脂腺増殖症の原因とは?3つの病気との違いやクリニックでの治療法を解説
「顔に多数のぶつぶつができてしまった…」
「顔のぶつぶつをセルフケアで治すことは可能だろうか?」
など、お悩みを抱えてはいませんか?
顔のどこかに、中心がへこんだ黄色・白色の粒ができているなら、脂腺増殖症を発症していることが考えられます。脂腺増殖症の腫瘍は時間の経過とともに大きくなっていき、自然治癒の可能性はありません。
自分でつぶそうとすると細菌感染を引き起こす場合があるので、クリニックでの治療を検討しましょう。
本ページでは脂腺増殖症と他の病気との違いや、クリニックでの治療法を解説します。自分の症状の原因を特定でき、脂腺増殖症の対処法も分かるのでぜひご一読ください。
目次
脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)とは?鼻やおでこにできやすい
脂腺増殖症は、中心にへこみを持つ5~6mm程度の黄色や白色のふくらみが、皮膚に現れる病気です。
基本的には痛みやかゆみなどの症状が現れることはありません。
脂腺増殖症では、皮脂を分泌する皮脂腺が増えたり大きくなったりして発疹ができます。発疹は一つだけではなく、いくつもの場所に点在する場合もあります。
脂腺増殖症は鼻やおでこなど、皮脂が多く分泌されやすい箇所を中心に症状が現れることが特徴です。
脂腺増殖症の原因
脂腺増殖症の発症の原因は明らかにされていません。
中年以降になって発症するケースが多く、年齢を重ねるごとにふくらみの数が増えることから、加齢が関係すると考えられています。
ただし20代の人でも脂腺増殖症を発症するケースがあるので、若ければ発症しないというわけではありません。若い人の場合、男性ホルモンの作用によって、皮脂腺が増殖すると推測されています。
また脂腺増殖症は、オイリー肌の人も発症しやすいことが分かっています。
脂腺増殖症とイボの違いは?間違えやすい3つの病気
ここでは脂腺増殖症と間違えやすい3つの病気について解説します。
- 汗管腫(かんかんしゅ)
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)
- 粉瘤(ふんりゅう)
病気によって原因や症状、治療法は異なるので、自分がどの病気かを把握するための参考にしてください。
ただし、それぞれの病気を自身だけで判断するのは難しいので、自己判断で対処せずにクリニックを受診しましょう。
1.汗管腫(かんかんしゅ)
汗管腫は、肌色や赤みを帯びた薄黄色の皮膚の盛り上がりがまぶたを中心に発生する病気です。
できものは直径1~3mm程度で、顔や胸、お腹などにもできる場合があります。汗管腫の患者は女性の割合が高いです。
汗管腫は自然治癒の可能性がないため、クリニックでの治療を検討する必要があります。
まれにいぼと誤診され、医師から液体窒素による冷凍治療を提案されることもありますが、これは非常にリスクの高い行為です。液体窒素では汗管腫は良くならないばかりか、傷跡が残るリスクもあります。
特にまぶたにできた、いぼのようなできものは汗管腫を疑いましょう。
汗管腫については次の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
汗管腫とは?目の下のぶつぶつの原因やクリニックにおける4つの治療法を解説
2.稗粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)
稗粒腫は目の周りやまぶたなどを中心に、多数の粒ができる病気です。
粒の中身は古い角質であり、その部分が白く透けて見えている場合が多いです。
稗粒腫は新陳代謝の滞りが原因で発症すると考えられており、年齢を重ねると粒が増える特徴があります。ただし子どもも発症することがあるため、体質も関係している可能性が高いです。
自然に粒が消える場合もありますが、多くの時間を必要とするので、効率的に治すためにもクリニックを受診しましょう。
稗粒腫については次の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
脾粒腫は自分で取ることができる?原因やクリニックでの2つの治療法を紹介
3.粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤は皮膚の内側にできた袋に、垢や皮脂などが溜まることで生じる良性の腫瘍です。
現状では粉瘤ができる原因は明らかになっていません。
初期症状はしこりを感じる程度にとどまり、皮膚の表面に症状が現れないため、自覚することが難しいです。
腫瘍には穴が空いており、そこから細菌感染を引き起こし、炎症が生じる場合もあります。炎症を起こすと痛みや熱感を伴うため、この段階になって症状を認識する人もいます。
腫瘍を自分で潰そうとすると、感染の範囲が拡大し、症状を悪化させかねません。自己判断による処置は避け、クリニックの受診を検討しましょう。
粉瘤の原因や症状、治療法については次のページをご確認ください。
アイシークリニックで行う脂腺増殖症の3つの治療法
当院では脂腺増殖症の治療法として、次の3つを提供しています。
- 切除手術
- 炭酸ガス(CO2)レーザー
- 液体窒素による冷凍凝固術
それぞれの治療の特徴やメリット、デメリットなどを解説します。
切除手術
脂腺増殖症の治療では、メスを使った切除手術が行われます。
皮膚の深い部分の肉まで削り取ることはないので、傷跡はあまり目立ちません。ただし切除の範囲によっては出血が多く見られ、術後に大きなガーゼで保護する場合があります。
当院の手術では、皮膚科医や形成外科医がチームを組み、治療に取り組んでいます。各領域のスペシャリストが持つ知見を合わせているため、痛みが少なく傷跡も目立ちにくい治療が可能です。
炭酸ガス(CO2)レーザー
水分に反応する炭酸ガスレーザーで、患部の粒を蒸散させることも可能です。
術後の出血が少なく、患部の治癒が手術よりも早いことが、炭酸ガスレーザーのメリットです。ただし腫瘍を全て除去できるとは限らないため、手術による切除の方が効率的に治療できます。
当院の炭酸ガスレーザーの治療については次のページをご確認ください。
炭酸ガス(CO2)レーザーによるいぼやほくろの除去|3つの特徴や料金相場、注意点を紹介します
液体窒素による冷凍凝固術
超低温の液体窒素に浸した綿棒を使って腫瘍を固め、細胞を破壊する治療も可能です。
脂腺増殖症を根本的に治癒することはできませんが、症状を改善させられます。ただし、患部が炎症して色素沈着が生じたり、傷跡が残ったりする可能性があり、当院では脂腺増殖症に対する液体窒素治療はお勧めしません。
液体窒素による冷凍凝固術については、以下、当院のイボ治療のページをご確認ください。
脂腺増殖症に関するよくある質問
脂腺増殖症についてよくある質問をまとめました。症状や治療に関する不安・悩みを軽減するためにぜひご確認ください。
Q.脂腺増殖症の治療費は保険適用されますか?
手術も含め、脂腺増殖症の治療では原則として保険が適用されます。
手術に伴い発生する初診料や処方箋料についても、保険適用の対象です。
ただし炭酸ガスレーザーを使用する場合、保険適用の範囲外となります。治療料金の詳細については、受診時にぜひお尋ねください。
Q.脂腺増殖症の予防法や対策法はありますか?
脂腺増殖症は、ターンオーバーのサイクルを整えることで予防・対策できます。
加齢に伴うターンオーバーの乱れが皮脂の増加を引き起こし、脂腺増殖症を発症・悪化させると考えられています。
ターンオーバーは老化以外にも生活習慣が関係しています。睡眠が不規則だったり栄養バランスに偏りがあったりすると、ターンオーバーが乱れ、皮脂の増加につながる可能性が高いです。
食事で肌の健康を促進するビタミン類などを摂取し、日々規則正しい生活を心がけて脂腺増殖症を予防しましょう。
Q.脂腺増殖症が自然治癒する可能性はありますか?
脂腺増殖症が自然に治癒する可能性はありません。良性の腫瘍なので放置しても身体に悪影響は与えませんが、時間の経過とともに粒が徐々に大きくなっていきます。
そのため見た目が気になり、日常生活でストレスを感じる場面が増える可能性があります。見た目への影響が気になる方は、クリニックへの相談を検討しましょう。
患者様からご好評いただいている
当院の6つの特長
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チーム医療
日本形成外科学会形成外科専門医のもと、形成外科、皮膚科、整形外科など複数の科の専門の医師が所属しています。
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痛みをケア
幅広い手術方法から専門の医師が適した方法を選択し、痛みが少ない治療を目指します。
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綺麗な傷跡
外科的摘出手術を行い、周辺の皮膚を傷付けることなく、細心の注意を払って治療にあたります。
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入院不要で日帰り手術もOK
診察から手術までがとてもスムーズ。日帰り手術が可能です。
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アクセス良好
JR新宿南口、JR渋谷駅といった都心ターミナル駅から徒歩3分の好立地です。
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保険診療が可能
当院の脂腺増殖症手術は健康保険適用で、費用面も安心です。
当院には下記のようなお悩みを抱える患者様が多数来院されています。
思い当たることはありませんか?
鼻やおでこに皮膚の膨らみ
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時間の経過とともに
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にお困りの方方
できる限り傷跡を残さずに
できものを切除したい方
当院は、痛みが少なく治療時間も短い施術を提供し、患者様の負担の軽減に努めています。脂腺増殖症や顔のできものを治療したいとお考えの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。