かれているため、癌化する可能性もないとされています。

ベビーサイトカイン点滴は乳歯由来の上清液を注入

上記のうち、ベビーサイトカイン点滴では歯髄(歯の神経)由来の幹細胞培養上清液が用いられます。

これは歯髄細胞が象牙質やエナメル質に守られており、タンパク質が多く含まれているためです。

歯髄由来幹細胞培養上清液は年齢を問わず存在するものですが、乳幼児の方がより多くのサイトカインが含まれています。

そのため、乳歯由来の幹細胞培養上清液を使用するベビーサイトカイン点滴には、高い美容効果が期待できます。

ベビーサイトカイン点滴の期待できる効果

ベビーサイトカイン点滴の期待できる効果

ベビーサイトカイン点滴によって、主に次の美容効果が期待できます。

  • しわやたるみの改善
  • ニキビや毛穴の黒ずみの改善
  • 肌のハリ・ツヤの回復
  • 毛髪のコシ・ハリの回復

このほか、ストレスやうつの緩和、免疫力アップなど内面的なエイジングケアも期待できます。

心身両方の不調を改善できる点は、ベビーサイトカイン点滴の大きな特徴です。

ベビーサイトカイン点滴の副作用・リスク

ベビーサイトカイン点滴に目立つ副作用はありませんが、治療後は献血ができなくなる点に注意してください。

報告されている主な副作用は以下の通りです。

  • 疼痛
  • 発⾚
  • 内出血
  • 浮腫

治療の性質上、まれに点滴漏れや内出血を生じる場合があります。内出血は一時的なものであり、2週間ほどで治まることが一般的です。

また、副作用ではありませんが、ベビーサイトカイン点滴を受けた方は以降の献血ができません。

これは幹細胞培養上清液がヒト由来の成分であるためです。現在の方法では検出できないウイルスへの感染リスクを考慮し、日本赤十字社ではベビーサイトカイン点滴を受けた患者の献血を行っていません。

ベビーサイトカイン点滴のダウンタイムはほとんどない

ベビーサイトカイン点滴のダウンタイムはほとんどない

個人差はあるものの、ベビーサイトカイン点滴にはダウンタイムがほとんどありません。

疼痛や発⾚などの症状は、一般的に数時間から数日で治まります。

入浴・メイク・洗顔は施術当日から可能ですが、長時間のサウナや激しい運動は避けるようにしてください。

ベビーサイトカイン点滴は回復期間を必要としないため、忙しい方でも無理のない治療が可能です。

ベビーサイトカイン点滴の施術の流れ

ベビーサイトカイン点滴は、以下の手順で施術を行います。

  1. カウンセリング・診察
    医師が症状や悩みをうかがい、施術の回数や頻度を決めます
  2. 施術開始
    ベッドで点滴を行います。点滴は30分程度で終わることが一般的です
  3. 施術終了
    止血を確認した後、帰宅します。特別なアフターケアは不要です

上記の通り、ベビーサイトカイン点滴の施術は短時間で終わります。保湿や紫外線対策などのスキンケアを必要としない点も特徴のひとつです。

ベビーサイトカイン点滴に関するよくある質問

ベビーサイトカイン点滴に関するよくある質問

最後に、ベビーサイトカイン点滴に関する質問をまとめました。

Q.ベビーサイトカイン点滴を受ける施術頻度はどのくらいですか?

ベビーサイトカイン点滴は、2~4週間に1回のペースが目安です。

1度の施術でも変化が期待できますが、より効果を実感するためには繰り返し施術を受ける必要があります。

初めての方は2週間に1回の頻度から始め、徐々に間隔をあけていくことが一般的です。何度か治療を受けたら、約4週間に1回の頻度で様子を見ていきます。

Q.ベビーサイトカイン点滴に痛みはありますか?

ベビーサイトカイン点滴では、針を刺す瞬間にチクっとした痛みを感じる場合があります。

痛みは瞬間的なものであり、過度に心配することはありません。

もしも点滴中にも痛みを感じるときは、点滴の速度を調整するなどの対応が必要です。点滴漏れの可能性もあるため、痛みが気になるときは医師に申し出ましょう。

ベビーサイトカインはエイジングケアが期待できる再生療法

ベビーサイトカインはエイジングケアが期待できる再生療法

ベビーサイトカイン点滴は、細胞の再生を活性化する治療です。ヒト乳歯に由来する幹細胞培養上清液を使用し、サイトカインと呼ばれる生理活性物質を全身へ行きわたらせます。

ベビーサイトカイン点滴の主な美容効果は以下の通りです。

  • しわやたるみの改善
  • ニキビや毛穴の黒ずみの改善
  • 肌のハリ・ツヤの回復
  • 毛髪のコシ・ハリの回復

肌質の総合的な改善に加えて、ストレス緩和や免疫力アップなど、内面的なエイジングケアも期待できます。

年齢肌や更年期のトラブルに悩まれている方は、ベビーサイトカイン点滴をご検討ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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