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コラーゲンピール(マッサージピール)とは?5つの効果やセルフケアのリスクを解説

「コラーゲンピールでニキビ跡を改善できる?」
「コラーゲンピールを自分で使用しても大丈夫?」

などとお考えではありませんか?

コラーゲンピール(マッサージピール)は、肌のハリや弾力を改善するピーリング治療です。高濃度トリクロロ酢酸を配合した薬剤を肌の深層へと浸透させ、コラーゲンの産生を促します。

このページでは、コラーゲンピールの効果と副作用、自身で薬剤を塗布する「セルフピーリング」のリスクについて解説します。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

目次

コラーゲンピールとは?肌質を改善するピーリング治療

コラーゲンピールとは?肌質を改善するピーリング治療

コラーゲンピールは、肌のハリ・弾力の改善が期待できるピーリング治療です。

トリクロロ酢酸・過酸化水素水・コウジ酸を主成分とする薬剤「PRX-T33」を用いて、真皮にあるコラーゲンの産生を促します。

マッサージによって薬剤を皮膚に浸透させることから、別名「マッサージピール」とも呼ばれる施術です。

以下のページでは、薬剤を肌に塗布する「ピーリング治療」について詳しく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。

ピーリングとは?イオン導入・コラーゲンピールとの相乗効果も解説!

PRX-T33の3つの主成分|高濃度のトリクロロ酢酸で真皮層を刺激する

コラーゲンピールで用いられる薬剤「PRX-T33」には、皮膚の真皮層を刺激し、コラーゲンの産生を促す効果が期待できます。

以下の表は、PRX-T33の主成分とその作用についてまとめたものです。

成分 作用
トリクロロ酢酸(TCA) 真皮層にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの増生を促す
過酸化水素 コラーゲンの産生を促す上に、トリクロロ酢酸による炎症作用を抑制する
コウジ酸 メラニンの生成を抑制し、シミやくすみを改善する

単体のトリクロロ酢酸には、コラーゲンの産生を効率的に促進できる一方で、強い刺激により肌の炎症を引き起こすデメリットがあります。

PRX-T33は低濃度の過酸化水素を配合することで、トリクロロ酢酸の持つコラーゲン産生作用はそのままに、炎症のリスクを減らしています。

コラーゲンピールが肌質改善をもたらす仕組み

コラーゲンピールは、トリクロロ酢酸と過酸化水素の相互作用を用いて、肌質の総合的な改善を目指します。

詳しい作用の仕組みは以下の通りです。

  1. トリクロロ酢酸による表皮バリアの修正
  2. 過酸化水素が素早く皮膚バリアを通過
  3. 先に真皮へ到達した過酸化水素がトリクロロ酢酸の炎症作用を抑制
  4. 後から浸透したトリクロロ酢酸が真皮にある線維芽細胞を刺激
  5. 線維芽細胞がコラーゲンを産生
  6. 肌にハリや弾力をもたらす

なお、過酸化水素が作用するときに水分を発生させるため、施術直後から肌のハリを実感できる場合があります。

施術直後に効果を実感しやすい点もコラーゲンピールの特徴です。

従来のケミカルピーリングとの違いは?角質を剥がさず治療できる

肌に薬剤を塗る「ケミカルピーリング」のなかでも、コラーゲンピールは角質層の剥離を起こしにくい治療です。

コラーゲンピールと、従来のケミカルピーリングの違いは以下の表をご覧ください。

治療 コラーゲンピール
(マッサージピール)
従来のケミカルピーリング
主成分 ・トリクロロ酢酸
・過酸化水素
・コウジ酸
トリクロロ酢酸
適応部位 肌全体 ニキビ跡など限られた部位
特徴 ・皮膚の剥離・炎症作用を起こしにくい
・ダウンタイムが短い
・皮膚の剥離・炎症作用を起こしやすい
・かさぶたや赤みによる長期のダウンタイムが必要

トリクロロ酢酸を用いた従来のケミカルピーリングは、皮膚の剥離を起こしやすいため局所的な部位にしか使用できませんでした。

一方のコラーゲンピールは、過酸化水素の配合により肌の剥離作用を抑えられます。皮むけや炎症のトラブルが少ないことから、肌全体への塗布が可能です。

コラーゲンピールで期待できる5つの効果

コラーゲンピールで期待できる5つの効果

コラーゲンピールには、主に以下の効果が期待できます。

  • 毛穴の引き締めや黒ずみの改善
  • ニキビ跡・クレーターの改善
  • 肌のたるみや小じわの改善
  • シミやそばかす・肝斑の改善
  • 妊娠線や肉割れの改善

肌トラブルの改善はもちろん、配合成分であるコウジ酸のはたらきにより、美白効果が期待できる点も特徴です。

ここからは、5つの効果を詳しく解説していきます。

効果①毛穴の引き締めや黒ずみの改善

コラーゲンピールにより、毛穴開きの改善が期待できます。

毛穴が目立つ原因として、加齢による肌のたるみが考えられます。

真皮にあるコラーゲンが減少すると、肌のハリや弾力が低下。皮膚が下に引っ張られ、毛穴が広がります。

毛穴開きを放置すると角栓が詰まり、黒ずみを引き起こすため、早めの対処が必要です。

マッサージピールは、コラーゲンの増生を促すことで、肌のハリと弾力を改善に導きます。たるみが軽減され、黒ずんだ毛穴を目立ちにくくすることが可能です。

効果②ニキビ跡・クレーターの改善

ニキビ跡やクレーターの治療には、コラーゲンピールが有効です。

ニキビによる炎症や化膿を放置すると、皮膚の真皮層が傷つきクレーター状の凸凹が生じます。一度ダメージを受けた真皮は再生に時間を要するため、元の状態に戻すことが困難です。

コラーゲンピールは、真皮層にはたらきかけコラーゲンの産生を促します。一度の施術だけで改善は難しいものの、施術を重ねることで徐々にニキビ跡の改善が目指せます。

効果③肌のたるみや小じわの改善

コラーゲンピールで期待できる効果:肌のたるみや小じわの改善

コラーゲンピールの効果として、肌のたるみや小じわの改善も期待できます。

加齢や紫外線などによって真皮層のコラーゲンが減少すると、肌のハリや弾力が低下。皮膚を支えきれなくなり、頬のたるみや首のしわなどを引き起こします。

真皮のダメージを原因とするたるみやしわは、セルフケアだけで改善することが困難です。

コラーゲンピールの成分は、肌の土台である真皮層にまで届きます。コラーゲンの産生によって肌を内側から引き締めることで、たるみやしわの根本的な改善が可能です。

効果④シミやそばかす・肝斑の改善

シミやそばかすでお悩みの方は、コラーゲンピールで美白効果が期待できます。

シミやそばかすの原因は、表皮にある黒い「メラニン色素」です。本来は紫外線から肌を守ってくれるメラニン色素ですが、過剰に生成されると皮膚に沈着し、シミやそばかすを引き起こします。

コラーゲンピールに含まれるコウジ酸には、メラニン色素の生成を抑えるはたらきがあります。

シミやそばかすに加え、ホルモンバランスの乱れを原因とする肝斑にも有効です。

効果⑤妊娠線や肉割れの改善

コラーゲンピールには、妊娠線や肉割れの改善も期待できます。

肉割れは、主にお腹や太ももに見られる赤紫色の筋です。体重の増加などで皮膚が急激に引き伸ばされ、真皮が断裂することで生じます。

なかでも妊娠によって生じる肉割れは妊娠線と呼ばれ、産後も残りやすい症状です。

コラーゲンピールは、主成分トリクロロ酢酸のはたらきにより真皮の再生を促します。個人差はありますが、治療の継続により肉割れや妊娠線を目立たなくすることが可能です。

コラーゲンピールの効果はいつ現れる?肌のハリ感はすぐに期待できる

コラーゲンピールは、早ければ1回目の施術直後から肌のハリを実感できる可能性があります。

これは主成分の過酸化水素が、肌の内部に潤いをもたらすためです。ハリ感は一時的なものであり、数日から10日ほど持続します。

コラーゲンの増加による本来の効果は、施術後、数ヶ月をかけて徐々にもたらされます。

セルフやエステは効果なし?クリニックでの施術を推奨する3つの理由

セルフやエステは効果なし?クリニックでの施術を推奨する3つの理由

セルフケアやエステサロンによるコラーゲンピールの施術は、以下の理由で避けるべきです。

  • 通販での購入や個人輸入には健康被害のリスクがある
  • 自宅では治療に適した機器が使用できない
  • 自分で行うと失敗して症状の悪化をまねく

ここからは、それぞれの理由を詳しく解説していきます。

理由①通販での購入や個人輸入には健康被害のリスクがある

セルフケア(セルフピーリング)のために医薬品を個人輸入すると、健康被害を引き起こす可能性があります。

通販サイトで販売されている「PRX-T33」には、効果の裏付けがありません。不衛生な環境で製造されていたり、偽造品であったりするケースも考えられます。

また「PRX-T33」は、冷蔵保存が義務付けられています。海外配送の途中で常温になったとしても、一般の購入者にはわかりません。

理由②自宅では治療に適した機器が使用できない

医療機器を使用できないため、自宅では肌の状態に合わせたピーリング治療が行えません。

一般的なクリニックでは、医療用の肌診断機器を用いて肌の状態をチェックします。肌色の違いやシミの状態を判別し、治療を効率的に進めることが可能です。

一方、自宅では肌の状態を確認できず、症状に適した施術を行えない可能性があります。エステサロンの場合も同様で、設備を欠いた環境では十分な効果が期待できません。

理由③自分で行うと失敗して症状の悪化をまねく

セルフでのピーリングを行うと、かえって症状を悪化させる可能性があります。

コラーゲンピールで使用されるトリクロロ酢酸は、肌に強い刺激を与える物質です。使用頻度や使用量を守らないと、ニキビ悪化などのトラブルを引き起こすことがあります。

自身での処置は費用を抑えられると思うかもしれません。しかし、施術の失敗により症状が悪化すると、かえって治療費がかかってしまいます。

コラーゲンピールの施術は、クリニックを受診ください。

コラーゲンピールの施術間隔は?1~2週間に1回の頻度が目安

コラーゲンピールの施術間隔は?1~2週間に1回の頻度が目安

コラーゲンピールの施術は、おおむね1~2週間に1回の頻度で行えます。

ダウンタイムが短いため、効率的な施術が可能です。治療を目的とする場合は1~2週間に1回、肌質の維持を目的とする場合は1ヶ月に1回を目安に進めましょう。

症状のなかでも、ニキビ跡のクレーターや肉割れの改善には何回もの施術が必要です。医師の診察を受けながら、長期的に治療に取り組んでください。

コラーゲンピールのメリット|短いダウンタイムで良好な経過をたどる

コラーゲンピールのメリット|短いダウンタイムで良好な経過をたどる

コラーゲンピールのメリットとして、短いダウンタイムが挙げられます。

従来のケミカルピーリングでは、施術後に皮むけやかさぶたを生じやすい欠点がありました。

一方、コラーゲンピールは過酸化水素の配合により、トリクロロ酢酸の皮膚へのダメージを抑制。より短いダウンタイムを可能としています。

まれに薄いかさぶたを引き起こしますが、1週間以内で治まる場合がほとんどです。

仕事が忙しい方や人目が気になる方も、コラーゲンピールなら無理なく施術を受けられるでしょう。

コラーゲンピールのデメリット|まれに赤みや乾燥などの副作用が生じる

コラーゲンピールのデメリットとして、赤みや乾燥など一時的な副作用のリスクが挙げられます。

主な副作用は以下の通りです。

  • 赤みやヒリつき
  • 一時的な乾燥肌や敏感肌
  • 皮むけやかさぶた

上記のほか、施術中に火照りやピリピリとした痛みを感じる場合があります。

アレルギー反応を起こしている可能性もあるため、あまりに痛い場合は医師にお伝えください。

コラーゲンピールの施術の流れ

コラーゲンピールの施術の流れ

コラーゲンピールの施術は、一般的に以下の流れで行われます。

  1. 診察・カウンセリング
    医師が肌の状態をチェックします
  2. 洗顔
    施術の前に洗顔をして化粧を落とします
  3. 施術
    マッサージをしながら薬剤を肌に浸透させます
  4. アフターケア
    必要に応じて保湿クリームを塗布します。なお、施術後の数時間は肌が赤くなる可能性があります

メイクは当日から可能です。しばらくは紫外線対策を行い、肌荒れに注意しましょう。

コラーゲンピールの料金

当院ではコラーゲンピール(マッサージピール)の施術を行っております。

料金はお悩みの症状にあわせて、以下のページよりご確認ください。

コラーゲンピールは美容成分を肌に浸透させるピーリング治療

コラーゲンピールは美容成分を肌に浸透させるピーリング治療

コラーゲンピールは、肌のハリ・弾力の改善が期待できるピーリング治療です。

「PRX-T33」と呼ばれる薬剤をマッサージで肌に浸透させ、真皮におけるコラーゲンの産生を促進。肌質の総合的な改善を目指します。

個人輸入による薬剤を用いたセルフピーリングは、重大な健康被害を引き起こす可能性があります。

アイシークリニックではコラーゲンピールの施術を行っておりますので、肌トラブルでお悩みの方は一度ご相談ください。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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