スネコス注射で期待できる3つの効果|持続期間やダウンタイム、水光注射との違いも解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「スネコス注射で肌のハリや目の下のクマを改善させたい」
「スネコス注射のメリットとデメリットが知りたい」
とお考えではありませんか?
スネコス注射は、非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を配合した製剤です。皮下に注入することでコラーゲン・エラスチンの合成を促し、肌のハリや弾力の回復を目指します。
このページでは、スネコス注射の詳しい効果やメリット・デメリットについてまとめました。スネコス注射と水光注射を比較し、自分に合った施術を選べるようになるのでぜひ最後までご覧ください。
目次
スネコス注射とは?肌のハリ・弾力を回復させる注射
スネコス注射は、ヒアルロン酸とアミノ酸を特殊な比率で配合した成分を取り入れている、イタリア製の注入剤です。
肌の再生に欠かせないコラーゲン・エラスチンを合成させる作用が期待できます。
通常ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸同士を結びつけて吸収されにくくするため、「架橋」と呼ばれる構造に加工されていることがほとんどです。しかし、スネコス注射に配合されているヒアルロン酸には、架橋の加工がされていないことが特徴です。
また、スネコス注射は細胞を取り囲んでいる物質「細胞外マトリックス」を増加させ、肌のハリや潤いに欠かせないコラーゲン・エラスチンの形成をサポートします。
スネコス200とスネコス1200|症例や目的に合わせて使い分け
スネコス注射には「スネコス200」と「スネコス1200」の2種類があり、それぞれヒアルロン酸の分子量が異なります。
以下の表は、両製剤の特徴と適応部位を比較したものです。
スネコス200 | スネコス1200 | |
---|---|---|
成分 | ・低分子量の非架橋ヒアルロン酸 ・6種類のアミノ酸 |
・中分子量の非架橋ヒアルロン酸 ・6種類のアミノ酸 |
期待される効果 | ・肌のハリや弾力の回復 ・小じわや軽度のたるみの改善 |
・ボリュームのない肌の回復 ・深いしわや重度のたるみの改善 |
適応部位 | 顔全体、目元・目の下、デコルテ、首など | ほうれい線、ゴルゴライン、頬のくぼみなど |
上記の通り、スネコス200は低分子量のヒアルロン酸を配合しており、顔全体の小じわ改善を目的として使用されます。
一方、スネコス1200はスネコス200よりも、分子量が大きいヒアルロン酸を含有している製剤です。分子量が大きいと粘度が高くなり、深いしわに対してふっくらとさせる効果も期待できます。
そのため、深いしわや重度のたるみに対しては、スネコス200とスネコス1200を併用するのが一般的です。
基本的には、皮膚の深層にスネコス1200を注入し、メンテナンスとして表層へスネコス200を注入する方法が用いられます。
スネコス注射がおすすめな方
スネコス注射は、目の下のクマやしわなどの治療に用いられます。
スネコス注射が向いているのは、主に次のような方です。
- 目尻の小じわが気になってきた
- 目の下のクマを改善したい
- 肌のハリや弾力を取り戻したい
- 自然な仕上がりで肌を改善したい
スネコス注射は30代以降、加齢によるしわやクマが気になり始めた方におすすめです。
粘度の低いヒアルロン酸を含有しているため、注入後にボコボコ感を生じるリスクが抑えられます。
また、同じ小じわ改善の施術「ボトックス注射」と比べて、スネコス注射は表情筋への影響が少なく、自然な仕上がりを目指すことが可能です。
ボトックス注射について詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。
ボトックス注射とは?期待できる5つの美容効果と考えられる副作用
スネコス注射で期待できる3つの効果
スネコス注射には、主に次のような効果が期待できます。
- ほうれい線などしわ・たるみの改善
- 目の下の青クマ・影クマの改善
- アミノ酸による美肌効果
上記の効果には、肌の真皮層にある「線維芽細胞」のはたらきが関係しています。
スネコス注射を打つことで、線維芽細胞を刺激し、コラーゲン・エラスチンの生成を促すことで肌の再生力が高まる仕組みです。
以下の項目では、それぞれの効果を詳しく見ていきます。
効果①ほうれい線などしわ・たるみの改善
スネコス注射を打つことで、しわやたるみの改善が目指せます。
主な適応部位は次の通りです。
- 額
- 目尻
- 下まぶた
- 口もと
- 首
- 手の甲
肌のしわ・たるみは、真皮にあるエラスチンの減少が関係しています。加齢などによりエラスチンが減少・変性すると、肌から弾力が失われ、しわやたるみの発生をもたらします。
スネコス注射はコラーゲンやヒアルロン酸・エラスチンを作らせるように繊維芽細胞を刺激し、エラスチンの量の増加を目指すことが可能です。
額や目尻など、皮膚の薄い部位のしわ改善にも適しています。
効果②目の下の青クマ・影クマの改善
スネコス注射には、目の下のクマを改善する効果も期待できます。
クマにはさまざまな種類がありますが、スネコス注射が適応するのは「青クマ」と「影クマ(黒クマ)」です。
青クマとは、皮下の静脈が透けて見えるクマを指します。主な原因は血行不良であり、血流が滞ると目の下あたりが青黒く見えやすいです。
一方の影クマは、目の下の脂肪によって影ができた状態を指します。主な原因は加齢による皮膚のたるみであり、コンシーラーなどを使用しても隠すことが困難です。
スネコス注射は皮膚に厚みと弾力をもたらすため、青クマや影クマの改善が目指せます。
効果③アミノ酸による美肌効果
スネコスに含有される6種類のアミノ酸には、いずれも肌のハリや弾力を取り戻す効果が期待できます。
以下の表は、スネコスに含まれる6種類のアミノ酸をまとめたものです。
成分 | 期待される美肌効果 |
---|---|
グリシン | コラーゲンの合成を促し、肌のハリを保つ |
L-プロリン | |
L-リジン | |
L-アラニン | エラスチンの再合成を促し、肌の弾力を保つ |
L-バリン | |
L-ロイシン | タンパク質の合成を促す |
スネコスには、上記のアミノ酸が特殊な比率で配合されています。
それぞれの成分がコラーゲンやエラスチン、タンパク質の生成にはたらきかけ、肌質の総合的な改善を目指せます。
スネコス注射の効果はいつまで?施術後9ヶ月持続
個人差はありますが、スネコス注射の持続期間は9ヶ月程度が見込まれます。
スネコス注射は、ヒアルロン酸やボトックスと比べると徐々に効果が現れる施術です。
基本的には1~2週間に一度のペースで4回ほど施術を受け、9ヶ月間の持続が目安です。その後も月に一度のペースで施術を受けて効果の持続を目指します。
スネコス注射の2つのメリット
スネコス注射のメリットとして、主に以下の2点が挙げられます。
- 血管閉塞のリスクが少ない
- 自然な仕上がりになる
一般的なヒアルロン酸には架橋の加工がなされており、副作用や施術失敗のリスクが懸念されていました。
一方、スネコス注射は非架橋のため、副作用や施術失敗のリスクを抑えた治療が行えます。
ここからは、2つのメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット①血管閉塞のリスクが少ない
スネコス注射は、他のヒアルロン酸注入剤よりも血管閉塞のリスクが低いと考えられています。
血管閉塞は、誤注入されたヒアルロン酸が動脈内で詰まるために起こる症状です。発生確率は低いものの重大な副作用であり、場合によっては失明や壊死を引き起こしかねません。
スネコスに含まれるヒアルロン酸は、粘度を高める架橋構造となっていません。
サラサラとした特性を持つため、誤って血管内に入ったとしても血管閉塞を引き起こすリスクが低いです。
そのほか、単純な組成であることから、アレルギー反応を引き起こすリスクもほとんどありません。
メリット②自然な仕上がりになる
スネコス注射は、一般的なヒアルロン酸製剤よりも自然な仕上がりが期待できます。
通常、架橋構造のヒアルロン酸は、ボリュームを出しやすい反面、膨らみすぎてボコボコ感が出てしまう可能性があります。とりわけ目の周囲は皮膚が薄いため、不自然な膨らみが出やすい部位です。
スネコス注射は粘度が低いため、顔のほとんどの部位に適応する上に、違和感の少ない仕上がりが目指せます。
また、ボトックス注射のように筋肉を麻痺させる施術ではないため、周囲から気づかれにくい点も特徴です。
スネコス注射の2つのデメリット
スネコス注射のデメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。
- ダウンタイム中は痛み・内出血がある
- 施術を受けられない方もいる
注射針を用いる性質上、スネコス注射は若干のダウンタイムを必要とします。また、妊娠中など施術できないケースがあるため注意が必要です。
以下の項目で、それぞれのデメリットを詳しく見ていきます。
デメリット①ダウンタイム中は痛み・内出血あり
スネコス注射の施術直後は、赤みや腫れを引き起こす可能性があります。
個人差はあるものの、スネコス注射のダウンタイムは数日です。まれに内出血を引き起こす場合もありますが、一般的には1~2週間で改善に向かいます。
メイクは施術の翌日から行えるため、患部を目立たないようにすることも可能です。
赤みや腫れ、内出血は注射針の使用にともなうもので、施術の失敗ではありません。経過観察しつつ、いつまでも症状が治まらない場合は医師にご相談ください。
デメリット②施術を受けられない方もいる
以下に当てはまる場合は、スネコス注射の治療を受けられません。
- 妊娠中および妊娠の可能性がある、または授乳中である
- 皮膚の疾患や炎症、感染症がある
- 重度の多発性アレルギーがある
- アナフィラキシーの既往歴がある
- 出血傾向のある薬を服用している
- シリコンによる整形を受けている
上記のほか、重篤な疾患を持っている方は事前に医師までご相談ください。
スネコス注射の施術の流れ
スネコス注射の施術は、主に以下の流れで行われます。
- 診察・カウンセリング
実際に肌の状態を見た上で、患者さまに合わせた治療の提案が行われます。 - 洗顔
施術を受けるにあたり、メイクを落とす必要があります。 - 施術
施術時間の目安は20分ほどです。希望に応じて麻酔を用いられることもあります。 - 施術後
スキンケアを行った後、そのまま帰宅することができます。
スネコス注射は一回の施術でも効果が期待できますが、通常、2週間ほどの間隔を空け数回にわたっての施術が一般的です。
繰り返しの注入により肌のコラーゲンが保たれ、効率的に改善を目指すことが可能です。
スネコス注射と水光注射の違い
スネコス注射と水光注射は、肌の再生を促すためのアプローチが異なります。
水光注射は、スネコス注射と同じ非架橋ヒアルロン酸を用いた治療です。複数の針が付いたスタンプ状の注射器を使用し、真皮の浅い層へ美容成分を注入します。
以下の表は、スネコス注射と水光注射の特徴を比較したものです。
スネコス注射 | 水光注射 | |
---|---|---|
主成分 | ・非架橋ヒアルロン酸 ・6種類のアミノ酸 |
・非架橋ヒアルロン酸 ・グルタチオン ・ペプチド など |
期待される主な効果 | ・肌のハリや弾力の改善 ・目尻のしわ、たるみの改善 |
・肌のハリや弾力の改善 ・小じわや毛穴開きの改善 |
アプローチ | 真皮の線維芽細胞にはたらきかけ、細胞の再構築を促す | 真皮の浅い層を傷つけ、創傷治癒による肌の再生を促す |
上記の通り、スネコス注射も水光注射も、肌のハリや弾力を回復させる作用に変わりありません。
ただし、水光注射が真皮の浅い層にはたらきかけるのに対し、スネコス注射は真皮の線維芽細胞にはたらきかけて肌の再生を促します。
細胞レベルで肌を再構築する効果が期待できるため、肌の根本的な治療を求める方はスネコス注射がおすすめです。
水光注射について詳しく知りたい方は、「水光注射とは?効果やダウンタイム、治療前の注意点を解説」のページをご覧ください。
スネコス注射は肌の再生力でしわを改善する施術
スネコス注射は、非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を注入する治療です。肌のハリや弾力を保つ成分「コラーゲン」や「エラスチン」の合成を促し、肌質の総合的な改善を目指します。
真皮の線維芽細胞に直接はたらきかけます。スネコス注射は、以下のような方におすすめです。
- 目尻の小じわが気になってきた
- 目の下のクマを改善したい
- 肌のハリや弾力を取り戻したい
- 自然な仕上がりで肌を改善したい
ほうれい線のしわや目の下のクマなどにお悩みの方、細胞レベルで肌質の改善を求める方は、スネコス注射による治療をご検討ください。