植皮術(皮膚移植術)とは?タトゥー・刺青を除去する流れや手術の痛み、副作用について解説

  • 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。

「植皮術の施術の仕組みや施術の流れは?」
「植皮術の術後の経過やダウンタイムが知りたい」

とお考えではありませんか?

植皮術(皮膚移植術)とはタトゥー・刺青の除去治療の一種です。タトゥーが入った部分の皮膚を除去し、健康な部分から採取した皮膚を移植します。

こちらのページでは、植皮術の施術の流れや痛み、術後の経過やダウンタイムについて解説します。

植皮術(皮膚移植術)とは?タトゥー・刺青の除去が可能な手術

植皮術(皮膚移植術)とはタトゥー・刺青の除去が可能な手術

植皮術(皮膚移植術)とは、タトゥーや刺青の除去治療の一つです。

皮膚除去した後に、別の部位から皮膚を採取して移植する方法です。タトゥーや刺青の除去のみではなく、傷跡や火傷の治療など形成外科の分野で皮膚の欠陥治療として用いられます。

また、植皮術は施術に時間がかからないのが特徴です。手術は1~2時間で完了し、術後2週間ほどで患部が落ち着きます。

そのため、就職活動を控えている方など、短い期間でタトゥーや刺青を除去したい事情がある方に適している除去手術です。

植皮術でタトゥー・刺青を除去する仕組み

植皮術は、タトゥーや刺青の箇所の皮膚を削り、その上に健康な部分から採取した皮膚を被せることで除去を行います。

植皮術の具体的な流れが次の通りです。

  1. タトゥーや刺青を削皮する
  2. 健康な部位から移植するための皮膚を採取する
  3. 削皮した部分に採取した皮膚を移植する

移植するための皮膚は、太ももやお尻など目立たない箇所から採取します。

タトゥー除去の手術に用いられる3種類の移植方法

タトゥー除去の手術に用いられる皮膚の移植方法は次の3つに分類されます。

移植方法 特徴
シート植皮 採取した皮膚をタトゥー部分にそのまま被せる
メッシュ植皮 採取した皮膚をメッシュ状に引き伸ばしてタトゥー部分に被せる
パッチ植皮 採取した皮膚を細かく刻んで植皮する

シート植皮は、タトゥーを除去をした箇所に採取した皮膚をそのまま被せる方法です。

タトゥー部分を目立ちにくくできるのがメリットですが、大きなタトゥーには対応していないといったデメリットもあります。

メッシュ植皮は、採取した皮膚を3倍程度の大きさにメッシュ状に引き伸ばし、タトゥー部分に被せる方法です。大きなタトゥーの除去にも対応しているといったメリットがある反面、メッシュ状の後が残るデメリットもあります。

一方、パッチ植皮は採取した皮膚を細かく刻んで植皮する方法です。傷跡が目立つデメリットがあるため、現在ではあまり用いられていません。

植皮術に痛みはある?麻酔を使用するため痛みを感じにくい

植皮術は麻酔を使用するため痛みを感じにくい

植皮術の手術中は、麻酔が効いているので痛みを感じにくいです。

手術時の痛みの他、麻酔時や術後の痛みなどが考えられます。

麻酔は注射で行うため、人によっては刺入時に痛みを感じることがあります。吸入式の笑気麻酔を使用すれば注射時の痛みを軽減可能です。

また、小さいタトゥーの手術は局所麻酔で済みますが、大きめのタトゥーの場合は全身麻酔で手術を行うこともあります。

そのほか、術後にも痛みはありますが、痛み止めを服用することで緩和するのが一般的です。

植皮術でタトゥー・刺青を除去する流れ

植皮術でタトゥー・刺青を除去する流れは次の通りです。

  1. カウンセリング
    まずは希望部位のタトゥーを見て植皮術の説明を行い、手術のスケジュールを立てます。場合によっては別日に手術を行うことがあります
  2. 麻酔
    手術当日、まずは局所麻酔または静脈麻酔を行います
  3. 手術
    施術時間は1〜2時間が目安です
  4. アフターケア
    手術後は定期的にガーゼを交換します。術後2〜3日後に1回、5日~1週間後に1回交換し、その際に経過のチェックも行われます

カウンセリングでは、除去するタトゥーや刺青を確認し、皮膚移植で使う皮膚をどの部分から採取するのかを決定します。

手術日前日は、アルコールや喫煙を控えましょう。また、医療機関によっては食事制限が必要な場合もあるので、医療機関や医師の指示に従ってください。

植皮術のダウンタイムは?術後の経過について解説

植皮術のダウンタイムは?術後の経過について解説

タトゥー植皮の術後は、カーゼ保護と軟膏処置を2ヶ月程度続けて安静にする必要があります。術後2~3日は、浸出液と呼ばれる液体が傷表面から出てきます。

そのため、術後2~3日後と5日~1週間後には患部のカーゼを交換してください。浸出液が多い場合には、患部を保護している吸水シートを自身で交換する必要があります。

また、シャワーや入浴が可能となるまでは患部を自宅で洗えないため、独特の臭いが生じる場合があります。

シャワーや入浴は術後1~2週間で可能です。ただし、個人差があるので医師の指示に従ってください。

植皮術に副作用はある?皮膚の壊死や血腫を起こすリスクがある

植皮術で起こりうる副作用は次の通りです。

  • 皮膚の壊死
  • 血腫
  • 感染

皮膚のズレや血腫ができると、皮膚が壊死してしまう場合があります。これは、加工のない皮膚を使用しているシート植皮で起こり得る症状です。

皮膚が壊死した場合には、再度移植手術を行う必要があります。

また、移植した皮膚の下に血液が溜まると、血腫の原因になります。血腫ができると移植した皮膚が生着しない場合があるので注意が必要です。

そのほか、患部に菌が繁殖して膿んでしまうケースがあります。発熱や強い悪臭などの症状が出た場合には、感染の可能性があるため医師に相談してください。

副作用によっては、再度移植手術が必要になることがあります。

植皮術以外でタトゥー・刺青を除去する治療法

植皮術以外でタトゥー・刺青を除去する治療法

植皮術以外のタトゥーや刺青を除去する治療法には、皮膚剥削術や単純切除、レーザー治療があります。

以下の表は、それぞれの違いを比較したものです。

治療法 植皮術 皮膚剥削術 単純切除
(分割切除)
レーザー治療
メリット 広範囲のタトゥー・刺青を一度に除去できる 広範囲のタトゥー・刺青を一度に除去できる 短ければ1回の施術でタトゥー・刺青を除去できる 少ない傷跡でタトゥー・刺青を薄くできる
デメリット 除去部分と皮膚の採取部分の両方に傷が残る ・インクを全て除去しきれない
・タトゥー・刺青の状態によっては手術が難しくなる
大きいタトゥー・刺青の除去には回数がかかる 治療期間が6ヶ月程度と長い

ここからは、植皮術以外の治療法についてそれぞれの特徴を解説します。

皮膚剥削術|グラインダーで色素沈着部分の皮膚を削る

皮膚剥削術は、「グラインダー」と呼ばれる医療器具で皮膚疾患や刺青・タトゥーを除去する治療法です。

一度の施術で広範囲のタトゥーや刺青を除去できるメリットがあります。

一方で、インクを全て除去しきれないことがデメリットです。刺青やタトゥーのインクや深さなど、状態によっては手術が難しくなるといったデメリットもあります。

皮膚剥削術について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

皮膚剥削術とは?読み方や刺青・タトゥー除去の痛み、保険適応について解説

単純切除|タトゥーや刺青を除去して皮膚を縫合する

単純切除は、患部の皮膚を切り取った後に、周りの皮膚を引っ張って縫い合わせる施術です。

メリットとしては、短ければ1回の治療で刺青・タトゥーを除去できることです。

一方で、サイズが大きいと回数がかかり、治療期間が長くなるといった点がデメリットです。単純切除で対応できない場合は、複数回に分けて切除する「分割切除」の施術もあります。

単純切除について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

単純切除とは?タトゥー・刺青除去の仕組みやダウンタイム、保険適用について解説

レーザー治療|色素を破壊しタトゥーや刺青を除去する

レーザー治療は、タトゥーにレーザーを照射し、色素を破壊することで刺青やタトゥーを薄くする治療法です。

メリットとしては、タトゥーが入っている部分以外に傷がつかないため、少ない傷跡で治療できる点が挙げられます。

一方で、治療期間がほかの治療法と比べて長い点がデメリットです。

タトゥー・刺青を除去できる2種類のレーザー治療について、ぜひ次のページもあわせてご覧ください。

QスイッチYAGレーザー(スペクトラ)とは?肝斑除去など3つの効果と治療後の経過

ピコレーザーとは?3つの照射モードや期待できる効果、失敗のリスクまで解説

植皮術(皮膚移植術)に関するよくある質問

植皮術(皮膚移植術)に関するよくある質問

ここでは、植皮術に関するよくある質問をまとめました。

Q.植皮術で皮膚が定着する期間はどのくらいですか?

植皮術は、患部に皮膚が生着するまで約2週間かかります。

また、患部が乾燥するまで2ヶ月程度かかり、それまではガーゼ保護と軟膏処置が必要です。

Q.皮膚移植の際はどこから皮膚を採取するのですか?

植皮術に用いる皮膚は、ほぼ全身の皮膚から採取できます。

一般的にはお尻や太もも、腹部、背中などから採取されます。露出していない部位で、患部から離れている部位から採取する場合が多いです。

また、皮膚を採取した部位は、1~2週間で皮膚が再生します。

植皮術(皮膚移植術)は短期間でタトゥー・刺青を除去できる手術

植皮術(皮膚移植術)とはタトゥー・刺青の除去治療の一種です。タトゥーの部分を削り、削った皮膚の上に健康な部分から皮膚を移植することで、タトゥーを除去します。

植皮術のメリットは、次の2つです。

  • 広範囲のタトゥー・刺青を1回の施術で除去できる
  • 短期間でタトゥー・刺青を除去できる

植皮術は広範囲のタトゥーや刺青の除去治療に対応しています。短期間で治療が完了するので、治療に時間をかけられない方にも適しています。

一方で、レーザー治療は、術後の傷跡を抑えられることが特徴です。仕上がりを良くしたい方は、レーザーによるタトゥー・刺青除去もご検討ください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

ご予約・お問い合わせは
こちらから

Webからの
ご予約・お問い合わせ

24時間ご予約受付が可能です。当院WEB予約担当より返信が届き次第受付完了となります。
なお24時間以内に返信がない場合、メールがブロックされている場合がありますので、当院電話受付までお電話ください。

お電話での
ご予約・お問い合わせ

ご予約希望日の前日の夜、もしくは当日などお急ぎの場合は、必ずお電話よりご予約ください。

お知らせ

新宿院 東京院 渋谷院 上野院 池袋院
お電話での
ご予約はこちら
1分で入力完了
簡単Web予約