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色素レーザー(ダイレーザー)とは?治療の原理と4つの効果について解説

「ニキビ跡やケロイドなどの悩みを改善したい」
「色素レーザー(ダイレーザー)にはどんな効果が期待できる?」

などとお考えではありませんか。

色素レーザー(ダイレーザー)は毛細血管拡張症やいちご状血管腫などを治療するために使われるレーザー機器です。ニキビ跡・ケロイド・赤ら顔などを改善する効果が期待できます。

このページでは色素レーザー(ダイレーザー)の原理や効果が現れる施術回数の目安、副作用などについて解説します。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

色素レーザー(ダイレーザー)とは?585nmの波長で血管の異常を治療

色素レーザー(ダイレーザー)とは?585nmの波長で血管の異常を治療

色素レーザー(ダイレーザー)とは、585nmの波長を用いて血管の異常を治療する医療レーザー機器です。

赤色への吸収率が高いため瞬時に血管腫を破壊します。異常血管にのみ選択的に反応するので、正常な血管への損傷は避けられるのが特徴的です。

また色素レーザー機器の一つである「Vビーム」はシネロンキャンデラ社製で、皮膚の深い層までレーザーを照射できます。

色素レーザーの適応症例|毛細血管拡張症やいちご状血管腫を治療

色素レーザーによる治療効果が期待できる適応症例は、以下の通りです。

適応症例 説明
いちご状血管腫 未熟な毛細血管が増殖してできる赤あざ
単純性血管腫 産まれた時にある平坦な赤あざ
毛細血管拡張症 飲酒などで拡張した毛細血管が戻らずに起こる赤ら顔などの症状
老人性血管腫 毛細血管が増殖しほくろのように見える腫瘍
炎症性ニキビ 顔・首・下あごなどに広範囲に広がる赤ニキビ

そのほか、熱傷や外傷後にできる傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕といった赤みの治療が可能です。

ダイレーザーは子供の治療にも用いられます。

色素レーザーの治療の原理は?症状が改善する仕組み

色素レーザーは次のようなメカニズムで血管病変を治療します。

  1. 赤血球の酸化ヘモグロビンにレーザーが吸収される
  2. 吸収されたレーザーの光が熱エネルギーに変わる
  3. 赤血球が発熱して周囲の毛細血管を損傷させる
  4. 損傷した毛細血管は塞がる
  5. 熱で破壊された血管は正常な組織におきかえられる

症状が現れている毛細血管に色素レーザーでダメージを与えることで、正常な毛細血管になるよう働きかける治療法です。

通常、老人性血管腫以外の血管病変の場合、1回の治療ですべての血管を治療することはできません。そのため3~5回治療を繰り返す必要があります。

色素レーザーに期待できる4つの効果

色素レーザーに期待できる4つの効果

色素レーザーには、以下の4つの効果が期待できます。

  • ニキビやニキビ跡の赤みの改善
  • 傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕の改善
  • 魚の目(ウイルス性のイボ)の治療
  • 血管腫や赤あざ、赤ら顔の改善

ここからは、それぞれの詳細について解説します。

効果①ニキビやニキビ跡の赤みの改善

色素レーザーには、ニキビやニキビ跡の赤みの改善効果が期待できます。

ニキビやニキビ跡は、炎症により新しい血管が増生される症状です。色素レーザーで増えた血管を破壊して炎症をリセットさせることで、赤みを取り除きます。

また、赤ニキビには急な炎症によるものだけでなく、慢性的に傷跡として残っているものがあります。

どちらも炎症が起こっている点で共通しているので、色素レーザーで改善することが可能です。

効果②傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕の改善

色素レーザーでは傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕の改善も促すことができます。

ケロイド・肥厚性瘢痕とは、傷跡が盛り上がる症状です。色調には白色や赤色などがあり、色素レーザーは赤みのある傷跡・ケロイド・肥厚性瘢痕の治療に有効です。

肥厚性瘢痕の場合、別の施術で隆起部分を平坦にした後に色素レーザーで赤みを取り除くことがあります。

効果③魚の目(ウイルス性のイボ)の治療

魚の目(ウイルス性のイボ)の治療

色素レーザーはウイルス性のイボである「魚の目」の治療にも用いられます。

魚の目の治療は、まず表皮と真皮の境目で切除。切除後もウイルスがわずかに残っている状態なので、切除した部分に色素レーザーを照射します。

色素レーザーの熱によってウイルスを殺菌除去し、再発を防ぐ治療法です。

魚の目の除去治療には、炭酸ガスを用いて根底からくり抜く方法もありますが、傷が癒えるまでに1ヶ月程度の時間がかかります。

一方、色素レーザーによる治療は治療に回数がかかるものの、傷の治りが早いため治療を受けたその日から普通に歩くことができます。

効果④血管腫や赤あざ、赤ら顔の改善

色素レーザー(ダイレーザー)は、血管腫や赤あざ、赤ら顔など皮膚の赤みの治療が可能です。

血管腫とは、毛細血管が異常に増殖してほくろ状の赤い斑点が生じる症状で、「赤あざ」とも呼ばれます。一方、赤ら顔は毛細血管の拡張などが原因で起きる症状で、血管腫と同様に毛細血管が関係している疾患です。

色素レーザーは異常な毛細血管を破壊することで、血管腫や赤ら顔を改善します。

また、頬と小鼻の間など細かい箇所に赤みや吹き出物ができる「酒さ」に対しても、色素レーザーの治療が有効です。

色素レーザーは効果ない?いつから効果が現れる?施術回数の目安

色素レーザーは1回の治療で効果を実感できないことがあります。患部の症状や大きさが人により異なるためです。

色素レーザーの効果を実感するまでには個人差がありますが、3回以上の治療が目安です。

お悩みや症状によって回数は異なるので、1回の治療だけでも赤みが薄くなる場合もあります。

どのくらいの回数治療が必要なのか気になる方は、治療前に医師へご相談ください。

色素レーザーの副作用

色素レーザーの副作用

色素レーザーには以下の2つの副作用があるため、施術前に考慮する必要があります。

  • 痛みがわずかに発生する
  • ダウンタイムとして内出血や赤み、紫斑が発生する

ここからは、それぞれの副作用について詳しく説明します。

副作用①痛みがわずかに発生

色素レーザーで施術を受ける際、輪ゴムで弾かれた程度の痛みを感じることがあります。

痛みは赤い色素が破壊されていることで起きるため、異常な症状ではありません。

また、施術後の痛みに関しては数時間から2日ほどで改善されるのが一般的です。ヒリヒリとした痛みが気になる際は、患部を冷やすことで痛みを緩和させることもできます。

副作用②ダウンタイムとして内出血や赤み、紫斑が発生

色素レーザーのダウンタイムとして、以下の症状を覚えることがあります。

  • 内出血(紫斑)
  • 赤み
  • 腫れ
  • 色素沈着

など

内出血や紫斑は単純性血管腫を治療した後によく発生しますが、1〜2週間経過すれば改善するケースが多いです。

また腫れを生じてむくんだ印象になったり、レーザーの熱による炎症で色素沈着が起こったりします。腫れは1週間ほどで目立たなくなり、色素沈着は数ヶ月ほどで自然に治癒されます。

色素レーザーの施術の流れ

色素レーザーの施術の流れ

色素レーザーの施術の流れは、以下の通りです。

  1. カウンセリング
    あざやシミなど患部の数・位置を確認します。治療内容について詳しい説明が行われます
  2. 施術
    目を保護するゴーグルを装着してから施術を行います。施術中は輪ゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります
  3. 術後のケア
    施術をした結果症状がどうなったか確認します。症状によって薬や保護テープを処方します

当日帰宅することが可能ですが、日焼けをしないよう注意して過ごすことが大切です。

また当日は入浴を避けてください。

複数回の施術が必要な場合は、数ヶ月に1回のペースで通院が必要です。

色素レーザーの術後の経過

色素レーザーの術後の経過は、以下のようになります。

施術後日数 経過
施術当日 ・レーザーを照射した部分が赤くなる
・色素を破壊したことで患部の皮膚が浮いて剥がれてくる
・ヒリヒリとした痛みは数時間で改善する
施術当日~翌日 ・照射された部分にかさぶたができる
・入浴が可能になる
施術後数日 ・かさぶたが自然に取れてピンク色の皮膚が現れる
・経過観察として再診をする場合もある
施術後4週間ほど ・ピンク色の皮膚が段々と自然な色味に近づく
・日焼け止めを使用して紫外線対策をする

施術後は肌をこするなどして刺激を与えないよう注意しましょう。

色素レーザーの施術時間と施術頻度

色素レーザーの施術時間は数秒〜数分ほどです。

施術頻度は施術内容によって異なりますが、保険を適用する場合であれば3ヶ月以上空ける必要があります。自費で施術を受ける場合は、1ヶ月ごとの施術頻度となるのが一般的です。

色素レーザー(ダイレーザー)は間隔を空けて繰り返し照射する施術です。

特に症状が広範囲に及ぶ際には施術時間が長くかかったり、長期間通院したりすることもあります。

Vビームとは?色素レーザー(ダイレーザー)の治療機器の一つ

Vビームとは?色素レーザー(ダイレーザー)の治療機器の一つ

Vビームとは、色素レーザー(ダイレーザー)の治療機器の一つです。

Vビームには赤ら顔や血管腫を改善する効果だけでなく、小じわを改善したりハリツヤのある肌に導いたりする美肌効果も期待できます。

また冷却機能付きで、施術による痛みやお肌への負担を軽減可能です。

当院ではVビームのシリーズのうちバージョンアップされた「Vビームプリマ」もしくは「VビームⅡ」を採用しております。

Vビームについて詳しく知りたい方は、次のページもあわせてご覧ください。

Vビームの効果やダウンタイムとは?毛細血管拡張症・赤ら顔を保険診療で治す!

色素レーザーの治療で保険は適応される?一部が保険適用

色素レーザーの治療で保険は適応される?一部が保険適用

色素レーザーの治療できる症例のうち、以下の3つの症状は保険適用となります。

  • いちご状血管腫
  • 単純性血管腫
  • 皮膚の浅い層にある毛細血管拡張症

炎症性のニキビや老人性血管腫・傷跡・ケロイド・肥厚性瘢痕の治療は自費診療です。

Vビームによる小じわの改善、肌にハリを持たせるよう促す施術も保険適用外となります。

色素レーザーの施術料金

色素レーザーの施術料金

当院のVビーム(色素レーザー)の料金は、施術部位やお悩みによって異なります。

Vビームの料金詳細は、お悩み別に以下の料金表からご確認ください。

赤み・赤ら顔の料金表
美肌・ハリツヤの料金表
ニキビ跡(赤み)の料金表

色素レーザーの治療はアイシークリニックへお任せください

色素レーザーの治療はアイシークリニックへお任せください

色素レーザー(ダイレーザー)では、以下の4つの効果が期待できます。

  • ニキビやニキビ跡の赤みの改善
  • 傷跡やケロイド、肥厚性瘢痕の改善
  • 魚の目(ウイルス性のイボ)の治療
  • 血管腫や赤あざ、赤ら顔の改善

色素レーザーは血管の異常に働きかけ、毛細血管拡張症やいちご状血管腫の治療が可能です。

また、当院で使用する色素レーザー「Vビーム」は美肌効果も期待できます。赤みのあるニキビ跡や赤ら顔でお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

監修者医師

高山 昌賢 医師

保有資格

日本形成外科学会 形成外科専門医・指導医
略歴

  • 2005年 山梨医科大学(現山梨大学)医学部医学科卒業
  • 2005年 国立埼玉病院初期臨床研修医開始
  • 2007年 慶應義塾大学病院形成外科後期研修医勤務
  • 2008年 国立成育医療研究センター形成外科レジデント勤務
  • 2009年 慶應義塾大学病院形成外科後期研修医勤務
  • 2010年 埼玉社会保険病院(現埼玉メディカルセンター)形成外科勤務
  • 2011年 横浜市民病院形成外科勤務
  • 2012年 平塚市民病院形成外科医長勤務
  • 2016年 那須赤十字病院形成外科部長勤務

鈴木 はるか 医師

保有資格

日本形成外科学会形成外科専門医 /日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 責任医師 /がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
略歴

  • 2014年 東京医科歯科大学医学部卒業
  • 2014年 東京医科歯科大学医学部付属病院初期研修開始
  • 2016年 一般財団法人太田綜合病院付属太田西ノ内病院初期研修修了
  • 2016年 長崎大学病院勤務
  • 2017年 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター勤務
  • 2020年 東京医科歯科大学医学部付属病院勤務
  • 2020年 日本赤十字社武蔵野赤十字病院勤務

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