コアトックスは韓国製のボトックス注射|効果や持続期間、ニューロノックスとの違いを解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「コアトックスのエラや肩に対する効果を知りたい」
「コアトックスと他のボトックス注射の違いを知りたい」
とお考えではありませんか?
コアトックスは、小顔効果や表情じわの改善が期待できるボトックス注射です。
一般的なボトックス注射と違って複合タンパク質を含まないため、繰り返し注入しても耐性がつきにくい特徴があります。
このページでは、コアトックスの効果や持続期間、他のボトックス注射との違いをまとめました。
なお、ボトックス注射に興味がある方は下記の記事もおすすめです。期待できる効果や副作用、どのような人におすすめかを解説しています。
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「おでこのシワが気になる」 「首元の筋肉が張って慢性的な肩こりで悩んでいる」 などとお悩みではありませんか? アイシークリニックはボトックス注射で小顔効果やシワの改善へ導きます。 こちらのページでは、 ...
目次
コアトックスとは?メディトックス社のボトックス注射
コアトックス(CORETOX)は、額のしわやエラ張りの改善などに用いられるボツリヌストキシン製剤です。
コアトックスは、アラガン社の「ボトックスビスタ」と同等の効果を持つ医薬品として、韓国のメディトックス社が製造しています。
ボツリヌストキシンとは、ボツリヌス菌から抽出した天然タンパク質を使った注射剤で、筋肉の緊張を緩和する筋弛緩作用(きんしかんさよう)があります。
従来のボツリヌストキシン製剤は、注入を繰り返すと体内に抗体が作られ、効き目が弱まる欠点がありました。
コアトックスは、抗体産生の原因でもある複合タンパク質を除去しており、継続注入による効果の減少を抑えた施術が可能です。
ボトックス注射の「コアトックス」に期待できる美容効果
コアトックスによる治療では、主に次の効果が期待できます。
- 顎やエラの張りを改善
- 目元や眉間など表情のしわ改善
- 肩こりの改善
- 脇の多汗症を改善
- ふくらはぎの張りを改善
コアトックスの成分には筋肉の緊張を和らげるはたらきがあり、肩こりやふくらはぎの張りを改善する目的で使用されます。
また、汗の分泌を抑えるはたらきを活かし、多汗症の改善を目指すことも可能です。
ここからは、それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
効果①顎やエラの張りを改善
コアトックスの注入により、顎やエラの張りを改善に導きます。
特にエラへのボトックス注射は「エラボトックス」と呼ばれており、小顔を目指したい方におすすめの施術です。
エラが張る原因に、咬筋の発達していることが挙げられます。咬筋とは、主に硬いものを食べるときに使う筋肉です。
就寝中の歯ぎしりや歯の食いしばり癖がある方は咬筋が凝り固まり、エラが張りやすい傾向にあります。
エラボトックスの施術では、ボツリヌストキシンの持つ筋弛緩作用で咬筋の発達を緩和させます。
継続注入によりエラ張りを改善し、すっきりしたフェイスラインを目指すことが可能です。
効果②目元や眉間など表情のしわ改善
コアトックスは、目元や眉間などにある表情じわを改善に導きます。
表情じわとは、眉間のしわをはじめ、表情の変化によって作られるしわのこと。本来は一時的なものですが、加齢や紫外線の影響で肌の弾力が低下すると、表情じわが定着しやすくなります。
笑ったり怒ったりしなくても、目元や眉間にしわができる方は、コアトックスでの治療を検討してみてください。
ボツリヌストキシンが、表情筋の収縮を抑制し、表情じわの改善へと導きます。
効果③肩こりの改善
コアトックスは、肩こりの治療にも用いられます。
一般に「肩ボトックス」と呼ばれるもので、ボツリヌストキシンの持つ筋弛緩作用を活かした施術です。
肩こりは、僧帽筋の緊張によって引き起こされます。僧帽筋は、首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉です。
猫背や前かがみの姿勢が続くと、僧帽筋が緊張して慢性的な肩こりをもたらします。
コアトックスの注入により、僧帽筋の緊張が和らぎ、肩こりが改善。同時に肩の位置が下がるため、首を長く・顔を小さく見せる効果も期待できます。
効果④脇の多汗症を改善
コアトックスを脇に注入すると、多汗症の改善が目指せます。
多汗症とは、汗の量が異常に増加してしまう状態のこと。汗を出す汗腺「エクリン汗腺」が過剰にはたらくことが原因です。
コアトックスの主成分であるボツリヌストキシンは、神経伝達物質の機能を阻害し、エクリン汗腺のはたらきを抑える作用があります。
脇へ直接注入することで、汗の分泌量が減少し多汗症の改善が期待できます。
効果⑤ふくらはぎの張りを改善
コアトックスには、ふくらはぎの張りを改善し、脚を細く見せる効果も期待できます。
ふくらはぎは、主に腓腹筋とヒラメ筋からなる部位です。運動不足の方や日常的にヒールを履く方は、二つの筋肉に負担がかかり、ふくらはぎが張りやすくなります。
ボツリヌストキシンにおける筋肉の収縮を抑制する作用により、腓腹筋とヒラメ筋の緊張をほぐし、ふくらはぎの張り改善が期待できます。
コアトックスの効果持続期間は3〜4ヶ月程度
コアトックスの持続期間には個人差がありますが、表情じわの治療で3~4ヶ月ほどの持続が期待できます。
ただし、ボツリヌストキシン製剤の効果は永久的なものではありません。一度の注射で期待できる効果は限られるため、回数を重ねて治療するケースがほとんどです。
コアトックスは、注入を繰り返すたびに効果が持続しやすくなります。繰り返しの注射で最長6ヶ月ほど持つようになるため、効果を引き伸ばしたい方は定期的な施術がおすすめです。
抗体ができたらボトックス注射(コアトックス)は効かなくなる?
ボトックス注射を繰り返すと、抗体ができて効果が効きにくくなる可能性があります。
抗体は、体内の免疫システムが異物を排除するためにはたらくタンパク質です。
一般的なボトックス注射は抗体を産生するリスクがあるため、投与量に注意を払う必要がありました。
しかし、コアトックスには抗体産生の原因となる複合タンパク質が含まれていません。
繰り返し注射しても効果が落ちにくいため、長期の治療を検討している方に向いています。
コアトックスにデメリットはある?副作用リスクは低い
コアトックスには、副作用のリスクがほとんどありません。
報告されている主な副作用は以下の通りです。
- 赤みや腫れ
- 内出血
- 頭痛
赤みや腫れ、頭痛などの症状は長くても1日程度で改善します。
また、内出血が1~2週間ほど続く場合がありますが、メイクにより目立たなくさせることが可能です。
その他のデメリットとして、顔への注射により表情が引きつるケースがあります。これは、ボツリヌストキシンの持つ筋弛緩作用が効きすぎたためです。
筋肉の引きつりは時間の経過とともに減少するほか、投与量の調整によって発生リスクそのものを抑えられます。
コアトックス注射後の経過・ダウンタイム
コアトックスは、ダウンタイムがほとんどありません。
施術後は以下のように、これまでの生活を支障なく送ることができます。
メイク・洗顔 | 当日から可能 |
---|---|
シャワー・入浴 | 当日から可能。ただし長時間の入浴やサウナは控える |
スポーツ | 当日から可能。ただし激しい運動は控える |
飲酒 | 当日から可能。ただし発熱や腫れがある場合は控える |
強いマッサージ | 1週間は控える。注射部位を揉んだり押したりしない |
コアトックスはダウンタイムが短く、当日からメイクもできるため、治療を周囲に知られたくない方におすすめです。
ただし、妊娠中・授乳中の方はコアトックスの治療を受けられません。
女性は注射後2回目の月経が来るまで、男性は注射後3ヶ月のあいだ避妊が必要です。
コアトックスとニューロノックスとボトックスビスタの違い
コアトックスのほかにも、ボツリヌストキシン製剤にはさまざまな製品があります。
以下の表は、コアトックスト同じボツリヌストキシン製剤である「ニューロノックス」「ボトックスビスタ」を比較したものです。
製品 | コアトックス | ニューロノックス | ボトックスビスタ |
---|---|---|---|
製造元 | メディトックス社 (韓国) |
メディトックス社 (韓国) |
アラガン社 (アメリカ) |
ヒト血清アルブミン | 含まない | 含まない | 含む |
複合タンパク質 | 含まない | 含む | 含む |
特徴 | ・抗体産生のリスクが低い ・繰り返し注射しても効果耐性ができにくい |
・ボトックスビスタの後発医薬品に相当 ・効果はボトックスビスタと同等 ・低価格 |
・世界60か国以上で使用 ・厚生労働省が承認 |
上記のなかで、「ヒト血清アルブミン」と「複合タンパク」の両者を取り除いているのはコアトックスのみです。
ヒト血清アルブミンは発熱や呼吸困難、複合タンパク質は抗体産生の原因となる物質です。
それぞれ発生確率は低いものの、副作用を気にする方はコアトックスの使用がおすすめです。
ボトックスビスタ、およびニューロノックスの詳細については次のページで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
ボトックスビスタとは?ボツラックスとの違いや効果、副作用について解説
ニューロノックスはエラボトックス注射の一種!効果の持続期間や副作用を解説
アラガン社のボトックスと韓国製コアトックスに違いはある?
中にはアラガン社製のボトックス注射と、コアトックスなど韓国製のボトックス注射の違いについて気になっている方はいるかと思います。
そもそも、「ボトックス」はアラガン社の製品名であり、ボトックスビスタもコアトックスも同じボツリヌストキシン製剤です。いずれも効果や副作用に違いはほとんどありません。
コアトックスは韓国食品医薬品安全庁(KFDA)の承認を受けており、その効果が認められています。ただし、厚生労働省からは承認を受けていません。
それに対して、ボトックスビスタは日本の厚生労働省から承認を受けているといった違いがあります。
また、コアトックスは複合タンパク質、およびヒト血清アルブミンが含まれていません。そのため、注入を繰り返しても抗体ができにくく、アレルギー反応も出にくいといった特徴があります。
まとめ:持続期間が長いボトックスをお探しの人はコアトックスをご検討ください
コアトックスは、しわの改善や小顔効果が期待できるボツリヌストキシン製剤です。具体的に、期待できる効果は主に5つです。
- 顎やエラの張りを改善
- 目元や眉間など表情のしわ改善
- 肩こりの改善
- 脇の多汗症を改善
- ふくらはぎの張りを改善
また、コアトックスは複合タンパク質を含まないため、抗体が産生されづらく、継続注入により効果が持続しやすくなっています。
なお、ボトックス注射に興味がある方は下記の記事もおすすめです。期待できる効果や副作用、どのような人におすすめかを解説しています。
ボトックス注射とは?期待できる5つの美容効果と考えられる副作用
「おでこのシワが気になる」 「首元の筋肉が張って慢性的な肩こりで悩んでいる」 などとお悩みではありませんか? アイシークリニックはボトックス注射で小顔効果やシワの改善へ導きます。 こちらのページでは、 ...