グリコール酸とは?効果や副作用、グリコール酸ピーリングについて解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「グリコール酸って何?」
「グリコール酸の効果や副作用について知りたい」

とお考えではありませんか?

グリコール酸は、角質剥離作用が認められている成分です。肌の弾力・保湿アップやニキビ・ニキビ跡改善のサポートを目指します。

またグリコール酸はピーリング剤としても用いられ、ピーリングであれば毛穴詰まりの改善も可能です。

こちらのページではグリコール酸の効果や副作用、グリコール酸を使用したピーリングについて詳しく解説します。

グリコール酸とは?角質剥離作用が認められている成分

グリコール酸とは?角質剥離作用が認められている成分

グリコール酸はフルーツ酸の一種です。天然由来成分で、サトウキビやパイナップルなどの果物に多く含まれています。

角質剥離作用が認められていることが特徴で、ピーリング化粧品やスキンケア化粧品などに使用されています。

また、角質を落とすケミカルピーリングの薬剤として使われるのも特徴。ケミカルピーリングでは、ニキビや毛穴詰まりなどの症状改善に効果が期待できます。

以下のページでは、ケミカルピーリングについて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

ケミカルピーリングとは?美容効果や料金、おすすめの併用治療について解説

グリコール酸に期待できる2つの効果

グリコール酸に期待できる2つの効果

グリコール酸は肌のトラブルを改善する効果が期待できます。そのため、美容成分としてスキンケア化粧品や美容外科の施術で用いられます。

グリコール酸で期待できる具体的な効果は次の2つです。

  • ニキビ・ニキビ跡の改善をサポート
  • 肌の弾力・保湿力をアップ

それぞれの効果について詳しく解説します。

効果①ニキビ・ニキビ跡の改善をサポート

グリコール酸はニキビ・ニキビ跡の改善をサポートします。

ニキビができる原因の一つが毛穴の詰まりです。

ニキビの原因はアクネ菌です。古い角質や過剰分泌された皮脂などで毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖。炎症を引き起こしてニキビが生じます。

グリコール酸は角質剥離作用で角質を取り除くのが特徴です。排膿を促進したり、ニキビ外用薬を浸透しやすくしたりする作用があり、ニキビが治りやすくなります。

またグリコール酸は肌のターンオーバーに働きかけるため、ニキビ跡の改善もサポートします。

効果②肌の弾力・保湿力をアップ

グリコール酸は肌の弾力・保湿力アップの効果が期待できます。グリコール酸の角質剥離作用で古い角質を取り除くことができるためです。

肌のざらつきやごわつきは、古くなった角質が肌表面に留まるのが原因。睡眠不足や加齢などが原因で古い角質が肌の表面に留まり、肌が弾力を失って肌トラブルを生じます。

グリコール酸のピーリング作用がくすみやざらつきを改善。肌の弾力や保湿力をアップする効果が期待できます。

グリコール酸配合の市販化粧品の正しい使い方

グリコール酸配合の市販化粧品の正しい使い方

グリコール酸配合の市販化粧品をスキンケアに取り入れる場合、正しい使い方を心がけましょう。

正しく使うポイントは次の3つです。

  • 適した濃度で使用回数や時間を守る
  • 使用後は保湿を欠かさない

濃度が高すぎたり頻度が多すぎたりすると肌荒れの原因に繋がります。2.5%〜4%などの低濃度から試して、製品に記載の用法・用量を守りましょう。

使用後そのままにしておくと乾燥を招き、肌荒れの原因となるため、使用後は保湿を行ってください。

また、市販品としてグリコール酸によるセルフピーリング化粧品も販売されています。

グリコール酸とレチノールは併用できる?併用は避ける方がよい

グリコール酸とレチノールの併用は避けた方が良いです。

1日で別の時間に使うのであれば併用できますが、肌が敏感になるのを防ぐために併用しないのが一般的です。

もし、他の成分や治療薬とグリコール酸の併用をお考えの方は、一度医師やクリニックにご相談ください。個人の判断で使用するのではなく、医師の指示を仰ぐことが大切です。

グリコール酸に副作用はある?自宅でのセルフピーリングの注意点

グリコール酸に副作用はある?自宅でのセルフピーリングの注意点

グリコール酸を使用したピーリングの副作用として、炎症や肌荒れがあります。

副作用の症状はセルフピーリングの使用法を誤っていることが主な原因。自宅でのセルフピーリングは、適した濃度のピーリング剤を使用することが大切です。

たとえば個人輸入のものであれば、グリコール酸30%の製品も販売されています。一方で、医療機関で使用されているグリコール酸ピーリングの濃度は20〜30%なので、取り扱いには注意しなければなりません。

セルフピーリングは取り扱いが難しいので、自分で行うのではなく医療機関でのピーリング治療を検討しましょう。

ピーリングの詳細について、次のページで解説していますのでぜひあわせてご覧ください。

ピーリングとは?イオン導入・コラーゲンピールとの相乗効果も解説!

グリコール酸でニキビが悪化する?角質の除去により悪化して見える

グリコール酸によるケミカルピーリングを受けた場合、ニキビが悪化して見えることがあります。主な原因はグリコール酸の角質の除去作用によるものです。

一般的な症状なので、施術を繰り返すことで徐々に改善が期待できます。

また、毛穴に溜まっていた皮脂が一時的に多く出てくることもあります。

グリコール酸に禁忌事項はある?妊娠中は使用できない

以下に該当する方は、グリコール酸によるピーリングを受けられません。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • ケロイド体質の方
  • イボができている方
  • ピーリングしたい箇所を3ヶ月以内に手術した方
  • 日焼けしている方

など

また、ピーリングを受ける前は日焼けをしないようご注意ください。日焼けした場合は、1ヶ月程度ピーリングを避けることが大切です。

そのほか、ピーリング前日の顔そりやパックの使用も避けましょう。

グリコール酸ピーリングとは?医療機関で受けるケミカルピーリング

グリコール酸ピーリングとは?医療機関で受けるケミカルピーリング

ここまで、グリコール酸による効果やグリコール酸を使用したピーリング化粧品の禁忌事項などを解説しました。

グリコール酸ピーリングとは、医療機関で受けるケミカルピーリングのことです。

ケミカルピーリングはピーリング剤を使用する治療法で、グリコール酸のほかにサリチル酸や乳酸などのピーリング剤があります。薬剤を肌に塗布して汚れた角質や表皮を剥がし、肌のターンオーバーを整えて新しい角層の生成を促進します。

グリコール酸配合の市販化粧品を使っても効果を実感できない場合は、グリコール酸ピーリングをご検討ください。

以下のページでは、ケミカルピーリングについて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

ケミカルピーリングとは?美容効果や料金、おすすめの併用治療について解説

グリコール酸ピーリングの効果は?ニキビや毛穴詰まりを改善

グリコール酸ピーリングには以下の効果が期待できます。

  • ニキビやニキビ跡の改善
  • 肌のくすみやざらつきの改善
  • 毛穴の黒ずみ(いちご鼻)の改善

など

グリコール酸ピーリングは、毛穴に詰まった角質を落とすのが特徴。毛穴の黒ずみやニキビの改善が期待できます。

また、肌の凹凸を目立ちにくくさせるのでニキビ跡の改善も期待できる治療法です。肌のターンオーバーも正常化するので、施術を繰り返し受けることで肌のくすみやざらつきを改善し健康的な肌を目指せます。

ケミカルピーリングにおけるグリコール酸とサリチル酸と乳酸の違い

ケミカルピーリングにはグリコール酸を使用する施術の他に、サリチル酸や乳酸などを用いた施術があります。それぞれの違いは次の通りです。

ピーリング剤 グリコール酸 サリチル酸 乳酸
特徴 ・フルーツ酸の一種
・角質剥離作用によって症状改善を目指す
・マクロゴール基材とエタノール基材がある
・硬い角質をやわらげる
・分子量が大きく肌に優しい
・刺激の少ないピーリング
効果 ・ニキビやニキビ跡の改善
・肌のくすみやざらつきの改善
・毛穴の黒ずみ(いちご鼻)の改善
など
・ニキビ・ニキビ跡の改善
・毛穴の黒ずみや角栓を改善
・毛穴開きを改善
・しわ、たるみの改善
など
・シミやくすみの改善
・美白効果
・老化予防
・ニキビ跡の色素沈着の改善
副作用 ・炎症
・肌荒れ
など
・赤み
・乾燥
・刺激・痛み
・かさぶた
・色素沈着
など
・赤み
・腫れ
など

このように、それぞれのピーリングによって効果や副作用は異なります。そのため、医師に指示を仰いで自分に適した治療法で症状改善を目指すことが大切です。

以下のページでは、サリチル酸マクロゴールピーリングについて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

サリチル酸マクロゴールピーリングとは?効果や術後の経過、注意点について解説

グリコール酸ピーリングの施術の流れ・術後の経過

グリコール酸ピーリングの施術の流れ・術後の経過

グリコール酸ピーリングの施術の流れは、次の通りです。

  1. カウンセリング
    医師が患者様の肌の状況を診察します。お悩みの症状や治療時に不安な部分はカウンセリングの際に医師へ相談しましょう
  2. クレンジング
    施術の前に化粧や肌の汚れを落とします
  3. 施術
    肌の状態に適したピーリング剤を使用して塗布します
  4. アフターケア
    鎮静・保湿パックなどを使用して肌のアフターケアを行います

グリコール酸ピーリングの施術後は、肌が敏感な状態なので十分な保湿を心がけてください。日焼け止めを使用して肌を紫外線から守ることも大切です。

またピーリング後1週間は、パーマや毛染めなども避けてください。治療後は医師と相談して次の施術日程を決めましょう。

グリコール酸ピーリングの施術頻度は?3~4週間に1回が目安

グリコール酸ピーリングの施術頻度は3〜4週間に1回が目安です。一回の施術時間は30分〜40分程度となります。

グリコール酸ピーリングは、肌のターンオーバーの周期にあわせて治療を受けるのが大切です。継続して治療を受けることで肌トラブル改善において高い効果が期待できます。

グリコール酸はターンオーバーの活性化・ピーリング作用を持つ成分

グリコール酸はターンオーバーの活性化・ピーリング作用を持つ成分

グリコール酸は、ターンオーバーの活性化・ピーリング作用を持つ成分です。ケミカルピーリングやスキンケア化粧品などに用いられています。

グリコール酸には次のような効果が期待できます。

  • ニキビ・ニキビ跡の改善をサポート
  • 肌の弾力・保湿力をアップ

グリコール酸配合の化粧品を使用する際は適した濃度を選び、使用後は保湿することが大切です。

グリコール酸配合の化粧品で効果を実感できない場合は、グリコール酸ピーリングもご検討ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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