クワドラカット法(フォーミュラシェーバーシステム)とは?ワキガを治す手術の概要や注意点も紹介!
日本人のおよそ10人に1人はワキガを発症すると言われています。自身のワキから独特なニオイを発するワキガは、非常に悩ましい症状です。ニオイはデリケートな問題で他人から指摘されることが少ないため、自覚するのも遅くなる傾向があります。
しかし、自分がワキガだと気付くことができれば治療をして、ニオイ対策をすることが可能です。このページでは、ワキガを治す手術の1つであるクワドラカット法について紹介します。ワキガの原因や、他の治療法との比較についても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
このページを読めば、ワキガ治療についての知識が深まり、クワドラカット法が自分に合う治療法なのか判断できるでしょう。
当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。
目次
クワドラカット法でワキガのお悩みを改善します!
クワドラカット法は、ワキガの悩みを解決するための治療法です。ワキガを発症すると体から不快なニオイが発してしまい、対人関係に支障をきたすおそれもあります。
ワキガとは、ワキの下から独特なニオイを発する病気です。発汗量によってニオイの強さは変わります。日本人には少ないと言われていますが、思春期に発症することが多いです。
ワキガ独特のニオイは、アポクリン腺から分泌される汗と細菌によって引き起こされます。アポクリン腺から出る汗には脂肪酸やアンモニアなどの成分が含まれており、細菌が脂肪酸を分解することでニオイが発生するのです。
アポクリン腺は、ワキなどの特定部位の毛包内に存在しています。つまり、毛の量が多いほど、ワキガが発症・重症化しやすいと言えます。
クワドラカット法(フォーミュラシェーバーシステム)とは?治療効果を剪除法と比較!
クワドラカット法は、ワキガを改善する手術の1つです。ここでは、他の手術と比較して、クワドラカット法の治療効果を確認しましょう。ワキガの代表的な施術について、一覧にまとめたのでご覧ください。
クワドラカット法 | 剪除法(せんじょほう)・皮弁法(ひべんほう) | ミラドライ | 吸引法 | 超音波法 | |
---|---|---|---|---|---|
傷の大きさ | 約1cm | 約10~15cm | なし | 約1~2cm | 約3cm |
手術時間 | 40~60分 | 60~90分 | 60分 | 60~90分 | 60分 |
再発 | 少ない | 少ない | 少ない | あり | 少ない |
脱毛効果 | あり | 少ない | なし | 少ない | 少ない |
保険適用 | なし | あり | なし | なし | あり |
費用の目安 | 40万円程度 | 4万円程度 | 33万円程度 | 15万円程度 | 5万円程度 |
クワドラカット法は、剪除法と同じくワキの下の皮膚を切開し、ワキガの原因となる汗腺や毛根を除去する手術です。再発しにくいという点で剪除法と同等の効果が得られます。
剪除法は保険が適用されるため費用を抑えられますが、傷跡が大きいという欠点がありました。
クワドラカット法の場合、皮膚切開は1cmほどで済みます。傷跡が小さく、脱毛効果もあるという点で剪除法とは異なります。
ただ、保険が適用されないため費用は高額です。傷跡を残したくないなら、切開しないミラドライという施術方法もあります。各施術の特徴を理解したうえで医師と相談し、自分に合う方法を選びましょう。
クワドラカット法の手術の流れは?全部で6ステップ
実際にクワドラカット法の手術を受ける際の流れは下記の通りです。
- 消毒と麻酔をする
- ワキの皮膚を5~10mmほど切開する
- 注射針(クワドラカッター)で汗腺を可能な限り取り除く
- 取り残された汗腺を洗浄する
- 切開した皮膚を縫う
- 傷口をガーゼと包帯で圧迫固定する
手術ではワキに局所麻酔を行うので、痛みはほとんどありません。5mmほど皮膚切開した部分からワキガの原因となるエクリン腺とアポクリン腺、毛根を取り除きます。
傷口は小さいので1針ほど縫い、ガーゼと包帯で固定するのみです。手術は準備も含めて約40~60分で完了します。
クワドラカット法の術後の経過は?ダウンタイムは短い
クワドラカット法の術後の経過は下記の通りです。
手術当日 |
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翌日~1週間後 |
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1週間後 |
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2週間後 |
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クワドラカット法は、剪除法と比べて術後のダウンタイムが短いことが特徴です。クワドラカット法は傷口が小さいため、入院の必要がありません。術後は、ガーゼの交換や消毒、抜糸、術後の経過確認をするために、数回にわたり通院します。
通常1週間ほどで抜糸を行いガーゼも取り外せるので、抜糸翌日からは通常の生活に戻れます。ただし、回復には個人差があるため、入浴や運動は必ず医師に確認したうえで行いましょう。
アイシークリニックのクワドラカット法での治療費用
当院でのクワドラカット法の詳しい料金は、ワキガ・ワキ多汗症の料金表をご覧ください。
クワドラカット法がおすすめな方は?3つのパターン
ここまで解説したクワラドカット法の手術内容より、クワドラカット法は下記の3つのパターンに当てはまる方におすすめできると言えます。
- 手術による傷をなるべく小さくしたい方
- 小学生でワキガに悩んでいる方
- 手術後すぐに普段通りの生活に戻りたい方
クワドラカット法は、ワキガの手術の中で最も傷口が小さい手術法です。傷口が小さく出血量が少ないため、術後に数回の通院は必要ですが入院の必要はありません。手術による体への負担も小さいため、小学生の子供でも手術を受けることができます。
事務のような激しく体を動かさない仕事であれば、手術翌日よりすぐに復帰が可能です。入院の必要がないとは言え、体を使う仕事や運動ができるようになるには術後1週間ほどかかるので注意しましょう。
※手術後の傷の状況については、個人差があります。
クワドラカット法の4つの特徴
ここからは、クワドラカット法の主な特徴を4つ紹介します。
- 傷跡が小さい
- 入院しなくてよい
- 脱毛効果が期待できる
- 再発しにくい
クワドラカット法が持つ4つの特徴について、順に詳しく見ていきましょう。
特徴①:傷跡が小さい
クワドラカット法は従来の手術に比べて傷跡が小さいことが特徴です。従来の剪除法では10~15cmの切開が必要ですが、クワドラカット法では1cmほどで済みます。
なぜなら、直径わずか3mmの注射針(クワドラカッター)を使うことで、小さな切開範囲でも皮下にあるアポクリン腺やエクリン腺などの汗腺を除去することができるからです。
特徴②:入院しなくてよい
クワドラカット法は切開範囲が小さく出血が少ないため、入院する必要がありません。
従来の剪除法では手術用のハサミで汗腺を切除することから、切開範囲が広く出血の心配があるため入院が必要でした。術後には副木と包帯でワキを固定するため、体への負担も大きかったのです。
クワドラカット法は傷口が小さく、術後はガーゼをテープで固定するだけなので、動作にかかる制限も少ないです。そのため、激しく体を動かさない仕事であれば手術翌日より復帰できます。
特徴③:脱毛効果が期待できる
ワキガのニオイのもとであるアポクリン腺は肉眼では見えにくい組織です。その周りには毛根などの皮下組織も存在しています。
クワドラカット法ではアポクリン腺と共に毛根も除去するため、脱毛効果も期待できます。一度取り除いた毛根は汗腺と同様に再生しません。
ワキガの治療ができるうえに永久脱毛の効果も期待できます。
特徴④:再発しにくい
従来の剪除法では、アポクリン腺を手作業で除去していました。しかし、微細な組織であるため手術用のハサミが入りにくく、どうしても細かい取り残しが生じていたのです。
クワドラカット法は、剪除法に比べて取り残しがほとんど発生しません。直径わずか3mmの注射針(クワドラカッター)で周辺組織もまとめてアポクリン腺をきれいに除去できるからです。二オイの原因となる汗腺の取り残しが少ないので、再発の可能性も少ないと言えます。
基本的に1度除去した汗腺は再生しないので、剪除法と同等以上の効果が期待できます。
クワドラカット法の2つの注意点
クワドラカット法には、メリットとなる特徴がある一方で、デメリットとなる注意点もあります。注意点もしっかり理解したうえで、クワドラカット法の手術を受けるか判断してください。
クワドラカット法の主な注意点は下記の2つです。
- 保険適用外のため費用が高額である
- 術後の経過で色素沈着が生じる方もいる
1つずつ確認していきましょう。
注意点①:保険適用外のため費用が高額
クワドラカット法の最大のデメリットは、保険が適用されないことです。両ワキ40万円ほどの高額な手術費用がかかります。
一方、剪除法は保険が適用されるので、両ワキ4万円ほどで手術を受けられます。剪除法の手術費用は、クワドラカット法の10分の1です。治療にかかる費用と、回復の早さや傷跡の小ささ、どちらを重視するかよく考えましょう。
注意点②:術後の経過で色素沈着が生じる方もいる
クワドラカット法は、手術後に皮膚の色が黒ずむ「色素沈着」が起こる場合があります。ただし、数ヶ月かけて徐々に改善されていくので心配することはないでしょう。
どうしても気になる方は、しみとりクリームなどでアフターケアができるので覚えておいてください。
クワドラカット法でのワキガ治療はアイシークリニックへ
クワドラカット法は傷跡が小さく、短時間で終わるワキガの手術です。
切開範囲が小さく体への負担が少ないので、入院の必要がなく子供でも受けられます。ただし、保険が適用されないため、他の手術に比べて費用が高額になってしまうのが難点です。
ワキガは、放置すれば対人関係を悪化させてしまう原因にもなりかねません。ニオイの問題は人に聞きづらく、精神的な負担を抱えている方もいらっしゃることでしょう。
ただしワキガは、正しい治療を受ければ改善可能です。ワキガの治療法は、今回紹介したクワドラカット法以外にも複数の方法があります。当院では、患者さま一人ひとりの症状に合わせて最適な治療法をご提案いたします。ワキガでお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。