カベルライン(カべリン)とは?3つの効果や副作用、BNLSとの違いを解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「カベルラインってどんな注射なの?」
「カベルラインで二の腕やお腹の部分痩せはできる?」

などとお考えではありませんか?

カベルライン(カベリン)は、部分痩せが期待できる脂肪溶解注射です。主成分であるデオキシコール酸の作用により、注射した部位の脂肪細胞を減少させます。

ダウンタイムが短く、短期間で施術を繰り返し受けられるのが特徴です。

このページでは、カベルラインのメリットとデメリット、他の脂肪溶解注射との違いについて解説しています。

なお、部分的なダイエット効果に興味のある方はBNLSもおすすめです。脂肪を分解して、気になる部位の脂肪を減らすことができます。BNLSについて気になる方は下記の記事をご覧ください。

BNLS注射とは?期待できる3つの効果やアルティメットとneoの違いを紹介

BNLS注射とは?期待できる3つの効果やアルティメットとneoの違いを紹介

「ダイエットしても痩せない部位がある」 「フェイスラインをスッキリさせて小顔にしたい」 などとお考えではありませんか? BNLS注射は体内の脂肪を減らすことのできる注射です。植物由来の配合成分によって ...

カベルライン(カベリン)とは?部分痩せが目指せる脂肪溶解注射

カベルライン(カベリン)とは?部分痩せが目指せる脂肪溶解注射

カベルライン(Kabelline)は、別名カベリンとも呼ばれる、部分痩せが期待できる脂肪溶解注射です。

「脂肪溶解注射」とは、脂肪を分解して体外に排出する注射のことで痩身治療の一種です。

メスを用いない施術のため、身体への負担が少ないといった特徴があります。ダウンタイムも短く、日常生活への支障はほとんどありません。

食事制限や運動などのダイエットで効果を得られなかった方も、脂肪溶解注射でダイエット効果を期待することができます。

以下のページでは脂肪溶解注射について詳しく解説していますので、痩身治療を検討中の方はあわせてご覧ください。

脂肪溶解注射とは?顔や太ももの部分痩せは可能?期待できる3つの効果と失敗リスク

カベルラインの脂肪溶解の仕組みは?デオキシコール酸の作用

カベルラインの脂肪溶解の仕組みは?デオキシコール酸の作用

カベルラインの主成分には脂肪細胞を破壊し、細胞の減少を促す作用があります。

以下の表は、カベルラインの主成分と作用をまとめたものです。

成分 性質と作用
デオキシコール酸 胆汁酸の一種。脂肪細胞の細胞膜を破壊する
L-カルニチン アミノ酸の一種。脂肪の代謝・分解を促進する
アーティチョークエキス 植物由来の成分。脂肪の排出を促進する

デオキシコール酸が脂肪細胞を破壊。L-カルニチンやアーティチョークエキスの作用によって、脂肪の代謝・分解が促され、脂肪が体外へ排出されるという仕組みです。

また、カベルラインは従来の脂肪溶解注射と比べて、デオキシコール酸が多く含まれているため、より痩身効果を実感しやすいです。

カベルラインに期待できる3つの効果

カベルラインに期待できる3つの効果

カベルラインの注入により、主に次の効果が期待できます。

  • 頬・顎下への注入による小顔作り
  • 団子鼻やほうれい線の改善
  • 二の腕やお腹、ふくらはぎの部分痩せ

カベルラインは顔まわりへの注入で小顔効果が期待できるほか、小鼻から二の腕まで、大小さまざまな部位に使用可能です。

ここからは、それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。

効果①頬・顎下への注入による小顔作り

カベルラインは頬や顎下に注入することで、小顔効果が期待できます。

顔が大きく見える原因のひとつは、頬や顎についた脂肪です。年齢を重ねると代謝が落ちて脂肪がつきやすくなり、丸顔や二重顎を引き起こしやすくなります。

マッサージなどのセルフケアは一時的にむくみが改善されるだけで、原因となる脂肪を取り除くには至りません。

その点、カベルラインは頬や顎の脂肪を減らすことで、丸顔や二重顎の原因に直接アプローチ。脂肪細胞の数を減少させるため、太りにくい体質を目指すことが可能です。

効果②団子鼻やほうれい線の改善

カベルラインは、団子鼻やほうれい線の改善にも有効です。

鼻やほうれい線もまた、加齢によって影響を受けやすい部位です。

肌のハリや弾力が失われると、小鼻まわりの皮膚が横に引っ張られ、鼻が大きく見えてしまいます。

また、「メーラーファット」と呼ばれる頬骨周辺の脂肪がたるむと、ほうれい線が目立ちやすくなります。

カベルラインは、小鼻やメーラーファットのような細かい部位にも適した薬剤です。

注入することで気になる部位の脂肪を分解。鼻を縮小したり、ほうれい線を改善したりといった顔痩せ効果が期待できます。

効果③二の腕やお腹、ふくらはぎの部分痩せ

カベルラインに期待できる効果:二の腕やお腹、ふくらはぎの部分痩せ

カベルラインは、二の腕やお腹などの部分痩せにも用いられることがあります。

通常の食事制限によるダイエットでは、部分痩せを目指すのが困難です。これは身体の仕組み上、特定の脂肪に絞った燃焼が難しいため。

たとえば、太ももの脂肪を落とすために足の筋力トレーニングを行っても、全身から均等に痩せていきます。

その点、カベルラインをはじめとする脂肪溶解注射であれば、注入箇所のみの脂肪を分解し、手足やお腹など気になる部分のみ脂肪を除去することが可能です。

ただし、太ももやお腹は脂肪が多いため、大幅に部分痩せを目指す場合は脂肪溶解注射が適さない可能性があります。

カベルラインの効果はいつから現れる?目安は3~5回目

カベルラインの治療効果は、3~5回で得られる可能性が高いです。

個人差はありますが、おおむね3回程度で顔や体の変化を実感できるでしょう。

なお、施術後は注入部位を軽くマッサージすると、薬剤が行きわたり効果が現れやすくなります。

そのほか、ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動も、痩身効果のアップが期待できます。

カベルラインの注入量は?顔は2~8ccが目安

カベルラインの注入量は?顔は4~8ccが目安

カベルラインの注入量は部位によって異なり、顔の場合は2~8ccが目安となります。

以下の表は、注入量の目安を部位ごとにまとめたものです。

部位 注入量の目安
下顎 2~8cc
フェイスライン 2~8cc
二の腕 4~8cc
お腹 4~16cc
ふくらはぎ 8~16cc

上記の通り、顔の場合は最大8cc、体の場合は最大16ccを目安に注入します。

なお、製品1本あたりの内容量は8ccです。注入量には個人差があるため、医師と相談の上で治療を進めましょう。

カベルラインのメリット|リバウンドのリスクが低い

カベルラインのメリットとして、リバウンドしにくい点が挙げられます。

一般的な食事制限や運動によるダイエットでは、脂肪細胞を小さくする効果しか期待できません。

そのため、ダイエット後に脂肪細胞の大きさが戻り、リバウンドするリスクがありました。

カベルラインは、主成分「デオキシコール酸」のはたらきにより、脂肪細胞そのものを減少させます。脂肪を溜め込む細胞の数が少なくなるため、リバウンドしにくくなる仕組みです。

暴飲暴食を行わない限り、リバウンドしにくい身体を目指せます。

カベルラインのデメリット|腫れや赤みなどの副作用あり

カベルラインのデメリット|腫れや赤みなどの副作用あり

カベルラインのデメリットとして、腫れや赤みなどの副作用を生じることがあります。

報告されている主な副作用は以下の通りです。

  • 腫れ・赤み
  • 内出血
  • 痛み

腫れや痛みは2~3日、内出血は1~2週間で治まることが一般的です。腫れや内出血がひかないときは、かかりつけ医にご相談ください。

なお、カベルラインには腫れや痛みを抑える成分が配合されており、他の脂肪溶解注射と比べてダウンタイムが少ないです。

施術後の経過・ダウンタイムは?メイクは当日から可能

カベルラインのダウンタイムはほとんどありません。洗顔やメイク、入浴は施術当日から可能です。

ただし、内出血を避けるため、患部を強くこすらないように注意してください。

ダウンタイムが短いことから、カベルラインの施術は1週間に1回の頻度で行えます。

短期間で繰り返し施術を受けられるため、早期に痩身効果を実感しやすいのもカベルラインの特徴です。

カベルラインとBNLSの違いは?他の脂肪溶解注射との比較

カベルラインとBNLSの違いは?他の脂肪溶解注射との比較

カベルラインのほかにも、脂肪溶解注射にはさまざまな製品が存在します。

以下の表は、主な脂肪溶解注射の特徴をまとめたものです。

カベルライン BNLS
(アルティメット)
FatX チンセラプラス LINE Fit
デオキシコール酸濃度 0.5% 0.02% 1% 0.8%
痛み 少ない ほとんどない かなり大きい 大きい 大きい
施術の間隔 1週間に1回 2週間に1回 1ヶ月に1回 1ヶ月に1回 3~4週間に1回
特徴 ダウンタイムが短く、短期での施術が可能 痛みや腫れのリスクが低い 施術1回で高い痩身効果が期待できる pHと浸透圧の調整で痛みが少ない 代謝を促進し脂肪の排出を助ける

カベルラインに配合されているデオキシコール酸の濃度は0.5%。FatXやチンセラプラスよりも低い数字ですが、その分副作用のリスクも抑えられます。

ダウンタイムが短く、約1週間の間隔で施術を受けられるため、すぐに痩身効果を実感しやすいでしょう。

以下のページでは脂肪溶解注射について詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

脂肪溶解注射とは?顔や太ももの部分痩せは可能?期待できる3つの効果と失敗リスク

BNLS|痛みや腫れのリスクが低い

BNLSは、痛みや腫れを引き起こしにくい脂肪溶解注射です。

配合されているデオキシコール酸の濃度は、次世代機「BNLSアルティメット」の場合で0.02%です。

他の薬剤と比べて低濃度ですが、脂肪溶解の効果は十分に期待できます。腫れや痛みなどの副作用を抑えられるため、長期的な治療を行いたい方はBNLSをご検討ください。

以下のページではBNLS注射について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

BNLS注射とは?期待できる3つの効果やアルティメットとneoの違いを紹介

FatX|より高い痩身効果を期待できる

FatXは、施術1回あたりの作用が大きい脂肪溶解注射です。

配合されているデオキシコール酸の濃度は1%。高い痩身効果が見込めますが、その分痛みや腫れのリスクをともないます。

また、まぶたや鼻先など細かい部位への注入は適しません。

顎や二の腕、ふくらはぎなど脂肪量の多い部位に用いることが一般的です。

チンセラプラス|pHと浸透圧の調整で痛みが少ない

チンセラプラスは、注入時の痛みが少ない脂肪溶解注射です。

チンセラプラスのpHは7で、血液とほぼ同じ中性の値です。

「pH」とは、その物質が酸性かアルカリ性かを示す基準値のことを言います。通常、血液はpH7.4の中性で保たれており、薬剤と血液とのpHの差が小さいと刺激が弱まり、注入時の痛みを抑えられます。

また、浸透圧にも配慮されているため、腫れを引き起こしにくい点も特徴です。注入時の痛みが不安な方は、チンセラプラスが適しています。

LINE Fit|代謝を促進し脂肪の排出を助ける

LINE Fitには、脂肪の排出をサポートする成分が配合されています。

植物由来の成分「フォルスコリンエキス」が配合されており、血管やリンパを拡張し、分解した脂肪の排出を促す作用があります。

また、脂質の生成やコレステロールを抑制する成分「レバン」も配合。肝臓機能による脂肪分解、およびコレステロール低減効果も期待できます。

カベルラインは個人輸入できる?健康被害の危険性あり

カベルラインは個人輸入できる?健康被害の危険性あり

カベルラインの治療を希望する場合、個人輸入ではなく医療機関を受診してください。

  • 医薬品の個人輸入には、以下のリスクがともないます。
  • 不衛生な環境で製造・運搬された可能性がある
  • 正規品を騙った偽造品の可能性がある
  • 副作用が出ても適した対処ができない

ただ単に「値段が安いから」という理由で購入すると、重大な健康被害をまねく恐れがあります。

カベルラインを検討している方は、対応する皮膚科の医療機関へご相談ください。

カベルラインは部分痩せにおすすめの脂肪溶解注射

カベルラインは、部分痩せが期待できる脂肪溶解注射です。

主成分デオキシコール酸などのはたらきにより、注入箇所の脂肪細胞を破壊。脂肪を溜め込む細胞の数を減少させることで、リバウンドしにくい身体を目指せます。

また、カベルラインは効果と副作用のバランスに優れており、短いダウンタイムで治療を進められます。

できる限り副作用・ダウンタイムを抑えて痩身効果を期待したい方は、カベルラインをご検討ください。

なお、部分的なダイエット効果に興味のある方はBNLSもおすすめです。脂肪を分解して、気になる部位の脂肪を減らすことができます。BNLSについて気になる方は下記の記事をご覧ください。

BNLS注射とは?期待できる3つの効果やアルティメットとneoの違いを紹介

BNLS注射とは?期待できる3つの効果やアルティメットとneoの違いを紹介

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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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