メリディアとは?効果や副作用、個人輸入で購入するリスクについて解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「メリディアにはどんな効果がある?」
「メリディアは個人輸入できるの?」

とお考えではないでしょうか。

メリディアはシブトラミンを有効成分とする肥満治療薬です。食欲を抑制することで摂取カロリーを減らし、ダイエットを目指します。

ただしメリディアは国内未承認の薬で、個人輸入による入手は危険が伴うためメリディアの購入・利用は控えましょう。

このページではメリディアの効果や副作用、個人輸入で購入するリスクについて解説します。

メリディアとは?アメリカで認可されている肥満治療薬

メリディアとは?アメリカで認可されている肥満治療薬

メリディアは「シブトラミン」を有効成分とする肥満治療薬です。アメリカで過度の肥満症患者向けに処方されている治療薬で、販売名は英語表記の「Meridia」です。

5mg・10mg・15mgの3種類の錠剤が販売されており、医師による用法用量を守りましょう。

なおメリディアは日本国内では未承認の肥満治療薬なので注意が必要です。

メリディアの使用を検討している方は、メリディアを取り扱っている医療機関を受診して、医師の指示に従って使用する必要があります。

メリディアの効果 | 食欲抑制による肥満治療が期待できる

メリディアの効果 | 食欲抑制による肥満治療が期待できる

メリディアは脳の食欲中枢に働きかけ、食欲を抑える作用があります。満腹感を高められて食事量が減るので、摂取カロリーが減って肥満治療の効果が期待できます。

ただし、メリディアを服用するだけで痩せるわけではありません。

ダイエット効果を期待するためには、食事療法や運動療法なども並行して行う必要があります。

メリディアを飲んで本当に痩せた?詳しい試験結果を解説

メリディアを飲んで本当に痩せられるのか、具体的な結果について気になっている方もいるかと思います。

12ヶ月にわたる実験によれば、1年間のメリディア服用における平均減量値の結果は以下のようになっています。​​

メリディア摂取量 平均減量値
1日10mg摂取 約4.5kg
1日15mg摂取 約6.3kg
食事制限のみ 約1.58kg

また、シブトラミンを24週間(6ヶ月間)服用した海外の臨床治験では、10mg摂取した人では体重が約5.5%減、15mgでは約7%減少したことが認められています。

シブトラミンはメリディアの成分名なので、メリディアでも同様の効果が期待できると考えられます。

メリディアの成分「シブトラミン」にはうつ病の改善効果もある?

メリディアの成分となるシブトラミンは、「抗うつ剤」としてドイツで開発された経緯があります。しかし、シブトラミンにはうつ病の改善効果は期待できません。

もともと抗うつ剤として開発されましたが、うつ病に対する効果は見込めず、食欲を抑制する効果の方が注目されました。

現在シブトラミンを医薬品として承認している国では、うつ病ではなく肥満の治療を目的として処方されています。

メリディアの副作用は?口の乾きや食欲不振など

メリディアの副作用は?口の乾きや食欲不振など

メリディアの主な副作用は以下の通りです。

  • 口の渇き
  • 食欲不振
  • 睡眠障害(不眠症)
  • 便秘
  • 頭痛
  • 多量の発汗
  • 脈拍の増加
  • 血圧の上昇

またシブトラミンには重篤な副作用として心筋梗塞や脳卒中、高血圧を引き起こす可能性があります。

万が一メリディアを服用して発熱や下痢が起きた場合、すぐに医師に相談してください。

メリディアの飲み方は?1日1回10mgを服用する

メリディアは1日1回10mgを服用してください。摂取するタイミングは空腹時や食事中など、いつでも構いません。

もし10mgでメリディアの効果が感じられない方は、医師と相談の上、4週間後から15mgに増やすことも可能です。

また、コーヒーやお茶と一緒に服用することもできます。ただし、メリディアにはアルコールの鎮静作用を高める作用があり、メリディア使用中はアルコールを摂取して良いか医師と相談が必要です。

メリディアの購入方法は?個人輸入や通販での購入は危険

メリディアは日本で未承認の医薬品です。

医療機関によっては、国内未承認の医薬品を医師が個人輸入して取り扱っているところがあります。そのため、メリディアを購入するにはメリディアを処方している医療機関を利用する必要があります。

また、個人輸入の通販サイトでメリディアを購入することも可能ですが、個人輸入は偽物や粗悪品が届く可能性があります。

健康被害のリスクがあるほか、副作用が出た時の医療費は全額自己負担になるのでメリディアの個人輸入はやめましょう。

メリディアと他の肥満治療薬の違い

メリディアと他の肥満治療薬の違い

メリディアと他の肥満治療薬の成分や作用の違いは以下の通りです。

メリディア ゼニカル サノレックス ビクトーザ リデュース
分類 食欲抑制剤 脂肪吸収抑制剤 食欲抑制剤 GLP-1注射 食欲抑制剤
成分 シブトラミン オルリスタット マジンドール リラグルチド シブトラミン
作用 食欲を抑制 脂質の吸収を抑制 食欲を抑制 食欲を抑制 食欲を抑制
副作用 ・口の乾き
・食欲不振
・睡眠障害
・便秘
など
・油漏れによる下痢
・脂溶性のビタミンの排出
など
・便秘
・睡眠障害
・抑うつ
・依存
など
・便秘
・悪心
・下痢
・嘔吐
など
・口の乾き
・頭痛
・便秘
・不眠
など
国内承認 未承認 未承認 承認済 承認済 未承認

ここからは、それぞれの肥満治療薬について解説していきます。

ゼニカル | 脂質の吸収を抑え体重の減少を目指す

ゼニカルは、オルリスタットを有効成分とする脂肪吸収抑制剤です。

オルリスタットは消化酵素の働きを弱め、脂質の吸収を抑制する作用があります。そのため脂っこい食べ物が好きな方は、ゼニカルによるダイエットがおすすめです。

一方で普段の食事量が少ない方やヘルシーな食事を心がけている方には、ゼニカルによる効果が現れにくいかもしれません。

またゼニカルの副作用には肛門から油漏れを起こしたり、脂溶性のビタミンを排出しビタミン欠乏症を引き起こしたりするリスクがあります。

ゼニカルの効果や副作用については、以下のページをご覧ください。

ゼニカルにダイエット効果はある?効果や副作用、飲み方を解説

サノレックス | 食欲を抑えてカロリー摂取量を減らす

サノレックスはマジンドールを有効成分とする食欲抑制剤です。

マジンドールは脳の視床下部に作用し、食欲を抑制する働きがあります。食事量が減ってカロリー摂取量が抑えられることで、ダイエット効果が期待できます。

しかしサノレックスは抑うつなどの精神依存のほか、便秘や睡眠障害などの副作用が強いというデメリットもあります。

サノレックスの効果や副作用については、以下のページをご覧ください。

サノレックスは通販でも購入できる?効果や副作用についても解説

ビクトーザ | 食欲を抑制しダイエット効果を目指すGLP-1注射

ビクトーザ(GLP-1) | 食欲を抑制しダイエット効果が期待できる

ビクトーザはGLP-1というホルモンを注射する治療法です。

GLP-1は視床下部に作用し、満腹感を高めて食欲を抑制します。食事量を抑えることで摂取カロリーを減らし、減量を目指します。

自己注射なので、頻繁に通院する必要がなくビクトーザを投与することが可能です。

ただし、普段から食事量や間食が少ない方や、BMIが18.5未満の方にはビクトーザは向いていません。

ビクトーザおよびGLP-1注射の詳細について、それぞれ次のページで解説していますのでぜひあわせてご覧ください。

ビクトーザ(GLP-1)とは?使い方や期待できるダイエット効果、副作用について解説

GLP-1注射とは?期待できるダイエット効果と副作用を解説

リデュース | 食欲を抑制・脂肪を燃焼する効果が期待できる

リデュースはシブトラミンを有効成分とする食欲抑制剤で、メリディアと同成分です。

リデュースを投与するとセロトニンの働きが調整されて食欲が抑制されます。さらに、代謝を上げる物質「ノルアドレナリン」の働きも同時に調整され、脂肪燃焼を促します。

副作用には口の乾き、頭痛、便秘、不眠などが報告されています。

メリディアはダイエット効果が期待できる肥満治療薬の一つ

メリディアはダイエット効果が期待できる肥満治療薬の一つ

メリディアはシブトラミンを有効成分とする肥満治療薬です。食欲を抑制する作用により食事量を減らすことで、ダイエット効果が期待できます。

メリディアは国内未承認の薬です。メリディアを個人輸入すると偽物や粗悪品が届く恐れがあるため購入・利用は控えましょう。

ダイエット効果が期待できる医薬品は他にもあるので、メディカルダイエットをお考えの方は医師に相談の上、他の方法を検討してください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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