ジェネシスは美容効果が期待できるレーザー治療機|副作用や治療の流れを解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ジェネシスでニキビ跡の治療は可能?」
「ジェネシスの具体的な副作用や治療の流れが知りたい」
などとお考えではありませんか?
ジェネシスは美肌効果をもたらし、皮膚疾患の治療にも活用できるレーザー治療器です。治療時の痛みが少なく、ダウンタイムもほぼありません。
こちらのページではジェネシスの美容効果や副作用、治療の流れについて解説します。ジェネシスが自分に合った治療法か判断しやすくなるので、ぜひご一読ください。
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目次
ジェネシスとは?米キュテラ社のヤグレーザー
ジェネシスは米キュテラ社が開発したレーザー治療機です。ロングパルスYAGレーザーを照射することで代謝を促し、肌にハリやツヤをもたらします。
ジェネシスはハイスペックな治療機器として世界中で使用されており、赤ら顔やニキビ治療に有効です。
ジェネシスが美肌効果を示す仕組みや、多くのクリニックで導入されているジェネシスの後継機「ジェネシスV」について解説します。
ジェネシスで美肌になる仕組み
ジェネシスは皮膚表面に働きかけ、肌の代謝を促すことで毛穴の開きやしわを改善する治療機です。
人間の皮膚は、傷ついたりダメージを受けたりした時に、コラーゲンが再生される特徴があります。レーザーで熱ダメージを与えることでコラーゲン再生を促し、毛穴を引き締めます。
さらに、レーザーピーリングで蓄積した角質を取り除き、ターンオーバーの乱れを改善することで、ニキビ・ニキビ跡に有効です。
ジェネシスは皮膚から1~2cm程度浮かした状態で照射するので、痛みが少ないのが特徴です。レーザーの熱でやけどが生じるリスクも減らせるため、肌に優しい治療法となっています。
ジェネシスVはジェネシスの後継機
ジェネシスVは従来のジェネシスを改良して開発された、新しいレーザー治療機です。
医療機関によって呼び方は異なり、ジェネシスとの違いを示すために次のように呼ばれることがあります。
- ジェネシス・ネオ
- プレミアム・ジェネシス
- ジェネシスII
- スーパー・ジェネシス
- ジェネシス・プロ
ジェネシスVは温度センサーが内蔵されており、術者は照射しながら、皮膚温の計測が可能です。
また、照射レンズのサイズが従来より大きくなったため、熱がより皮膚組織の奥深くまで届くようになり、少ないショット数で施術が行えます。
レーザーピーリング「ジェネシス」の美容効果
皮膚の奥深くまで作用するジェネシスのレーザーは、次のようにさまざまな皮膚疾患への効果が期待できるのがポイントです。
- ニキビ・ニキビ跡の改善
- シミの除去
- 赤ら顔の改善
- 小じわ改善や毛穴の引き締め
こちらでは、ジェネシスが各症状に対してどのように効果を及ぼすのか解説します。
効果①ニキビ・ニキビ跡の改善
ジェネシスはレーザーピーリング効果によって、悪化したニキビやニキビ跡の改善が可能です。
ニキビ跡には赤みがかる肌になるものと、クレーター肌になるものの2種類があります。
そのうち、ニキビ跡による肌の赤みや色素沈着は、メラニン色素やヘモグロビンが原因です。ジェネシスの照射によってターンオーバーを正常に保ち、メラニン色素やヘモグロビンの排出を促して症状を改善します。
また、クレーター肌(皮膚の凹み)は、ニキビの炎症によって真皮層の組織が破壊され、新しい皮膚の回復が遅くなることでおきます。
ジェネシスは皮膚の奥にエネルギーを与えることで、コラーゲン産生を促して、皮膚細胞の再生・凹みの改善が可能です。
効果②シミの除去
ジェネシスはシミの除去が可能です。ターンオーバーの乱れを正常な状態に近づけ、色素沈着を改善します。
さらに、コラーゲンによる肌の若返り効果も合わさって、シミやくすみを改善に導きます。
また、レーザーの波長が長いジェネシスは真皮の奥深くまでエネルギーを与えられるため、肝斑の治療にも有効です。
しかし、ターンオーバーによってシミ・肝斑の除去を行うため、高い効果は見込めません。肝斑除去に有効な治療機「スペクトラVRMⅢ」と比べると効果は控えめなので、お肌に合わせて使い分けることが重要です。
効果③赤ら顔の改善
ジェネシスは赤ら顔や毛細血管拡張症の治療法としても有効です。
ジェネシスのレーザーは、真皮層に位置する微小血管を加熱し、血管壁や赤血球を破壊します。このメカニズムによって血管が見えにくくなり、顔面の赤みを目立ちにくくします。
顔全体に対して広くレーザーを照射するので、広範囲にわたる赤みも改善可能です。
効果④小じわ改善や毛穴の引き締め
ジェネシスは真皮層に働きかけることで真皮層のコラーゲンの生成を促し、リフトアップ効果が期待できます。
コラーゲンが生成されるとハリのあるきめ細やかな肌へとなり、小じわの改善が可能です。
また、ピーリング効果で毛穴に詰まった汚れや角質も除去されるので、毛穴の引き締めにもつながります。
ジェネシスはハリのある肌へと導き、たるんだ印象を与える毛穴を目立たなくさせるため若々しい印象を与えやすいです。
脱毛効果がある?顔の産毛の除去が可能
ジェネシスは、産毛のレーザー脱毛も可能です。
ロングパルスYAGレーザーは皮膚の深くまで浸透させ、毛根を破壊できます。産毛だけでなく男性のひげに対しても、効果を及ぼしやすいです。
ジェネシスで永久脱毛はできませんが、顔の産毛を除去すればメイクのりが良くなりやすいというメリットがあります。なお、ジェネシスは色黒肌の方にも施術できます。
ジェネシスの効果が現れるのは何回目から?治療回数と間隔
ジェネシスは一度目の治療で効果を実感できるケースがほとんどです。
ただし、ジェネシスは治療を複数回にわたり継続することで、徐々に肌質を改善していく治療法でもあります。より高い効果を実感したい方は、何度か治療を受ける必要があります。
施術の間隔は2~4週間に1回、治療回数は5回が目安です。患者さまの肌質や症状に応じて、治療回数は異なります。
症状の改善がみられたあとも、メンテナンスのために定期的に通院しましょう。
ジェネシスの副作用はほとんどない
ジェネシスによって副作用が生じる可能性はほとんどありません。
症状が出たとしても、一時的な赤みが出る程度です。施術直後にレーザー施術ならではの赤みが出ることもありますが、クーリングをしっかり行うことで対策ができます。
また、施術では軽く弾かれたような痛みを伴う場合もありますが、麻酔を使わずに受けられるのもポイントです。
ジェネシスのダウンタイムと注意点
ジェネシスは皮膚に直接レーザーを当てるわけではないため、ダウンタイムが生じる可能性はほぼありません。
施術当日からメイクしたり、入浴したりすることも可能です。
ただし、洗顔では刺激を与えないように注意する必要があります。ぬるま湯でていねいに洗顔し、レーザーを照射した部位はタオルでこすらないよう気を付けてください。
また、施術期間中は日焼けしないように注意する必要もあります。日焼け止めクリームを使用し、十分な紫外線対策を行ってください。
ジェネシスのレーザー施術の流れと経過
ジェネシスの大まかな施術の流れは、次の通りです。
- 目を保護
お肌の汚れやメイクをクレンジングで落とします。その後、防護用のアイシールドを装着して冷却ジェルを塗布します。 - 15分ほど照射
ジェネシスを照射していきます。照射に要する時間はショット数に応じて変わりますが、およそ15分です。痛みはほとんどなく、じんわり暖かみを感じる程度です。 - ショット数をカウントして終了
治療後はクーリングを行い、保湿・鎮静パックでお肌を整えます。治療直後からメイクや洗顔が可能です。
ジェネシスで美肌治療を受けると、治療直後からお肌のハリを実感しやすいです。
医療レーザー脱毛の場合は、治療後にヒリヒリした感覚や赤み、腫れが生じる可能性もありますが、この症状は数時間~3日でおさまります。
ジェネシスとライムライトの違い
ライムライトは光を照射することで、シミやそばかすを改善する治療法です。ジェネシスとライムライトの違いは、次の通りです。
ジェネシス | ライムライト | |
---|---|---|
施術方式 | レーザーによる治療 | 光による治療 |
メリット | ・毛穴の開きや赤ら顔の治療も可能 ・肌質を改善することで、シミができにくくなる |
・日本人の肌質に合っている ・色素の薄いシミやそばかすにも対応しやすい |
デメリット | ・シミに対する効果がマイルド | ・効果を実感するには複数回の治療が必要 |
ジェネシスはさまざまな疾患の治療に利用できる反面、シミ対策としては効果が薄いです。
ジェネシスとライムライトを併用することで、シミ・そばかすの除去、肌質改善などの効果を高めることができます。
まとめ:ジェネシスは少ない副作用で美肌効果が期待できる
ジェネシスはターンオーバーの正常化やコラーゲンの生成を促進する効果をもたらすレーザー機器です。具体的には、以下の4つの効果が期待できます。
- ニキビ・ニキビ跡の改善
- シミをできにくくする
- 赤ら顔の改善
- フェイスラインや毛穴の引き締め
ジェネシスは皮膚から離してレーザーを照射するので、ダウンタイムや治療時の痛みが少ないのがメリットです。
少ない副作用で美肌を目指したい方は、ジェネシスの治療をご検討ください。
なお、顔の赤み・赤ら顔の治療に興味のある方はVビームもおすすめです。赤色の色素に反応するレーザーで、顔の赤みや赤ら顔の治療ができます。Vビームについて気になる方は下記の記事をご覧ください。
Vビームの効果やダウンタイムとは?毛細血管拡張症・赤ら顔を保険診療で治す!
当院の治療における注意点 当院では、小児(12歳以下)の治療は行っておらず、総合病院等へのご紹介になります。 目次1 当院のVビームによるレーザー治療が選ばれる理由1.1 チーム医療1.2 痛みをケア ...