毛穴引き締めの5つの治療法!毛穴開きの原因と毛穴の種類、セルフケアを解説
「毛穴を引き締める方法には何があるの?」
「毛穴が開く原因は何?」
などとお考えではないでしょうか。
毛穴が開く原因はさまざまです。しっかりと毛穴を引き締めるためには、毛穴の種類に合った治療を受けることが大切です。
また、セルフケアだけで毛穴を引き締めるのは簡単ではありません。時間もかかるので医療機関への相談もご検討ください。
このページでは毛穴が開く原因や毛穴引き締めの治療法を解説します。自宅でできる毛穴引き締めのセルフケアも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
毛穴開きの原因とは?原因が異なる3種類の毛穴
毛穴は大きく3つの種類に分けられ、それぞれできやすい部位や原因が異なります。
毛穴の種類 | できやすい部位 | 原因 |
---|---|---|
黒ずんだ毛穴 | 鼻の頭 | 黒く短い毛が生えている、角栓の酸化 |
開き毛穴 | Tゾーン | 皮脂腺の発達やニキビ跡 |
たるみ毛穴 | 頬やほうれい線 | 加齢による真皮のたるみ |
ここからは、それぞれの毛穴や原因について詳しく解説していきます。
種類①黒ずんだ毛穴 | 角栓の酸化や短い毛が原因
黒ずんだ毛穴の特徴は、毛穴に黒い点が見えることです。
毛穴が黒く見えてしまう原因は次の2つ。
- 角栓の酸化
- 黒く短い毛
毛穴が黒ずむ原因の多くは角栓の酸化です。
角栓とは肌の表面にある角質と皮脂が混ざったものです。
角栓は毛穴をふさぎ、時間が経って酸化したり汚れが付着したりして黒くなります。皮脂が過剰分泌されていたり、肌の汚れが落ちていない状態が続いたりすると毛穴が黒ずみやすいです。
そのほか、黒く短い毛が生えていることで、黒ずみに見えてしまうことがあります。
毛穴の詰まりや角栓の原因については、以下のページで詳しく説明しているのであわせてご覧ください。
毛穴のつまりや角栓の原因とは?クリニックによる5つの治療で改善できる
種類②開き毛穴 | 皮脂腺の発達やニキビ跡が原因
円形に開いた毛穴は、以下の2種類に分けられます。
- 大きさが均一な毛穴
- 大きさがバラバラな毛穴
毛穴の大きさが均一のものは、皮脂が過剰に分泌されていることが原因です。
皮脂が多いと皮脂腺が押し広げられるため、毛穴が目立ってしまいます。皮脂分泌が盛んなTゾーン周辺にできやすいです。
また毛穴の大きさがバラけているものは、ニキビ跡が原因となっています。ニキビ跡はニキビによる炎症が長期間続くことで、毛穴周辺がクレーター状にへこむことで発生します。
ニキビ跡を自力で治すのは困難です。ニキビ跡の治療については、以下のページで詳しく解説しているのでぜひあわせてご覧ください。
種類③たるみ毛穴 | 加齢で小鼻の横のほっぺにできやすい
たるみ毛穴の特徴は、毛穴が楕円状に細長く開いていることです。頬を引っ張ると毛穴が見えにくく、特に小鼻の横の頬にできやすいです。
たるみ毛穴は肌のハリ不足が原因です。
加齢や紫外線により肌のコラーゲンが減少すると真皮の弾力が失われます。周囲の皮膚がゆるくなって肌がたるみ、毛穴のへこみが目立ちやすくなります。
【毛穴の種類別】毛穴引き締めの5つの治療法
毛穴引き締めの治療法は毛穴の種類によって異なります。
- 毛が生えて黒ずんだ毛穴の治療
- 角栓で黒ずんだ毛穴の治療
- 皮脂分泌で開いた毛穴の治療
- ニキビ跡で開いた毛穴の治療
- 加齢によるたるみ毛穴の治療
ここからは、それぞれの治療法について解説していきます。
治療法①毛が生えて黒ずんだ毛穴の治療 | レーザーフェイシャルなど
黒ずんだ産毛が生えた毛穴は、脱毛で改善できます。
主な治療法は次の2つです。
レーザーフェイシャルは「アレキサンドライトレーザー」を照射し、毛を除去する治療です。脱毛による毛穴開きの改善だけでなくシミやそばかす、ニキビ・ニキビ跡の改善にも有効です。
また、医療レーザー脱毛は毛乳頭や毛母細胞を破壊することで脱毛します。レーザー脱毛は光脱毛と異なり、永久脱毛が可能です。
治療法②角栓で黒ずんだ毛穴の治療 | ケミカルピーリングなど
角栓による毛穴の黒ずみは皮脂や汚れを取り除き、皮脂の過剰分泌を抑えることで改善可能です。
主な治療法は次の通りです。
- ケミカルピーリング:肌の角質を除去
- コラーゲンピール:コラーゲンの生成を促進
- ダーマペン4:毛穴に詰まった角栓を排出
- ヴェルベットスキン:コラーゲンピールとダーマペン4の組み合わせ
- ウーバーピール:角質ケアで毛穴を引き締め
- イオン導入:微弱な電流で美容成分を肌の奥まで浸透
ケミカルピーリングは薬剤を塗布し、汚れた角質を除去する治療です。肌のターンオーバーを整え、新しい角層の生成を促進する効果も期待できます。
また、コラーゲンの産生を促進する「コラーゲンピール」や毛穴の角栓を除去する「ダーマペン4」、その両方を組み合わせた「ヴェルベットスキン」もおすすめです。
治療法③皮脂分泌で開いた毛穴の治療 | ヴェルベットスキンなど
皮脂の過剰分泌で開いた毛穴は、皮脂分泌の正常化や肌細胞の再生を促進することで改善可能です。
主な治療法は次の通りです。
- ヴェルベットスキン:コラーゲンピールとダーマペン4の組み合わせ
- フラクショナルレーザー:新しい皮膚の再生を促進
- ケミカルピーリング:ターンオーバーを正常化
- コラーゲンピール:コラーゲンの産生を促進
- ダーマペン4:皮脂の分泌を正常化
- ウーバーピール:角質ケアで毛穴を引き締め
- レーザーフェイシャル:低出力のレーザーで毛穴を引き締め
- イオン導入:微弱な電流で美容成分を肌の奥まで浸透
フラクショナルレーザーやダーマペン4は、肌にダメージを与えて肌細胞の再生を促す治療法です。皮脂分泌を正常化させ、毛穴を引き締めます。
そのほか、低出力のレーザーでハリのある肌へと導く「レーザーフェイシャル」、ツヤとハリ、保湿感のある肌へと導く「ヴェルベットスキン」も有効です。
治療法④ニキビ跡で開いた毛穴の治療 | ダーマペン4など
ニキビ跡で開いた毛穴は、肌細胞の再生やコラーゲンの生成を促進することで改善可能です。
主な治療法には以下があります。
- ダーマペン4:肌の生まれ変わりを促進
- フラクショナルレーザー:新しい皮膚の再生を促進
- ケミカルピーリング:肌の凹凸を改善
- コラーゲンピール:コラーゲンの産生を促進
- ヴェルベットスキン:コラーゲンピールとダーマペン4の組み合わせ
- ウーバーピール:角質ケアで毛穴を引き締め
ダーマペン4やフラクショナルレーザーは、肌の生まれ変わりを促進する効果が期待でき、ニキビ跡で開いた毛穴を改善へと導きます。
ダーマペン4はダウンタイムを生じやすい治療法のため、ダウンタイムを抑えるならコラーゲンピールと組み合わせた「ヴェルベットスキン」が適しています。
治療法⑤加齢によるたるみ毛穴の治療 | コラーゲンピールなど
加齢によるたるみ毛穴は、肌にハリ感を与えるたるみ治療で改善可能です。
主な治療法には以下があります。
- コラーゲンピール:薬剤を塗布してコラーゲンの産生を促進
- フラクショナルレーザー:皮膚を傷つけてコラーゲンの産生を促進
- ヴェルベットスキン:傷つけた皮膚に薬剤を塗布
- ダーマペン4:皮膚を傷つけてコラーゲンの産生を促進
- ウーバーピール:ダーマペン4の後に薬剤を塗布
- ダブロ:超音波で肌をリフトアップ
- ジェネシス:コラーゲンの産生を促進
- ヒーライトⅡ:筋繊維芽細胞を活性化
- 水光注射:コラーゲンの産生を促進
たるみの改善には、コラーゲンの産生を促す治療法が有効です。
たとえば「フラクショナルレーザー」「ダーマペン4」「コラーゲンピール」などは、コラーゲン産生を促してハリのある肌へと導きます。
そのほか、HIFU治療で皮膚の土台を引き締める「ダブロ」や細胞を活性化させてコラーゲン・エラスチンを増産させる「ヒーライトⅡ」も適しています。
毛穴を引き締める自宅セルフケア | 化粧水や美容液、パックを使用する
毛穴引き締めのセルフケアの方法は、次の通りです。
- ホットタオルなどで毛穴を開く
- 洗顔で毛穴の汚れを落とす
- 洗顔後に顔全体を水で冷やす
- 収れん化粧水で毛穴を引き締める
- パックや美容液などで保湿する
洗顔を行う前にホットタオルで肌を温めると過剰な皮脂汚れを浮かすことができます。洗顔時は洗顔剤をしっかり泡立てることが大切です。
洗顔後は冷水で顔をすすいで冷やすことで、毛穴を引き締められます。収れん化粧水を使用すると、より毛穴を引き締めることができます。
その後はパックや美容液、乳液などを使用して保湿しましょう。
毛穴引き締めに有効な成分は?ビタミンC・B1・B2など
毛穴引き締めに有効な成分と、それぞれが含まれる食べ物は以下の通りです。
成分 | 作用 | 含まれる食べ物 |
---|---|---|
ビタミンC | ・コラーゲンを増やす ・皮脂分泌をコントロールする |
ゆず、ピーマン、ブロッコリー、じゃがいも、キウイ など |
ビタミンB1 | 炭水化物の代謝をサポートする | 豚肉、ごま など |
ビタミンB2 | 皮脂分泌をコントロールする | 納豆、牛乳、ニラ など |
ビタミンB6 | 皮脂分泌をコントロールする | バナナ、ささみ、鮭 など |
ビタミンA | 肌のターンオーバーを整える | レバー、トマト、ピーマン、人参 など |
ビタミンCはコラーゲンを増生する働きがあり、ハリのある肌へと導きます。
ビタミンB群は皮脂分泌に大きく関係します。中でもビタミンB1は炭水化物の代謝を助ける作用が特徴です。炭水化物がしっかり代謝されないと過剰な皮脂分泌につながるので、ビタミンB1の摂取も毛穴開きの改善に必要です。
毛穴引き締めにつながる生活習慣 | 紫外線対策や食生活を見直す
紫外線を浴びると肌のコラーゲンが破壊されるだけでなく、肌のターンオーバーが乱れます。毛穴が広がったりニキビができたりするため、紫外線対策を心がけましょう。
またチョコレートなど脂肪分の多いものは、皮脂の分泌を増やす恐れがあるため、毛穴を引き締めるためには控えることが大切です。
そのほか、夏場は皮脂の分泌量が増えて毛穴が広がりやすく、肌も乾燥しやすい季節です。洗顔で皮脂を抑え、収れん化粧水などでしっかり保湿しましょう。
セルフケアで毛穴は本当になくなる?医療機関での治療がおすすめ
セルフケアで毛穴が目立たなくするのは、簡単ではありません。
市販の化粧品によるセルフケアは肌への負担が大きいほか、毛穴の原因は人それぞれなので、間違ったアプローチをすると逆効果になる恐れもあります。
セルフケアでは対処しきれない毛穴もあるので、しっかりと効果を実感したい方は医療機関で治療を受けることをおすすめします。
できる限り早く毛穴を引き締めたい方は医療機関へご相談ください
角栓や皮脂腺の発達、コラーゲンの減少などによって毛穴開きが起きます。毛穴が開く原因はさまざまなので、それぞれに合った治療でアプローチすることが大切です。
ビタミンCやB1などが含まれる食べ物を摂取し、紫外線や油っぽい食べ物を避けてください。
ただし、セルフケアだけで毛穴を引き締めるのは簡単ではありません。早く毛穴を引き締めたい方は、医療機関へ相談してレーザー治療やピーリング治療を受けましょう。