ヤッペ法は緊急避妊法の一つ!ピルの飲み方や副作用、アフターピルとの違いを解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「ヤッペ法って何?」
「ヤッペ法の飲み方や副作用について知りたい」
とお考えではありませんかか?
ヤッペ法とは、中用量ピルのプラノバールを服用する緊急避妊法のことです。排卵抑制や着床しづらくする効果が期待できます。
こちらのページでは、ヤッペ法の飲み方や副作用、アフターピルとの違いを解説します。ヤッペ法が自分に適した避妊法か判断できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ヤッペ法とは?中用量ピルのプラノバールを服用する緊急避妊法
ヤッペ法とは中用量ピルのプラノバールを服用する緊急避妊法です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分を含むプラノバールRを服用します。
ヤッペ法は2錠のピルを2回服用するのが特徴です。アフターピルの場合は1回1錠で済むので、服用回数に違いがあります。
また避妊率は時間の経過とともに低くなるため、性行為後に早くピルを服用することが大切です。
ヤッペ法の効果は?排卵抑制や着床しづらくする効果
ヤッペ法で期待できる効果は、主に以下の2つです。
- 排卵抑制効果
- 受精卵を着床しづらくさせる効果
ヤッペ法に含まれるホルモンの作用によって排卵を抑制。排卵日付近・排卵日であった場合でも受精卵を作らないようにする効果が期待できます。
また、ヤッペ法は排卵後であっても避妊することが可能です。子宮内膜の増殖を抑制して着床しづらくさせることで妊娠回避を目指します。
ヤッペ法で避妊できる仕組み
ヤッペ法は排卵の抑制と受精卵の着床を阻害する2つの作用で避妊を目指します。基本的に、妊娠するまでの過程は次の通りです。
- 射精
- 排卵
- 受精
- 受精胚の発育
- 着床
ヤッペ法は、排卵を抑制することで受精を阻害するため、排卵前に服用することで妊娠の可能性を下げることが可能です。
また、ヤッペ法には子宮内膜の増殖を抑制する作用もあるため、服用したタイミングが排卵後でも着床しづらくして、望まない妊娠を避けられる仕組みです。
ヤッペ法の妊娠阻止率は?避妊の確率は24時間以内の服用で77%
ヤッペ法の避妊阻止率について、アフターピルのノルレボと比較して見てみましょう。
性行為後の服用タイミング | ヤッペ法 | ノルレボ |
---|---|---|
24時間以内 | 77% | 95% |
48時間以内 | 36% | 85% |
72時間以内 | 31% | 58% |
ヤッペ法は、ノルレボと比較すると避妊率が低いことが分かります。また、48時間以内になると避妊阻止率が大きく下がるのも特徴です。
避妊率の高さから、ヤッペ法よりもノルレボによる緊急避妊法が選ばれることは少なくありません。
ヤッペ法の副作用 | 吐き気や嘔吐することがある
ヤッペ法で起こりうる副作用は、次の通りです。
- 吐き気
- 嘔吐
- 不正出血
- 頭痛・めまい
- 乳房のハリ
副作用は時間の経過とともに改善します。ただし、服用後3時間以内に嘔吐した場合は避妊の効果が期待できなくなるためご注意ください。
また副作用の症状が強い場合は、医師やクリニックに相談してください。
ヤッペ法の副作用はいつまで続く?24時間以内に落ち着く
ヤッペ法の副作用が落ち着くまでの時間の目安は服用から24時間以内です。
ただし、症状が落ち着くまでの時間には個人差があります。
また2回服用する必要があるヤッペ法は、2回とも24時間程度の副作用が出るリスクがあります。そのため、他の緊急避妊法と比較して、副作用の症状が現れる時間が長いです。
吐き気が不安な場合は?吐き気止めも一緒に処方してもらう
ヤッペ法服用後による吐き気が不安な方は、クリニックで吐き気止めを一緒に処方してもらいましょう。前回までに嘔吐したことがあるかを含め、医師やクリニックにご相談ください。
服用後2〜3時間以内に嘔吐した場合は避妊効果が期待できなくなるため、再度服用する必要があります。
ヤッペ法の避妊効果を期待できるのは性行為後、遅くとも72時間以内です。そのため、吐き気が不安な方は吐き気止めを飲んで対策してください。
また嘔吐した場合の対策として、1回分余計に処方してもらうのも選択肢の一つです。
ヤッペ法を使うと妊娠した場合に胎児へ影響ある?今後の妊娠には影響なし
ヤッペ法(緊急避妊薬)は、胎児への悪影響がないとされており、今後の妊娠にも影響を与えるものではありません。
ただし、以下の症状が現れた場合は不妊の原因となる性感染症の可能性があります。
- おりものが増える
- 陰部のかゆみ
- 腹痛がある
上記の症状が現れた場合は、一度医師やクリニックに相談して判断を仰ぎましょう。
ヤッペ法で避妊に失敗しないためには?性行為後にすぐ飲む
ヤッペ法で避妊に失敗しないためには性行為後すぐに飲むことが大切です。時間を空けて服用すると避妊率が低下します。
ヤッペ法は24時間以内の服用で避妊率が77%、48時間以内で36%とされているため、1日の違いで避妊率が35%異なります。
面倒だからと後回しにするのではなく、早めの服用を心がけることが避妊に失敗しないために大切です。
ヤッペ法は低用量ピルで代用可能?方法は確立されていない
低用量ピルはヤッペ法やアフターピルとして代用できません。
ヤッペ法に使用されるプラノバールにはノルゲストレルが含まれており、ノルゲストレルは「トリキュラー」や「ジェミーナ」など低用量ピルにも含まれる成分です。
低用量ピルも同様に避妊効果が期待できますが、アフターピルの代用として服用する方法は確立されていません。
自己判断で服用するのではなく医師の指示に従い、指定されたピルを適した用法用量で服用してください。
トリキュラーの詳細について以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
トリキュラーの3つの効果とは?21と28の違いや副作用、通販の危険性について解説
ヤッペ法の飲み方は?2錠の服用を2回
ヤッペ法は、1回2錠の服用を2回行うため計4錠の服用が必要です。
1回目の服用は、性交後72時間以内に2錠の服用を行います。避妊率を高めるために24時間以内の服用を心がけてください。
また2回目は、1回目の12時間後に2錠の服用が必要です。服用後の副作用が不安な方は、医師に相談して吐き気止めなどもあわせて処方してもらいましょう。
2回目の服用を忘れた(12時間過ぎた)場合の対処法
ヤッペ法で2回目の服用を忘れた場合、飲み忘れから2時間前後であれば大きな影響はないとされています。
ただし、大幅に時間が過ぎた場合は正しい避妊効果が期待できないため注意が必要です。一度、医師やクリニックにご相談ください。
ヤッペ法でピルを服用した後は7日以内に消退出血が起こる
ヤッペ法でピルを服用した後は7日以内に消退出血が起こります。服用してから消退出血が起こるまでは性行為を控えるようにしましょう。
また消退出血が生理の予定日より7日以上遅れたり、通常よりも症状が軽かったりする場合は、妊娠の可能性があるため一度医師にご相談ください。
患者様自身で妊娠反応チェッカーを用いて確認することも可能です。
ヤッペ法服用後の生理はいつ来る?服用後3週間以内が目安
ヤッペ法服用後、生理が来るタイミングは3週間以内が目安です。
ただし女性ホルモンのバランスが崩れるため、生理が来るタイミングには個人差があります。
また、服用後3週間が経過しても生理が来ない場合は避妊失敗が考えられます。妊娠検査薬の使用もしくは医療機関で検査を受けて妊娠しているかご確認ください。
ヤッペ法とレボノルゲストレル法(アフターピル)との違い
レボノルゲストレル法はアフターピルを使用する、現在主流の緊急避妊法です。ヤッペ法との違いについては以下の表をご覧ください。
名称 | ヤッペ法 | レボノルゲストレル法 |
---|---|---|
ピル | プラノバールなど | ノルレボなど |
成分 | ・卵胞ホルモン ・黄体ホルモン |
・レボノルゲストレル(黄体ホルモン) |
避妊率 | ・性行為後24時間以内:77% ・性行為後48時間以内:36% ・性行為後72時間以内:31% |
・性行為後24時間以内:95% ・性行為後48時間以内:85% ・性行為後72時間以内:58% |
服用方法 | ・性行為後72時間以内に2錠 ・その後12時間後に2錠 |
・性行為後72時間以内に1錠 |
副作用 | ・吐き気 ・嘔吐 ・不正出血 ・頭痛・めまい ・乳房のハリ など |
・吐き気 ・嘔吐 ・頭痛・めまい ・腹痛 ・乳房のハリ など |
レボノルゲストレル法は、ヤッペ法よりも服用回数が少なく高い避妊率が期待できるのが特徴です。そのため、現在では一般的な緊急避妊法として用いられています。
服用前に一度医師やクリニックに相談して緊急避妊法を選びましょう。
ヤッペ法と他の避妊法の違い
中用量ピルを使用するヤッペ法以外にも、さまざまな避妊方法があります。ヤッペ法と他の避妊法との違いは以下の通りです。
避妊法 | 中用量ピル (ヤッペ法) |
低用量ピル | コンドーム | IUD (子宮内避妊用具) |
避妊手術 |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分を含む薬を服用することで避妊効果が期待できる | エストロゲンとプロゲステロンを含む薬を飲むことで避妊効果が期待できる | 薄いゴムのカバーで性器を覆い、避妊を目指す | 子宮内に小さな器具を挿入して着床阻止を目指す | 手術により、精子や卵子の通り道を塞ぐ |
失敗率 | 23~43% | 0.3~8% | 2~15% | 0.6~0.8% | 0.5%~ |
メリット | 費用が安い | 失敗率が低い | 性感染症の予防も期待できる | 挿入するか女性が決められる | 避妊率が高い |
デメリット | 副作用が現れやすい | 継続して服用しなければならない | 装着ミスで失敗率が上がる | 不正出血や長期挿入による感染症のリスクがある | 元に戻すのが難しい |
それぞれの避妊法によって避妊率や特徴は異なり、患者様自身が判断して避妊法を選ぶ必要があります。
独断で避妊法を決める必要はありませんので、パートナーを含め医師やクリニックに相談して方針を決めましょう。
ヤッペ法は24時間以内の服用で77%の避妊が期待できる避妊法
ヤッペ法とは、中用量ピルを服用する緊急避妊法です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分を含むプラノバールRを服用して避妊を目指します。
ヤッペ法の避妊率は服用のタイミングによって異なります。性行為後から服用までの時間経過に対する避妊率は次の通りです。
- 24時間以内:77%
- 48時間以内:36%
- 72時間以内:31%
服用するタイミングが遅ければ遅いほど避妊率が下がるため、性行為で避妊に失敗した場合はできる限り早くピルを服用する必要があります。
ヤッペ法による避妊をお考えの方は、お早めに医療機関へ相談しましょう。