ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の効果は?副作用や飲み方について解説
「ミノタブって本当に効果があるの?」
「AGA治療にミノタブを使いたいけど副作用が気になる」
などとお考えではありませんか?
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)はAGA治療に用いられる内服薬です。主成分であるミノキシジルが血液の流れを良くし、髪の毛の成長を促します。
内服薬は外用薬よりも副作用のリスクが高いため、医師の判断のもと使用するようにしてください。
このページでは、ミノタブの効果と副作用、注意点などを詳しく解説します。
目次
ミノキシジル外用薬は効かない?発毛効果は限定的
ミノキシジルにはタブレットタイプの内服薬(ミノタブ)と、塗り薬タイプの外用薬があります。
どちらも主成分は同じですが、内服薬に比べて外用薬は効果が限定的です。頭皮に塗布する都合上、外用薬の作用が及ぶのは毛細血管のみです。それに対して、内服薬は毛細血管の先にある細動脈にまで作用が及びます。
もちろん効果には個人差があり、外用薬で発毛効果を実感できる可能性もあります。発毛剤には相性があるため、医師と相談しながら治療法を検討しましょう。
以下のページでは、外用薬を含めたミノキシジルについて解説していますので、あわせてお読みください。
ミノキシジルとは?タブレット・塗り薬の効果や副作用、ジェネリックについて解説
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は発毛効果を実感しやすい
ミノキシジルの内服薬「ミノタブ(ミノキシジルタブレット)」は、外用薬よりも高い効果が期待できます。
これは飲み薬として体内に吸収されたミノキシジルが、頭皮にある細動脈を拡張させるためです。
細動脈の血流が良くなると、その先の毛細血管にまで栄養が行きわたるようになります。発毛をつかさどる「毛乳頭細胞」に十分な栄養が供給され、髪の毛の成長が促進される仕組みです。
ミノキシジル外用薬は細い「毛細血管」を拡張するのに対し、ミノタブは毛細血管よりも太い血管「細動脈」を広げます。ミノタブは外用薬と比べて血液が流れやすくなるため、発毛効果も実感しやすいと言えます。
初期脱毛の期間はいつからいつまで?個人差がある
ミノタブを飲み始めると、「初期脱毛」の症状が4〜6ヶ月ほど続くことがあります。
初期脱毛は薄毛治療の開始時に抜け毛が目立つ症状です。ミノキシジルの作用によりヘアサイクルが正常化されると、それまで生えていた細い毛が押し出されるために生じます。
髪の量が薄くなったように感じられますが、初期脱毛はあくまで一時的なものです。早ければ3ヶ月、通常4~6ヶ月ほどの期間を過ぎると、太くて強い髪の毛が生えてきます。
また、人によっては服用開始後6ヶ月頃から「二次脱毛」と呼ばれる2回目の脱毛期が訪れます。
初期脱毛も二次脱毛も、ミノキシジルが効き始めている証拠です。抜け毛が増えたからといって自己判断で治療を中断せず、ミノタブの服用を続けていきましょう。
ミノタブは効果ない?効かない人もいる
ここまで、ミノタブは高い発毛効果が期待できるとお伝えしました。ミノタブには相性があり、すべての薄毛に効果が出るわけではありません。
ミノタブは少量から服用を始め、最大2.5mgにまで増やすことが一般的です。
2.5mgを4~6ヶ月のあいだ服用しても頭頂部や生え際に変化が見られない場合、ミノキシジルが効かないと考えられます。ミノタブが効かないと判断された場合は、服用は中止しなければなりません。
他のAGA治療も検討できますので、担当の医師にご相談ください。
ミノタブは通販で購入しても良い?個人輸入は危険性がある
健康被害を引き起こす可能性があるため、ミノタブの個人輸入は控えてください。
外用薬と違い、ミノキシジルの内服薬はAmazonや楽天市場で購入できません。しかし、一部の輸入代行業者では個人向けの販売が行われている状況です。
医薬品の個人輸入は、粗悪品や偽造品を入手してしまう危険があります。重大な健康被害を招く恐れがあるため、ミノタブをお求めの方は医療機関で処方を受けるようにしましょう。
ミノタブは毛が生えすぎるが副作用リスクもある|むくみや心臓への影響
薄毛治療に高い効果が期待できる一方で、ミノタブには副作用のリスクも存在します。
報告されている主な副作用は以下の通りです。
- 多毛症
- ニキビ
- 動悸や息切れ
- むくみ
多毛症は特に発生頻度が多く、服用を継続することにより腕や足の毛まで濃くなるケースが見られます。
また、ミノタブは循環器系に作用する薬です。動悸や息切れのほか、健康状態によっては不整脈や狭心症を引き起こすため注意しなければなりません。
服用前の診断はもちろん、服用中も循環器内科などに通って定期的な心電図検査を受けることが大切です。
ミノタブを服用できない人は?女性や高血圧・低血圧の方など
健康に影響を及ぼすため、以下に該当する人はミノタブの服用ができません。
- 女性
- 妊娠または妊娠している可能性のある方
- AGA以外の脱毛症が疑われる方
- 高血圧や低血圧の方
- 心臓や肝臓に病気のある方
原則として、ミノタブはAGAの治療を目的としています。円形脱毛症や脂漏性脱毛症など、AGA以外の脱毛症には効果が期待できません。
また、前述の通りミノキシジルは循環器系に作用を及ぼします。血圧が正常値でない場合は、ミノタブを服用できないかもしれません。
ミノタブは認可されていない薬なので使用に注意
ミノタブは国内未承認です。
主成分のミノキシジルは育毛剤として厚労省から認可されているものの、飲み薬のミノタブは承認されていません。
ただし未承認薬だから違法というわけではなく、医師がきちんと患者様を診断して、起こりうる副作用を含めて説明すれば処方が認められています。
また、患者様自身もミノタブのリスクや副作用を理解することが大切です。個人輸入で購入するのではなく、医師の診断を受けた上で処方してもらいましょう。
ミノキシジル外用薬からミノタブへ切り替えるタイミングは?
原則として、ミノキシジルによる治療は外用薬(通称「塗りミノ」)から始めます。これは内服薬と比べて、外用薬の方が副作用のリスクを抑えられるためです。
ただし、外用薬で十分な治療効果を得られる人は限られます。
ミノキシジル外用薬を使用して4ヶ月が経過したら、ミノタブへの切り替えを検討してください。
初期脱毛の期間を終えて、発毛効果を実感できるようになるのはミノタブを飲み始めて4ヶ月目以降が目安です。4ヶ月経過しても初期脱毛の症状が現れない場合は、ミノタブへ切り替えましょう。
ミノタブをやめたほうがいい人は?やめるタイミングは6ヶ月経過が目安
服用開始から6ヶ月が経っても効果を実感できない場合は、ミノタブによる治療の中断を検討してください。
ミノタブは循環器系に作用を及ぼす薬です。効果がないにもかかわらず服用を続けると、心臓や肺に負担をかけてしまいます。
他の治療が有効な場合もあるため、早い段階で医師に相談するようにしてください。
ミノタブだけやめても効果は維持できる?飲み続ける必要がある
ミノタブの服用をやめると、薄毛の進行が再開する可能性があります。
AGAはヘアサイクルが乱れ、髪の毛の成長期が短くなるために引き起こされる脱毛症です。ミノタブによってヘアサイクルが正常化しても、服用を中断すると元に戻る可能性が高いです。
そのため、ミノタブはやめずに服用し続ける必要があります。
なお、「長期の服用で効かなくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、ミノキシジルの継続使用による耐性は報告されていません。
耐性がついたと感じられる場合、その多くは食生活の乱れや誤った服用方法が原因です。医師の指示を守り、健康的な生活を送るようにしてください。
ミノタブの飲み方は?朝夜どっち?決まった時間に1日1錠を水で服用
「ミノタブはいつ飲むべき?」と気になっている方は多いかと思います。服用する時間帯に決まりはありません。
ただし、有効成分の血中濃度を一定に保つため、毎日同じ時間で服用するようにしてください。
通常は1日1回、水またはぬるま湯で1錠を服用します。2錠、3錠と服用量を増やしても効果は変わらず、かえって副作用のリスクを高めます。
用法用量を守って服用してください。
始めはミノタブ2.5mgを半分に割って服用する
ミノタブは、一錠あたり2.5mg・5mg・10mgを含有したものが流通しています。
1日に服用できる量は通常2.5mgまでで、循環器系が健康な方でも5mgは多いです。10mgは非常に危険です。
2.5mgでも効果を実感できる可能性は高いので、まずは2.5mgから飲み始めます。効果や副作用・リスクを考慮して、必要な場合にのみ5mgと増量することがあります。
また、副作用リスクを抑えるために飲み始めは錠剤を半分に割り、さらに濃度を薄めた上で服用するのも飲み方の一つです。
ミノタブ5mg・10mgは危険?5mg以上は医師と相談して判断する
ミノタブは、最大2.5mgの用量で服用します。
5mg以上は副作用のリスクが高まるため推奨されません。どうしても必要とされる場合のみ、心電図検査を行った上で5mgまで増量されます。
反対に、一定の治療効果が見られた場合や、心疾患や肝臓病が懸念される場合は減薬が検討されます。医師から決められた用法用量を守るようにしてください。
ミノタブはプロペシアやフィンペシア、ザガーロなどと併用する
ミノタブは、プロペシアなどのフィナステリド錠、あるいはザガーロと併用することでより高い治療効果が期待できます。
ミノタブはあくまでも発毛剤です。AGAによる薄毛の進行自体を止めるためには、別の治療薬が必要となります。
AGAに対する内服薬としては、以下の通りザガーロやプロペシアなどがおすすめです。
治療薬 | ザガーロ | プロペシア |
---|---|---|
有効成分 | デュタステリド | フィナステリド |
ジェネリック | トーワ、サワイなど | フィンペシアなど |
以下のページでは、プロペシアとザガーロについて詳しく説明しているので、あわせてお読みください。
ミノタブと育毛剤も併用もできる
ミノタブは、市販の育毛剤と併用することで治療効果が高まります。
育毛剤の中でもミノキシジル以外の成分が配合されたものを使用してください。
同じミノキシジル配合の育毛剤を併用しても、作用が重複するため併用する意味がありません。
発毛剤や育毛剤には相性があるため、種類の異なる製品を試されることをおすすめします。
ミノタブと飲み合わせてはいけない薬
ミノタブは、以下の薬との併用が禁止されています。
併用禁忌薬 | 説明 |
---|---|
イブプロフェン (風邪薬) |
発毛効果を下げるだけでなく、血流の悪化を引き起こす |
ED治療薬 | ミノキシジルと同様に血管拡張作用があり、併用すると副作用のリスクが高まる |
イミグラン (偏頭痛治療薬) |
脳内の血管を収縮させる作用があり、血圧の異常を引き起こす |
アルコール | 血管拡張作用があり、急激な血圧低下をまねく(アルコールを摂取した日は服用を避ける) |
その他、現在服用している薬がある場合は前もって医師に相談してください。
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の料金
アイシークリニックでは、患者様の症状や希望に応じてミノタブ(ミノキシジルタブレット)の処方を行っております。
詳しい料金については、AGA・FAGA・薄毛の料金よりご覧ください。
ミノタブの購入はアイシークリニックへご相談ください
ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は、薄毛治療に効果が期待できる内服薬です。
有効成分ミノキシジルのはたらきにより、血液の流れを良くなり毛根まで栄養を行き届くようになります。それによりAGAにより細くなった髪の毛の成長を促します。
ミノタブはミノキシジルを有効成分とする外用薬より高い効果が期待できますが、副作用のリスクも高いため注意が必要です。
アイシークリニックでは医師の判断のもと、ミノタブによる治療を提案しております。AGAや薄毛でお悩みの方は一度当院へお越しください。