食欲抑制剤とは?効果や副作用、2種類の食欲抑制剤について解説
- 本コラムの内容について、当院では現時点では取り扱いがございませんが、情報のひとつとしてご利用下さい。
「食欲抑制剤って何?」
「食欲抑制剤の効果や副作用について知りたい」
とお考えではありませんか?
食欲抑制剤は食欲をコントロールする中枢に働きかけて食欲を抑える薬剤です。ダイエットをサポートする効果が期待できます。
ただし、食欲抑制剤には依存性を含んでいる薬剤もあるので使用には注意が必要です。
こちらのページでは食欲抑制剤の効果や副作用、2種類の食欲抑制剤について解説します。
目次
食欲抑制剤とは?食欲を抑えてダイエットを目指す薬剤
食欲抑制剤は、食欲を抑えてダイエットを目指す薬剤です。食欲をコントロールする中枢に作用して食欲を抑えます。
ダイエットで体重を減少させるためには、摂取カロリーが消費カロリーを下回ることが必要です。食欲抑制剤を服用すれば、食欲が抑えられて結果的に摂取カロリーも減少し、体重減少を目指すことができます。
なお、体重は徐々に減少していくため、自然に痩せるにはある程度の時間がかかります。
食欲抑制剤と脂肪吸収抑制剤と糖質吸収抑制剤の違い
ダイエットをサポートする薬剤には、食欲抑制剤の他に「脂肪吸収抑制剤」と「糖質吸収抑制剤」があります。それぞれの違いについては、次の通りです。
名称 | 特徴 |
---|---|
食欲抑制剤 | ・食欲をコントロールする神経に働きかけて食欲を抑制する ・食べるのを我慢できない方などに適している ・サノレックスやリデュースなどがある |
脂肪吸収抑制剤 | ・食事の際の余分な油分を体外に排出してカロリーカットする ・油分の多い食べ物が好きな方などに適している ・ゼニカルやゼチーアなどがある |
糖質吸収抑制剤 | ・血糖値の上昇を抑制して痩せやすい体にする ・糖質の多い食べ物が好きな方などに適している ・アカルボースやボグリボースなどがある |
それぞれの薬剤によって効果は異なります。そのため、自身に適した薬剤でダイエットを目指すことが大切です。
食欲抑制剤の使用がおすすめの方
食欲抑制剤の使用は、以下のような方におすすめします。
- ダイエットしたいけどつい食べ過ぎてしまう方
- 脂肪吸引などの施術に抵抗がある方
- 自然に痩せたい方
- 無理をせずにダイエットしたい方
- 食事制限にストレスを感じる方
など
体重を減少させるためには、摂取カロリーを抑える必要があります。そのため、ご自身で適度な食事制限を行って調整しなければいけません。
食欲抑制剤を利用すれば、食欲が抑えられて摂取カロリーをコントロールしやすくなります。
食欲抑制剤はダイエット効果大?少ない食事量で満腹感を得やすくなる
食欲抑制剤は食欲調節中枢に働きかけ、主に次の3つの作用により少ない食事量で満腹感を得やすくなります。
- 摂取抑制作用
- 消化吸収制作用
- 消費エネルギー促進作用
ただし、食欲抑制剤の種類によって効果はやや異なります。
代表的な食欲抑制剤の「サノレックス」は、消費エネルギーを促進させるほか、代謝を促進させて肥満改善を目指す効果が期待できます。
また、食欲抑制剤は2〜3ヶ月程度の服用を推奨されています。効果を実感できるまでの目安は服用から1ヶ月程度です。
食欲抑制剤に副作用はある?便秘や倦怠感など
食欲抑制剤で起こりうる副作用は、次の通りです。
- 口の渇き
- 便秘
- 倦怠感
- 悪心
など
食欲抑制剤の中には、依存性のある成分を含む薬剤もあります。そのため、医師の指示や記載されている用法・用量を守って使用することが大切です。
個人の判断で服用すると健康に被害を及ぼす可能性があるためご注意ください。
食欲抑制剤の服用方法と服用後の経過
食欲抑制剤は昼食の1時間以上前に1錠服用します。通常、昼食と夕食の食欲を抑えることが可能です。
夕食時の抑制効果があまり感じられないなど、効果が不十分な場合は昼食と夕食のそれぞれ1時間以上前に1錠ずつ服用します。
服用期間中は体が薬に慣れていき、薬を服用しても食欲が落ちにくくなることがあります。服用期間は通常2〜3ヶ月程度ですが、効果を感じられなくなったら服用を中止して、医師へ相談してください。
なお、食欲抑制剤の飲み方は薬剤によって異なりますので、医師にあらかじめ指定された用法用量を守りましょう。
食欲抑制剤に種類はある?2種類の食欲抑制剤を比較
主な食欲抑制剤としては、サノレックスとリデュースが挙げられます。それぞれの違いについては次の通りです。
名称 | サノレックス | リデュース |
---|---|---|
有効成分 | マジンドール | ジブトラミン |
特徴 | ・厚生労働省の承認を受けた食欲抑制剤 ・有効成分が脳の視床下部に作用して食欲を抑制 |
・リダクティルのジェネリック医薬品 ・高血圧のリスクが少ない |
効果 | ・少ない食事量で満足感を得られる ・空腹感を少なくする効果が期待できる |
・セロトニンの働きをコントロールして、食欲を抑制する効果が期待できる |
副作用 | ・便秘 ・眠気・不眠症 ・抑うつ・興奮 ・かゆみ ・依存によるイライラ など |
・喉の乾き ・便秘 ・頭痛 ・体のほてり ・心拍・血圧の上昇 など |
食欲抑制剤は、薬剤によって効果や副作用が異なります。そのため自分に適した食欲抑制剤で症状の改善を目指すことが大切です。
それぞれの食欲抑制剤の特徴について詳しく解説します。
サノレックス | 厚生労働省の承認を受けた食欲抑制剤
サノレックスは、厚生労働省の認可を受けている食欲抑制剤です。有効成分の「マジンドール」による作用で、食欲を抑制する働きを持ちます。
また、少ない食事量で満足感を得られるようになるのも特徴。摂取カロリーの量を自然と抑制することで体重の減少が期待できる仕組みです。
ただし適度な運動や食事制限も必要なので、食事療法や運動療法のサポートとして用いられます。
以下のページでは、サノレックスについて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
サノレックスは通販でも購入できる?効果や副作用についても解説
リデュース | 高血圧のリスクが少ない食欲抑制剤
リデュースは、ジブトラミンを有効成分とする食欲抑制剤です。セロトニンの働きをコントロールして、食欲の抑制を目指します。
また、体内のノルアドレナリンの働きに対して影響を及ぼすのも特徴。代謝を引き上げて脂肪燃焼を促す効果も期待できます。
そのほか消化器系や心血管系、痛覚にも作用します。リデュースは体脂肪を減少させたい方に向いている食欲抑制剤です。
食欲を抑えるサプリはある?食欲抑制が期待できる2種類のサプリを比較
BBXとリポドリンは、食欲抑制が期待できるサプリメントです。それぞれの違いは次の表をご覧ください。
名称 | BBX | リポドリン |
---|---|---|
特徴 | ・タイのFDA承認の食欲抑制サプリメント | ・配合成分が血流を良くして脂肪燃焼をサポート |
作用 | ・ストレスによる食欲増強を抑制 ・摂取カロリーを約50%カット ・糖質の消費を抑えてリバウンドを防止 など |
・肥満症の改善と予防 ・冷え性の改善 ・基礎代謝の向上 など |
副作用 | ・軽度の下痢 ・喉の渇き など |
・体のほてり ・頭痛 ・多汗 など |
ここからは、それぞれの詳細について解説していきます。
BBX | タイのFDA承認の食欲抑制サプリメント
BBXは、タイのFDAの承認を受けた食欲抑制サプリメントです。
ストレスによる食欲増強の原因となる成分「コルチゾール」の分泌を抑えて、自然と食欲を抑える働きがあります。
また、BBXには脂肪の吸収を抑える働きがあるのも特徴。食欲抑制とは別に摂取したカロリーを約50%カットする作用も期待できます。
BBXはストレスが多い方や代謝が悪い方などに対して、おすすめのダイエットサプリメントです。
以下のページでは、BBXについて詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
BBX(ダイエットサプリメント)とは?3つの効果や飲み方を解説
リポドリン | 血液のめぐりを改善して脂肪の燃焼をサポートするサプリ
リポドリンは、エフェドラを有効成分に含むサプリメントです。空腹を感じる神経を鎮める働きがあり、空腹感を感じにくくします。
さらに配合成分のカフェインや緑茶エキス、ヨヒンベ塩酸塩などが脂肪燃焼をサポートします。
また、エフェドラには体温を上げる働きがあるのも特徴。脂肪燃焼の効率を維持して、激しい運動不要でダイエット効果を目指します。
食欲抑制剤を注射で投与するGLP-1注射とは?効果や副作用を解説
GLP-1注射は、食欲抑制剤を注射で投与するメディカルダイエットの一つです。ダイエットの効果が期待できるホルモン「GLP-1」を注射で体内に投与します。
GLP-1注射で期待できる効果としては、以下の通りです。
- 食欲を抑制する
- 脂肪を分解させやすくする
- 基礎代謝を上げる
GLP-1注射の副作用には胃の不快感や便秘、下痢や頭痛などの症状が挙げられます。
ただし副作用が生じても継続して注射を打つことで症状が軽くなったり消えたりすることがほとんどです。またGLP-1は注射で投与するのが一般的ですが、ほかにも経口投与するものもあります。
GLP-1製剤には「サクセンダ」などがあります。GLP-1とサクセンダの詳細について、それぞれ以下のページで解説しているのでぜひあわせてご覧ください。
サクセンダはGLP-1の一つ!ダイエット効果や副作用、施術の流れを解説
食欲抑制剤は通販で市販されている?病院で処方してもらう必要がある
サノレックスのような食欲抑制剤は通販や市販で販売されていません。病院など医療機関で処方してもらう必要があります。
食欲抑制につながるとされるサプリメントは通販で市販品を購入可能ですが、サプリメントは薬剤ほどの効果は期待できないので注意が必要です。
食欲抑制剤の使用を考えている方、副作用が不安な方は医師へ相談しましょう。
食欲抑制剤はダイエットをサポートする薬
食欲抑制剤はダイエットをサポートする薬剤です。サノレックスやリデュースなどの薬剤があります。
食欲抑制剤は次の3つの作用によって食欲を抑えつつ、少ない食事量で満足感を得られる効果が期待できます。
- 摂取抑制作用
- 消化吸収制作用
- 消費エネルギー促進作用
ただし、食欲抑制剤には依存性などの副作用があるため使用には注意しなければなりません。一度、医師やクリニックの診察を受けて適した薬剤の処方を受けましょう。