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ヘパリン類似物質とは?効果や副作用、ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドの違いを解説

「ヘパリン類似物質を塗布すれば肌の保湿が可能?」
「ヘパリン類似物質はクリニックではなく、市販で入手できないの?」

といった疑問を抱えてはいませんか?

ヘパリン類似物質は角質に働きかけ、皮膚の奥深くから水分保持機能を向上させる保湿成分です。市販でも入手は可能ですが、クリニックで処方を受けた方がリスクを少なく利用できます。

こちらのページではヘパリン類似物質の効果や副作用、その他の保湿成分との違いをまとめました。ヘパリン類似物質を購入・使用するかどうか、判断の参考になりますのでぜひ最後までご覧ください。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
お悩みや症状をしっかりとヒアリングいたしますので、まずは以下のボタンからカウンセリングをお申込みください。

ヘパリン類似物質とは?持続的な保湿作用を持つ成分

ヘパリン類似物質は、乾燥肌の改善に持続的な効果を期待できる保湿成分です。人の肝臓で生成される「ヘパリン」に良く似た性質を持ち、吸水性・保水性に優れています。

ヘパリン類似物質の使用によって、肌内部における角質の水分保持機能が向上・改善します。

保湿成分として他にワセリンが挙げられますが、ワセリンは表皮を覆うことで肌内部からの水分蒸発を防ぐ成分です。対してヘパリン類似物質は皮膚の内部から働きかけます。

ヘパリン類似物質によって、皮膚の乾燥や肌荒れといった肌トラブルが改善する可能性は高いです。

ヘパリン類似物質油性クリームとは?

ヘパリン類似物質油性クリームは、ヘパリン類似物質を主成分とする薬剤です。固めのしっかりとした使用感で、高いカバー力や保湿力を期待できます。

使用方法は洗った後の指先や手のひらを使い、患部に優しく塗り込むもの。一度の使用量の目安は約0.5gで、おおよそ人差し指の指先から第一関節まで出した量です。

塗るタイミングは皮膚が柔らかい入浴後が適しています。

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドの違い

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドの違い

先に販売された薬剤がヒルドイド、後発医薬品として誕生したのがヘパリン類似物質油性クリームです。

ヒルドイドとヘパリン類似物質油性クリームは、成分・効果ともにほとんど違いはありません。ただし、配合成分がやや異なるので、塗り心地や肌への馴染み方などは人によって異なる場合があります。

ヘパリン類似物質クリームは、ヒルドイドと同じ有効成分・効き目で、より安価で購入できるジェネリック医薬品です。

一方、ヒルドイドクリームは1954年から販売しているので、歴史が長い商品だと言えます。

ヘパリン類似物質の効果|3つの働きで乾燥肌を改善

ヘパリン類似物質の効果

ヘパリン類似物質は次の3つの働きによって、角質の水分保持機能を改善させる効果が期待できます

  • 保湿
  • 血行促進
  • 抗炎症

皮膚の角質は、肌内部からの水分蒸発や外的な刺激を防ぐバリア機能を持っています。乾燥や紫外線などの影響によって、角質が傷ついたり剥がれ落ちたりしてしまうと、保湿効果も薄らぎます。

ヘパリン類似物質は、「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの作用によって肌の新陳代謝を促すことが可能です。ヘパリン類似物質の作用によって新たな細胞が増えた結果、肌密度が高まります。

荒れた皮膚を正常な状態に戻す効果も期待できるため、皮膚の乾燥や炎症、肌荒れ、しもやけの治療などにも有効です。肌が敏感になりがちなピーリング治療の後にも、乾燥を防ぐためにヘパリン類似物質が処方される場合があります。

ヘパリン類似物質はローションやスプレー、クリームのどれがおすすめ?

ヘパリン類似物質には大きく「ローション」「スプレー」「クリーム」の3タイプがあります。それぞれの特徴やおすすめの人について表にまとめました。

特徴 おすすめの人
ローション ・広範囲に広げやすい
・髪の毛の影響を受ける頭皮にも塗りやすい
・広範囲に症状が及ぶ方
・頭に使用したい方
・乾燥がそこまで酷くない方
スプレー ・泡状
・べたつきが少ない
・時間がない時
・べたつきが苦手な方
クリーム ・保湿効果が高い
・患部を厚く覆うことができる
・治療開始当初の方
・乾燥や湿疹などの症状が重度の方
・冬場で乾燥が悪化している方

保湿効果が高いのは、患部を厚く覆うことができるクリームです。とはいえ、使用感や使い勝手はローションやスプレーの方が優れている場合もあります。

使用部位や求める効果を考え、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

ヘパリン類似物質の副作用はある?かゆみ・赤みが出ることがある

ヘパリン類似物質の副作用

ヘパリン類似物質の使用によって、皮膚の赤みや発疹、かゆみなどの副作用が現れる可能性があります。ただし、こういった症状の頻度は高くありません。

副作用のリスクの低さから、赤ちゃんにも投与されています。もし赤みや発疹、かゆみなどの症状が長期的に現れる場合は、医師や薬剤師に相談してください。

クリームやローションを使用する場合、ヘパリン類似物質ではなく添加物の影響で肌トラブルが発生する場合もあります。

またヘパリン類似物質は血行促進作用があるので、血液の凝固作用を阻害します。血友病や血小板減少症など出血リスクが高い病気を抱えている場合、使用には十分な注意が必要です。

【比較表で解説】ヘパリン類似物質と他の保湿成分との違い

保湿成分にはヘパリン類似物質以外にもさまざまなものがあります。各保湿成分の特徴や保湿効果の仕組みを、次の表にまとめました。

名称 特徴
ヘパリン類似物質 ・皮膚の奥深くに働きかけ、細胞を修復する
・内部構造を改善し、持続的な効果をもたらす
ワセリン ・石油由来の保湿成分
・皮膚の表面に膜を作り、内部の水分蒸発を防ぐことができる
セラミド ・水分をため込みやすい
・モイスチャライザーと合わせて使用することで保湿効果を発揮する
コラーゲン ・肌の潤いを整える役割を持つ
・皮膚の内部にも存在するが、加齢によって減少する
・保水力に優れる
ヒアルロン酸 ・水に溶けやすく、化粧品に使われている
・皮膚表面の保湿力を高める

ワセリンやセラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸は皮膚表面で作用し、保湿力や吸水力を高めることができる成分です。対して、ヘパリン類似物質は皮膚の内部で作用することが特徴です。

作用部位と効果の持続性という点で、ヘパリン類似物質は他の成分と異なります。

ヘパリン類似物質に関するよくある質問

ヘパリン類似物質に関するよくある質問

ヘパリン類似物質についてよくある質問に対する回答をまとめました。使用部位や効果が期待できる症状、使用上の注意点など気になりやすい疑問をピックアップしています。

ヘパリン類似物質への理解が深まるので、利用を検討されている方はぜひご確認ください。

Q.ヘパリン類似物質は顔に使用しても大丈夫でしょうか?

ヘパリン類似物質は、顔に使用しても問題ありません。

ただし目周辺に使用する場合は、目に入らないよう注意が必要です。万が一、目に薬剤が入ってしまった時は、ただちに洗い流してください。

ヘパリン類似物質は基本的に全身のどの部分にも使用でき、体全体にまんべんなく塗ることも可能です。全身の保湿を心がけていれば、肌トラブルのリスクが少ない健康な肌を保持できます。

Q.ヘパリン類似物質油性クリームで顔のシミ・毛穴・ニキビは綺麗になりますか?

ヘパリン類似物質はニキビに多少の効果を示す可能性があります。

対象となるのは、皮膚の乾燥によるターンオーバーの乱れが原因のニキビです。

ヘパリン類似物質は保湿効果を持っているため、皮膚の乾燥を改善させることができます。また毛穴の詰まりを防ぐことも可能です。その結果、ニキビが減る可能性も高いです。

その他にもヘパリン類似物質は赤みのあるニキビにも有効だと考えられています。

一方でシミに十分な効果を期待することは難しいです。皮膚に潤いがもたらされたことでシミが薄くなる可能性はありますが、シミを消す作用はありません。

Q.肌荒れややけどなどの症状がある場合、使用は控えたほうが良いでしょうか?

傷口や皮膚がただれている箇所への使用は避けるべきです。

ただし、ヘパリン類似物質は肌荒れややけどにも有効です。傷がある程度治癒して跡が形成されている場合は、ヘパリン類似物質を使用しても問題ありません。

ヘパリン類似物質の使用によって、やけどの跡をきれいに改善できます。

Q.ヘパリン類似物質が含まれた市販の化粧水でも効果は同じですか?

ヘパリン類似物質が含まれた市販の化粧水でも、処方薬と同様の効果を期待できます。

市販のものが効果が薄かったり、副作用リスクが高かったりするなどの事象も確認されていません。ただし、ヘパリン類似物質には皮膚の赤みや発疹、かゆみなどの副作用が生じる可能性があります。

副作用が出た時に使用を継続すべきか相談するためにも、クリニックで医師から処方を受けるのがおすすめです。

ヘパリン類似物質の処方は医療機関へ

ヘパリン類似物質の処方は医療機関へ

ヘパリン類似物質は皮膚の角質に働きかけ、持続的な保湿効果を期待できる成分です。

皮膚の乾燥や炎症、肌荒れ、しもやけなどの症状の改善が期待できます。ヘパリン類似物質の処方は病院やクリニックで行っています。

自身に適したヘパリン類似物質の服用を継続するためにも、肌トラブルを抱えている方は医療機関に相談してみましょう。

当院では患者様一人ひとりに適した治療法を提案し、結果にこだわった治療を行います。
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監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医
略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務

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