セラピューティックとは?ゼオスキンの効果や治療期間、コスメの使い方を解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「セラピューティックって何?」
「セラピューティックの治療期間や治療経過は?」
などとセラピューティックについて気になっていませんか?
セラピューティックとは、スキンケアブランドの「ゼオスキン」のコスメを用いた治療プログラムです。シミや肝斑、ニキビなどを集中的にケアします。
治療開始の時期は皮剥けなどの副反応がありますが、継続することで落ち着いていくことが特徴的です。
このページではセラピューティックの効果や治療経過、コスメの使い方について解説します。
目次
セラピューティックとは?ゼオスキンの治療プログラムの一つ
セラピューティックとは、コスメブランド「ゼオスキン」の治療プログラムの一つです。
ゼオスキンには4種類のスキンケアプログラムがあります。そのうち、セラピューティックは複合的なお肌のお悩みに適しているコースです。
ハイドロキノンが配合された製品やトレチノインを併用して、短期間で肌質の改善を促します。
しっかりとした効果が期待できる一方で、治療中に赤みや皮剥けが発生することがあるため「攻めのコース」とも呼ばれます。
ゼオスキンとは?医療機関専門のスキンケアブランド
セラピューティックで用いられるスキンケアコスメは、全てゼオスキンのコスメです。
ゼオスキンとは医療機関でしか取り扱われないスキンケアブランドです。シミや肝斑、くすみなどお肌の悩みに対して使用されます。
医療機関専売の化粧品のため市販品とは異なり、診察を受けて医療従事者の指導を受けた上で購入する必要があります。
ゼオスキンについてより詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
ゼオスキン(ZO SKIN HEALTH)の値段や効果は?洗顔や日焼け止めなどの種類を紹介
ガウディスキンのセラピューティックとは?ゼオスキンより反応がマイルド
ゼオスキンのほかに、スキンケアブランドの「ガウディスキン」にもセラピューティックがあります。
ガウディスキンとは、ゼオスキンヘルスを熟知した医師が開発したブランドです。日本人の肌質に合わせた化粧品を販売しています。
それぞれのセラピューティックの違いは、反応の強さと治療期間です。ガウディスキンのセラピューティックは、ゼオスキンよりも反応がマイルドで治療期間が短いです。
ゼオスキンのセラピューティックは、通常12~18週間で行われます。一方、ガウディスキンのセラピューティックの期間はレーザー治療の併用で7週間前後と、短期間になっています。
セラピューティックの効果 | シミや肝斑、ニキビなどを集中的にケア
セラピューティックには、以下のような肌の悩みを改善する効果が期待できます。
- シミ・肝斑
- くすみ
- ニキビ・ニキビ跡
- しわ
- 毛穴の開き
- 肌の乾燥
セラピューティックで使われるコスメの成分の「ハイドロキノン」には、シミの原因となるメラニン色素の生成を阻害する作用があります。
また、同プログラムでは処方薬の「トレチノイン」を併用することで、肌のターンオーバーを促進することが可能です。
シミや肝斑、ニキビなどを集中的にケアしたい方には、セラピューティックがおすすめです。
セラピューティックの4つのコスメ!使う順番と使い方
セラピューティックは以下の順番でコスメを使用します。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容クリーム
- 日焼け止め
ここからは、コスメの使い方について解説します。
コスメ①クレンジング・洗顔料
クレンジング・洗顔料は、以下のコスメから自分に合った製品を選択して用います。
コスメ | 特徴 |
---|---|
ハイドレーティングクレンザー | ・普通~乾燥肌向け ・肌にやさしい |
ジェントルクレンザー | ・普通~乾燥肌向け ・さっぱりとした洗い上がり |
エクスフォリエーティングクレンザー | ・脂性乾燥肌(混合肌)向け ・スクラブ入り |
各種クレンザー(クレンジング・洗顔料)は、朝と夜の合計2回使用します。1回500円玉大を取って、40〜60秒ほど洗顔してぬるま湯で洗い流します。
なおゼオスキンの洗顔料は濃いアイメイクなどを除き、ダブル洗顔は不要です。どの洗顔料が良いか悩んだ時は医師にご相談ください。
コスメ②化粧水
洗顔後には化粧水の「バランサートナー」を使用します。
バランサートナーに含まれる成分「ハマメリスエキス」や「グリコール酸」には、以下の作用があります。
- 皮脂の分泌をコントロール
- 抗菌作用と抗炎症作用で肌荒れを防止・予防
- 肌の新陳代謝をアップ
- 皮膚の外側の角質を剥がす
- 保湿して肌の弾力をアップ
バランサートナーは洗顔料と同じく朝と夜の2回使用します。
コスメ③美容クリーム・トレチノイン
セラピューティックでは、2種類の美容クリームと治療薬の「トレチノイン」を使用します。
2種類の美容クリームには以下のような特徴があります。
コスメ | 特徴 |
---|---|
ミラミン | ・単体で使用 ・漂白作用あり ・ハイドロキノンを4%配合 |
ミラミックス | ・トレチノイン(処方薬)と一緒に使用 ・トレチノインの働きを促進 ・ハイドロキノンを4%配合 |
トレチノインはニキビを改善し、毛穴の開きなどを改善する薬です。ミラミックスはトレチノインと混ぜて使用して、トレチノインの働きを促します。
ミラミンは朝と夜の2回、ミラミックス+トレチノインは夜の1回使用します。
トレチノインの詳細について、次のページで解説しているのであわせてご覧ください。
トレチノインの効果や副作用は?ハイドロキノンとの併用療法や市販品についても解説
コスメ④日焼け止め
セラピューティック中は肌が日焼けに弱くなり、敏感になります。色素沈着につながるリスクがあるため、日焼け止めを使用することが大切です。
日焼け止めは以下の2種類から選択して使用します。
コスメ | 特徴 |
---|---|
サンスクリーンプラスプライマーSPF30 | ・顔用 ・さらさらとした質感 ・下地としても使用可能 |
BSサンスクリーンSPF50 | ・顔と全身用 ・質感が硬め |
どちらの日焼け止めも、太陽光を浴びる15分前のタイミングで1度に2プッシュの量を目安に使います。
用途や質感などで好きな方を選びましょう。
セラピューティックのやり方は?治療期間と治療経過を解説
セラピューティックには3段階の治療期間があります。
治療経過の流れは、以下の通りです。
- 反応期
- 耐久期
- 完成期
ここからは、それぞれの期間で肌の状態がどのようになるか、治療の経過について解説します。
反応期 | 皮剥けや赤み、かゆみなどが発生
反応期は皮剥けや赤み、かゆみなどの副反応が発生する時期です。期間は4~6週間が目安です。
トレチノインによって肌のターンオーバーやコラーゲンの生成が促進され、古い角質が除去されることで起こります。
ヒリヒリ感がしたり、ニキビができたりすることもありますが、肌質が改善されていく過程の一時的な症状です。治療を継続することで症状は緩和していきますので、過度に気にする必要はありません。
耐久期 | 皮剥けや赤みなどが落ち着いてくる
耐久期に入ると皮剥けや赤み、痛みといった症状が落ち着いていきます。肌がトレチノインに耐性を持つようになるためです。
肌の小じわや毛穴が目立ちにくくなってきたり、肌にハリが出てきたり、肌質の改善を実感できる可能性もあります。
耐久期の期間は、反応期を経て4~6週間が目安です。
完成期 | 透明感のあるお肌を実感し始める
完成期はお肌が新しく生まれ変わる期間です。完成期の期間は、耐久期を経て4~6週間が目安となります。
その期間中、具体的に以下のようなお肌に近づきます。
- 透明感のあるお肌
- キメの細かいお肌
- 潤いや弾力のあるお肌
セラピューティック終了後も肌の状態を維持したい場合は、移行期・維持期に進んでケアを続けることが可能です。
セラピューティックが終わったらどうする?その後の移行期と維持期を解説
セラピューティックプログラムは1クール12〜18週間です。1クールが終わって肌の状態を維持する場合は、移行期・維持期と進みます。
ミラミンの配合成分「ハイドロキノン」や治療薬「トレチノイン」は、使用し続けると耐性ができるため移行期・維持期で使用を中止しなければいけません。
しかし、急に使用を中止するのではなく、徐々に使用頻度を減らしていく必要があります。
それぞれの期間の具体的な内容は次の通りです。
主なスキンケア内容 | |
---|---|
移行期 | ・ミラミンの使用を休止して「シーセラム」などで代用 ・トレチノインの使用を週2〜3回に減らす ・ミラミックス+トレチノインは「デイリーPD」などで代用 ・期間は1ヶ月半〜2ヶ月が目安 |
維持期 | ・ミラミンとトレチノインの使用を中止 ・ミラミンは「ブライタライブ」か「Cセラム」へ変更 ・ミラミックス+トレチノインは「高濃度レチノール」へ変更 |
移行期はミラミンやミラミックス、トレチノインの使用頻度を徐々に減らします。その後、維持期ではミラミンなどの使用を中止します。
セラピューティックで失敗することはある?失敗例とその対策
セラピューティックは、人によっては治療に失敗したと感じる可能性があります。具体的な失敗例としては以下が挙げられます。
- 1ヶ月間効果が感じられなかった
- 肌が傷ついた状態になった
- 治療が終了したらシミなどが再発した
セラピューティックは3〜5ヶ月ほどかけて治療を進めていくプログラムで、1ヶ月程度では効果を実感しにくいです。
その上、開始時期は肌のバリア機能が低下している状態です。その間に紫外線などを浴びると肌が傷ついてしまうため注意しなければなりません。
反応期に皮剥けなどが起きても、自己判断で使用を中止したり用法用量を破ったりしないことが重要です。
また、人によってはシミなどが再発したと感じるかもしれません。
再発を防止するためにレーザー治療を併用するのもおすすめです。治療を組み合わせる場合は医師にご相談ください。
以下のページでは、シミ取りレーザーについて詳しく解説しているのでぜひあわせてご覧ください。
シミ取りレーザーとは?6種類の照射モードや副作用、治療の流れについて解説
セラピューティックに関するよくある質問
セラピューティックに関するよくある質問についてまとめました。
Q.2回目のセラピューティックはいつから行えますか?
2回目のセラピューティックを行いたい場合、短くても年に1回のペースを守る必要があります。
セラピューティックに用いるハイドロキノン(ミラミン)とトレチノインは、半年間使用すると耐性ができると考えられています。
セラピューティックでミラミンやミラミックス、トレチノインを5ヶ月ほど使用し続けた場合は、数ヶ月の休薬期間を設ける必要があります。
2回目以降の治療を考えている方は、1年に1回を目安にしましょう。
Q.セラピューティックで皮剥けしないのですが問題ありませんか?
以下に該当する方は、セラピューティックの反応期に皮剥けが少ない場合があります。
- セラピューティックが2回目以上の方
- ほかのトレチノイン療法を行ったことがある方
- 皮脂が多い方
全く皮剥けしない場合、濃度の調整を行うことで対処できます。ただし、自己判断でトレチノインの量を増やすのではなく、医療機関へ相談してください。
また皮脂が多い方であれば、洗顔料はオイルコントロールに優れている「エクスフォリエーティングクレンザー」を選ぶのがおすすめです。
セラピューティックは短期間で肌の不調を改善するプログラム
セラピューティックは、ゼオスキンのコスメとトレチノインを用いて短期間で肌の不調改善を目指すプログラムです。
以下のような肌の悩みの改善効果が期待できます。
- シミ・肝斑
- くすみ
- ニキビ・ニキビ跡
- しわ
- 毛穴の開き
- 肌の乾燥
ただしセラピューティックを始めたての時期は、皮剥けや赤みなどの副反応が起こるためあらかじめ留意しておく必要があります。
セラピューティックは医療期間専売のコスメを使用するプログラムですので、医療機関に相談してから治療を開始しましょう。